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L 0841:2004  

(1) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人スガウェ

ザリング技術振興財団(SWTF)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を

改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で

ある。これによって,JIS L 0841:1998は改正され,この規格に置き換えられる。 

今回の改正は,日本工業規格を国際規格に整合させるためISO 105-B01:1994,Textiles−Tests for colour 

fastness−Part B01 : Colour fastness to light : Daylight及びAmendment 1 (1998) を基礎として用いた。 

また,令和2年10月20日,産業標準化法第17条又は第18条の規定に基づく確認公示に際し,産業標

準化法の用語に合わせ,規格中“日本工業規格”を“日本産業規格”に改めた。 

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。 

JIS L 0841には,次に示す附属書がある。 

附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表 

L 0841:2004  

(2) 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1. 適用範囲 ························································································································ 1 

2. 引用規格 ························································································································ 1 

3. 要旨 ······························································································································ 1 

4. 試験の種類 ····················································································································· 2 

5. 材料及び装置 ·················································································································· 2 

6. 試験片の調製 ·················································································································· 3 

6.1 試料が布の場合 ············································································································· 3 

6.2 試料が糸の場合 ············································································································· 3 

6.3 試料がばら繊維の場合 ···································································································· 3 

7. 試験の操作 ····················································································································· 3 

8. 判定方法 ························································································································ 8 

9. 記録 ······························································································································ 8 

附属書(参考)JISと対応する国際規格の対比表 ······································································· 10 

日本産業規格          JIS 

L 0841:2004 

日光に対する染色堅ろう度試験方法 

Test methods for colour fastness to daylight 

序文 この規格は,1994年に第5版として発行されたISO 105-B01:1994,Textiles−Tests for colour fastness

−Part B01 : Colour fastness to light : Daylight及びAmendment 1を元に作成した日本産業規格であるが,対応

国際規格で規定されてない規定項目(試験の種類)を日本産業規格として追加した。また,対応する国際

規格の規定内容(装置及び材料,ブルースケールの中間級の表示の一部)の一部を変更とした。 

なお,この規格で点線の下線又は側線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。変更の

一覧表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。 

1. 適用範囲 この規格は,染色した繊維製品の日光に対する染色堅ろう度を評価するための試験方法に

ついて規定する。 

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。 

ISO 105-B01:1994, Textiles−Tests for colour fastness−Part B01 : Colour fastness to light : Daylight, 

Amendment 1 (1998) (MOD) 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS L 0801 染色堅ろう度試験方法通則 

備考 ISO 105-A01:1994,Textiles−Tests for colour fastness−Part A01 : General principles of testingか

らの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

JIS L 0804 変退色用グレースケール 

備考 ISO 105-A02:1993,Textiles−Tests for colour fastness−Part A02 : Grey scale for assessing change 

in colourからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

JIS L 0886 ホトクロミズムの検出及び評価に対する試験方法 

備考 ISO 105-B05:1993,Textiles−Tests for colour fastness−Part B05 : Detection and assessment of 

photochromismからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

JIS R 3202 フロート板ガラス及び磨き板ガラス 

3. 要旨 試験片をブルースケールと共に規定の方法に基づいて露光し,試験片の変退色とブルースケー

ルの変退色とを比較して,その堅ろう度を判定する。 

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L 0841:2004  

4. 試験の種類 試験の種類は,次の5種類とし,試験の目的に応じてこれらのうちから選んで試験を行

う。 

a) 第1露光法 一つの試験片を1組のブルースケールとともに露光し,試験片の染色堅ろう度を試験す

る。 

b) 第2露光法 複数の試験片を1組のブルースケールと同時に露光し,それぞれの試験片の染色堅ろう

度を試験する。 

c) 第3露光法 一つの試験片又は複数の試験片を目的とするブルースケール及び目的とするブルースケ

ールよりも1級低いブルースケールとともに露光し,試験片が目的とするブルースケールと同等の染

色堅ろう度をもっているかどうかを試験する。 

d) 第4露光法 一つの試験片又は複数の試験片を目的とするブルースケールとともに露光し,試験片が

目的とするブルースケールと同等の染色堅ろう度をもっているかどうかを試験する。 

e) 第5露光法 所定量の放射露光量で試験片を露光し,試験片の染色堅ろう度を試験する。 

5. 材料及び装置 材料及び装置は,次による。 

a) ブルースケール ブルースケールは,表1のとおり使用する染料及び繊維によって1級から8級に分

類する。ブルースケールは,使用する繊維を平織物とした後,精錬漂白し,等級ごとに指定した染料

を用いて染めた青色染布とする。 

表 1 ブルースケールの等級,使用染料及び繊維の種類 

ブルースケールの等級 

(級) 

