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日本工業規格

JIS

 L

5302

-1992

リング精紡機用プラスチックボビン

Plastic bobbins for ring spinning frames

1.

適用範囲  この規格は,JIS L 5168 に規定されているリング精紡機用スピンドルに使用するプラスチ

ックボビン(以下,ボビンという。

)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 0401

  寸法公差及びはめあい

JIS B 0405

  普通公差−第 1 部−個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 7503

  0.01mm 目盛ダイヤルゲージ

JIS B 7507

  ノギス

JIS G 4304

  熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

JIS L 5168

  リング精紡機用及びリングねん糸機用ローラベアリングスピンドル

2.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考として併記したものである。

2.

種類  ボビンの種類は,全長,下部孔径及び形状によって表 の 13 種類とする。

表 1  ボビンの種類

単位 mm

種類

全長

下部孔径

対応スピンドル

S6

形 180

16.33

S7

形 210

S2-7

S8

形-A 232

S8

形-B 235

17.90

S2-8

T6

形 180

18.75

T7

形-A1 20.05

T7

形-A2

210

20.85

T7

形-B 220

20.01

T8

形-A 230

20.05

T8

形-B 240

20.01

T8

形-C 235

20.85

T2-8

T9

形-A 250

22.55

T9

形-B 260

24.18

T2-9

備考  全長とは,ボビン全体の長さをいい,6 形,7 形,

8

形及び 9 形とは,リフトがそれぞれ 155mm,

180mm

,205mm 及び 230mm のものをいう。

3.

品質


2

L 5302-1992

3.1

ボビンの曲げ抵抗  ボビンの曲げ抵抗は,5.2 によって試験したとき,ひずみが 0.3mm 以下でなけ

ればならない。

3.2

ボビンの回転時の振れ  ボビンの回転時の振れは,5.3 によって試験したとき,表 の規定のとおり

とする。

表 2  ボビンの回転時の振れ

単位 mm

ボビンの回転時の振れ

種類

普通回転用

高速回転用 超高速回転用

S6

形,T6 形 0.15 以下

S7

形,T7 形-A1

T7

形-A2,T7 形-B

S8

形-A,S8 形-B

T8

形-A,T8 形-B

T8

形-C,

0.25

以下

T9

形-A,T9 形-B

0.3

以下

備考  回転時の振れは,普通回転用に対しては 15 000min

-1

,高速回

転用に対しては 18 000min

-1

,超高速回転用に対しては 25

000min

-1

で試験するものとする。

3.3

形状・寸法  形状・寸法は,図 及び図 による。

図 1  形ボビンの形状・寸法

種類

l

0

l

1

l

2

l'

T

1

d

1

l"

d

2

d'

4

d

4

d'

3

d

3

S6

180 32.5

147.5

000

1

52

6.02

16.33

19.0

24.0 16.33

000

1

42

5.50

S7

210 36

174

000

1

52

6.02

000

1

42

S8

形-A

232 45

000

1

46

5.50

S8

形-B

235

±0.2

48

187

15

000

1

52

6.02

30

17.90

±0.05

21.5

±0.2 12

26.5

±0.2

17.90

±0.05


3

L 5302-1992

図 2  形ボビンの形状・寸法 

種類

l

0

T

1

l"

T

2

d

2

d

3

T6

形 180

000

1

20

18.75

18.750

T7

形-A1

000

1

20

30

000

1

0

20.05

20.05

T7

形-A2

210

000

1

23

40

000

1

10

20.45

20.85

T7

形-B 220

20

60

1

19.68

20.01

T8

形-A 230

30

000

1

0

20.05

20.05

T8

形-B 240

20

60

1

19.68

20.01

T8

形-C 235

40

000

1

10

20.45

20.85

T9

形-A 250

000

1

25

25

000

1

0

22.55

22.55

T9

形-B 260

±0.21

38

1

17.5

60

1

23.89

24.18

+0.05

    0

備考  規定以外の許容差,溝の形状及び寸法は,受渡当事者間の協定による。

3.4

外観

3.4.1

本体の外観は,表面が滑らかで,有害なきず,き裂がなく,仕上がりが良好でなければならない。

3.4.2

下金具の外観は,表面が滑らかで,有害なきず,割れ,まくれ,その他の欠点がなく,仕上がりが

良好でなければならない。

3.4.3

本体と下金具は,表面が滑らかに一体化されていなければならない。

4.

材料  ボビンの主材料は,表 に示すもの,又はこれと同等以上の品質のものを使用する。

表 3  ボビンの各部分の材料

構成部品名称

材料

ボビン本体  プラスチック(ポリカーボネート,ABS など)

ボビン下金具  JIS G 4304 に規定の SUS304,SUS430

5.

