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L 0207

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本染色

協会(JTFA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS L 0207

:1976 は改正され,この規格に置き換えられる。


L 0207

:2005

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  分類

1

4.

  番号,用語及び定義

1

用語索引

32

英語索引(アルファベット順)

39

 


日本工業規格

JIS

 L

0207

:2005

繊維用語(染色加工部門)

Glossary of terms used in textile industry (Dyeing and finishing)

1.

適用範囲  この規格は,繊維工業において,染色加工部門の術語として用いる主な用語について規定

する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS L 0803

  染色堅ろう度試験用添付白布

JIS Z 8721

  色の表示方法−三属性による表示

3.

分類  繊維用語(染色加工部門)は,次の 9 分類とする。これらの分類を含む 4 けたの番号を用語の

見出し番号とする。

a)

一般

b)

前工程

c)

浸染

d)

な(捺)染

e)

後工程

f)

機能加工

g)

染料・薬剤

h)

染色堅ろう度

i)

環境

4.

番号,用語及び定義  番号,用語及び定義は,次による。

なお,対応英語を参考として示す。

備考1.  一つの用語欄に二つ以上の用語が併記してある場合には,記載してある順位に従って優先的

に使用する。

2.

用語の読みが紛らわしいものについては,用語の下に括弧書きで読みを示す。

a)

一般

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1001

あたり 

布の光沢が部分的に異なった状態。毛織物,合成繊維織
物などで発生しやすい。

abnormal luster

1002

アルカリショック

 

反応染料による綿などの染色,な染で,染料付与後の布

地を高濃度のアルカリ浴に短時間浸せきして固着する方
法。

alkali shock method


2

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1003

泡加工 

節水及び省エネルギーを目的とした泡を媒体とする各種
の加工。薬剤の少量付与効果もある。例えば,表裏がは
っ水と吸汗といったように,相反する機能をもたせると

きなどに使用される。

foam finish

1004

いらつき 

染色,な染されたものの色又は光沢が不均一で落ち着き
のない状態。

skitteriness

1005

色合せ, 
カラーマッチング

染料・顔料を用いて色見本と同じ色相の染色物,な染物
を得る操作又はそのための染料・顔料の配合処方の作成。

color matching

1006

色空間 

色の幾何学的表示に用いる,通常三次元の空間。 color

space

1007

色刺激 

目に入って有形又は無形の色感覚を生じさせる可視放
射。

color stimulus

1008

色止め 

染色後,染料固着剤(フィックス剤)などを用いて行う,

湿潤堅ろう度を向上させるための処理。

color fixing

1009 

色泣き, 
ブリード, 
泣き出し 

染色又はな染された部分から湿潤状態で染料が他の部分

へ移行し,汚染する状態又は汚染した状態。

bleeding

1010

色見本 

染色又はな染を依頼する業者が,加工業者に対して目標
として提示する着色された見本。

pattern

1011

ウォータスポット

染色物に水滴が付着し,乾燥した後でも残る変色。染料
自体に起因する場合と,繊維の物理的状態が変わること
に起因する場合とがある。

water spot

1012

ウォッシュオフ性

染色後に繊維の表面に付着している染料などの,洗浄に
よる除去のしやすさ。

wash-off property

1013

エアリング 

バット染料及び硫化染料で綿などを染色するときに,染
料の還元体を吸着させた後,空気酸化によって元の酸化
体に戻す処理。

airing

1014  A

光源 

標準イルミナント A の略称。特定の分光分布をもつ放射
で,白熱電球による照射に対応する。

illuminant A

1015

エージング 

染料などが溶液又は分散液の形でパディング,印なつ

(捺)

,塗布などによって付与された布を,加湿及び加温

によって発色・固着させる処理。

ageing

1016  S

欠点 

織布工程に起因する欠点。 
なお,加工工程に起因するものを K 欠点という。

1017

演色性 

照明光が,それで照明した種々の物体の色の見え方に及
ぼす効果。特に染色加工では,照明光による着色物の見

え方の違いをいう。

color rendering

1018  ows

染色加工における濃度の表示法で,染料,助剤などの使

用量を,それを含む溶液又は分散液の質量に対する百分
率で表したもの。

on the weight of solution

1019

owf

バッチ式の染色加工における濃度の表示法で,染料,助
剤などの使用量を繊維の質量に対する百分率で表したも
の。

on the weight of fiber

1020

黄変 

繊維が紫外線,NOx(窒素酸化物)などの外界の影響によ
って黄色く変色する現象。

yellowing

1021

汚染 

本来付着してはならない着色汚れ。染色では,2 種以上
の繊維からなる複合素材で,本来染まるべきでない繊維
に染料などが吸着すること。堅ろう度試験では,試験片

から添付白布への染料などの移行。

staining

1022

加圧水蒸気処理,
HP

スチーミング 

100

℃を超える飽和水蒸気を用いる高圧下での処理。染

料の固着などに利用される。

high-pressure steaming


3

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1023

開反 

丸編み機で編んだ筒状の布地を切り開いて平面の状態に
する操作。

opening

1024

カウンタフロー洗

 

連続洗浄機で,効率のよい洗浄を行うために,布の流れ

と逆方向に洗浄液又は水を流す操作。

counterflow washing

1025

拡布 

織編物を広げた状態。ロープ状に対応する用語。 open

width

1026

加工 

繊維に対して,目的の効果を得るために行う,物理的又

は化学的処理。

finish

1027

過熱水蒸気固着,
HT

スチーミング 

100

℃を超える過熱水蒸気を用いる常圧下での処理。染

料の固着などに利用される。

high-temperature steaming

1028

かぶり 

な染及び染色において,

白場や本来の色の上に他の染料,

薬剤,異物などが余分に表面に付着した状態。

1029

ガミング 

耳巻きしやすい編物の耳部に,速乾性樹脂などを塗布し
て耳巻きを防止する処理。

gumming

1030

ガムアップ 

エマルション系の仕上げ剤をパディング法で適用すると
きに,エマルションが破壊されて,ガム状物質がマング

ルに付着する現象。

gumming up

1031

カラーイールド 

染料・顔料を用いて特定の条件で得られる色の濃さ。 color

yield

1032

カラーインデック

 

英国 SDC(Society of Dyers and Colourists)が発行する市
販染料・顔料の索引。染料種属別,色相別に整理して番
号を付けたもの(Generic Name)と,化学構造別に整理

して番号を付けたもの(Constitution Number)とがある。

colour index

1033

カラーキッチン 

染色又はな染のために,染料,薬剤,助剤などを調合す

る場所。

color kitchen

1034

カラーバリュー 

色相の類似した染料・顔料を同じコストになる濃度で比

較したときの相対的なカラーイールド。

color value

1035

還元洗浄, 
リダクションクリ

ーニング 

ポリエステル繊維などの合成繊維及びその混紡・交織品

を染色後,還元剤と洗浄剤とを併用して,繊維表面に付
着又は汚染している染料を分解除去する操作。

reduction cleaning

1036

乾熱固着 

パディング法で染料,薬剤などが付与された布の,乾熱

処理による固着。

dry-heat fixation

1037

生機 
(きばた)

精練漂白前の未加工布。生成(きなり)

,織卸(おりおろ

し)ともいう。

gray fabric

1038

際付き 

水の滴下によって染色物上の染料,

加工剤などが移動し,

輪じみになる現象。ウォータスポットの一つ。

water mark

1039

空気酸化 

バット染料又は硫化染料による染色において,還元体の

染料を空気中の酸素によって酸化させ不溶体に戻す操
作。

air oxidation

1040

継続浴 

一度使用した液に染料及び/又は薬剤を追加して使用す

る染浴又は処理浴。

standing bath

1041  K/S

 

クベルカ−ムンクの式によって表す着色物の色の濃さ。

K/S

=(1−R)

2

/2R(R

は着色物の反射率)。色の濃さの評価

及びカラーマッチングの混色計算に用いる。

K/S value

1042  KES 

生地風合を客観的に評価することを目的として開発され
た微少変形領域における力学特性を計測するシステム。
低荷重下における生地の引張り,せん(剪)断,曲げ,

圧縮,表面などの挙動を測定し,風合を数値評価する。
得られた数値を用い,こし,ぬめり,ふくらみなどを客
観的な数値として表現する。

Kawabata’s evaluation

system


4

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1043  K

欠点 

加工工程に起因する欠点。 
なお,織布工程に起因するものを S 欠点という。

1044

ケミカルパディン

 

バット染料,硫化染料などの分散液を付与し,乾燥した

後の,還元可溶化,吸着のための処理。

chemical padding

1045

原液着色 

化学繊維の紡糸原液又は溶融ポリマーの,顔料・染料に

よる着色。原着ともいう。

dope-dyeing

1046

検反 

布地の欠点の有無の検査。原反品質検査,染色加工工程

の原反受入検反,製品出荷前検反,縫製工程の受入検反,
裁断前検査などがある。

fabric inspection

1047

顕色 

ナフトール染料による染色において,下漬(づけ)剤で処
理された被染物を顕色剤を付与して,アゾ色素を生成さ
せ,発色させる処理。

developing

1048

高周波加熱 

高周波の強力磁場内の物体が発熱することを利用した加
熱方式。チーズ染色後の乾燥などに用いられる。

microwave heating

1049

固着 

染料,仕上げ剤などを安定な状態で繊維上に強固に付着
させる操作。

fixation

1050

コールドパッドバ

ッチ法 

染料,薬剤などを布にパディング後,湿潤状態のまま巻
き取り,常温で回転させながら放置し,時間を掛けて反
応,固着する処理法。略してコールドバッチ法又はパッ

ドバッチ法ともいう。

cold pad batch process

1051

コンピュータカラ

ーマッチング,

CCM 

コンピュータに支援された,  色合せのための染料・顔料

の最適処方などを計算するシステム。

computer color

matching

1052

コンピュータカラ

ーサーチ,

CCS 

コンピュータに支援された,過去のデータから染料・顔

料処方などを検索するシステム。

computer color searching

1053

彩度 

色の三属性の一つで,各色相での色のさ(冴)えかたの
度合い。CIE 表色値の刺激純度に対応する。

chroma

1054

サーモクロミズム

ある特定の温度で色素化合物が可逆的な構造変化を起こ
すことによって色相が変化する現象。スキーウエアなど
に応用されている。

thermochromism

1055

酸洗い 

精練又は漂白後残留するアルカリの中和,

漂白剤の分解,

除去を目的に,うすい酸液で行う処理。

acid rinsing

1056

三原色 

混合することによって最も広範囲の色相が得られる 3 種
類の色。染色加工の場合には,黄,赤及び青の 3 色。

three primary colors

1057

三刺激値 

与えられた三色表示系において,試料の色刺激と等色に
するための 3 個の原刺激の量。

tristimulus value

1058

残浴 

染料及び/又は薬剤の吸尽法における吸尽工程終了後の
浴。

residual bath

1059  CIE

表色系 

CIE(

国際照明委員会)が定めた原刺激及び CIE 等色関数

を用いて分光分布が任意の色刺激の三刺激値を決定する
色表示の体系。1931 年に設定された視野角 1∼4 度のも

のと,1964 年に設定された視野角 10 度のものがある。

CIE standard colorimetric

system

1060  C

光源 

補助イルミナント C の略称。特定の相対分光分布をもつ
放射で昼光照明に対応するが現在はあまり使用されな

い。

illuminant C

1061

色差, 
E 
(デルタイー)