使用染料 

繊維の種類 

C.I.ディスパース・ブルー 341 
(C.I.Disperse Blue 341) 

ナイロン 

C.I.ディスパース・ブルー 291 
(C.I.Disperse Blue 291) 

ナイロン 

C.I.ディスパース・ブルー 354 
(C.I. Disperse Blue 354) 

ポリエステル 

C.I.ディスパース・ブルー 268 
(C.I. Disperse Blue 268) 

ポリエステル 

C.I.ディスパース・ブルー 79:1 
(C.I. Disperse Blue 79:1) 

ポリエステル 

C.I.ディスパース・ブルー 165 
(C.I. Disperse Blue 165) 

ポリエステル 

C.I.ディスパース・ブルー 27 
(C.I.Disperse Blue 27) 

ポリエステル 

C.I.ディスパース・ブルー 60 
(C.I.Disperse Blue 60) 

ポリエステル 

備考 ブルースケールの寸法は,いずれの級の場合も通常,6.5 cm×4 cmとする

ことが望ましいが,必要に応じ,他の寸法でもよい。 

参考1. 平織物は,参考表1に示す組成のものを推奨する。 

2. 日光に対する染色堅ろう度(以下,日光堅ろう度という。)は,1級ブル

ースケールが最も低く,8級ブルースケールが最も高い。 

 
 
 
 

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L 0841:2004  

参考表 1 ブルースケール用平織物 

繊維の種類 

用糸 

密度(本/5 cm) 

種類 

たて 

よこ 

たて糸 

よこ糸 

ナイロン 

約123 g/m2 

平織物 

231 dtex 

231 dtex 

約128本/5 cm 

約104本/5 cm 

ポリエステル 

約70 g/m2 

平織物 

165 dtex 

165 dtex 

約154本/5 cm 

約134本/5 cm 

b) 変退色用グレースケール JIS L 0804に規定するもの。 

c) 露光装置 露光装置は,試験片及びブルースケールを,風雨など気候要素から保護するために,試験

片取付面から少なくとも50 mmの距離に磨き板ガラス(1)を置き,過剰に高温にならないように通風を

よくしたものでなければならない。 

注(1) JIS R 3202に規定する厚さ4 mm±1 mmのもので,透過率は,波長300 nm〜320 nmで1 %未

満,波長380 nm〜750 nmで少なくとも90 %のものとし,使用期間1年以内に取り替えること

が望ましい。 

d) 不透明覆い 不透明覆いは,通常,日光に対して完全に不透明な白厚紙(以下,覆いという。)とし,

その他の薄い不透明物,例えば,アルミニウムはくをはり付けた板紙などを用いた場合には,その旨

を記録に付記する。 

e) 白厚紙 白厚紙は,厚さ約0.5 mm,Y値が70 %以上,かつ,蛍光を含まない白色の厚紙で,判定に

影響を与えないものでなければならない。 

f) 