試験方法

5.1

試験条件  温度 25±5℃の室内で測定する。


4

L 5302-1992

5.2

ボビンの曲げ抵抗  ボビンの曲げ抵抗は,図 に示すようにボビンを,左支点はスピンドルテーパ

部の中央,右支点はボビン下端から 7mm の位置で水平に支え,その中央部に 30 秒間 50N {5kgf} の荷重

をかけ,JIS B 7503 に規定のもの,又はこれと同等以上の精度をもつ測定器を用いてひずみを測定する。

図 3  ボビンの曲げ抵抗の測定

5.3

ボビンの回転時の振れ  ボビンの回転時の振れは,JIS L 5168 のリング精紡機用スピンドル又はこ

れに相当するものにボビンを取り付けて回転し,

図 に示す投影式又は図 に示す光電管式振動測定装置

を用いて所定の回転数におけるボビンの頂部側面で測定する。

投影式回転振動測定装置は,色収差及び球面収差を補正した光学レンズを使用し,投影倍率

÷÷ø

ö

ççè

æ

1

2

L

L

を 30

∼50 倍に拡大投影して測定する。

図 4  回転時の振れ(投影式)

5.4

寸法  寸法は,JIS B 7507 に規定するもの,又はこれと同等以上の精度をもつ測定器を用いて測定

する。ただし,ボビンの下部の孔径及びスピンドルの合わせ寸法(

図 及び図 の d

1

T

1

l',d

2

T

2

l")

は,

図 及び図 に示す専用ゲージを用いて測定する。

なお,表示のない専用ゲージ寸法の許容差は,直径を JIS B 0401 に規定する h6 とし,それ以外は JIS B 


5

L 5302-1992

0405

に規定する精級とする。

図 6  S6 形,S7 形及び S8 形ボビン専用ゲージ

種類

l

2

l'

T

1

d

1

d

0

d

2

S6

形 147.5

000

1

52

6.02

16.2

16.33

S7

形 174

000

1

42

5.50

S8

形-A

000

1

46

5.49

S8

形-B

187

±0.05

15

+0.05

    0

000

1

52

6.02

17.8

17.90

備考  ボビンの下端の位置を示すけがき線の幅は,0.1mm 以下で見やすく付

ける。


6

L 5302-1992

図 7  T6 形,T7 形,T8 形及びボビン専用ゲージ


7

L 5302-1992

種類

d

3

d"

3

l"

c

1

c

2

T

1

d

0

T

2

d"

2

l"'

c'

1

c'

2

T6

18.75 18.8

000

1

20

18.7

000

1

20

18.42 14

25

T7

形-A1

20.05 20.1

20

000

1

25

19.375

T7

形-A2

20.85

30

5 20.5

000

1

10

20.25

25

T7

形-B

20.01

20 3

0

60

1

19.73 16.5

T8

形-A

20.05 20.1 30

000

1

25

19.375

25

T8

形-B

20.01 20

3

20

60

1

19.73 16.5

T8

形-C

20.85

30 5

0

20.5

000

1

10

20.25 25

T9

形-A

22.55 22.6 25

000

1

25

22.5

000

1

25

22.00 20

T9

形-B

24.18

− 17.5

±0.05

3 0

38

1

24

60

1

23.90 16.5

±0.05

2

0

備考1.  ボビンの下端の位置を示すけがき線の幅は,0.1mm 以下で見やすく付ける。

2.

ボビン下孔径測定ゲージは,T6 形,T7 形-A1,T8 形-A 及び T9 形-A については,ストレート形,その
他については,テーパ形を使用する。

5.5

外観  外観は,目視及び触感による。

6.

検査  検査は,合理的な抜取方法によって試料を採取し,3.について 5.によって試験を行い,それぞ

れの規定に適合しなければならない。

7.

製品の呼び方  製品の呼び方は,種類,全長及び名称(精紡ボビン)で表す。

例 S8 形-A 232 精紡ボビン

8.

表示  製品又は包装に,次の事項を表示する。

(1)

製品の呼び方

(2)

製造業者又はその略号


8

L 5302-1992

JIS L 5302

  リング精紡機用プラスチックボビン原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

中  島  粂  男

大阪府立大学名誉教授

風  間      健

武庫川女子大学

細  川  幹  夫

工業技術院標準部

伊佐山  建  志

通商産業省機械情報産業局

土  屋  紀  徳

日本高分子株式会社

高  田  益  昌

株式会社タカギセイコー

早  川  万寿夫

株式会社豊田自動織機製作所紡機技術部

川  北      健

株式会社石川製作所紡績機械技術部

小  川  勇  平

豊和工業株式会社

大  橋      陞

東洋紡績株式会社紡織生産技術部

村  岡  和  美

日清紡績株式会社能登川工場

安  部  長  成

旭化成工業株式会社カシミロン生産技術部

志  知  紀  彦

鐘紡株式会社羊毛紡織技術部

臼  井  則  雄

日本毛織株式会社技術部

井  上  雅  夫

関西繊維機器工業会

宝  金  昭  造

社団法人日本繊維機械協会

(事務局)

君  塚  正  二

日本繊維機械標準化協議会