二つの色の間に知覚される色の隔たり,又はそれを数値

化した値。

color difference

delta E


5

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1062

色相 

色の三属性の一つで,ある面が純粋な赤,黄,緑,青若
しくはそれらの隣り合った二つの間の知覚色と同類に見
えるという視感覚の属性又はそれを尺度化した値。

hue

1063

色票 

色の表示などを目的とする色紙又は類似の材料による表
面色の標準試料。例えば,JIS Z 8721 に基づいて作成し
た色票を標準色票という。

color chip

1064

下漬(づ)け 

ナフトール染色において,アゾ系色素を生成するカップ
リング成分(下漬剤)を前もって被染物に吸着させる処

理。

grounding

1065

条件等色, 
メタメリックマッ

 

等しい三刺激値をもっていて,分光分布の異なる色刺激

値。又はある照明光で等色である二つの着色物が,別の
光源下では等色でなくなる現象。

metameric match

1066

蒸熱, 
スチーミング 

繊維品の水蒸気による処理。精練漂白,染色,な染の発
色固着工程,  プレス仕上げ,蒸じゅう(絨)などの仕上
げ工程及び縫製工程にも適用される。

steaming

1067

初浴 

染色及び/又は薬剤の吸尽法において,最初に仕立てた
処理浴。

starting bath

1068

擦れ 
(すれ)

摩擦などによって繊維表面が損傷を受け,光沢及び/又
は色相が異なって見える状態。ロープ染色のとき起こり
やすい染色欠点。

friction mark

1069

絶対等色, 
アイソメリックマ

ッチ 

分光分布が等しい色刺激。又は照明光が異なっていても
常に等色となる色合せ。完全等色ともいう。

isomeric match

1070

セット 

織編物が熱水及び高温にさらされても収縮したり形状を

変えたりしないよう安定化させるための処理。

setting

1071

選択吸着 

素材と水溶液中の溶解物質との間の親和性の相違によっ
て素材が一部の溶解物質を選択的に吸着する現象。染色

では,繊維が染浴中に存在する特定の親和力の強い染料
を選択的に吸着し,それが弱い染料の吸着を妨げむら

(斑)染めの原因になる。

selective adsorption

1072

せん(剪)毛, 
シャリング 

織編物表面の毛羽をブラシで整えた後,

エッジの上を走

らせ,  回転刃を用いて一定の長さに刈りそろえる操作。

shearing

1073

相容性 

複数の染料を配合して用いたときの染料の相互関係及び
染料・助剤・繊維間の相互関係。

compatibility

1074

測色 

色を客観的に数値化するために測定する操作。マンセル
表色系,

オストワルド表色系などの色票による色の判定,

色の三刺激値に基づいた CIE の XYZ 表色系,L*a*b*  表
色系などの定量的な表色系がある。

color measurement

1075

ソーピング 

染色,な染,樹脂加工などの後で,未染着染料,こ(糊)

剤,染色助剤,余剰な樹脂などを除去するために行う洗
浄。

soaping

1076

脱色 

染色物の色の修正又は再染色する目的で色素を分解又は
脱着する処理。

decoloration

1077

チョークマーク 

加工織物の表面をこするか,しわ(皺)にすることによ
ってチョークで書いたような筋が付き,擦れた部分の光
沢が正常な部分と異なって見える現象。加工織編物の欠

点の一つ。

chalk mark

1078

低温プラズマ加工

低温プラズマ処理による繊維の表面改質処理。羊毛織物

の防縮加工,ポリエステル長繊維織物の深色加工などに
応用されている。

low temperature plasma

treatment


6

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1079  D

光源 

標準イルミナント D の略称。特定の相対分光分布をもつ
放射で昼光による照射に対応する。現在標準光としてイ
ルミナント D

65

が最も多く利用されている。

illuminant D

1080  dpi

1

インチ(2.54 cm)当たりの点の数で,な染彫刻形の網点

密度,インクジェットプリント時の画像の精細さなどを

示す単位。

dot per inch

1081

てかり 

衣服の着用中にひじ(肘)部分などが擦れ,布を構成す

る糸及び繊維が摩耗によってへん(扁)平に押しつぶさ
れ,布表面が平板化して部分的に光沢を生じる現象。ア
イロンを掛けることで発生することもある。

partial grossiness

1082

導布 

染色又はな染する際,被染布に先立って機械に通す布。
導布をつけることによって染色開始時の汚れなどの事故

を防止したり,な染品の色・柄の事前確認をすることが
できる。

guide cloth

1083

ハイグラルエキス

パンション 

毛織物が環境の湿度変化によって水分を吸収すると伸
び,乾燥すると縮む現象。ハイグラルエキスパンション
の値は織物に使用した羊毛の繊度,織物の組織,先染め・

後染めなどによって異なる。縫製品のパッカリング及び
形くずれの原因となる。

hygral expansion

1084

白色度 

表面色の知覚される白さの程度。白色度の数値は,CIE

が 1986 年に推奨した白色度指数が使われる。

whiteness

1085

白化 

染色又はな染された繊維品が摩耗によってその表面が白

く見える現象。原因としては,繊維表面のフィブリル化,
表面染着染料の脱落,混紡品などで濃色に染められた強
度の弱い方の繊維の摩耗脱落などがある。

whitening

1086

発色むら 

発色工程の処理条件の不適切,及び作業の不手際のため
に生じる染料の不均一な発色。

uneven development

1087

パディング 

処理液中に織物などを通過させ,ローラで絞り,処理液
を均一に含ませる操作。

padding

1088

発泡加工 

発泡剤を混入した樹脂をドクタ,ロールなどで布上に塗
布し,又はな染によって柄状に付与し,熱処理すること
によって発泡させ立体感を出す加工。

foaming finish

1089

幅出し 

生地をテンタにかけて規定の幅に仕上げる操作。 tentering

1090  BHT

黄変 

プラスチック及び/又はゴム製品の劣化防止のために添
加される酸化防止剤 BHT(ブチルヒドロキシトルエン)
が昇華によって繊維品に移行し,NOx(窒素酸化物)と

反応して黄色に変色する現象。

yellowing by BHT

1091

ピックアップ 

処理液を含ませ脱液した後の増加質量の,未処理物質量

に対する百分率。

pick up

1092

ヒートセット 

熱可塑性繊維を熱処理することによって内部ひずみを緩
和した後,分子の配列を固定し,形態を安定化させる処

理。

heat setting

1093

標準染色濃度 

染料・顔料の染色堅ろう度を判定するために規定されて

いる染色濃度。

standard depth of color

1094

ビルドアップ性 

染色濃度の増加とともに被染物の色の濃さが増加してい

く染料の性能。

build-up property

1095

フィブリル化 

摩擦,外力などによって,繊維が軸方向に裂けて細分化

する現象。

fibrillation


7

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1096

フェルト化 

羊毛を水でぬらしても(揉)んだとき,繊維が絡み合っ
て収縮し硬くなる現象。繊維表面のスケールが水分を吸
収して外側に開き,繊維が根元方向にだけ動くことが原

因。

felting

1097

フォトクロミズム

光の照射によって色素化合物が可逆的な構造変化を起こ
して色相が変化する現象。

photochromism

1098

ブラックライト 

近紫外領域光を出す放電灯。

感光製版における露光光源,

蛍光増白物のむら検出用などに使われる。

black light

1099

ベーキング 

染料,顔料又は樹脂加工剤を繊維に固着させるための乾
熱処理。

baking

1100

飽和値 

繊維に染着することができる染料の最大量。飽和値は主
に繊維中の染着座席数によって決まる。

saturation value

1101

ぼかし染め  

色をぼかして染める染色。色相・濃さを段階的に変える
段ぼかしと,連続的に変えるあけぼのぼかしとがある。

gradation

1102

補色 

加法混色で二つの色光を混合した結果,白色光となる場
合の両色光の関係。減法混色では 2 色を混合して無彩色
となる場合が補色の関係となる。

complementary color

1103

マイグレーション

バッチ式染色加工で,染料・薬剤が多く吸着した部分か
ら,浴への脱落を経てこれらの少ない部分に移動する現

象,又は織物の連続染色及び樹脂加工で,乾燥時に織物
の表面から乾燥していくことに伴ってこれらが移動する
現象。

migration

1104

ます見本 

たて・よこに各種の糸を用いて格子状に製織した柄見本,
各色に染めた染色物又は生地に試し刷りをしたな染め見

本。

color arrangement

checking sample

1105

マンセル表色系 

色感覚の三つの属性である色相,明度及び彩度によって
色を立体的に表示する系。

Munsell's color system

1106

明度 

色の三属性の一つで,色の明るさの度合い。 lightness

1107

目付 

布の単位面積当たりの質量。一般に 1 m

2

当たりの質量を

グラム単位で表す。

weight per square-meter

1108

浴比 

染色又は薬剤による処理時の繊維と染浴又は処理浴との
質量比。

liquor ratio

1109

予備乾燥 

連続染色,な染,樹脂加工などで,パディング又は印な

つ工程と乾燥工程との間で行う乾燥。染料,樹脂などの
マイグレーション防止に効果がある。

predrying

b)

前工程

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2001

亜塩素酸漂白 

亜塩素酸ナトリウムを使用する,

主として綿の酸化漂白。 chlorite bleaching

2002

アルカリ減量加工

ポリエステル織編物をか性ソーダの熱水溶液に浸し,繊
維表面を薄く削り取り,交差する糸間の接圧を下げて風
合を柔らかくし,ドレープ性を付与する加工。通常の減

量率は 15∼20  %程度。

alkali peeling treatment

2003

泡練り 

石けんなどの濃厚溶液を煮沸し,生じた泡によって行う
絹の精練。

froth degumming


8

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2004

過酸化水素漂白 

綿,羊毛,絹などの過酸化水素を用いての漂白。塩素系
漂白に比べて漂白能力は劣るが設備の腐食及び排水の問
題が少ない。

hydrogen peroxide

bleaching

2005

かせ(綛)シルケ

ット 

かせの状態で行うマーセライズ加工。 hank

merceriza

2006

化炭 

原毛を希硫酸などで処理した後,加熱・乾燥して植物性

のきょう(夾)雑物を炭化・除去する処理。

carbonizing

2007

カチオン化 

繊維に対してカチオン性基を付与する処理。綿の場合,
第 4 級アンモニウム化合物で処理することによって,酸
性染料による染色又は反応染料による中性染色が可能と

なる。

cationization

2008

還元漂白 

還元剤を用いる漂白。羊毛,絹,ナイロンなどの漂白に

利用される。

reduction bleaching

2009

生機セット 
(きばたせっと)

精練,染色工程でのしわの発生防止及び寸法安定性向上
のために,熱可塑性の合成繊維織編物に製織編上がりの

生機(きばた)状態で行うヒートセット。

gray fabric setting

2010

キヤー精練 

密閉容器(キヤー)を用いる綿織物のバッチ式精練。 kier

scouring

2011

クロリネーション

塩素ガスと水,  次亜塩素酸塩,塩素化イソシアヌル酸ナ
トリウムなどの薬剤を用いて行う羊毛の防縮加工。

chlorination

2012

蛍光増白 

紫外部(330∼380 nm)の光を吸収し,可視部の短波長
側(400∼450 nm)に紫青色から青緑色の蛍光を発する

化合物を吸着させ素材を白く見せる処理。

fluorescent brightening

2013

毛焼き 

短繊維を用いた織編物の表面を覆っている毛羽を炎,熱
風,熱板などを用いて焼き取って表面品位を向上させる

処理。

singeing

2014

減量加工 

繊維を減量し,織物又は縫製品の風合を改良する加工。

ポリエステル繊維品に対するアルカリ減量加工,セルロ
ース繊維品に対する酵素減量加工などがある。

peeling treatment

2015

酵素精練 

酵素の触媒作用を利用した比較的穏和な条件で行う精
練。綿織編物の精練などに利用される。

scouring with enzyme

2016

酵素のり(糊)抜

 

