サイトトップへこのカテゴリの一覧へ

L 0216:2016  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 分類······························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

L 0216:2016  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本羽毛製品協同

組合(日羽協)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS L 0216:1990は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

background image

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

L 0216:2016 

羽毛用語 

Glossary of terms used in feathers 

適用範囲 

この規格は,羽毛製品に使用される充塡材料用羽毛に関する主な用語について規定する。 

分類 

用語は,次のとおり分類する。 

a) 羽毛の名称に関する用語 

1) 一般名称(羽毛の名称) 

2) 部分名称(羽毛の構造) 

b) 試験に関する用語 

用語及び定義 

用語及び定義は,次による。 

なお,参考として対応英語を示す。また,読みの分かりにくい用語には,用語欄に括弧書きで用語の読

みを示す。 

a) 羽毛の名称に関する用語 

1) 一般名称 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

101 

羽毛 

鳥類の体表を覆う上皮構造物で,ふとん,衣料品などの充
塡物として使用するために採取したもの。ダウン,フェザ
ー及びファイバーの総称。 

feathers, 
plumage, 
feather and down 

102 

原羽毛 

精製処理していない羽毛。 

unwashed feathers, 
raw feathers 

103 

精製羽毛 

精製処理した羽毛。 

washed feathers, 
refined feathers 

104 

水鳥羽毛 
(みずとりうもう) 

水鳥[あひる(ダック),がちょう(グース)など]から採
取した羽毛。 

waterfowl feathers 

105 

陸鳥羽毛 
(りくちょううもう) 

陸鳥(にわとり,七面鳥など)から採取した羽毛。 

landfowl feathers 

106 

ダウン 

小さな元羽軸及びその先端部から派生した2本以上の羽枝
からなる水鳥羽毛で,幹羽軸がないもの及び幹羽軸が明瞭
でないもの。 

down 

107 

類似ダウン 

ダウンのうち,羽枝がダウンに似た立体構造を形成し,幹
羽軸が明瞭でないもの。 

pumule 

108 

未熟ダウン 

ダウンのうち,成熟していない柔弱なダウン。 

nestling down 

109 

フェザー 

元羽軸,幹羽軸及び羽枝をもつ水鳥羽毛又は陸鳥羽毛。 

feather 

background image

L 0216:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

110 

水鳥フェザー 
(みずとりふぇざー) 

水鳥のフェザー。 

waterfowl feather 

111 

陸鳥フェザー 
(りくちょうふぇざー) 

陸鳥のフェザー。 

landfowl feather 

112 

スモールフェザー 

水鳥フェザーのうち,損傷フェザー以外のフェザーで,長
さ6.5 cm未満のもの。 

small feather 

113 

ラージフェザー 

水鳥フェザーのうち,損傷フェザー以外のフェザーで,長
さ6.5 cm以上のもの。 

large feather 

114 

未熟フェザー 

水鳥フェザーのうち,成熟していないフェザー。 

immature feather, 
nestling feather, 
pin feather 

115 

損傷フェザー 

水鳥フェザーのうち,虫害,引裂き,粉砕などによって損
傷したもの。 

damaged feather, 
broken feather 

116 

糸状フェザー 
(いとじょうふぇざー) 

細い幹羽軸で形成される水鳥フェザー。先端が複数に割れ
ていたり,少量の羽枝をもつものもある。 

filo plumes 

117 

ネックフェザー 

スモールフェザーのうち,水鳥の頭及び首の部分から採取
されたもの。 

neck feather 

118 

ファイバー 

ダウンファイバー及びフェザーファイバーの総称。 

fiber 

119 

ダウンファイバー 

ダウンの羽軸から分離した羽枝で,それぞれ1本の状態ま
で分離しているもの。 

down fiber 

120 

フェザーファイバー 

フェザーの羽軸から分離した羽枝で,それぞれ1本の状態
まで分離しているもの。 

feather fiber 

121 

きょう雑物 
(きょうざつぶつ) 

ダウン,フェザー及びファイバー以外のくず並びに異物。 residual matter 

2) 部分名称 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

201 

羽軸 
(うじく) 

幹羽軸及び元羽軸の総称。 

quill 

202 

幹羽軸 
(かんうじく) 

フェザーの中央部を貫通して羽枝が着生しているさお状部
分。 

quill shaft 

203 

元羽軸 
(もとうじく) 

フェザーの場合は,羽枝が着生していない羽軸の根元部分。
ダウンの場合は,羽枝が着生している部分。 

quill point 

204 

羽枝 
(うし) 

幹羽軸又は元羽軸に着生している繊維状のもの。 

barb 

205 

小羽枝 
(しょううし) 

羽枝に着生している毛羽状のもの。 

barbule 

206 

小こう(鉤) 
(しょうこう) 

小羽枝の両側に中央付近から先端にかけて一定の間隔で見
られるとげ状のもの。 

prong 

207 

節 
(ふし) 

小羽枝の中央付近から先端にかけて一定の間隔で見られる
こぶ状のもの。 

node 

b) 試験に関する用語 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

301 

組成混合率 

羽毛をダウン,スモールフェザー,ラージフェザー,損傷
フェザー,陸鳥フェザー,ダウンファイバー,フェザーフ
ァイバー,きょう雑物の8種類に選別し,それらの割合を
質量比で示したもの。 

composition 

background image

L 0216:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

302 

かさ高性 

かさ高測定装置を用いて測定したときに,所定の質量の羽
毛が占める体積を高さ又は単位質量当たりの体積で表した
もの。体積表示によるかさ高性には,測定方法によって,
ダウンパワー1)及びフィルパワー2)の表示方法がある。 
注1) 単位質量当たりの体積(cm3/g)で表したもの。試験

方法はJIS L 1903で規定されている。 

2) 羽毛30 g当たりのふくらみ度合いを立方インチで示

したもの。欧米で用いられる表示方法の一つ。 

なお,日本での証明書などでの体積表示は計量法

に基づき,SI単位(cm3/gなど)の使用が求められて
いる。試験方法はJIS L 1903では規定されていない。 

filling power, 
volume measurement, 
massic volume, 
fill power 

303 

かさ高測定装置 

充塡材料用羽毛のかさ高性を測定する装置。 

down power tester, 
filling power tester 

304 

油脂分率 

羽毛に含まれる油脂の含有絶乾質量比率。 

oil and fat content 

305 

水分率 

羽毛の絶乾質量に対する水分量。含水率とは異なる。 

moisture regain 

306 

含水率 

羽毛の乾燥前の質量に対する水分量。 

moisture content 

307 

清浄度 

羽毛の汚れを抽出したろ過懸濁液に含まれる不溶性物質の
量。羽毛に付着している汚れの程度の指標となる。 

turbidity 

308 

透視度計 

清浄度を測定する器具。 

transparency meter, 
transparency gauge 

309 

酸素計数 

羽毛の水抽出液のろ過液に含まれる水溶性で酸化されやす
い物質の量。羽毛に付着している汚れ(有機物)の程度を
示す指標となる。 

oxygen number, 
oxygen index number 

参考文献 JIS L 1903 羽毛試験方法