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L 0854

:2013

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

1

4

  原理

1

5

  装置及び材料

1

5.1

  汗試験機

1

5.2

  添付白布

2

5.3

  測色計

2

5.4

  変退色用グレースケール

2

5.5

  汚染用グレースケール

2

6

  複合試験片の調製

2

7

  試験操作

3

8

  判定

3

9

  試験報告書

3


L 0854

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,公益財団法人スガ

ウェザリング技術振興財団(SWTF)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して

日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した

日本工業規格である。これによって,JIS L 0854:2001 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 L

0854

:2013

昇華に対する染色堅ろう度試験方法

Test methods for colour fastness to sublimation in storage

序文

この規格は,1967 年に制定され,その後 3 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 2001 年に

行われたが,その後の規格の構成及び技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1

適用範囲

この規格は,染色した繊維製品の染料の昇華に対する染色堅ろう度試験方法について規定する。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS L 0801

  染色堅ろう度試験方法通則

JIS L 0803

  染色堅ろう度試験用添付白布

JIS L 0804

  変退色用グレースケール

JIS L 0805

  汚染用グレースケール

JIS L 0809

  計器による変退色及び汚染の判定方法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS L 0801 による。

4

原理

複合試験片を汗試験機に取り付け,規定の条件で乾熱処理をした後,試験片の変退色及び添付白布の汚

染の程度を視感法,又は計器法によって判定する。

5

装置及び材料

装置及び材料は,次による。

5.1

汗試験機

汗試験機は,複合試験片数片をステンレス鋼板と交互にずれないように挟み,規定の圧力を加えた状態

で固定し,複合試験片を垂直方向に保持することができる装置で,次の規定に適合するものとする。

5.1.1

ステンレス鋼板  ステンレス鋼製の板で,大きさが約 115 mm×約 63 mm,厚さが 1.5 mm∼3 mm

で平滑な面をもつもの。


2

L 0854

:2013

5.1.2

加圧部分  水平方向又は垂直方向に保った複合試験片に,約 12.5 kPa

1)

 の圧力をかけることができ

るもの。

1)

 60

mm

×60 mm 又は 100 mm×40 mm の試験片に約 12.5 kPa の圧力をかけるときは,それぞれ

45 N

又は 50 N の荷重を加える。

5.1.3

保持部分  試験操作中,複合試験片を垂直方向に保持することができ,120  ℃±2  ℃の温度に耐え

るもの(

図 を参照)。

5.2

添付白布

添付白布は,JIS L 0803 に規定するもの。

5.3

測色計

測色計は,JIS L 0809 に規定するものを用いる。

単位  mm

注記  この図は,複合試験片(100 mm×40 mm)に圧力を付加した状態を示す。

図 1−複合試験物の加圧保持状態

5.4

変退色用グレースケール

変退色用グレースケールは,JIS L 0804 に規定するもの。

5.5

汚染用グレースケール

汚染用グレースケールは,JIS L 0805 に規定するもの。

6

複合試験片の調製

複合試験片の調製は,JIS L 0801 の 6.2(複合試験片の調製)によるほか,次による。また,第 2 添付白

布は,通常はポリエステルとする。

a)

試験片が布の場合  60 mm×60 mm 又は 100 mm×40 mm の大きさの試験片を,これと同じ大きさの添

付白布 2 枚の間に挟み,短辺側の 1 辺を縫い合わせて複合試験片とする。

なお,試験片が 60 mm×60 mm の場合は,どちらの辺でもよい。

b)

試料が糸の場合  60 mm×60 mm 又は 100 mm×40 mm の大きさの添付白布 2 枚の約 2 分の 1 の質量の

試料を採り,これを添付白布 2 枚の間に並べて挟み,糸を保持できるように短辺側の相対する 2 辺を

それぞれ縫い合わせて,複合試験片とする。また,試料の糸を 60 mm×60 mm 又は 100 mm×40 mm


3

L 0854

:2013

の大きさに編んで試験片とし,a)  によって複合試験片にしてもよい。

c)

試料がばら繊維の場合  60 mm×60 mm 又は 100 mm×40 mm の大きさの添付白布 2 枚の約 2 分の 1

の質量の試料を採り,これをくしけずって押し付け,60 mm×60 mm 又は 100 mm×40 mm の大きさの

薄い層にして添付白布 2 枚の間に挟み,短辺側の相対する 2 辺をそれぞれ縫い合わせて,複合試験片

とする。

7

試験操作

操作は,次によって行う。

a)

複合試験片をステンレス鋼板の間に挟み,汗試験機に取り付ける。ただし,ステンレス鋼板は,10 枚

程度とし,試料がステンレス鋼板の枚数−1 枚に満たない場合は,その不足分だけポリエステルの添

付白布 2 枚及び綿の添付白布 1 枚を補充布として取り付け,試験する。

なお,汗試験機を予熱した場合は,その温度及びその時間を試験報告書に記載する。

b)

複合試験片に約 12.5 kPa の圧力が加わるように汗試験機におもりを載せ,又は荷重を加え,圧力を加

えた状態で固定する。

c)

汗試験機を 120  ℃±2  ℃の温度に保った乾燥機中に入れ,80 分間乾熱処理する。

なお,時間を変えた場合は,時間を試験報告書に記載する。

d)

乾熱処理後,直ちに複合試験片を取り出し,試験片と添付白布とを分けて広げ,放冷する。

8

判定

試験片の変退色及び添付白布の汚染の判定は,JIS L 0801 の箇条 10(染色堅ろう度の判定)による。

注記  視感法の場合は,変退色用グレースケール及び汚染用グレースケールを用いて判定し,計器法

の場合は,測色計を用いて判定する。

9

試験報告書

試験結果の記録には,JIS L 0801 の箇条 11(試験報告書)によって,次のように記載する。計器法によ

る場合には(計器法)と記載する。また,必要に応じて規格番号を記載する。

例  昇華試験  変退色  4 級

          汚染  3 級(アセテート)

,4 級(ポリエステル)

(計器法)