綿,レーヨン織物などの生機(きばた)に付着している
でんぷんのりを酵素を用いて除去する処理。

desizing with enzyme

2017

コールドマーセラ

イズ 

綿織編物に擬麻効果を付与するための低温(マイナス

5

℃以下)でのマーセライズ加工。

cold mercerization

2018

酸化漂白 

酸化反応を利用して繊維を白くする処理。酸化剤として

塩素系と過酸化系とがある。

oxidation bleaching

2019

次亜塩素酸漂白 

次亜塩素酸ソーダを用いる,主として綿の酸化漂白。 hypochlorite

bleaching

2020

しぼ立て 

強ねん(撚)糸を用いた織物を,熱湯,石けん液又はア
ルカリ液中に浸したり,もむことによって,糸トルクの

復元力を利用して布面に細かな縮み及びしぼを形成させ
る処理。

creping

2021

煮じゅう, 
ウエットデカタイ

ジング 

毛織物の精練工程における湿式セット。湯伸し(ゆのし)

又はクラッビングともいう。

wet decatizing

2022

縮じゅう 

毛織物を目的の風合にするため,アルカリ,石けんなど
を含む液で湿らせ,機械的にたたいたり,もんだりして,
フェルト化させる処理。

milling


9

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2023

精練 

繊維及び繊維製品に付着している天然不純物,紡糸・紡
績油剤,

汚れなどを除いて清浄な状態にするための処理。

scouring

2024 

洗じゅう 

毛織物の洗浄及び風合作りのために行う処理。目的とす
る風合に合わせて広幅洗じゅう機,連続洗じゅう機,ロ

ープ洗じゅう機などを使い分ける。

scouring

2025

脱塩素処理 

綿の漂白及び羊毛の防縮加工において,塩素系化合物を

用いた後,亜硫酸ソーダ,重亜硫酸ソーダなどを用いて
残留している塩素化合物を除く処理。

dechlorination treatment

2026

タッキング 

しわ及び/又は染めむらが懸念される織編物をロープ状
で精練・染色する場合に,生地の両耳を互いに袋状に縫
い合わせる操作。袋縫いともいう。

tacking

2027

つり練り 

絹糸及び絹織物を,さお(竿)につり下げた状態で行う
精練。

boiling in loop

2028

練減り 
(ねりべり)

絹を精練したときの質量減少量。 degummin loss

2029

のり抜き 

製織のためにたて糸にのり付けされた生機(きばた)上
ののりを除去する処理。

desizing

2030

バルキー加工 

主にアクリル繊維の糸,編物などを熱処理してかさ(嵩)
高性を与える加工。かさ高加工ともいう。

bulky finish

2031

半練り 

セリシンを半ば除去する絹の精練。本練りに対応する用

語で,このほか七分練り,三分練りなどの種類がある。

half degumming

2032

漂白, 
さら(晒)し 

繊維に含まれる色素及び有色の不純物を酸化又は還元作

用によって分解除去し,繊維を白くする処理。

bleaching

2033

プレセット 

合成繊維織編物に,染色以前の段階で受けたひずみを取

り除き,染色時の収縮及びしわ発生を防ぐために行うヒ
ートセット。

pre-set

2034

ホットマーセライ

ジング 

70

℃以上の高温か性ソーダで行うマーセライズ加工。

れによって柔軟な風合のマーセライズ製品が得られる。

hot mercerization

2035

本練り 

セリシンを完全に除去して絹本来の風合,光沢,絹鳴り

などの特性を発現させる処理。絹の精練法の一つ。

degumming

2036

マーセライズ加工, 
シルケット加工 

綿糸又は綿織編物をか性ソーダの濃厚水溶液中で緊張処

理して,染色性の向上,湿潤強力の増大,絹様の光沢な
どを与える加工。

mercerization

2037

湯通し 

織物を温湯に浸せきして製織用ののりを洗い落とし,外
観及び風合を改良する仕上げ加工。絹の場合は,精練浴
に少量の薬剤を入れ,布の表面をきれいにし白度を向上

させる加工。

boiling off

2038

湯伸し 
(ゆのし)

絹織物では,織物に蒸気を当てて布幅を固定しながらし

わを伸ばし,風合を柔らかくする仕上げ。毛織物では,
精練工程での煮じゅう。

crabbing

2039

リラックス処理 

織編物を,乾熱,湿熱,熱水などの熱エネルギーと物理

的もみ効果とで,かさ(嵩)高性及びしぼを発現させる
処理。

relaxation

2040

ロープ精練 

布のロープ状で行う精練。

scouring in rope form

c)

浸染

番号

用語

定義

対応英語(参考)

3001

あい(藍)染め 

天然あいを用いる主として綿,絹の染色。あいの主成分

indigo dyeing


10

L 0207

:2005

はバット染料に属するインジゴ。

番号

用語

定義

対応英語(参考)

3002

アフタークロム法

羊毛などを酸性媒染染料で染色するとき,染料が染着し
た後にクロム酸塩で処理する方法。

afterchrome process

3003

アルカリ染色 

分散染料を用いてアルカリ浴で行うポリエステル繊維の
染色。時間が短縮され,オリゴマー付着によるトラブル

が解消される。

alkaline dyeing

3004

異色染め 

混紡,交織などの複合素材を構成している繊維の異なる

色への染め分け。

multicolor dyeing

3005

移染 

染着した染料が繊維上の他の部分へ移行する現象。 migration

3006

一浴染色, 
同浴染色 

染色性の異なる 2 種以上の繊維からなる複合素材の一浴
で行う染色。

one-bath dyeing

3007

一発率 

総染色回数に対する,色修正なしで完了した染色回数の
比率。

ratio of right-first-time

dyeing

3008

糸染め 

糸の状態での染色。先染めともいう。コーン又はチーズ
で染色する場合とかせ(綛)で染色する場合がある。

yarn dyeing

3009

色むら 

繊維上で,本来均一であるべき部分の色相が不均一であ
る現象。

uneven shade

3010

ウインス染色 

回転するリールなどによって布を染液中に送り込みなが

ら染色するウインス染色機を使用する染色。

winch dyeing

3011

上掛け, 
トッピング 

染色したものの色相が色見本と異なっていた場合に,染

料を加えて色を修正する操作。

topping

3012

液流染色 

布をロープ状で染液流に乗せて搬送しながら行う染色。

jet dyeing

3013

エンディング 

バッチ染色で,布の両反末間又は反末とその他の部分と
で濃度及び/又は色相が異なる染色欠点。

ending

3014

オリゴマー除去 

ポリエステル繊維中に含まれるオリゴマーを高温アルカ
リ条件下で溶解して除去する処理。 
なお,アルカリ染色では染色中に除去されやすい。

oligomer removal

3015

過還元 

バット染料による染色で,規定のレベル以上に還元反応
が進み,酸化しても元に戻らない現象。濃度の低下及び

染め面の悪化の原因となる。

over reduction

3016

かせ染め 

かせの状態で行う糸染め。回転バック,噴射式かせ染め

機,パッケージ染色機などを用いる。

hank dyeing

3017

気泡染色 

微細な泡を媒体とする染色。カーペットの連続染色に応

用されている。

foam dyeing

3018

キャリアスポット

キャリア染色のとき,  キャリアが水蒸気蒸留され,染色
機の内壁に凝縮し染色物に落下して,

その部分だけ濃く

染まったり色が抜けたりする現象。

carrier spot

3019

キャリア染色 

キャリアを助剤として用いる染色。高温高圧下で染色す

ると損傷が激しい羊毛,アセテート繊維などとポリエス
テル繊維との複合素材などに用いる。

carrier dyeing

3020

吸尽染色 

染料・薬剤を含む染浴に繊維を浸せきし,適正な温度で
行うバッチ式染色。

exhaustion dyeing

3021

気流染色 

染液及び染色機内の空気を噴射して布を循環させる低浴
比の浸染。

aerodynamic jet-dyeing

3022

均染 

被染物がむらなく均一に染まっている状態。 level

dyeing

3023

草木染め 

植物から採取した天然の色素を用いて行う染色,又は染
色されたもの。


11

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

3024

クロス染め試験 

未染色繊維と先に染められた他繊維との混紡織物(片染
め品)などで,未染色繊維を染色するのと同等の条件で

処理したときの,染色繊維の変退色及び未染色繊維への
汚染を評価する試験。

test for colorfastness to

cross dyeing

3025

クロミング 

酸性媒染染料とクロムとの間に錯塩を形成させる処理。
これにはクロム前処理の後,染色する方法(クロム媒染
法)と,染色後クロム処理する方法(アフタークロム法)

とがある。

chroming

3026

ケーク染色 

レーヨン長繊維糸の,巻き取られた糸の形状(ケーク)

のままで行う染色。

cake dyeing

3027

高温高圧染色 

100

℃を超える温度で行う染色。ポリエステル繊維のよ

うな難染性繊維を染色するには,高圧下 100  ℃を超える
高温が必要で,密閉形の高圧染色機が用いられる。

high pressure dyeing

3028

高温染色 

通常の染色温度よりも高温で行う染色。一般に合成繊維

の 100  ℃を超える温度での染色であるが,綿の反応染料
による染色では 70  ℃以上での染色を指すこともある。

high temperature dyeing

3029

恒温染色 

染色浴の温度をあらかじめ染色の最高温度まで昇温させ
た後,被染物を入れ一定温度で行う染色。

constant temperature

dyeing

3030

コーン染色 

多数の穴のあいた円すい状の管に糸を巻き取ったコーン
を染色機内に多数充てん(填)し,染液をコーン内に貫
流させて行う染色。

cone dyeing

3031

先染め 

織編以前の状態で行う染色。ばら毛,トウ,スライバー,
トップ,糸などの状態での染色。

stock dyeing

3032

差し色, 
シェーディング 

目標色に対して色相,濃度が異なる場合に染料追加及び
/又は部分脱色した後,色修正する操作。

shading color

3033

サーモゾル染色 

ポリエステル繊維及びその複合素材に分散染料液をパデ
ィングし,短時間の乾熱処理をすることによってポリエ
ステル繊維に染着させる連続染色。

thermosol dyeing

3034

下染め 

複合素材染色の二浴法における最初の染色。また草木染
めでは濃色又は深みのある色相を得るため,同色又は異

色を何度も重ね染めする際の最初の染め。

bottoming

3035

ジッガ染色 

布を広げた状態で染液中のガイドロールを通して,2 本

のローラ間で交互に巻き取りながら染色するジッガ染色
機を使用する染色。

jigger dyeing

3036

絞り染め 

染め残す部分を糸でくくったり,板などで強く絞って物

理的に防染するようにして染料液の中に浸して染める模
様染め。

tie dyeing

3037

徐冷 

熱可塑性繊維品の染色で,風合が硬くなったり,しわが
固定しないように,  染色の終わりに徐々に冷却する操
作。

slow cooling

3038

浸染 

染色方法のうち,被染物を染液に浸して行う染色。広義
にはバッチ式と連続式とを含むが,狭義にはバッチ式だ

けを指す。

dyeing

3039

スキッタリー 

近接する単繊維間,若しくは 1 本の単繊維内で色の濃さ

及び/又は色相に差が生じた現象。合成繊維又は羊毛で
見られる。

skitteriness

3040

製品染め 

縫製品の形にした後に行う染色。消費者に最も近い段階

での染色であるため,クイックレスポンスに対応しやす
い。

garment dyeing


12

L 0207

:2005

3041

染液 

染色を行うために,染料,助剤などを溶解・分散した液。 dyeing liquor

番号

用語

定義

対応英語(参考)

