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日本工業規格

JIS

 L

0866

-1995

塩化アルミニウム化炭に対する

染色堅ろう度試験方法

Test method for colour fastness to carbonizing with aluminium chloride

1.

適用範囲  この規格は,染色した繊維製品(

1

)

の塩化アルミニウムによる化炭に対する染色堅ろう度試

験方法について規定する。

(

1

)

主として毛製品,特にアセテート又は合成繊維を混用する毛製品が対象となる。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8085

  アンモニア水(試薬)

JIS K 8114

  塩化アルミニウム (III) 六水和物(試薬)

JIS K 8355

  酢酸(試薬)

JIS K 8517

  二クロム酸カリウム(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 8986

  硫酸ナトリウム十水和物(試薬)

JIS L 0801

  染色堅ろう度試験方法通則

JIS L 0804

  変退色用グレースケール

2.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 105-X01 : 1993 Textiles

−Tests for colour fastness−Part X01 : Colour fastness to carbonizing :

Aluminium chloride

2.

要旨  この試験は,2 枚一組の試験片を,規定の方法に基づいて塩化アルミニウム溶液に浸せきし,

取り出して乾燥し,ベーキング及び水洗した後,その 1 片はそのまま乾燥し,他の 1 片は引き続いて中和

及び水洗して乾燥し,この 2 種類の試験片の変退色の程度を,それぞれ変退色用グレースケールと比較し

て,その堅ろう度を判定する方法である。

なお,この試験には,試験操作を正確に行うために,テストコントロール試験片を使用する。

3.

装置及び材料  装置及び材料は,次のものを用いる。

(1)

脱水用機器  JIS L 0801 の 4.(2)(脱水用機器)に規定するもの。

(2)

乾燥機  60±2℃の乾燥及び 115±2℃におけるベーキングができるもの。

(3)

テストコントロール試験片  100×40mm の大きさの染色布。

なお,染色布は,次のとおり調製したものとする。

(a)

布(添付白布  毛)を,水で十分に湿潤させた後,

表 によって調製された染浴に入れ,昇温して

30

分間で沸騰させ,さらに 30 分間煮沸を続ける。


2

L 0866-1995

なお,酢酸 (30%)(

2

)

を用いて布の質量に対して酢酸が 1∼3%となるように注意深く染浴に追加す

るか又は硫酸 (2%)(

3

)

を用いて布の質量に対して硫酸(比重 1.84)(

4

)

が 1%となるように注意深く染

浴に追加し,さらに 15 分間煮沸して染料を吸尽させる。

(

2

)

酢酸 (30%) の調製は,JIS K 8355に規定する酢酸30ml を水に溶かして100ml とする。

(

3

)

硫酸 (2%) の調製は,200ml の全量フラスコに水を約 160ml 入れ,JIS K 8951 に規定する

硫酸 4ml を発熱に注意しながら少量ずつ加えた後,水を標線まで加える。

(

4

)  JIS K 8951

に規定する硫酸として。

表 1  染浴の条件

項目

条件

C. I.

モルダントレッド 3 1%(布の質量に対し)

結晶硫酸ナトリウム(

5

) 10%

(布の質量に対し)

酢酸 (30%)(

2

)

3

∼5%(布の質量に対し)

温度 40℃

浴比

40 : 1

(

5

)  JIS K 8986

に規定する硫酸ナトリウム十水和物を

用いる。

(b)

染料が吸尽したら,次に染浴に冷水を添加して冷却した後,布の質量に対し 0.5%の二クロム酸カリ

ウム(

6

)

をあらかじめ水に溶解して添加し,再び昇温して染液を沸騰させ,そのまま 30 分間煮沸処理

する。

(

6

)  JIS K 8517

に規定する二クロム酸カリウムを用いる。

(c)

最後に被染布を染浴から取り出し,水道水で洗い,脱水した後,乾燥する。

(4)

塩化アルミニウム溶液  JIS K 8114 に規定する塩化アルミニウム (III) 六水和物 51.4g を 1 000ml の全

量フラスコにとり,水を標線まで加える。

(5)

アンモニア溶液  JIS K 8085 に規定する含量 28%のアンモニア水 1.4ml 又は含量 25%のアンモニア水

1.6ml

を 1 000ml の全量フラスコにとり,水を標線まで加える。

(6)

変退色用グレースケール  JIS L 0804 に規定するもの。

4.

