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L 1098

:2009

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

1

4

  試料及び試験片の採取及び準備

1

5

  試験場所

2

6

  試験の種類 

2

7

  試験方法

2

7.1

  幅 

2

7.2

  長さ

2

7.3

  質量

2

7.4

  保温性

2

7.5

  引張強さ及び伸び率

2

7.6

  染色堅ろう度 

3

7.7

  寸法変化率 

3

8

  試験報告書 

4


L 1098

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人繊維評価

技術協議会(JTETC)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS L 1098:1992 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 L

1098

:2009

毛布試験方法

Testing methods for blankets

序文 

この規格は,1986 年に制定され,その後 1 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1992 年に

行われたが,引用規格の改正に伴う整合化,用語の見直し,保温性試験の規格化など試験の実態に対応す

るために改正した。

なお,対応国際規格は,現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,毛布試験方法について規定する。ただし,縁布などの副資材については適用しない。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 1521

  パークロロエチレン(テトラクロルエチレン)

JIS K 2201

  工業ガソリン

JIS K 3302

  固形洗濯石けん

JIS L 0105

  繊維製品の物理試験方法通則

JIS L 0208

  繊維用語−試験部門

JIS L 0842

  紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0844

  洗濯に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0846

  水に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0849

  摩擦に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0860

  ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 1096

  一般織物試験方法

JIS Z 8401

  数値の丸め方

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS L 0105 及び JIS L 0208 による。

試料及び試験片の採取及び準備 

試料及び試験片は,毛布の幅方向の両端から全幅の 1/10 ずつ及び長さ方向の両端から全長の 1/10 ずつ

を除いた部分から採取する。同一試験項目について二つ以上の試験片を必要とするときは,試験片のたて


2

L 1098

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方向若しくはよこ方向,又はウェール方向若しくはコース方向の異なる場所から採取する。ただし,7.1

及び 7.2 の試験の場合は,毛布全体を試験片とする。

なお,採取した試料及び試験片は,JIS L 0105 の 5.3(試料又は試験片の調整)によって調整する。

試験場所 

試験場所は,JIS L 0105 の 5.1(試験場所)による。

試験の種類 

試験の種類は,次による。

a)

b)

長さ

c)

質量

d)

保温性

e)

引張強さ及び伸び率

f)

染色堅ろう度

g)

寸法変化率

試験方法 

7.1 

 

毛布を平らな台の上に置き,不自然なしわ及び張力を除いた状態で,中央部の幅 (cm) を小数点以下 1

けたまで測る。

7.2 

長さ 

毛布を平らな台の上に置き,不自然なしわ及び張力を除いた状態で,中央部の長さ (cm) を小数点以下

1 けたまで測る。

7.3 

質量 

試料から約 200 mm×200 mm の試験片 3 枚を採取し,それぞれ試験片の標準状態における質量 (g) を量

り,その平均値を JIS Z 8401 の規則 B

(四捨五入法)によって整数位に丸め,1 m

2

当たりの質量 (g/m

2

)  で

表す。

7.4 

保温性 

保温性は,JIS L 1096 の 8.28(保温性)による。

7.5 

引張強さ及び伸び率 

ラベルドストリップ法及びカットストリップ法があり,カットストリップ法は,ラベルドストリップ法

で試験片が作成できない試料に適用する。

試料から幅約 55 mm,長さ約 300 mm の試験片を 3 枚採取する。ラベルドストリップ法の場合は,採取

した試験片の幅の両側からほぼ同数の糸を取り除いて幅 50 mm にしたものを試験片とし,カットストリッ

プ法の場合は,採取した試験片を幅 50 mm に切断したものを試験片とする。

次に,試験片を,初荷重

1)

  のもとで引張試験機のつかみで 200 mm の間隔でつかみ,表 のいずれかの

引張速度で試験を行い,切断時の引張強さ (N) 及び伸び率(%)を算出し,たて方向及びよこ方向又はウ

ェール方向及びコース方向それぞれ 3 回の平均値を JIS Z 8401 の規則 B(四捨五入法)によって有効数字

3 けたに丸める。ただし,つかみから 1 cm 以内で切れたもの又は異常に切れたものは除く。また,切断時


3

L 1098

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の荷重が最大の荷重でない場合は,最大荷重及びそのときの伸びを測定する。

1)

  試験片の不自然なしわを除くのに必要な荷重をいう。

表 1−引張速度

試験機の形式

引張速度

定速緊張形 150±10 mm/min 又は 300±20 mm/min

定速伸長形

1 分間当たりつかみ間隔の約 50  %又は約 100  %の伸長速度

7.6 

染色堅ろう度 

染色堅ろう度は,次による。

a)

耐光堅ろう度  JIS L 0842 の第 3 露光法による。

b)