3042

染色 

染料・顔料で繊維などを堅ろうに着色すること。通常,
均一に着色することを染色といい,模様を表すことは特

にな染といって区別する。繊維の形状によって綿(わた)
状で染色するばら染め,糸で染色する糸染め,布で染色
する反染め,縫製品で染色する製品染めなどがある。

dyeing

3043

染色速度 

染浴中の染料が繊維に吸尽される速さ。

染め足ともいう。 rate of dyeing

3044

染色プログラム 

染色工程において,

時間の経過に対応する温度・薬液注入

などの設定を組み込んだプログラム。染色の自動化に使
用される。

dyeing program

3045

染着平衡 

染色工程の最終段階で,染料が液相から繊維相に移行す
る速度と,繊維相から液相に移行する速度とが等しくな

る状態。

dyeing equilibrium

3046

染着率 

染色に用いた染料の中で繊維に染着した染料の質量分率

(%)

degree of exhaustion

3047

染浴 

染色に必要な染料・薬剤の所要量を含む,

バッチ式染色の

ための浴。

dye bath

3048

染めしわ 

布の染色工程で生じるしわ。ロープ状での染色で発生し
やすい。

wrinkle by dyeing

3049

染めむら 

均一に染色されていない状態。原因として,染色前の原
料繊維,織編構造,前処理などの不均一,染色工程での

染料の選択,染色条件設定,工程管理などの不適切があ
げられる。

uneven dyeing

3050

ターリング 

染色時に染料が分散破壊,塩析などによって凝集・析出

してタール状の物質となる現象。染色布の汚染の原因と
なる。

tarring

3051

反染め, 
後染め, 
布染め 

織編物の状態で行う染色。 piece

dyeing

3052

タンニン媒染 

綿及び絹の染色の際に,染色性を向上させたり,染色堅
ろう度を向上させる目的で行うタンニンを使用する処

理。

mordanting with tannin

3053

チーズ染色 

多数の穴のあいた平行ボビンに糸を巻き取ったチーズを

染色機内に多数充てん(填)し,染液をチーズ内に貫流
させて行う染色。コーン形状で染色するコーン染色も含
めて広義にも使用される。

cheese dyeing

3054

チッピー染色 

羊毛の染色において,繊維の毛先と根元とで濃度及び/
又は色相差が生じた現象。

tippy dyeing

3055

中希 

反染めにおいて両耳部と中央部との間で濃度及び/又は
色相差がある染色欠点。

listing

3056

超臨界染色 

超臨界状態の媒体を使用する完全に非水系の染色。

super critical fluid dyeing

3057

直接性 

染色において染料が繊維基質に選択的に吸着される性

質。

substantivity

3058

低温染色 

通常用いられる染色温度よりも低い温度で行う染色。

low temperature dyeing

3059

低浴比染色 

被染物に対する染色液の割合(浴比)の低い染色。通常の
浴比  1:15∼1:20  に対して  1:5∼1:8  程度のものを
いう。

low liquor ratio dyeing

3060

テーリング 

パディング法による連続染色で,染色物の長さ方向に濃
度及び/又は色相が連続的に変化していく染色欠点。

tailing

3061

同色染め 

複合素材を,

その構成繊維が同色になるようにする染色。 solid dyeing


13

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

3062

トウ染色 

合成繊維のトウの状態での染色。一般にはパッケージ染
色機によるバッチ方式で行われる。

tow dyeing

3063

トップ染め 

羊毛のトップの状態での染色。品位の高い染色効果が得

られ,また,染色後,種々の色のトップを混ぜて糸にす
ることができることから高級品を対象にした染色に使用
される。

top dyeing

3064

二浴染色 

複合素材を染色する場合,それぞれの繊維に応じた染法
で別々に行う染色。

two-bath dyeing

3065

媒染 

染料が,染めようとする繊維に十分な染着性をもたない

とき,又は,染色堅ろう度を向上させたいときに行う処
理又はその処理を伴う染色。この目的で用いる助剤を媒
染剤といい金属塩などが使用される。染色に先立ち行う

前媒染と染色後に行う後媒染がある。

mordanting

3066

パッケージ染色 

ばら毛,トウ,糸などを染色機に充てん(填)して,ポ

ンプで染液を循環させて行う染色。

package dyeing

3067

バッチ染色 

非連続的なバッチ式で行う染色。

狭義の浸染に相当する。 batch dyeing

3068

パッドジッグ法 

染液などをパディングしたあとジッガで処理する方法。

pad-jig process

3069

パッドスチーム染

 

連続染色の一つで,染液をパディングしたあと蒸熱して

染料を固着する染色。

pad-steam dyeing

3070

パッド染色 

拡布状の布に連続的に染料液をパディングし,その後の

処理で染料の固着,ソーピング,水洗及び乾燥を行う染
色。

pad dyeing

3071

ばら染め 

ばら毛の状態で行う染色。一般に堅ろう度のよい染料が

使用される。

loose fiber dyeing

3072

ピグメント染色 

布に顔料とバインダー樹脂液とをパディングし,キュア

リングによって固着させる染色。

pigment dyeing

3073

ピグメントパッド

 

バット染料,硫化染料など水不溶性染料の水分散液を布

にパディングし,次いで染料を可溶化して固着させる方
法。

pigment pad process

3074

ビーム染色 

布又は糸を多孔円筒状のビームに巻き上げ,染液をビー
ムの内から外へ貫流させて行う染色。

beam dyeing

3075

表面染着 

染料が糸及び織編物の内部に行きわたらず,繊維表面に

集中して染着する現象。

surface dyeing

3076 

ブロッキング 

染着座席数が限定されている繊維を,二つ以上の染料を

混合して染色する場合,染料間で染着座席の争奪が行わ
れ,親和力の大きい染料が優先的に染着し,親和力の小
さい染料の染着を阻止する現象。

blocking

3077

マフ染色  

糸を円筒中空状に巻き上げたマフを,パッケージ染色機
に充てん(填)して行う染色。

muff dyeing

3078

無地染め 

織編物などへの単一色相染色。 solid

dyeing

3079

むら染め 

染色が均一に行われず,被染物上に濃度及び/又は色相

差が見られる状態。

uneven dyeing

3080

ラピッド染色 

ポリエステル繊維などのバッチ式染色において,均染性

を保ちながら染色時間を可能な限り短縮した染色。

rapid dyeing

3081

リング染色 

単繊維断面の外側だけがリング状に染色された状態。親

和力の高い染料で染色したとき,初期の段階で起こる現
象。

ring dyeing


14

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

3082

連続染色  

布などに連続的に行う染色。染料及び薬剤を含浸付与さ
せたあと蒸熱又は乾熱で処理して染料を固着させる染
色。

continuous dyeing

3083

ロープ状染色  

織編物をロープ状で行う染色。一般には液流染色機又は
ウインスが用いられる。

rope dyeing

3084

ロープマーク  

ロープ状で精練・染色を行うときに生じるたて方向のし
わ。

rope mark

3085

綿染め 
(わたぞめ)

綿(わた)の状態で行う染色。通常パッケージ染色機が
用いられる。

loose stock dyeing

d)

な(捺)染

番号

用語

定義

対応英語(参考)

4001

アルカリ防抜染 

アルカリによって分解したり,染着が阻止される染料を
用いる防抜染。主として分散染料によるポリエステル繊
維の防抜染に利用される。

alkali discharge-resist style

4002

アンダークロス 

ローラな染において,な染布からしみ出してくる色のり
を吸収し,裏面への汚染を防止するための布。

undercloth

4003

一相な(捺)染 

染料及びその発色・固着に必要なすべての薬剤を含む色
のりを印なつして発色させるな染。

one-phase printing

4004

糸な染 

糸の状態でのな染。かせ又はたて糸を引きそろえた整経
状態で行う。

yarn printing

4005

糸目 

友禅染めにおける輪郭及び細線。 fine line

4006

色のり 

染料,

顔料などの色材及び必要な薬剤を含むな染用のり。 color paste

4007

インクジェットプ

リント 

コンピュータ制御によって必要なインクを吐出し,繊維
上に描画するな染。インクの吐出方式として,連続方式

と,オンデマンド方式とがあり,更に,後者には,ピエ
ゾ方式とサーマル方式とがある。

ink jet printing

4008

印なつ(捺) 