灰色下敷及びマスク 灰色下敷及びマスクは,JIS L 0801の5.のf)(灰色下敷及びマスク)に規定す

るもの。 

6. 試験片の調製 試験片の調製は,次による。 

6.1 

試料が布の場合 試験片の大きさは,できるだけ6.5 cm×4 cm以上が望ましい。 

6.2 

試料が糸の場合 大きさが6.5 cm×4 cm以上の白厚紙に,その長辺の方向に密に糸を巻き付ける。 

6.3 

試料がばら繊維の場合 大きさが6.5 cm×4 cm以上の白厚紙にばら繊維をくしけずって押し付け,

白厚紙が見えない程度の薄い層にして取り付ける。 

7. 試験の操作 試験の操作は,次による。 

7.1 

試験片及びブルースケールをそれぞれ同時に露光装置に取り付けて露光し,1日24時間連続して暴

露を行う。露光装置は,薬品のガス,煙,ほこりなどがなるべくかからない場所を選んで置き,試験片及

びブルースケールが南面して,その傾斜が地面に対してその場所の緯度にほぼ相当する角度になるように

する。 

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L 0841:2004  

7.2 

露光方法は,次による。 

a) 第1露光法  

1) 試験片及びブルースケールを白厚紙の上に図1のように並べて固定し,それぞれ覆いAAʼ及びBBʼ

で覆う(2)。 

注(2) それぞれの覆いは,操作しやすくするため,それぞれXXʼのところで折り曲げできるようにし

ておくとよい。 

2) 露光開始後,ときどき試験片の覆いAAʼを持ち上げ,試験片の露光した部分を変退色用グレースケ

ールを用いて調べる。 

3) 試験片が標準退色(露光部分と未露光部分との色の差が変退色用グレースケール4号と同程度の色

の差に退色することを云う。)したとき,ブルースケールの覆いBBʼを持ち上げ,ブルースケールを

調べ,標準退色をしているブルースケールの等級を試験片の日光堅ろう度と判定する。 

4) 8級ブルースケールが標準退色しているにもかかわらず,試験片が標準退色に達しない場合は,試

験片の日光堅ろう度を“8級以上”と判定し,露光を終了する。 

備考 試験片のホトクロミズムについては,JIS L 0886による。 

図 1 第1露光法 

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L 0841:2004  

b) 第2露光法  

1) 試験片及びブルースケールを白厚紙の上に図2のように並べて固定し,それらの全長の約1/4をAAʼ,

BBʼ,CCʼ及びDDʼの覆いでそれぞれ覆う(2)。 

2) 露光開始後,ときどきブルースケールの覆いBBʼを持ち上げて,2級ブルースケールの露光した部

分を調べ,露光部分が標準退色をしたとき,試験片の覆いAAʼを持ち上げ,標準退色をしている試

験片(例えば,№1と№3が標準退色したとする。)があれば,その試験片(№1と№3)の日光堅ろ

う度を2級と判定し,これらの試験片と2級ブルースケールを取り外して保管する。また,試験片

が標準退色以上の退色をしていれば,“1級以下”と判定する。 

3) 覆いを戻し,再び露光を続け,3級ブルースケールから8級ブルースケールの順で,2)と同様な操

作を繰り返す。すべての試験片の日光堅ろう度の判定が終了したとき,露光を終了する。 

4) 8級のブルースケールが標準退色しているにもかかわらず,試験片が標準退色しない場合には,露

光を終了し,それらの試験片の日光堅ろう度を“8級以上”と判定する。 

なお,覆いAAʼ及びBBʼで覆われた未露光部分と露光部分との境目がたびたびの覆いの持ち上げ

によって不鮮明になり,比較が困難なときは,覆いCCʼ及びDDʼでそれぞれ覆われた部分と未露光

部分とで比較を行ってもよい。 

図 2 第2露光法 

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L 0841:2004  

c) 第3露光法  

1) 試験片とブルースケールを白厚紙の上に図3のように並べて固定し,それぞれの中央約1/2をAAʼ

及びBBʼの覆いでそれぞれ覆う(2)。 

2) 露光開始後,ときどきブルースケールの覆いBBʼを持ち上げ,1級低いブルースケールの退色を参

考にして目的のブルースケールの退色を調べ,目的のブルースケールが標準退色をしたとき,試験

片の覆いAAʼを持ち上げ,試験片の退色を調べて判定する。 

図 3 第3露光法 

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L 0841:2004  

d) 第4露光法  

1) 試験片及びブルースケール(3)を白厚紙の上に図4のように並べて固定し,それらの全長の約1/3を

AAʼ及びBBʼの覆いでそれぞれ覆う(2)。 

2) 露光開始後,ときどきブルースケールの覆いBBʼを持ち上げ,ブルースケールが標準退色したとき,

試験片及びブルースケールにCCʼ及びDDʼの覆いをそれぞれ載せ,露光を続ける。 

3) ブルースケールの最初から露光した部分が変退色用グレースケールの3号と同程度に退色したとき,

この退色の程度を参考にして,試験片のCCʼで覆った部分の退色を調べて判定する。 

注(3) ブルースケールの代わりに,堅ろう度が既知の仕様見本を用いてもよい。 

図 4 第4露光法 

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L 0841:2004  

e) 第5露光法 露光を開始し,所定の放射露光量に達したとき,終了する。 

なお,所定量の放射露光量(J/m2)を照射する場合,光エネルギー測定器は,公的に校正されたエ

ネルギー標準光源で校正されていなければならない。 

備考 J/m2の単位は,放射露光量の大きさによって,kJ/m2又はMJ/m2で表示してもよい。 

参考 所定量の放射露光量の参考として,ブルースケール1級から8級までが標準退色するまでの放

射露光量(kJ/m2,測定波長300 nm〜400 nm)を参考表1に示す。 

参考表 2 ブルースケールが標準退色するまでの放射露光量 

ブルースケールの等級 

放射露光量 

kJ/m2 

(300 nm〜400 nm) 

