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L 1917 : 2000

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条において準用する同法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人繊維

評価技術協議会 (JTETC)/財団法人日本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格を制定

すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,

通商産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 L

1917

 : 2000

繊維製品の表面フラッシュ

燃焼性試験方法

Testing method for burning due to surface flash of textiles

1.

適用範囲  この規格は,繊維製品の表面フラッシュ燃焼性試験方法について規定する。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 2240

  液化石油ガス(LP ガス)

JIS L 0217

  繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法

JIS L 1091

  繊維製品の燃焼性試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)

表面フラッシュ  基本構造の着火を除いた材料表面の炎の急速な広がり。

備考  表面フラッシュと同時又は引き続いて発生する現象は,表面フラッシュの範囲に入らない。

4.

試料の採取及び調整  生地の場合は,ランダムに採取する。ただし,両耳端から全幅の 1/10 ずつ,端

末から 1m 以上を除いた部分から採取する。採取した試料について,洗濯処理が必要な場合には,定めら

れた処理方法(

1

)

で処理した後,次の試験を行う。ただし,この処理を必要としない場合には,この処理を

省略することができる。

試料を 105±2℃の恒温乾燥器内に 60 分間放置した後,

シリカゲル入りデシケータ中に 30 分間放置する。

ただし,熱による影響を受けるおそれがある試料では,50±2℃の恒温乾燥器内に 24 時間放置した後,シ

リカゲル入りデシケータ中に 30 分間放置する。

(

1

)

洗濯方法  試験片の大きさは,試験に必要な大きさとし,ほつれを避けるため縁取りし,次の

方法で洗濯を行う。

a)

水洗いの場合は,JIS L 0217

付表 番号 103 の方法による。

b)

ドライクリーニングの場合は,JIS L 0217

付表 番号 401 の方法による。

試料を製品から採取する場合には,表面フラッシュが発生するおそれのある部分を採取する。ただし,

試験に必要な大きさの試験片にするため,小さな部分を縫い合わせた場合は,試験結果に影響のない縫い

形式とし,図示等を含めその旨試験報告書に記載する。


2

L 1917 : 2000

5.

試験方法

5.1

装置及び材料

5.1.1

燃焼試験装置  図 に示すもの。

5.1.2

試験場所  試験場所は,標準状態の試験室とする。試験室が標準状態に保てない場合は,できるだ

け標準状態に近い場所で試験を行い,試験時の温度及び湿度を試験結果に付記する。試験開始時における

空気の動きが 0.2m/s を下回り,

試験の間,

機械的装置を作動することによって影響を受けない場所とする。

試験場所は,試験が酸素濃度の低下に影響されないような空気量とする。

5.1.3

試験片支持枠  図 に示すステンレス鋼製のもので試験片を完全に保持できるもの(以下,支持枠

という。

5.1.4

試験片台  図 に示すもの。

5.1.5

マーカ糸  ナイロンフィラメント糸(直径 0.09mm)。

5.1.6

バーナ  JIS L 1091 附属書 4-A(規定)による。

5.1.7

ブラッシング装置  JIS L 1091 附属書 5-B(規定)による。ただし,ブラッシング面は,試験片支

持枠の内寸に相当する 140×330mm とし,台車に加えられる荷重は 4.2±0.05N とする。

5.1.8

恒温乾燥器  規定の温度に調節できるもの。

5.1.9

デシケータ

5.1.10

燃料  JIS K 2240 に規定された液化ガス 2 種 4 号(ブタン及びブチレンを主体とするもの)。

5.1.11

シリカゲル

5.1.12

計時装置  0.1 秒又はそれ以上の精度をもつ適切な装置。

5.2

操作  試験片の大きさは,約 400mm(たて)×200mm(よこ)とし,3 枚採取する。試験片をデシ

ケータから取り出し,手早く支持枠にたるみのないように取り付け,ブラッシング装置に毛羽方向と反対

向きに 3 回通して試験片表面を毛羽立てた後,試験片台から支持枠を取り外し,試験装置に毛羽方向を下

にして垂直に保持する。

マーカ糸を所定の位置に 100mm 間隔に取り付ける。ただし,マーカ糸がたるまないよう,十分な張力

を与える。

試験に先立ち,炎の長さは水平状態のバーナ先端から,20mm とする。試験片の下端から 50mm 上部の

表面に,火炎の先端 5mm を 0.5 秒間接炎させる。

接炎から表面フラッシュの先端が 100mm, 200mm, 300mm の各位置に伝ぱし,マーカ糸が切断するまで

に要した時間を秒単位で 1/10 秒まで記録する。

6.

記録  5.による試験の結果について,マーカ糸取付位置 100mm, 200mm, 300mm までの火炎伝ぱ時間(3

枚の測定値中の最短のもの)を記録する。

また,4.

(

1

)

の洗濯方法によって処理を行った場合は,その条件を付記する。

なお,着火した火炎が自然消火して,表面フラッシュが発生しなかったり,試験中に表面に着火して生

地本体が燃焼を開始したような場合には,試験報告書にその旨記載する。


3

L 1917 : 2000

図 1  燃焼試験装置の例


4

L 1917 : 2000

図 2  試験片支持枠

図 3  試験片台


5

L 1917 : 2000

JIS

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

軍  司  敏  博

大妻女子大学

(委員)

佐  藤  倭  敏

財団法人日本化学繊維検査協会

立  石  譲  二

通商産業省生活産業局繊維課

香  月  比呂子

製品評価技術センター北関東支所

竹  内  謙  二

社団法人繊維評価技術協議会

市  川      駿

社団法人日本アパレル産業協会

小代田  寛  之

日本ニット工業組合連合会

太  田  克  海

財団法人日本防炎協会

北  川  正  明

日本紡績協会

太  田  美津子

国民生活センター

高  野  富士子

主婦連合会

田  中  雅  子

消費科学連合会

齋  藤  有  常

日本百貨店協会

(関係者)

菅  原  昭  栄

通商産業省工業技術院標準部

橋  本      進

財団法人日本規格協会

(事務局)

神  田  春  夫

社団法人繊維評価技術協議会