被な染物に色のりを置く操作。 printing

4009

陰ぺい力 

顔料などをな染したときの下地の色を隠す能力。 hiding

power

4010

裏通り 

主として印なつ時に,染料などが生地の裏面に浸透する
現象。

penetration

4011

えい(曳)糸性 

のりなどの粘ちょう(稠)な液体に棒を入れて引き上げた
場合,棒の下から液体が糸をひく性質。

stringiness

4012

絵刷り 

彫刻を完了したな染用の型を確認するための試し刷り。

test printing

4013

エマルションのり

水,油,乳化剤で調製した元のり。な染の場合,油とし
て通常ターペンを用いる。O/W(水中油滴)形と W/O(油

中水滴)形がある。

emulsion thickener

4014

送り 

な染の連続模様における柄の繰返し単位。 repeat

4015

送り星 

スクリーンな染において,型合せのためにな染型につけ
る印。

register mark

4016

オートスクリーン

な染 

自動化されたスクリーンな染機を用いて行うな染。走行
式スクリーンな染機,フラットスクリーンな染機,ロー
タリスクリーンな染機などが用いられる。

autoscreen printing

4017

オーバープリント

先に地染め又はな染した部分の上に重ねて印なつするな
染。

over printing

4018

返しな染 

挿し色として還元剤などを含む色のりを印なつし,その
後可抜性染料を含む色のりで柄部分を覆うように印なつ

して,型際のせん(尖)鋭な柄を得るな染。

resist style


15

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

4019

化学防染 

化学的に染料の固着・発色を妨げる薬剤を用いる防染。
化学防染剤としては,還元剤,酸化剤,酸,アルカリな
どがある。

chemical resist style

4020

型合せ 

な染において,色分けされた彫刻型を原図の模様を再現
するように,縦横方向の位置を調整する操作。

adjusting

4021

型送り 

手な染,フラットスクリーンな染などで,固定された被
な染布上に型を置いて印なつ後,その型を次の所定位置
に移動させる操作。

repeating

4022

型紙 

型染めにおいて,布などに模様をつけるためにその部分
を切り抜いた紙。

paper stencil

4023

型紙な染 

型紙を用いて行うな染。 paper stencil

printing

4024

型際 

な染された柄の輪郭のせん(尖)鋭性。 pattern

contour

4025

型口 

スクリーンな染において,型送りして連続模様を印なつ

(捺)する場合の接続部分。

joint

4026

型枠 

スクリーンしゃ(紗)及び型紙を固定するための枠。 stencil

frame

4027

柄移り 

印なつ,発色又は洗浄工程などで,な染柄部分の染料・
顔料が,白場部分などに移染する現象。

4028

還元抜染 

染色した布に還元剤を含む抜染のりを印なつ,スチーミ

ングして,

印なつ部分の地色の染料を還元によって分解,

脱色し,柄をつけるな染。

reduction discharge style

4029

顔料な染 

顔料とその固着に必要なバインダーを含むな染のりを用
いて印なつ,乾熱処理をすることによって布に柄をつけ
るな染。

pigment printing

4030

機械な染 

機械を用いて印なつするな染。手な染に対応する語で,
各種の自動スクリーンな染が登場するまでは,ローラな

染を指していた。

machine printing

4031

希釈のり 

色のりの濃度の調整を簡便に行うために作成される希釈

用ののり。

cut clear

4032

キレート防抜染  

特定の金属が分散染料と金属キレート化合物を形成し, 
ポリエステル繊維内への拡散が不可能となり染着できな

い性質を利用した防抜染。

chelate discharge-resist

style

4033

挿し色 

着色抜染又は着色防染で,抜染剤又は防染剤に加える染

料又は顔料。また,本友禅では,糸目のりで囲った模様
を色彩する場合にも用いる。

illumination color

4034

サーマル方式 

インクジェットプリントの一つの方式で,コンピュータ
信号で発熱体を高温に加熱し,インク内に気泡を形成さ
せその圧力でインクをノズルから吐出させる方式。

thermal jet system

4035

酸蒸熱 

酸を噴霧状にして吹き込み,酸性の媒体中で行う蒸熱。

acid steaming

4036

ジェットプリント

カーペット用のな染システムでジェットノズルから染液

を噴射後,直ちにスチーミングするデジタルプリント。

jet printing

4037

地型 

直接な染において,模様柄の背景となる広い面積部分,

及びその部分を着色するための型。防染・抜染では,そ
の部分を地色という。

4038

しごきな染 

布を長い板に広げては(貼)り付け,へらを用いて地色
のりを生地全体に均一に付与するな染。

4039

地染め 

主として抜染用のための、な染前の布の均一な染色。な
染下ともいう。

ground dyeing

4040

地張り 

な染前に生地をな染台にピン又は接着剤で固定する操

作。

fixation


16

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

4041

重色な染 

布に印なつされたな染のりの上に,別の色のりを重ねて
印なつし,二つの色を混合して別の色を表現するな染。

printing on print

4042

スクリーンな染 

スクリーン型を用いるな染。ハンドスクリーンな染,フ

ラットスクリーンな染,

ロータリスクリーンな染などが

ある。

screen printing

4043

スプレー染色 

染液を噴霧して行う染色。ぼかし染め,模様染め,霜降
り染めなどの特殊染めが可能。

spray dyeing

4044

スペース染色 

糸の長さ方向に間隔をおいて行う部分染め。かせ,チー
ズ又は布地に編み上げた状態で染色する。ニット・デニ
ット法がその代表例。

space dyeing

4045

すり友禅 

友禅板に地張りした布の表面に型紙を置き,

染料溶液を

含ませた丸はけを用いて色をすり込み,模様を染め出す

な染。型紙友禅の一つ。

4046

着色抜染 

抜染と同時にその部分を異色に着色するな染。着抜とも
いう。

colored discharge style

4047

着色防染 

防染と同時にその部分を異色に着色するな染。着防とも
いう。

colored resist style

4048

注染 
(ちゅうせん)

防染のり又はしめ具によって防染し,染液を注ぎ込んで
模様をつけるな染。ゆかた,手ぬぐい,ふろしき,のれ

んなどの染めに使われている。

4049

直接な染 

顔料又は染料・助剤を含むな染のりを,生地に直接印な

つするな染。防染・抜染に対する語。

direct printing

4050

手な染 

手工的に行うな染。一般には手な染台に張った布に,彫
刻されたスクリーン型を置いて手で刷るハンドスクリー

ンな染をいう。

hand printing

4051

転写な染 

模様を印刷した紙を布に圧着・加熱し,模様を布に写す

な染。染料を用いる場合には乾式転写と湿式転写とがあ
るが,昇華性のある染料を用いた乾式昇華転写が一般的
である。顔料の場合は固着剤とともに転写させる。

transfer printing

4052

特色 

デジタルプリントで用いるカラートナー(色粉)又はイ
ンクで通常使われる黄・マゼンタ・シアン・黒の 4 色で

は表現できない色域,及び高鮮明性を要求される場合に
特別に用意される色相のトナー及びインク。

spot color

4053

トレーシング 

な染用の彫刻フィルム作成の際,原図を分色した上,フ
ィルムに各色ごとのスケッチを行い,焼き付け用分色シ
ートを作る操作。特色分解ともいう。最近では CAD を

使ったコンピュータトレーシングが行われている。

tracing

4054

泣き代 
(なきしろ)

印なつ時にな染のりが泣き出す長さ。な染型の彫刻では
あらかじめ模様から外側への染料の泣き出しを考慮して

面積を小さく彫刻する。

bleed allowance

4055

な染, 
プリント 

染料・顔料による繊維などへの着色模様の付与。な染方

式には,直接な染,抜染及び防染がある。

printing

4056

な染 CAD 

描画デザインを各種の読み取り装置でコンピュータに入

力し,画像処理によってデザインの修正,配置換えなど
の編集を行うシステム。

CAD for printing

4057

な染のり 

染料・顔料,こ剤,その他必要な薬剤が調整されている,
な染に使うのり。

printing paste


17

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

4058

二相な染 

な染のりを布に印なつしたあと発色助剤を上から印なつ
又はパッドし,染料を布上で発色・固着させるな染。ナ
フトール染料,バット染料及び反応染料によるな染で用

いられる。

two phase printing

4059

白色抜染 

抜染のうち抜染のりの印なつ部分が純白になるな染。白
抜ともいう。

white discharge style

4060

白色防染 

抜染のうち防染のりの印なつ部分が純白になるな染。白
防ともいう。

white resist style

4061

抜しょく(蝕)加工,
オパール加工 

混紡,

交織布を構成する繊維の耐薬剤性の差を利用して,

一方の繊維だけを溶解除去して透かし模様を出す加工。

burn-out finish

4062

抜染 

あらかじめ地染めされた布などに抜染のりを印なつ,乾
燥,蒸熱した後,水洗し,地染めした部分の染料を還元・
分解して模様を付けるな染。白色抜染,着色抜染,半抜

染などがある。

discharge style

4063 

発泡な染 

印なつ部分を隆起させるな染。発泡剤を封じ込めたマイ
クロカプセル粒子をバインダーとともに印なつし,熱処

理することによって印なつ部分を隆起させる。

foam printing

4064

ハーフエマルショ

ンのり 

水溶性こ剤と,水溶性エマルションのりとを適量混合し

たのり。エマルションのりに比べ,流動性,エマルショ
ン安定性に優れている。

half-emulsion paste

4065

ハンドスクリーン

な染 

スクリーン型を用いて行う手な染。 hand

screen

printing

4066

半抜染 

抜染剤の濃度を少なくすることによって,地染めの濃さ
の半分程度を残す抜染。この他三分抜き,七分抜きなど
がある。

half-discharge style

4067

半防染 

防染剤の濃度を少なくすることによって,地染めの濃さ
の半分程度を残す防染。

half-resist style

4068

ピエゾ方式 

インクジェットプリントの一つの方式で,コンピュータ
信号で圧電素子を変形させ,その圧力で,インクをノズ
ルから吐出させる方式。

piezo jet system

4069

引染め 

ふのりなどで下引き処理した布に,はけ(刷毛)で均一
に又はぼかし状に行う染色。主に友禅染めの地色の染色

に用いられる。

4070

ビゴロな染 

均一な霜降り糸を作るために行うトップ,スライバーな

どに対する斜めしま(縞)模様のな染。主として羊毛で
行われる。

vigoreux printing

4071

フィルムレス彫刻

な染用彫刻型の作製において,分色フィルム(トレース

フィルム)を用いずに,CAD で色分解データを取り,こ
れを電子信号にして直接,彫刻支持体に行う彫刻。

filmless engraving

4072

物理防染 

元のりの粘着性を利用し,これに金属酸化物,又は防水
剤を加えたのりを使用する防染。

mechanical resist style

4073

フラットスクリー

ンな染 

彫刻したスクリーンを平らな枠張り構造とし,スキージ
によって布に色のりを印なつするな染。

flat screen printing

4074

ブロックな染 

木片上に凸型に柄を彫刻し,これに色のりをつけ,クッ
ションの上で印なつする伝統的なな染。

block printing

4075

ブロッチな染 

ロールの表面に溝又は網点を彫刻したブロッチローラで

染料及び/又は薬剤を印なつするな染。

bloch printing


18

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

4076

防染, 
先防染 

地色用染料の染着を妨げるような薬剤を含む防染のりを
印なつし,乾燥後,全体を地染め用染料でパディング又
はしごき,スチーミングして発色させるな染。防染部分

は,

防染のり中に挿し色が含まれている場合には着色し,

含まれていない場合には白色となる。

resist style

4077

防抜染, 
後防染 

主としてパディング法で地染め染料を付着させ,

その後,

防染のりを印なつし,乾燥後,全体を発色させるな染。
防染部分は,防染のり中に挿し色が含まれている場合に
は着色し,含まれていない場合には白色となる。

discharge-resist style

4078

ほぐしな染 

たて糸に対して非常に粗くよこ糸を打ち込んで仮に織っ
た布にな染した後,仮のよこ糸を抜き取りながら正規の

よこ糸を打ち込んでかすり調の織物を得るな染。

4079

みっちゃ 

な染部分があばた状又はざらついた,はん点状のむら

(斑)になる加工欠点。

mealy print

4080

無製版な染 

デザイン情報を,彫刻型を介することなく,コンピュー

タの指令で直接布に印なつするな染法。インクジェット
方式などがある。

printing without plate

4081

元のり 

な染用のりに粘ちょう性をもたせるための元となる比較

的高粘度ののり。

stock paste

4082

友禅染め 

模様の輪郭に糸目のりを置き,その囲まれた部分を多彩

な染料で染色し,更に,刺しゅう,金彩加工などを施し
た伝統的なな染。

yuzen printing

4083

友禅のり 

主として友禅染めに用いる元のり。 yuzen

thickener

4084

リップル加工 

綿織物に高濃度のか性ソーダを含むのりを印なつし,そ

の部分を収縮させて立体模様を発現させたり,防染のり
を印なつした後,濃厚か性ソーダ液を付与して,印なつ
部分を浮き出させ,さざ波状のサッカー又はクレープ状

のしぼを出す加工。

ripple finish

4085

両面な染 

布の表面と裏面とに型合せして同一の模様を同時に両面
に印なつするな染。両面異色な染の場合もある。

duplex printing

4086

レーザ彫刻 

ロータリスクリーンの彫刻。スクリーンに塗布された樹
脂皮膜の柄部分を炭酸ガスレーザによって焼き切り彫刻

型を作成する。

laser engraving

4087

ろうけつ染め 

ろう又はパラフィンを防染剤に用いた模様染め。 batik

dyeing

4088

ロータリスクリー

ンな染 

彫刻された円筒形の金属スクリーンを回転させながら布
と接触させ,内部にあるスキージによって色のりを印な

つするな染。

rotary screen printing

machine

4089

ローラな染 

彫刻されたな染ロールを,回転する大きなプレッシャー
ボール(太鼓)の周りに配置し,太鼓の上を走行する布に

圧着しながら,な染ロールを回転させ,色のりを印なつ
するな染。

roller printing machine

4090

ワックスプリント   綿布にロジン(松やに)を印なつし,インジゴで染色後,

ロジンの部分をか(掻)き落とし,その上に行うな染。

wax printing

e)

