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L 0888

:2005

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人スガウェ

ザリング技術振興財団(SWTF)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で

ある。

これによって,JIS L 0888:1998 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


L 0888

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目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  要旨

1

4.

  試験の種類 

1

5.

  装置及び材料 

1

6.

  試験片の調製 

2

6.1

  試料が布の場合

2

6.2

  試料が糸の場合

2

7.

  人工汗液の調製 

2

8.

  操作

2

8.1

  法の場合 

2

8.2

  法の場合

2

9.

  判定

2

10.

  記録

3


L 0888

:2005

日本工業規格

JIS

 L

0888

:2005

光及び汗に対する染色堅ろう度試験方法

Test methods for colour fastness to light and perspiration

1. 

適用範囲  この規格は,染色した繊維製品の光及び汗の複合作用に対する染色堅ろう度を評価する試

験方法について規定する。

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS L 0801

  染色堅ろう度試験方法通則

JIS L 0804

  変退色用グレースケール

JIS L 0841

  日光に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0842

  紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0843

  キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0848

  汗に対する染色堅ろう度試験方法

3. 

要旨  試験片を人工汗液で処理した後,耐光試験機を用いて,ブルースケールとともに露光し,取り

出して水洗,乾燥後,試験片の変退色の程度を変退色用グレースケールと比較し,その堅ろう度を判定す

る。

4. 

試験の種類  試験の種類は,A 法及び B 法の 2 種類とし,人工汗液で処理した試験片を,A 法は光・

汗試験容器中に取り付けて露光し,B 法は光・汗試験容器を使用しないで露光する方法で,試験の目的に

応じてこれらのうちから,1 種類の試験を選んで行う。

5. 

装置及び材料  装置及び材料は,次による。

a) 

ブルースケール  JIS L 0841 の 5.a)(ブルースケール)に規定するもの。

b) 

変退色用グレースケール  JIS L 0804 に規定するもの。

c) 

紫外線カーボンアーク灯形耐光試験機  JIS L 0842 に規定するもの。

d) 

キセノンアーク灯形耐光試験機  JIS L 0843 に規定するもの。

e) 

光・汗試験容器  試験片ホルダ 1 個及び人工汗液を収容する光学耐熱ガラス製容器をステンレス鋼製

保持具で耐光試験機に取り付けるようにしたもので,このガラスの分光透過率は 275 nm 以下が 2  %

以下,400∼700 nm が 90  %以上のもの(

付図 参照)。

f) 

不透明覆い  JIS L 0842 の 5.d)(不透明覆い)に規定するもの。

g) 

ガラス板又はアクリル板  この試験に適した大きさで,厚さ約 2 mm のガラス板又は透明なメタクリ

ル樹脂板。


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6. 

試験片の調製

6.1 

試料が布の場合  試験片の大きさは,約 1.5 cm×6 cm より小さくないものとする。

6.2 

試料が糸の場合  6.1 の布の場合と同等の寸法のガラス板又はアクリル板に,その長辺方向に密に巻

き付ける。

7. 

人工汗液の調製  JIS L 0848 の 6.(人工汗液の調製)によって,酸性人工汗液又はアルカリ性人工汗

液を調製する。

8. 

操作

8.1 A

法の場合  A 法の場合は,次による。

a) 

適切な容器に入れた酸性人工汗液又はアルカリ性人工汗液(浴比 50:1)中に試験片を入れて,常温

で 30 分間浸せきし,十分に浸透させた後に,試験片を取り出し,2 本のガラス棒の間に挟んで余分な

試験液がしたたり落ちない程度にまでしごきとる。

b) 

次に,試験片をたて方向に試験片ホルダに取り付け,酸性人工汗液又はアルカリ性人工汗液を 10 ml

入れた光・汗試験容器に取り付ける。

なお,この場合,酸性人工汗液で処理した試験片は,酸性人工汗液を入れた光・汗試験容器を使用

し,アルカリ性人工汗液で処理した試験片は,アルカリ性人工汗液を入れた光・汗試験容器を使用す

る。

c) 

試験片を入れた光・汗試験容器と,半分を不透明覆いで覆ったブルースケールとをそれぞれ紫外線カ

ーボンアーク灯形耐光試験機又はキセノンアーク灯形耐光試験機に取り付け,JIS L 0842 又は JIS L 

0843

によって,3 級ブルースケールが標準退色(

1

)

するまで露光する。

(

1

変退色用グレースケール 4 号程度の変退色をいう。

d) 

露光終了後,光・汗試験容器から試験片を取り出し,JIS L 0801 の 8.(操作)によって,水洗,脱水,

乾燥する。

備考  人工汗液吸着布で絶えず汗液を浸しながら試験をする方法もある。一例を付図 に示す。

8.2 B

法の場合  B 法の場合は,次による。

a) 

試験片を 8.1 a)と同様の操作を行った後,布の場合には直ちにガラス板又はアクリル板にそのままは

り付ける。

b) 

次に,これらの試験片が照射面となるようにそれぞれ試験片ホルダに取り付ける。試験片ホルダと不

透明覆いで半分を覆ったブルースケールとをそれぞれ紫外線カーボンアーク灯形耐光試験機又はキセ

ノンアーク灯形耐光試験機に取り付け,8.1 c)によって,3 級ブルースケールが標準退色(

1

)

するまで露

光する。

c) 

露光終了後,試験片を取り出し,JIS L 0801 の 8.(操作)によって,水洗,脱水,乾燥する。

備考  A 法,B 法ともに必要に応じて,露光後,水洗に先立ち非イオン界面活性剤の 0.5 g/l 水溶液(浴

比 50:1)を使用し,試験片を 40  ℃で 10 分間洗浄してもよい。ただし,非イオン界面活性剤

は蛍光増白剤を含まないものとする。

9. 

判定  試験片の変退色の判定は,JIS L 0801 の 10.(染色堅ろう度の判定)による。


3

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10. 

記録  光及び汗堅ろう度は,JIS L 0801 の 11.(記録)によって,次のように記録する。

なお,耐光試験機の種類(紫外線カーボンアーク灯形耐光試験機又はキセノンアーク灯形耐光試験機)

を付記する。キセノンアーク灯光法の場合には,更に試験の種類を付記する。また,試験片の洗浄に非イ

オン界面活性剤を使用した場合には,その旨を付記する。

1.  光及び汗試験  A 法(紫外線カーボンアーク灯形耐光試験機)  酸性  4 級,

アルカリ性  3-4 級

2.  光及び汗試験  B 法(キセノンアーク灯形耐光試験機,水冷式,2.5 kW,A 法)

(非イオン界面活性剤洗浄)酸性  4 級  アルカリ性  3 級

単位  mm

付図  1  光・汗試験容器の一例


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付図 2  絶えず人工汗液を浸す方法による光・汗試験容器の一例