試験片の調製  試験片の調製は,JIS L 0801 の 5.1(試験片の調製)による。

5.

操作  操作は,次のとおり行う。

(1)  2

枚一組の試験片とテストコントロール試験片とを,それぞれ別浴で処理を行う。

(a)  2

枚一組の試験片とテストコントロール試験片とを,それぞれ別々の試験管に入れた塩化アルミニ

ウム溶液中に,浴比 20 : 1 かつ室温で 15 分間浸せきする。

(b)

次に,2 枚一組の試験片とテストコントロール試験片とを,それぞれ試験管から取り出し,試験片

の質量に対し 80%程度の液を含むように絞り,30 分間又は必要に応じてそれ以上,60±2℃の乾燥

機内に懸垂して乾燥後,さらに 115±2℃の乾燥機中で 15 分間加熱してベーキングを行う。

(c)  2

枚一組の試験片とテストコントロール試験片とを,それぞれの乾燥機内から取り出し,水道水で 5

分間洗浄した後,試験片 1 枚とテストコントロール試験片はそのまま 60℃以下の乾燥機中で乾燥す

る。

また,残りの試験片 1 枚は,水道水で 5 分間洗浄した後,浴比 40 : 1 のアンモニア溶液中,室温

で 30 分間かき混ぜながら中和処理した後,前記の中和しない試験片の場合と同様にして水洗し,乾


3

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燥する。

(2)

テストコントロール試験片の変退色の程度を,JIS L 0801 の 9.(染色堅ろう度の判定)によって判定

し,その等級が 4−5 級 (Y) でなければ,試験操作は正確に行われなかったものとして,試験片一組

とテストコントロール試験片を新たに調製し,再び前記の試験操作を繰り返す。

6.

判定  試験片の変退色の判定は,JIS L 0801 の 9.による。

7.

記録  試験結果は,JIS L 0801 の 10.(記録)によって次の例のように記録する。

  塩化アルミニウム化炭試験  水洗  4 級,中和  4 級 (Y)


4

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染色堅ろう度試験方法 JIS 改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

須  賀  長  市

日本学術振興会染色堅ろう度第 134 委員会

(財団法人スガウエザリング技術振興財団)

(委員)

関      成  孝

通商産業省生活産業局

岡  林  哲  夫

工業技術院標準部

吉  村  正  治

通商産業省通商産業検査所横浜支所

山  形  昭  衛

日本繊維技術士センター

近  藤  一  夫

元日本女子大学

越  川  寿  一

杉野女子大学

上  野  和  義

東京都立繊維工業試験場

池  田  順  一

財団法人日本規格協会

須  田  昌  男

財団法人日本産業技術振興協会

鈴  木  保  男

財団法人日本化学繊維検査協会

小  沢  紀  一

財団法人日本染色検査協会

井  口  耕  一

財団法人日本紡績検査協会

下  谷  忠  義

財団法人日本繊維製品品質技術センター

森      数  馬

財団法人毛製品検査協会

児  玉      肇

日本毛整理協会

川  島      悟

日本羊毛紡績会

片  岡  邦  彦

片岡毛織株式会社

井  上  哲  夫

日本化薬株式会社

橋  爪  修  平

住友化学工業株式会社

今  福  英  明

三菱化成ヘキスト株式会社

赤  井      稔

保土谷化学工業株式会社

高  野  富士子

主婦連合会

川  又  幸  子

全国地域婦人団体連絡協議会

伊  藤  康  江

消費科学連合会

(事務局)

須  賀  冨士夫

財団法人スガウエザリング技術振興財団

三田村  勝  昭

財団法人スガウエザリング技術振興財団