後工程

番号

用語

定義

対応英語(参考)

5001

青味付け, 
ブルーイング 

漂白した繊維を更に白く見せるために,紫から青色の染
料によって行う極淡色染め。一般に,蛍光増白剤を併用
する。

blueing


19

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

5002

あざみ起毛 

あざみの果穂(かほ)を乾燥させ,硬くなったかぎ状の
とげ(刺)を用いて生地を引っかくようにして行う起毛。
主として高級紡毛織物に用いる。

teasel raising

5003

圧縮収縮仕上げ 

主として綿織物などをオーバフィードさせながら蒸気プ
レスを行うことによって密度を高め,防縮性を付与する

仕上げ。

compressive shrinkage

5004

後処理 

染色した後に行われる処理の総称。染色されたものの堅
ろう度を向上させるための洗浄及び/又はフィックス処
理を指すことが多い。

aftertreatment

5005

裏のり付け 

硬さ,重厚感,腰,強さなどを付与するための,生地の
裏面へののり付け。

back sizing

5006

エメリ加工, 
バフ加工 

ロールに巻きつけたエメリ(金剛砂)ペーパによる起毛
加工。合成繊維織編物,綿織物など多方面に用いられる。

emerizing

,buff finish

5007

エンボス加工 

織物などを,加熱した凹凸のある金属ローラと弾力性の
あるローラの間を通して,

凹凸のある模様を付ける加工。

embossing

5008

オイリング 

繊維に平滑性,収束性,制電性,湿潤性,柔軟性などを
与えるための,油剤及び界面活性剤の付与。

oiling

5009

オーガンジ加工 

薄く透き通ったかたい風合にする加工。綿の場合には,
常温で濃硫酸などを作用させる。

organdie finish

5010

かま(釜)蒸じゅ

 

あな(孔)のあいたロールに生地を巻きつけて,高圧容
器に入れ,減圧にした後,水蒸気を吹き込むセット処理。
羊毛織編物に強いセット効果を与える。

full decatizing

5011

カレンダ仕上げ 

種々の回転ロールの間に織物を通して,表面を加圧して
平滑にし,光沢及び種々の風合を与える仕上げ。

calendering

5012

擬麻加工 

綿布などに麻のような風合,外観を与える加工。コール
ドマーセライズなどの方法がある。

imitation linen finish

5013

起毛 

布面から毛羽をかき出し,毛羽立たせる仕上げ。針金起
毛機,  あざみ起毛機,エメリ起毛機などを用いる。

raising

5014

キュアリング 

繊維加工剤の重縮合,繊維との結合などの反応を促進す
るための加熱処理。

curing

5015

クリア仕上げ 

毛織物の表面を毛焼き又はせん(剪)毛して,織物組織

の表面をはっきり表す仕上げ。

clear finish

5016

クロリンリテンシ

ョン 

アミノ系樹脂剤による樹脂加工製品を次亜塩素酸塩で漂

白したときの樹脂中の塩素の残留。

chlorine retention

5017

ケミカルブリーチ

アウト 

ジーンズなどの縫製品を,次亜塩素酸ソーダなどを用い

てワッシャで処理し不均一に脱色させ,着古して色あせ
た,ソフト感のあるものにする加工。

chemical bleach-out

5018 

仕上げ 

染色加工工程の中で染色以降の工程及び付加価値を高め
る特殊工程。

finish

5019

修整 

生機(きばた)の糸欠点(太糸,スラブ糸など)及び織

編欠点(糸切れ部分など)を修理し,糸の結び目を表か
ら裏側に移したりする工程。仕上げ補修では,ちり(塵)
取り,インクなどを用いて小さな色修整などを行う。

mending

5020

柔軟仕上げ 

糸又は織編物を柔軟化する仕上げ。機械的に柔軟化する
方法と柔軟剤によって繊維間及び繊維表面の摩擦係数を

低下させる方法とがある。

softening


20

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

5021 

シュライナ加工 

無数の平行な細線を印刻した金属ロールをもつシュライ
ナカレンダに織物を通して組織を平滑にし,

絹のような

光沢を付与する加工。

schreiner finish

5022

シュランク仕上げ

毛織物の仕上げ工程のほぼ最終にたて方向に引き延ばさ
れたひずみを取り,緩和収縮をできるだけ小さくする仕
上げ。縫製前のスポンジングと同じ意味で使用すること

もある。

shrunk finish

5023

蒸じゅう, 
デカタイジング 

布及びラッピングロスを多孔シリンダに巻き取り,蒸気
による加熱と空気による冷却とを行って,布の安定性,
光沢及び風合を改良する仕上げ。

フルデカタイジング

[か

ま(釜)蒸じゅう機]

,セミデカタイジング(常圧蒸じゅう

機)

,連続蒸じゅう機などを用いる。毛織物の仕上げにお

けるほぼ最後の工程。

decatizing

5024

植毛, 
フロック加工, 
電着加工 

布,プラスチック製品などの表面に,細くて短い繊維を
静電気及び接着剤によって毛羽状に植え付ける加工。

flock finish

5025

針布起毛 
(しんぷきもう)

織編物の表面を針布を巻いたロール(針金起毛機)で引

っかく起毛。

wire raising

5026

水中起毛 

セルロース系繊維織物に湿潤状態で研磨ロールを使用し
て行う起毛。繊維が膨潤した状態で起毛するため,繊細

な起毛効果を得る。

wet sueding

5027

スエード仕上げ 

布,合成皮革などに細かい起毛を施しスエードに似せる

仕上げ。

sueding

5028

スポンジング 

主として毛織物の緩和収縮を小さくするため,縫製の裁

断に入る前にスチーミングし振動を与えて十分収縮させ
る仕上げ。最近ではレーヨン及び/又は合成繊維の織物
もしわ直し及び寸法安定を目的として行われるようにな

ってきた。高級テーラでは,水に浸して自然乾燥するこ
とが一般的でこれもスポンジングの一つ。シュランクと
もいう。

sponging

5029

製品洗い 

縫製品に仕上げた状態で洗濯をして,使い古した製品に
見せる処理。主としてジーンズにおいて施されている。

garment wash

5030

セーム仕上げ 

ダブルトリコットのような編地を起毛・せん毛して,し
か皮(セーム皮)のような外観・風合を与える仕上げ。
スエード仕上げともいう。

shammy finish

5031

増量加工 

絹織物の質量感,厚地感を増しドレープ性などの風合を
改善するための加工。すず(錫)又はタンニンによる増量

が行われていたが,現在ではメタクリルアミドなどを用
いたグラフト重合に代わっている。

weighting

5032

脱キャリア 

キャリアを用いて染色した後の,熱処理によるキャリア
の除去。

carrier removal

5033

チンツ加工 

綿織物をのり付けした後,カレンダ掛けして強い光沢を
出す加工。

chintz finish

5034

つや(艶)消し 

織編物の表面につや消剤を付与して光沢を少なくする加

工。

delustering

5035

つや出し 

織物に高圧の熱カレンダ又はペーパプレスで加圧するこ

とによって光沢を与える加工。

glazing


21

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

5036

透明加工 

織編物の一部又は全部を半透明化する加工。膨潤剤,溶
解剤などを用いてその部分をゼラチン状化し,繊維の表
面及び内部における光の反射を少なくして透明度を高め

る。

transparent finish

5037

ナップ仕上げ 

毛織物を,洗じゅう,縮じゅう,起毛・せん毛して毛足
をそろえた後,小さい玉状の毛羽が無数にある感じにす

る仕上げ。ナッピングともいう。

napping

5038

バッキング 

カーペットのパイル糸の抜け防止,歩行性,裁断性など

の向上のために行う裏側への布,樹脂,ゴムなどの接着
又は塗布。

carpet backing

5039

パッド・ドライ・

キュアー法 

樹脂を含む液をパディングし,中間乾燥後,乾熱処理を
行い樹脂を固着させる方法。

pad-dry-cure method

5040

ビーティング    

布を打って,柔軟性及び光沢を改善する加工。 beating

5041

ファイナルセット

染色工程が終わった布を規格幅及び長さに合わせるとと
もに,布表面の凹凸及び組織のひずみを修正するために

行う仕上げセット。

final set

5042

フィックス処理 

直接染料,反応染料,酸性染料などの水溶性染料で染色

後,染料固着剤(フィックス剤)で処理して染料を難溶
性とし,湿潤堅ろう度を向上させる処理。

fixing treatment

5043

フェース仕上げ 

毛羽を立たせたのち,せん毛して毛羽を刈りそろえ,更
に,毛羽伏せして光沢のある布面にする仕上げ。

face finish

5044

フェルトカレンダ

加工 

加熱した金属ロールとその周囲をエンドレスに回るフェ
ルト織物の間で織物を圧縮し,表面を平滑にして光沢を
与える布の加工。

felt calendering

5045

ブラッシング 

ブラッシュローラなどによって織物の表面についている
毛羽及びほこりを払い落としたり,

毛並みを整える処理。

brushing

5046

フリース仕上げ 

毛羽が布はく(帛)表面を密に覆う起毛仕上げ。合成繊維
織編物の両面を起毛して軽くて触感のよい保温性に優れ
た布を得る加工をいう場合もある。

fleece finish

5047

ブリーチアウト 

ジーンズなどの製品を使い古しの感じにするために,漂
白剤を併用する処理。

bleach-out

5048

プリーツ加工 

スカート,ブラウスなどにひだをつける加工。 pleating

5049

プレス仕上げ  

織物の仕上げ工程において,乾熱又は湿熱を与え圧力を

掛けてしわを取り除き,表面を平滑にする仕上げ。

pressing

5050

ペーパプレス仕上

 

織物をジグザグ状に折り畳み,その間につや(艶)紙を

入れ,蒸気ボックス又は電熱で加熱しつつ全体に圧力を
掛けて,織物につやを付ける仕上げ。

papering

5051

ベロア仕上げ 

毛織編物に対し,洗じゅう,縮じゅう,起毛・せん毛を
行い,布面に豊富に毛羽を出して刈りそろえ,密集した
毛羽が出た外観を与える仕上げ。

velour finish

5052

ボンディング加工

2

種類又はそれ以上の異なる布地を張り合わせる加工。

保温性が高く,防寒衣料に用いる。

bonding finish

5053

マット仕上げ 

織物を,つやが少ない,光沢のにぶい表面にする仕上げ。 mat finish

5054

ミルド仕上げ  

毛織物をロープ洗浄し,縮じゅう,起毛・せん毛を行い,

表裏ともに細かい毛羽を残す仕上げ。

milled finish

5055

メルトン仕上げ 

縮じゅうによって毛羽を絡み合わせて表面を覆い,地組

織を見えなくする紡毛織物の仕上げ。

melton finish

5056

モアレ仕上げ 

織物上に木目状の光沢模様を付与するカレンダ仕上げの

一つ。たて糸が圧迫された部分と圧迫されない部分とで
光の反射に差が生じ木目模様となる仕上げ。

moare finish


22

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

5057

モス仕上げ 

密度の高い紡毛織物を,毛羽が刈りそろ(揃)えられた
状態にする仕上げ。

moss finish

5058

ラミネート加工 

織編物に各種の機能性をもつ布,フィルム,紙などを張

り合わせる加工。

laminate finish

5059

ワッシャ加工  

織編物のひずみを取ったり,リラックス処理及び/又は

強ねん(撚)織物のしぼ立てを目的に,ワッシャ機で行
う加工。

washer treatment

f)

