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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

L 1097-1982 

合成繊維ふとんわた試験方法 

Testing Methods for Synthetic Fibre Wadding 

1. 適用範囲 この規格は,掛ふとんなどに使用される合成繊維ふとんわたの試験方法について規定する。 

引用規格: 

JIS L 1015 化学繊維ステープル試験方法 

JIS L 2001 綿ふとんわた 

JIS Z 8703 試験場所の標準状態 

2. 試験の場所 試験は原則としてJIS Z 8703(試験場所の標準状態)の標準温湿度状態2類(温度20±

20℃,相対湿度65±2%)の試験室で行うものとする。 

3. 試料の採取及び試験片の準備 

3.1 

試料の採取 試料は,製品の包装をほどき,中から順番にわたを1枚ずつ取り出して,試験室内に8

時間以上放置した後,上下各1枚を除いたものから無作為に採取する。 

3.2 

試験片の準備 試験片は,20×20cmの大きさで質量が約40gになるように積み重ね,試験に必要な

個数を試験室内に1時間以上放置する。 

4. 試験項目 

(1) 白色度 

(2) 比容積(かさ高性) 

(3) 圧縮弾性(圧縮率・回復率) 

(4) 繊維長 

(5) 繊度 

(6) 質量 

5. 試験方法 

5.1 

白色度 白色度は,JIS L 2001(綿ふとんわた)の5.3(1)による。 

5.2 

比容積(かさ高性) 比容積は,3.2で作られた試験片を正確にひょう(秤)量 (g) する。 

試験片に厚板(1)を載せ,おもりA(2)を30秒間載せ,次にこのおもりAを除き30秒間放置する。この操

作を3回繰り返し,おもりAを除いて30秒間放置後,四すみの高さを測定して平均値を求め,次の式に

より比容積を算出する(整数位まで)。 

試験は,3個の試験片について行い,3個の測定値の平均で表す(整数位まで)。

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L 1097-1982  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

比容積 (cm3/g) =

W

h

10

20

20

0

×

×

ここに 

h0: 試料の四すみの高さの平均値 (mm)  

W: 試験片の質量 (g)  

注(1) 20×20cmの大きさのもので0.5g/cm2の平板。 

(2) 2kgのおもり。 

5.3 

圧縮弾性(圧縮率・回復率) 圧縮弾性は,5.2で試験片の四すみの高さを測定したのち(図1),お

もりB(3)を30秒間載せ,四すみの高さを測る(図2)。次におもりBを除き3分間放置後,四すみの高さ

を測り(図3),それぞれの平均値を求め,次の式により圧縮率及び回復率を算出する(整数位まで)。 

試験は,3個の試験片について行い,3個の測定値の平均で表す(整数位まで)。 

注(3) 4kgのおもり。 

圧縮率 (%) =

100

0

1

0

×

h

h

h

回復率 (%) =

100

1

0

1

2

×

h

h

h

h

ここに 

h0: 図1の四すみの高さの平均値 (mm)  

h1: 図2の四すみの高さの平均値 (mm)  

h2:  図3の四すみの高さの平均値 (mm)  

図1 

図2 

図3 

5.4 

繊維長 繊維長は,JIS L 1015(化学繊維ステープル試験方法)の7.4.1のC法(直接法)による。 

5.5 

繊度 繊度は,JIS L 1015の7.5.1のB法(簡便法)による。 

5.6 

質量 質量は,はかり(4)を用いて測る。 

注(4) 器差が1g以下のはかり。 

L 1097-1982  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

合成繊維ふとんわた試験方法原案作成委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

大 平 通 泰 

横浜国立大学教授 

石 川 章 一 

東京工業大学名誉教授 

松 本 正次郎 

大東綿業株式会社 

永 井   登 

綿万株式会社 

鍵和田 久 喜 

コーヤマ株式会社 

平 野 敬 二 

エビー株式会社 

高 野 行 雄 

全日本わた寝装品製造協同組合 

前 川 泰次郎 

西川産業株式会社 

中 村 吉 男 

日本寝具製造卸組合連合会 

折 居 一 憲 

帝人株式会社 

市 川   明 

三菱レイヨン株式会社 

石 丸 毅 夫 

大和紡績株式会社 

別 能 恒 夫 

日本化学繊維協会 

山 本 繁 文 

工業技術院標準部繊維化学規格課 

伊 原 健 吾 

通商産業省生活産業局繊維検査管理官付 

岩 片 武 史 

通商産業省横浜繊維製品検査所 

西   芳 治 

通商産業省生活産業局繊維製品課 

吉 岡 初 子 

主婦連合会 

川 又 幸 子 

全国地域婦人団体連絡協議会 

山 代 夏 江 

財団法人日本消費者協会 

(関係者) 

田 淵   博 

全日本わた寝装品製造協同組合 

繊維部会 ふとん専門委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員会長) 

大 平 通 泰 

横浜国立大学工学部 

石 川 章 一 

束京工業大学名誉教授 

幾 原 敏 行 

通商産業省生活産業局 

田 村 尹 行 

工業技術院標準部 

鍵和田 久 喜 

コーヤマ株式会社 

松 本 正次郎 

大東綿業株式会社 

永 井   登 

綿万株式会社 

別 能 恒 夫 

日本化学繊維協会 

米 山 恒 雄 

株式会社エビス 

市 川   明 

三菱レイヨン株式会社 

吉 岡 初 子 

主婦連合会 

川 又 幸 子 

全国地域婦人団体連絡協議会 

堀   志 津 

全国友の会 

伊 藤 康 江 

消費科学連合会 

石 井   満 

財団法人日本消費者協会 

中 村 寅 吉 

束京蒲団技術学院 

前 島 貞 磨 

全国綿寝具組合連合会 

前 川 泰次郎 

西川産業株式会社 

斎 藤 有 常 

日本百貨店協会 

中 村 吉 男 

日本寝具製造卸組合連合会 

高 野 行 雄 

全日本わた寝装品製造協同組合 

折 居 一 憲 

帝人株式会社 

(関係者) 

田 淵   博 

全日本わた寝装品製造協同組合 

(事務局) 

山 本 繁 文 

工業技術院標準部繊維化学規格課 

吉 村 大 輔 

工業技術院標準部繊維化学規格課