100 

260 

1 200 

3 500 

6 800 

12 000 

24 000 

50 000 

8. 判定方法 判定は,JIS L 0801の10.(染色堅ろう度の判定)によって,露光終了後の試験片又は/及

びブルースケールを2時間以上暗所に放置した後,通常,灰色下敷に並べ,試験片とブルースケールとの

変退色を視感によって比較判定する。 

9. 記録 試験の記録は,試験報告書に次の事項について行う。 

a) この規格の名称及び/又は番号 

b) 試料の明細 

c) 使用した露光装置 

d) 試験結果 

1) 第1露光法及び第2露光法の場合 日光堅ろう度の等級は,試験片と同程度の変退色を示したブル

ースケールの級で表し,用いた露光方法を括弧の中に付記して,次の例のように表示する。 

例1. 日光試験(第2露光法)  6級 

例2. 日光試験(第1露光法)  7級 

なお,判定の結果が二つの級の中間にあるときには,例えば,“4級以上5級未満”のように表す。

ただし,3級以下はこのような表示はしない。 

試験片の変退色挙動がブルースケールの場合と著しく異なるため,二つの露光段階における試験

片の等級が異なった場合には,これらの等級を算術平均し,その結果を日光堅ろう度表示の等級に

丸める(4)。 

注(4) 例えば,試験の結果,二つの段階の等級をそれぞれ“5級”及び“4級以上5級未満”と判定し

たときの算術平均の方法は,4級以上5級未満のような中間等級は4.5級とし,これと5級との

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L 0841:2004  

算術平均値については,小数1位にとどめ,次の例のように1位の数値が0.5±0.2の場合には,

0.5に丸めて中間等級の表示とし,それ以外の場合には,0.2以下は切り捨て,0.8以上は切り上

げて整数値に丸めて表示する。 

平均値 

3.8〜4.2 

4.3〜4.7 

4.8〜5.2 

等級の表示 

4級以上5級未満 

1級より弱い試験片の等級は,1級と記録する。 

変色がある場合には,JIS L 0801の11.(記録)のe)によって,次のように表示してもよい。 

例 日光試験(第2露光法)  5級(Y) 

2) 第3露光法の場合 試験片が目的のブルースケールと同程度か,又は少ない変退色を示したときに

は,次の例のように,露光方法の種類とともに,目的のブルースケールの等級又はその等級以上と

記録し,変退色の程度が大きいときには,その等級未満と記録する。 

例1. 日光試験(第3露光法) 4級未満 

例2. 日光試験(第3露光法) 4級 

例3. 日光試験(第3露光法) 4級以上 

3) 第4露光法の場合 目的のブルースケールが標準退色したときに,試験片がブルースケールと同程

度か,又は少ない変退色を示したときには,次の例のように,露光方法の種類とともに,目的のブ

ルースケールの等級又はその等級以上と記録し,変退色の程度が大きいときには,その等級未満と

記録する。 

例1. 日光試験(第4露光法) 4級未満 

例2. 日光試験(第4露光法) 4級 

例3. 日光試験(第4露光法) 4級以上 

4) 第5露光法の場合 日光堅ろう度の等級は,次の例のように記録する。 

例 日光試験[第5露光法,放射露光量:3 500 kJ/m2(300 nm〜400 nm)] 4級 

参考 ブルースケールは,財団法人日本規格協会で販売している。 

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10 

L 0841:2004  

附属書(参考)JISと対応する国際規格の対比表 

JIS L 0841:2004 日光に対する染色堅ろう度試験方法 

ISO 105-B01:1994,Amd.1:1998 繊維−色堅ろう度試験−パートB01:耐
光堅ろう度:日光に対する色堅ろう度 

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の
項目ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本文の左側 
 表示方法:傍線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1.適用範
囲 

日光に対する染色堅ろう
度 

ISO 
105-B01 

1. 

IDT 

2.引用規
格 

JIS L 0801 
JIS L 0804 
JIS L 0886 
JIS R 3202 

ISO 
105-B01 

2. 

ISO 105-A01 
ISO 105-A02 
ISO 105-B05 
 
ISO 105-A05 

IDT 
IDT 
IDT 
MOD/追加 
 
MOD/削除 

 
 
 
JISはガラスの規格を引
用。 
ISOは計器による判定法
の規格を引用している
が,JISはJIS L 0801中
に計器による判定法(日
本の方法)があり,それ
を引用している。 

 
 
 
技術的差異は軽微である。 
なお,日本はISO 105-A05に代わる
日本の方法をISOに提案中。 

3.要旨 

ISO 
105-B01 

3. 