機能加工

番号

用語

定義

対応英語(参考)

6001

ウォッシュ・アン

ド・ウエア加工,

W

加工,

イージーケア加工

綿及びその混紡製品を洗濯・乾燥後,アイロンを掛けず
に着用できることを目的とした加工。

wash and wear finish

easy-care finish

6002

ウレタンコーティ

ング 

基布上にポリウレタンの溶液又はエマルションを塗布・

乾燥して,基布の表面に微多孔質の薄膜を形成させ,透
湿防水性を付与する加工。人工皮革などの用途にも使用
される。

polyurethane coating

6003

液体アンモニア加

 

液体アンモニアを用いる綿の改質加工。マーセライズ加工
によく似た効果が得られるが,マーセライズ加工に比べて

光沢,染色性の向上は少ない。一方,強度,防縮性(寸法
安定性)

,防しわ性,セット性などは大きく向上する。

liquid ammonia process

6004

温感変色加工 

繊維に対して,

温度によって変色する機能を与える加工。

例えば,温度によって発色が変化する機能性色素と酸性
物質とを有機溶剤に溶解しマイクロカプセルに封入した

ものを樹脂で繊維上に固定する。

thermochromic finish

6005

絹鳴り加工 

絹以外の繊維に対して,各種の薬剤処理で絹鳴りに似た
音を発生させる加工。

scroop finish

6006

吸汗加工 

疎水性の合成繊維の繊維表面を親水性にして汗の表面拡
散をしやすくする加工。

sweat absorbent finish

6007

吸湿加工 

疎水性の合成繊維の繊維表面を親水性にして水蒸気の吸
着を高める加工。

hygroscopic finish

6008

吸水加工 

疎水性の合成繊維の繊維表面を親水性にして吸水性を高
める加工。

water absorbent finish

6009

銀面仕上げ 

人工皮革及び合成皮革で,表面を皮革ようの銀面にする
加工。銀付き仕上げともいう。

grain finish

6010

形態安定加工 

綿及び綿・ポリエステル混紡衣服に着用と洗濯とを繰り
返しても形態安定性を長期にわたり保持できるような性

能を付与する加工。織物に前処理として液体アンモニア
加工を行い,縫製後ポストキュア法によって樹脂加工す
る方法, 気相でホルムアルデヒド処理する方法などがあ

る。

shape stabilizing finish

6011

ケミカルセット 

化学薬剤を使用する織編物のセット加工。例えばモノエ

タノールアミンサルファイトなどの還元剤によって羊毛
のズボン,スカートなどのプリーツセット加工を行う。

chemical set

6012

抗菌防臭加工 

繊維上の菌の増殖を抑制し,防臭効果をもたせる加工。

antibacterial finish


23

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

6013

抗スナッグ加工,
スナッギング防止

加工 

長繊維使用の編物,  特に仮よ(撚)り加工糸編物が突起に
引っ掛かって,長繊維が布面上に引き出されることを防
止する加工。

antisnag finish

6014

酵素加工, 
バイオウォッシュ

加工 

セルロース分解酵素によって,風合の柔軟化・毛羽除去
などの表面処理を行う加工。

biological wash

6015

抗ピル加工 

織編物の表面での摩擦による毛玉(ピル)の発生を防止
する加工。樹脂加工による繊維の固定,ガス焼き,せん

毛による長い毛羽の除去,化学処理による毛羽のぜい化
などがある。

anti-pilling finish

6016

コーティング

布などの上への,機能性を付与するゴム,合成樹脂など
の溶液又はエマルションの塗布。

coating

6017

樹脂加工 

合成樹脂,初期縮重合物などを用いて行うすべての加工
の総称。セルロース系繊維を対象とした防しわ加工,ウ
ォッシュ・アンド・ウエア加工,各種繊維製品への腰の

付与,硬仕上げ,光沢付与などの加工をいう。

resin finish

6018

消臭加工 

繊維が臭気成分に触れることによって不快臭を減少させ
る効果を示す加工。不快臭とは汗臭,加齢臭,排せつ臭,

たばこ臭,生ごみ臭などをいう。

deodorant finish

6019

しわ加工 

布に耐久性のあるしわを付与する加工。合成繊維ではそ

の熱可塑性を利用し,セルロース系繊維では樹脂加工剤
による架橋反応を利用する。

artificial creasing

6020

親水化加工 

合成繊維に加工剤処理又はグラフト重合によって親水性
を付与する加工。吸水性,吸汗性及び吸湿性を高め着用
時の蒸れを少なくする。

hydrophilic finish

6021

ストレッチ加工 

織物を構成する糸に屈曲を与えた後,固定し,主として
よこ方向にストレッチ性を付与する加工。

stretch finish

6022

ストーンウォッシ

ュ加工 

ジーンズなどの縫製品を洗い古着に似せるために,軽石
を用いて洗う加工。

stone washed finish

6023

スリップ防止加工

薬剤を用いて織物などのたて糸とよこ糸の滑りを防止す
る加工。コロイダルシリカ,  接着性加工剤などを付与す
る。

antislip finish

6024

制菌加工 

繊維上の菌の増殖を抑制する加工。一般用途では,黄色
ぶどう球菌,肺炎かん(桿)菌,大腸菌,緑のう(膿)

菌などを対象としている。

microbial control finish

6025

セリシン定着加工

絹のセリシンを薬剤で処理して絹に固定する加工。手触

りはやや粗硬になるため絹の擬麻加工ともいう。

sericin fixing

6026

ソイルリリース加
工,SR 加工 

疎水性の合成繊維に対して親水性の化合物を付与し,汚
れても洗濯で除去しやすくする加工。

soil release finish

6027

ソ イ ル ガ ー ド 加
工,SG 加工 

主としてふっ素系樹脂を用いて,繊維に汚れが付きにく
くする加工。

soil guard finish

6028

帯電防止加工, 
制電加工 

繊維上に発生する静電気を減衰させるための加工。高級
アルコール,界面活性剤などの吸湿剤,第 4 級アンモニ

ウム塩,オキシエチレン基をもつポリマーなどの帯電防
止加工剤を用いる。

antistatic finish

6029

低ホルマリン加工

セルロース系繊維に対する樹脂加工において,遊離ホル
ムアルデヒド濃度が下着類などのホルムアルデヒド規制
値(75 ppm 以下)に適合する加工。

less formaldehyde finish

6030

電磁波シールド加

 

電磁波による人体及び機器への影響を減らすため,繊維
を導電性にし微弱な電磁波を吸収する加工。

electromagnetic wave

shield finish


24

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

6031

透湿防水加工 

水蒸気の透過性をもつと同時に耐水性を織編物に付与す
る加工。スポーツ衣料に利用されている。

moisture permeable

waterproofing

6032

難燃加工 

繊維を着火又は延焼しにくくする加工。引火の危険性の

ある作業服,カーテン,いす張り地,老人介護衣料,寝
具などに施される。

flame resistant finish

6033

ノンホルマリン加

 

遊離ホルムアルデヒドが出ないような樹脂加工。グリオ
キザール系化合物,ポリカルボン酸系化合物などが用い
られる。

formaldehyde-nonrelease

finish

6034

はっ水加工 

繊維に水をはじく性質を付与する加工。 water-repellent

finish

6035

はっ水はつ油加工

繊維品に水をはじく性質と油をはじく性質とを付与する
加工。

water- and oil-repellent

finish

6036

はつ油加工 

繊維品に油をはじく性質を与える加工。 oil-repellent

finish

6037

パーマネントプレ

ス加工,

PP

加工,

デュラブルプレス

加工,

DP

加工 

セルロース繊維又はその混紡織物に樹脂加工を応用して
耐久性のあるプリーツ性,ウォッシュ・アンド・ウエア

性を与える加工。加工方法によってポストキュア法とプ
レキュア法とに大別される。

permanent press

durable press

6038

プレキュア法 

パーマネントプレス加工の一種で,樹脂加工剤溶液に浸

せきし乾燥したセルロース系織物をキュアリングし,縫
製した後,スチームプレス機で更にキュアリングするこ
とによって製品の形態を安定化する方法。

pre-cure process

6039  VP

加工 

気体のホルムアルデヒドを用いてセルロース繊維内に架
橋結合を作り形態を安定化させる加工。

vapor-phase process

6040

防炎加工 

繊維に炎が接したとき,燃え広がるのを防ぐ加工。繊維
製品の種類,用途及び使用場所によって消防法,建築基
準法などによる難燃規制がある。

flame proof finish

6041

防汚加工 

繊維を汚れにくくしたり,

汚れても落ちやすくする加工。 soil resistant finish

6042

防かび加工 

繊維上に,臭気及びだに増殖の原因になるかびが発生し
ないようにする加工。

fungus resistant finish

6043

芳香加工 

繊維に芳香を付与する加工。芳香性物質をマイクロカプ
セルに封じ込め,繊維製品に付与する方法などがある。

perfumed finish

6044

防縮加工 

織編物に,洗濯,熱水処理などで収縮しないようにする

加工。

shrink resistant finish

6045

防しわ加工 

織編物に,樹脂加工などでしわがつきにくくする加工。

crease resistant finish

6046

防水加工 

織編物に,水を通りにくくする加工。 waterproofing

6047

防だに加工 

織編物にだにの忌避剤を付着させたり,織物の通気性を
低下させ,だにが身体に近づかないようにする加工。

tickproofing

6048

防虫加工 

羊毛などたん白繊維に対し防虫性を与える加工。 mothproofing

6049

防風加工 

織編物の組織の改良及び樹脂加工によってその通気性を
低下させ,風を通りにくくする加工。

windbreak finish

6050

防蚊加工 
(ぼうぶんかこう)

織編物に蚊の忌避剤を付着させ,蚊が身体に近づくのを
防止する加工。

antimosquito finish

6051

防融加工 

織編物に熱による溶融を防止する性質を付与する加工。
合成繊維製品がたばこの火及びスライディング時の摩擦

熱で溶融し穴があく現象を防止するために行う。

antimelt finish


25

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

6052

ポストキュア法 

パーマネントプレス加工法の一種で,セルロース系織物
に樹脂加工剤液を含浸させ乾燥後縫製し,プレスで型を
つけた後,キュアリングを行い繊維内に架橋を形成し,

形態を安定化させる加工法。

post-curing process

6053

無電解めっき 

繊維などの不良導体に対し還元剤と触媒とを用いて,

銅,

ニッケルなどの金属をめっきする加工。電磁波シールド

材に用いられる。化学めっきともいう。

electroless plating

6054  UV

カット加工 

織編物に紫外線吸収剤を含浸又は付着させ,紫外線を遮

断して皮膚を守る加工。

UV cut finish

g)

染料・薬剤

番号

用語

定義

対応英語(参考)

