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日本工業規格

JIS

 L

0219

-1988

繊維ロープ用語

Glossary of Terms Used in Ropes

1.

適用範囲  この規格は,繊維製のロープに関する用語について規定する。

対応国際規格及び関連規格:6 ぺージに示す。

2.

分類  用語は,次の 4 分類とする。

(1)

構造に関する用語

(2)

製品に関する用語

(3)

試験に関する用語

(4)

接続加工及びその他に関する用語

3.

番号,用語,読み方及び意味  番号,用語,読み方及び意味は,次のとおりとする。

なお,参考のため対応英語を示す。

(1)

構造に関する用語

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

101

ヤーン

繊維をより合わせたもので,ストランドを
構成するもの(

付図 参照)。

yarn

102

ストランド

ヤーンを 2 本以上より合わせたもので,ロ
ープを作る中間体(

付図 参照)。子縄とも

いう。

strand

103

ロープ

ストランドを 2 本以上より合わせたもの又
は 4 本以上を組んだもの(

付図 参照)。

rope,

cordage

104

三つ打ちロープ  みつうちろーぷ

3

本のストランドをより合わせたロープ(

図 参照)。

three strand rope

105

四つ打ちロープ  よつうちろーぷ

4

本のストランドをより合わせたロープ(

図 参照)。

four strand rope

106

六つ打ちロープ  むつうちろーぷ

6

本のストランドをより合わせたロープ(

図 参照)。

six strand rope

107

八つ打ちロープ  やつうちろーぷ

Z

よりストランド 4 本及び S よりストラン

ド 4 本をそれぞれ 2 本ずつ引きそろえ,交

互に組み合わせたロープ(

付図 参照)。

eight strand plaited rope

108

二重組打ちロー

にじゅうくみう

ちろーぷ

外層と内層で構成されており,それぞれ組

構造でできているロープ(

付図 参照)。

double braid rope

109

Z

より

ぜっとより

ロープのより方向が Z 字形に一致するより
方(

付図 参照)。左よりともいう。

right hand lay,

Z twist


2

L 0219-1988

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

110

S

より

えすより

ロープのより方向が S 字形に一致するより
方(

付図 参照)。右よりともいう。

left hand lay,

S twist

111

ロープの山

ろーぷのやま

ロープの外接円と接する部分

付図 参照)。

 crown

(2)

製品に関する用語

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

201

ホーサ

主として係船用に使用する径の太いロー
プ。

hawser,

mooring line

202

ひき(曳)綱

ひきづな

船舶又は海洋構造物などをえい航するとき
に使用するロープ。

tug rope

203

標識ロープ

ひょうしきろー

工事現場など特定の区域を識別するために
使用する,黒色のストランドと黄色のスト
ランドをより合わせたロープ。

sign rope

204

登山用ロープ

とざんようろー

登山,岩登りなどで使用する身体確保用の
ロープ。

climbing rope,

mountaineering rope

205

命綱

いのちづな

高所などで危険な作業をするときに使用す
る身体確保用のロープ。

safety-rope,

life line

206

スリングロープ

荷役に使用するつり上げ用のロープ。 rope

sling

207

コンパウンドロ
ープ

ストランドの中心にワイヤストランドをよ
り込んだロープ。

compound rope

208

コンビネーショ
ンロープ

ロープの中心にワイヤロープをより込んだ
ロープ。

combination rope

209

はえ(延)縄

はえなわ

釣り漁法の一種であるはえ縄漁に使用する
ロープで,三つ打ちロープをストランドと
し,これを 3 本より合わせ又は二つ打ちロ

ープをストランドとし,これを 2 本より合
わせたロープ。 
構成には 3×3 子,2×2 子がある。

long line

210

岩糸

いわいと

網漁具を構成するロープで,1 本から 4 本の
ヤーンをより合わせてストランドを作り,
更にこのストランドを 3 本又は 4 本より合

わせたロープ。 
構成には 1×4 子,2×3 子,3×3 子,4×3
子などがある。

lead line,

float line

(3)