IDT 

4.試験の
種類 

第1露光法 
第2露光法 
第3露光法 
第4露光法 
第5露光法 

ISO 
105-B01 

MOD/追加 ISOはJISと同じ第1〜

第5露光法まであるが,
操作の中で規定してい
る。 
JISは露光法の種類を試
験の種類として項を設
けた。 

技術的差異は軽微である。 

1

0

L

 0

8

4

1

2

0

0

4

  

background image

11 

L 0841:2004  

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の
項目ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本文の左側 
 表示方法:傍線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

5.装置及
び材料 

 
a)ブルースケール 
 1〜8級(ポリエステル及
びナイロン製) 
 
 
b)変退色用グレースケー
ル 
c)露光装置 
 
 
 
d)不透明覆い 
e)白厚紙 
 
 
 
f)灰色下敷及びマスク 

 
ISO 
105-B01 
ISO 
105-B01 
(追補) 

 
4.1 
 
 
 
4.2, 3. 
 
4.2, 1. 
 
 
 
4.2, 2. 
− 
 
 
 
7.2 

 
ブルースケール 
①1〜8級 
②L2〜L9級のいずれ
かを選択して用いる。 

 
MOD/変更 
 
 
 
IDT 
 
 
MOD/変更 
 
 
 
IDT 
MOD/追加 
 
 
 
 
IDT 

 
①については,JISは新
しいブルースケールに
変更。②のL2〜L9を削
除。 
 
 
 
 
JISは板ガラスの厚さを
4 mm±1 mmと規定。
ISOは板ガラスの厚さを
3.5 mm±1 mmと規定。 
 
ISOはd)不透明覆いに
含んでいるが,JISは別
個に項を設けた。また,
JISは白さのY値を規
定。 

 
ISO法①と②を併記して選択による
としているので,問題はない。 
新しいブルースケールはISOに提案
中。 
 
 
 
技術的軽微な差。 
 
 
 
 
ISOに提案。 

6.試験片
の調製 

5. 

試験片 

MOD/変更 JISは計器法を考慮して

寸法を変更したが,規定
でなく,望ましいとし
た。 

技術的差異は軽微である。 

11

L

 0

8

4

1

2

0

0

4

  

background image

12 

L 0841:2004  

(Ⅰ) JISの規定 

(Ⅱ) 国際
規格番号 

(Ⅲ) 国際規格の規定 

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異の
項目ごとの評価及びその内容 
 表示箇所:本文の左側 
 表示方法:傍線 

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ごと
の評価 

技術的差異の内容 

7.試験の
操作 

7.1 全般的な操作法を記
述 
7.2 
a)第1露光法 
 
 
 
 
b)第2露光法 
 
 
c)第3露光法 
 
 
d)第4露光法 
e)第5露光法 

ISO 
105-B01 

6. 
 
 
6.1 
 
 
 
 
6.2 
 
 
6.3 
 
 
6.4 
6.5 

露光法 

 
 
 
MOD/変更 
 
 
 
 
 
MOD/変更 
 
 
MOD/変更 
 
 
MOD/変更 
MOD/変更 

 
 
 
JISは実用を考慮して操作
法を一部変更。 
JISはホトクロミズムにつ
いての規定はあるが,JISは
問題ありとして備考とし
た。 
ISOは不明確な記述で,JIS
は実用を考慮して操作法を
一部変更して明確にした。 
ISOは不明確な記述で,JIS
は実用を考慮して操作法を
一部変更して明確にした。 
JISは覆いの取付図を記述。 
ISOは判定方法を詳細に載
せているが,JISは実用を考
慮して変更。 

 
 
 
ISOに提案する。 
 
 
 
 
ISOに提案する。 
 
 
技術的差異は軽微である。 
 
 
技術的差異は軽微である。 
ISOに提案する。 

8.判定 

JIS L 0801による。 

7. 

光に対する染色堅ろ
う度の評価 

MOD/変更 JISは総体的な方法としては,

JIS L 0801を引用。各露光方法
ごとに異なる判定方法は各露
光方法で記述。また,ISOは
各級の中間判定方法をこの項
に入れているが,JISは9.記録
の項に規定。JISのほうが合理
的。 

技術的差異は軽微である。 

9.記録 

8. 

MOD/追
加 

1

2

L

 0

8

4

1

2

0

0

4

  

background image

13 

L 0841:2004  

 
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD 

 
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― IDT……………… 技術的差異がない。 
  ― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
  ― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  ― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。 
  ― MOD/選択……… 国際規格の規定内容と別の選択肢がある。 
  ― NEQ…………… 技術的差異があり,かつ,それがはっきりと識別され説明されていない。 
2. 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

  ― IDT……………… 国際規格と一致している。 
  ― MOD…………… 国際規格を修正している。 
  ― NEQ…………… 技術的内容及び構成において,国際規格と同等でない。 

1

3

L

 0

8

4

1

2

0

0

4