洗濯堅ろう度  JIS L 0844 の A 法による。

c)

水堅ろう度  JIS L 0846 による。

d)

摩擦堅ろう度  JIS L 0849 の摩擦試験機 II 形(学振形)による。

e)

ドライクリーニング堅ろう度  JIS L 0860 による。

7.7 

寸法変化率 

7.7.1 

試験片の作り方 

試料から約 250 mm×250 mm の試験片を 3 枚採取し,

図 のように印を付け,たて方向若しくはよこ方

向,又はウェール方向若しくはコース方向のそれぞれ三つの測長区間(長さ 200 mm)を設ける。

単位  mm

図 1−試験片 

7.7.2 

操作 

操作は,次のいずれかによる。

a)

浸透浸せき法  試験片を,JIS L 0860 に規定する非イオン界面活性剤 (0.05 %)  を含む 25  ℃±2  ℃の

水溶液中に 30 分間浸せきする。次に試験片を取り出して,遠心脱水機によって軽く脱水するか,又は

軽く押さえて水を切り,更に,紙又は布の間に挟み,押さえて脱水し水平に置いた金網,すだれ又は

これに類するものの上で自然乾燥する。

b)

石けん液浸せき法  試験片を,JIS K 3302 の無添剤(又は 1 種)の 0.5  %の溶液を含む 50  ℃±1  ℃

の水溶液中に 20 分間浸せきする(浴比 1:50)

。次に,試験片を取り出して 50  ℃±1  ℃の温水で 20

分間水洗した後,7.7.2 a)と同様に脱水・乾燥する。

c) 

ドライクリーニング法  次のいずれかによる。


4

L 1098

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警告  この規格の利用者は,通常の実験室での作業に精通しているとしても,安全及び健康に対す

る適切な処置を取らなければならない。パークロロエチレンは,吸引などによって人体に悪

影響を及ぼすおそれがあり,工業ガソリンは,取扱い不備によって引火などのおそれがある

ので注意して扱う必要がある。 

1) 

パークロロエチレン法  ウォッシュシリンダ

2)

に,JIS K 1521 に規定するパークロロエチレン 1 L

に対して,JIS L 0860 で規定する陰イオン界面活性剤 5 g 及び非イオン界面活性剤 5 g を溶かす。次

に,水 1 mL を加えてよくかき混ぜて均一透明な溶液とした約 30  ℃の試験液を約 4 L 入れ,その中

へ試験片及び負荷布

3)

  を合わせて約 0.45 kg となるように調整したものを投入し 10 分間運転した後,

7.7.2 a)

と同様に脱液・乾燥する。

2)

  垂直に対して 50 度傾斜した回転軸に取り付けられた容積 11.34 L の円筒形のシリンダを,

45 回/分±2 回/分で回転させ,シリンダ内の試験液及び試験片に衝撃を与える。

3)

  通常,試験片と同じ大きさの JIS L 0803 に規定する添付白布の綿(かなきん)3-1 号を用い,

周辺を縁取りしたものとする。

2) 

石油系法  7.7.2 c) 1)と同様の方法による。ただし,試験液の溶剤は,パークロロエチレンだけを,

JIS K 2201

に規定する 5 号(クリーニングソルベント)に替えたものとする。

7.7.3 

測定 

試験片を標準状態の試験室又は装置内に放置し,恒長状態とした後平らな台の上に置き,不自然なしわ

及び張力を除いて,たて方向若しくはよこ方向,又はウェール方向若しくはコース方向のそれぞれ三つの

測長区間の長さ (mm) を整数位まで測る。

7.7.4 

計算 

たて方向若しくはよこ方向,又はウェール方向若しくはコース方向のそれぞれ三つの測長区間の長さの

平均値を求め,次の式によって寸法変化率(%)を算出する。さらに,3 枚のそれぞれの寸法変化率の平

均値を JIS Z 8401  の規則 B(四捨五入法)によって小数点以下 1 けたに丸める。

100

×

=

Δ

L

L

'

L

L

ここに,

Δ

L

寸法変化率(%)

L

処理前の長さ (mm)

L'

処理後の長さ (mm)

注記

  寸法変化率がマイナスの場合は,縮みを表す。

試験報告書 

試験報告書には,次の事項を記載する。

a)

  試験年月日

b)

  規格番号

c)

  試験の種類

d)

  試験条件

注記

  標準状態以外の試験条件,規定されている条件以外等で試験したときにその条件を記述する。

e)

  試験結果


5

L 1098

:2009

参考文献 JIS 

0803

  染色堅ろう度試験用添付白布

JIS L 1030-1

繊維製品の混用率試験方法−第 1 部:繊維鑑別

JIS L 1030-2

繊維製品の混用率試験方法−第 2 部:繊維混用率