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L 0863 : 1998 (ISO 105-X04 : 1994)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS L 0863 : 1992 は改正され,この規格に置き換えられる。


日本工業規格

JIS

 L

0863

 : 1998

 (ISO

105-X04

 : 1994

)

マーセライジングに対する

染色堅ろう度試験方法

Test method for colour fastness to mercerizing

序文  この規格は,1994 年に第 4 版として発行された ISO 105-X04, Textiles−Tests for colour fastness−Part

X04 : Colour fastness to mercerizing

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日

本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,染色した繊維製品のマーセライジングに対する染色堅ろう度試験方法につい

て規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 105-X04 : 1994

  Textiles−Tests for colour fastness−Part X04 : Colour fastness to mercerizing

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。

JIS K 8355

  酢酸(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS L 0801

  染色堅ろう度試験方法通則

JIS L 0803

  染色堅ろう度試験用添付白布

JIS L 0804

  変退色用グレースケール

JIS L 0805

  汚染用グレースケール

3.

要旨

3.1

複合試験片を規定の方法に基づいて水酸化ナトリウム溶液で処理した後,水洗乾燥し,試験片の変

退色と添付白布又は添付白糸の汚染の程度を,それぞれ変退色用グレースケール及び汚染用グレースケー

ルと比較して,その堅ろう度を判定する。

3.2

試験の結果,色の濃度を増すような場合には色相と明度との変化だけを変退色用グレースケールを

用いて判定し,この記録の場合には,更に(*印)を付ける。

4.

装置及び材料  装置及び材料は,次のものを用いる。

a)

試験片保持枠  所定の大きさの試験片を保持できるステンレス鋼製の枠。

b)

バット  試験片保持枠を操作できる容量のもの。


2

L 0863 : 1998 (ISO 105-X04 : 1994)

c)

脱水用機器  JIS L 0801 の 4.(2)(脱水用機器)のもの。

d)

乾燥機  JIS L 0801 の 4.(3)(乾燥機)のもの。

e)

添付白布  JIS L 0803 の添付白布綿。

f)

添付白糸  純綿糸 (16tex {36

s

})

を精練・漂白したもの。

g)

変退色用グレースケール  JIS L 0804 のもの。

h)

汚染用グレースケール  JIS L 0805 のもの。

i)

水酸化ナトリウム  JIS K 8576 の特級のもの。

j)

硫酸  JIS K 8951 の特級のもの。

k)

酢酸  JIS K 8355 の特級のもの。

5.

複合試験片の調製

5.1

複合試験片の調製は,次の 5.2 及び 5.3 に規定する事項を除き,JIS L 0801 の 5.(試験片及び複合試

験片の調製)による。

5.2

試料が布の場合は,試験片の大きさは約 100×100mm とし,これと同じ大きさの添付白布と重ねて,

周囲 4 辺を粗く縫い合わせる。試験片を上にしてたるまないようにし,しっかり枠に取り付ける。

5.3

糸の場合は約 1g の試料を採り,これを添付白糸と引きそろえの状態にし,かつ,たるまないように

平行に密接して 100×100mm の大きさの丈夫な枠にしっかり巻き付ける。

6.

試験の操作  複合試験片を水酸化ナトリウム溶液 (300g/l(

1

)

中に温度 20±2℃で 5 分間浸せきさせる。

次に温度 70±2℃の水 1を 1 分以上かけて複合試験片に注いで洗浄し,更に流水で 5 分間洗浄する。

次に硫酸 (5ml/l)  又は酢酸 (10ml/l)  中に試験片(浴比 50 : 1)を浸せきし,5 分間酸洗いする。

更に冷流水でほとんど中性になるまで十分に洗浄する。試料が布の場合は,試験片を枠から取り外し,

試料が糸の場合は,上下の枠に接している糸の部分をかみそりなどでそれぞれ 1cm 切断して除き,規定の

方法(

2

)

によって脱水,乾燥する。試料が糸の場合は,更に試験片と添付白糸とに分離し,それぞれできる

だけ平行に密接して並べる。

(

1

) 20

℃における比重1.265

(

2

)  JIS L 0801

の 7.(6)による。

7.

判定

7.1

試験片の変退色及び添付白布の汚染の判定は,7.2 に規定する事項を除き,JIS L 0801 の 9.(染色堅

ろう度の判定)による。

7.2

試験の結果,試験片の色濃度が増した場合には,その変退色の判定は,色相と明度との変化だけを

7.1

と同様な方法で判定する。

8.

記録

8.1

マーセライジング堅ろう度は,JIS L 0801 の 10.(記録)によって,次のように表示する。

  マーセライジング試験  変退色  4 級,汚染  4 級 

8.2

試験の結果,試験片の色濃度が増した場合には,次のように表示する。

1.  色相が変化しなくて色濃度が増した場合

マーセライジング試験  変退色  5 級*,汚染  5 級


3

L 0863 : 1998 (ISO 105-X04 : 1994)

2.  色相が変化し,色濃度が増した場合

マーセライジング試験  変退色 4-5 級 (R)*,汚染  4 級


4

L 0863 : 1998 (ISO 105-X04 : 1994)

染色堅ろう度試験方法 JIS 改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

須  賀  長  市

日本学術振興会染色堅ろう度第 134 委員会(財団法人スガ

ウェザリング技術振興財団)

(委員)

関      成  孝

通商産業省生活産業局

岡  林  哲  夫

工業技術院標準部

高  橋  孝  一

通商産業省製品評価技術センター

上  野  和  義

東京都繊維工業試験場

山  形  昭  衛

日本繊維技術士センター

近  藤  一  夫

元日本女子大学

越  川  寿  一

杉野女子大学

山  村  修  蔵

財団法人日本規格協会

須  田  昌  男

財団法人日本産業技術振興協会

鈴  木  保  男

財団法人日本化学繊維検査協会

内  田  敏  雄

財団法人日本染色検査協会

井  口  耕  一

財団法人日本紡績検査協会

下  谷  忠  義

財団法人日本繊維製品品質技術センター

森      数  馬

財団法人毛製品検査協会

児  玉      肇

日本毛整理協会

川  島      悟

日本羊毛紡績会

白  木  孝  典

社団法人アパレル産業協会委員

片  岡  邦  彦

片岡毛織株式会社

井  上  哲  夫

日本化薬株式会社

橋  爪  修  平

住化染料テック株式会社

藤  田      隆

ダイスタージャパン株式会社

赤  井      稔

保土谷化学工業株式会社

高  野  富士子

主婦連合会

川  又  幸  子

全国地域婦人団体連絡協議会

伊  藤  康  江

消費科学連合会

(事務局)

須  賀  冨士夫

財団法人スガウェザリング技術振興財団

三田村  勝  昭

財団法人スガウェザリング技術振興財団