試験に関する用語

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

301

線密度

せんみつど

単位長さ当たりの質量。一般的に 1m 当たり
のグラム数 (g/m) 又は ktex で表す。 
単位長さの測定は,規定の初荷重を加えた

状態で行う。

linear density

302

より数

よりかず

単位長さ当たりのより数。一般的に 1m 当た

りのより数で表す。

count of twist

303

より角度

よりかくど

ロープの軸方向に対するストランドの傾き
角度で,その正接(ロープの直径と

πの積に

対するリードの比)で表す(

付図 参照)。

angle of lay

304

リード

より打ちロープの場合,ストランドの 1 回

のより程。 
組み打ちロープの場合,ストランドの 1 回
の組み程(

付図 10 参照)。

測定は,規定の初荷重を加えた状態で,ロ

length of lay,

pitch


3

L 0219-1988

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

ープの軸に平行して行い,ミリメートルで
表す。

305

呼称太さ

こしょうふとさ

線密度を基準として決定した直径で,ロー
プの表示に用いる絶対値。標準径ともいう。

nominal diameter,

reference number

306

初荷重

しょかじゅう

ロープが伸張せずにまっすぐに張る程度の

荷重。

tension for measurement,

reference tension

307

引張強さ

ひっぱりつよさ

引張試験においてロープが維持できる最大

の荷重。

breaking strength,

breaking load

308

ロープの長さ

ろーぷのながさ

規定の初荷重を加えて測定した長さ。

length of rope

309

伸び率

のびりつ

引張試験で得るロープの伸長度。荷重が規
定引張強さの 75%に達したときのロープの
長さと初荷重時の長さとの差を初荷重時長

さの百分率で表したもの。

elongation

(4)

接続加工及びその他に関する用語

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

401

アイスプライス

ロープの端部を輪状にした後その先端部を
ほぐし,ストランドをロープの間に差し込
む端末加工法又はこの加工法でできた端末

付図 11 参照)。

eye splice

402

ショートスプラ
イス

2

本のロープを接続する方法で,それぞれの

ロープの端末をほぐし,互いにロープの間
にストランドを差し込む加工法又はこの加
工法でできた接続部分(

付図 12 参照)。

short splice

403

ロングスプライ

2

本のロープを接続する方法で,片方のロー

プの端末のストランドをほぐした部分に他

のロープのストランドをはめ込んで一対の
ストランドごとにつなぐ加工法又はこの加
工法でできた接続部分(

付図 13 参照)。

long splice

404

積巻き

せきまき

ロープの表面を細いロープで上巻きするこ
と。

serving

405

キンク

ロープがねじれと緩みを同時に受け,これ
によって形崩れした状態。

kink

付図 1  ロープの構造


4

L 0219-1988

付図 2  三つ打ちロープ

付図 3  四つ打ちロープ

付図 4  六つ打ちロープ

付図 5  八つ打ちロープ

付図 6  一重組打ちロープ

付図 7  より及び より


5

L 0219-1988

付図 8  ロープの山

付図 9  より角度

付図 10  リード

付図 11  アイスプライス

付図 12  ショートスプライス

付図 13  ロングスプライス


6

L 0219-1988

対応国際規格: 

ISO 1968-1973

  Ropes and cordage−Vocabulary

関連規格:JIS L 2701  麻ロープ

JIS L 2702

  綿ロープ

JIS L 2703

  ビニロンロープ

JIS L 2704

  ナイロンロープ

JIS L 2705

  ポリエチレンロープ

JIS L 2706

  ポリプロピレンロープ

JIS L 2707

  ポリエステルロープ

綱用語 JIS 原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

高  久      明

東京工業大学

(幹事)

◎  竹  本  靖  雄

東京製綱繊維ロープ株式会社

林      康  夫

通商産業省生活産業局

増  田      優

通商産業省生活産業局

斉  藤  章  一

水産庁漁政部

佐々木  博  通

運輸省海上技術安全局

○  古  屋  匡  蔵

工業技術院繊維高分子材料研究所

○  河  合  寛  郎

愛知県三河繊維技術センター

○  小  池  晴  巳

工業技術院標準部

○  平  林  秀  人

財団法人麻製品検査協会

大八木  正  広

財団法人日本海事協会

森  田  秀  雄

社団法人大日本水産会

十  田  俊  一

全国漁業協同組合連合会

網  本  汀  司

財団法人日本船舶標準協会

土  屋  幸  彦

日本フレキシブルコンテナ工業会

長  田      繁

ニチモウ株式会社

鳥  居      壮

太陽工業株式会社

難  波  基  光

株式会社日通総合研究所

別  能  恒  夫

日本化学繊維協会

◎  岡  崎  収  輔

帝国産業株式会社

◎  竹  中  千  秋

泰東製鋼株式会社

◎  間  瀬  恭  平

株式会社丸出製鋼所

◎  今  井  輝  雄

芦森工業株式会社

◎  近  藤  冨士男

近藤麻工業株式会社

池  田  順  一

財団法人日本規格協会

◎  山  本  繁  文

日本繊維ロープ工業組合

(事務局)

水  嶼  信  子

日本繊維ロープ工業組合

○印は分科会委員を兼任,◎印は分科会及び小分科会委員を兼任