7001

アミラーゼ 

でんぷんなどを加水分解する酵素。たて糸にでんぷんを

使用した織物ののり抜きに用いられる。

amylase

7002

アルギン酸ソーダ

海草類から採れる多糖類のソーダ塩。増粘剤として,な

染又は連続染色に用いられる。

sodium alginate

7003

異種二官能型反応

染料 

分子中に反応性の異なる 2 種の反応基をもつ反応染料。

固着率が高く,染色の再現性がよい,染色後の排水の着
色度が少ない。

hetero-bifunctional

reactive dye

7004

インジゴ 

あい(藍)の葉及び茎から得られるバット染料の一種で,
現在では,ほとんどが化学合成によって得られている。
ジーンズ用のたて糸染め,手工芸品の染色などに使用さ

れている。

indigo

7005

塩基性染料 

水溶性染料のうち染料イオンが陽イオンに解離する染
料。このうち,古いタイプのものは雑貨の染色及びイン

クに使用され,新しいタイプでアクリル繊維の染色に適
するものを特にカチオン染料という。

basic dye

7006

架橋剤 

鎖状高分子と架橋反応し,三次元構造を作る化合物。例
えば,セルロース繊維の水酸基と反応して,防縮・防し
わ性を与える樹脂加工剤がある。

crosslinking agent

7007

加工天然ガム 

天然ガムを精製し,

エステル化又はエーテル化で改質し,

水溶性を高め,こ化しやすくしたガム。な染のりに使用

される。

modified natural gum

7008

加工でんぷん 

でんぷんをばい(焙)焼,加水分解,エステル化,エー

テル化,アルファ化などによって改質し,水溶性を高め,
こ化しやすくしたでんぷん誘導体。な染のりに使用され
る。

modified starch

7009

加工ローカストビ

ーンガム 

いなご豆から採れるローカストビーンガムをエステル化
又はエーテル化によって改質し,水溶性を高め,こ化し
やすくしたガム。な染のりに使用される。

modified locust bean gum

7010

カタラーゼ 

過酸化水素を分解する酵素。綿繊維品の漂白後の水洗回
数,時間の短縮などの目的に使用される。

catalase

7011

カチオン染料 

塩基性染料のうち,アクリル繊維の染色に適し,堅ろう
度の高い染料。

cationic dye

7012

緩染剤 

染料の吸着が速すぎてむら染めになりやすい場合に染料
の吸着速度を遅くして,均染性を向上させることのでき

る助剤。

retarder

7013

鑑別染料 

多種属の染料からなる混合物で,これで染色することに
よって被検繊維が識別できる染料。

dye for discrimination


26

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

7014

顔料 

水に不溶で,繊維に対して親和性のない有色の微粒子。
これを繊維に適用するにはバインダーといわれる接着剤
が必要。

pigment

7015

キャリア 

ポリエステル繊維などの繊維分子間力を弱め,ガラス転
移点を下げて,

染料が繊維内部に拡散しやすくする染色

助剤。

carrier

7016

均染型酸性染料 

酸性染料のうちで分子量が比較的小さく移染性のよい染
料。均染性に優れるが湿潤堅ろう度が低い。毛織物の反

染めに使用される。

leveling type acid dye

7017

均染剤 

均一に染めるために染浴中に添加する染色助剤。緩染作
用によって均染を得るものと,移染によって均染を得る
ものとがある。

leveling agent

7018

金属イオン封鎖剤, 
キレート剤 

溶液中の金属イオンとキレート結合して不活性化させる
薬剤。染色全般のほか,綿の精練漂白などに使用される。

sequestering agent

7019

金属錯塩染料, 
含金染料, 
含金属染料 

染料分子と,銅,クロム,コバルト,ニッケルなどの金
属原子とが錯塩の形で配位結合している染料。染色性及
び光堅ろう度に優れる。セルロース繊維用として金属錯

塩直接染料・金属錯塩反応染料,羊毛・ナイロン用とし
て金属錯塩酸性染料がある。

metal complex dye

7020

グアガム 

一年草の豆科の植物グアの種子から得られるガム。な染
用のりに用いられる。

guar gum

7021

顕色剤 

ナフトール染料のジアゾ成分。ベースとソルトがある。
ベースはジアゾ化し得る芳香族アミン塩酸塩で,染色す
る際にジアゾ化する。ソルトはあらかじめジアゾ化し,

安定な化合物としたもの。

developer

7022

こ剤 

な染において染料・顔料液のしみ出しを防止するために

使用する増粘剤。

thickening agent

7023

酸化染料 

繊維に染料中間物をあらかじめ付着させた後,適切な酸
化剤によって繊維上で重合又は縮合反応を行うことによ

って合成される染料。

oxidation dye

7024

酸性染料 

水溶性で染料イオンがアニオンに解離する染料のうち,

酸性浴で羊毛,絹,ナイロンなどに染着し,セルロース
繊維にほとんど染着性のない染料。

acid dye

7025

酸性媒染染料, 
クロム染料 

酸性染料としての染色性をもち,染着後重クロム酸カリ
ウム又は重クロム酸ナトリウムで処理して発色する染
料。光堅ろう度及び湿潤堅ろう度に優れ,主として羊毛

の濃色の染色に使用される。

acid mordant dye

chrome dye

7026  CMC 

カルボキシメチルセルロースの略称。適切なエーテル化

度のものは水溶性で,な染用こ剤として用いられる。

carboxymethyl cellulose

7027

消泡剤 

破泡剤及び抑泡剤の総称。特殊な界面活性剤,シリコー
ン油などからなり,染色加工工程中で発生する有害な泡

を消すために用いられる。

antifoaming agent

7028

セルラーゼ 

セルロースを分解する性質をもつ酵素。セルロース系繊

維を減量化し織編物に自然な柔軟性の風合を与えること
ができる。

cellulase

7029

繊維保護剤 

染色中の繊維の変質及びぜい(脆)化を防止する目的で
用いる薬剤。

fiber protective agent

7030

洗浄剤 

繊維などの表面に付着した汚れを除去して清浄にする目
的で用いる界面活性剤。

detergent


27

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

7031

染色助剤 

染色を行うときに用いる染料以外の薬剤。酸,アルカリ,
酸化剤,還元剤,緩染剤,促染剤,均染剤,媒染剤,顕
色剤,染料固着剤,乳化剤,分散剤,染料溶解剤,繊維

保護剤,消泡剤などがある。

dyeing assistant auxiliaries

7032

染料 

水などの媒体に溶解又は分散し,繊維などに親和性があ
って吸着され,ほぼ満足できる堅ろう性をもつ色材。

dyestuff

7033

染料固着剤 

染色物及びな染物に適用し,その湿潤堅ろう度を向上さ
せる薬剤。フィックス剤ともいう。

dye-fixing agent

7034

促染剤 

染色の促進又は染着率の増大を目的に染浴に添加する助
剤。

accelerator

7035

多官能形反応染料

染料分子中に複数の反応基をもつ反応染料。反応基を複
数もつことから繊維と反応する確率が増加し,固着率が

向上,排水中の着色負荷が減少する。

polyfunctional reactive dye

7036

直接染料 

直線形に近い分子構造をもち,セルロースと水素結合及
び疎水結合によって結合できるように親和性をもたせた

アニオン性染料。通常,綿,レーヨンなどの染色に用い
られる。媒染又は下づけなどの前処理なしで直接染色で
きるのでその名がある。

direct dye

7037

天然染料 

植物,昆虫などから採取する染料。植物から採る染料に
はあい(藍)

,紅花など,昆虫から採る染料には五倍子,

コチニールなどがある。

natural dye

7038

ナフトール染料,
アゾイック染料 

繊維に,下づけ剤と顕色剤とを別個に付与し,繊維上で

水に不溶性のアゾ色素を合成し染色する染料。主として
セルロース系繊維の染色に用いられる。

naphthol dye

azoic dye

7039

乳化剤 

水と油との界面に吸着して,界面張力を下げ,エマルシ
ョンの安定な形成に寄与する界面活性剤。

emulsifying agent

7040

ハイドロサルファ

イト 

亜ジチオン酸ナトリウムの俗称。還元性をもち,バット

染料の染色,絹・羊毛の漂白,抜染,脱色などに用いら
れる。

sodium hydrosulfite

7041

バインダー 

顔料な染における顔料と繊維との結合剤,不織布の強度
を高めるための繊維同士の接着剤,植毛加工におけるパ
イルと基布の固着剤などの総称。

binder

7042

バット染料, 
建染染料 

水に不溶性であるが,アルカリ及びハイドロサルファイ
ト還元浴で水に可溶のロイコ体をつくり,セルロース系

繊維に染着し,その後の酸化処理によって元の不溶性と
なる染料。

vat dye

7043

反応染料 

分子中に反応基をもち,繊維中の官能基と共有結合を形
成することによって染着する洗濯堅ろう度に優れた染
料。セルロース繊維及び/又はポリアミド繊維の染色に

使用される。

reactive dye

7044  PVA 

ポリビニルアルコールの略称。ポリ酢酸ビニルをけん化
して得られる側鎖に水酸基をもつ水溶性高分子化合物。

たて糸のり剤に使われ,ビニロンの原料にもなる。

poly (vinyl alcohol)

7045

ピグメントレジン

カラー 

顔料を合成樹脂などによって繊維表面に接着又は固着さ

せるために調合された着色材料。

顔料な染などに用いる。

pigment resin color

7046

プロテアーゼ 

たん白質の分解酵素。絹の精練,羊毛及び絹の改質に用

いられる。

protease

7047

分散剤 

水などの分散媒に固体状の物質を微粒子状に安定に分散

させる作用がある薬剤。

dispersing agent


28

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

7048

分散染料 

水に難溶性であり,水に分散した状態で用いられ、アセ
テート繊維,ポリエステル繊維などの疎水性繊維に親和
性のある染料。

disperse dye

7049

ペクチナーゼ 

ペクチンを分解する酵素。木綿の精練に用いられる。 pectinase

7050

ペルオキシダーゼ

過酸化水素を水素受容体として種々の物質の酸化を触媒

する酵素。繊維表面に付着している未固着反応染料の除
去などに用いられる。

peroxydase

7051

ミネラルターペン

石油系の溶剤。な染の分野では顔料樹脂エマルションの
り又はハーフエマルションのり調製用の溶剤として用い
られる。ミネラルスピリットともいう。

mineral turpentine

7052

ミリング形酸性染

 

酸性染料の中で,染料の分子量が比較的大きく,湿潤堅

ろう度に優れる染料。主として羊毛の先染めに使用され
る。

milling acid dye

7053

ユニオン染料 

2

種以上の繊維からなる複合素材用の配合染料。成分繊

維のそれぞれに適した染料があらかじめ配合してあり,
染色を容易にする。

union dye

7054

浴中柔軟剤 

染浴に添加して加工中の布の擦れ,

あたりを防ぐ柔軟剤。 dyebath lubricant

7055

硫化染料 

水不溶性染料であるが,硫化ソーダで還元することによ

って水に可溶となりセルロース繊維に染着し,その後の
酸化処理で不溶性となる染料。

sulfur dye

h)

染色堅ろう度

番号

用語

定義

対応英語(参考)

8001

汗堅ろう度 

染色物の汗に対する耐性。変退色と白布汚染で評価され
る。試験法は,参考として,JIS L 0848 参照。

colorfastness to

perspiration

8002

ガス退色 

空気中に含まれる不純ガスによる退色。主として酸化窒
素ガスが問題となるが,酸化硫黄ガス及びオゾンの影響
も無視できない。

color fading by gases

8003

カーボンアーク灯

光堅ろう度 

染色物のカーボンアーク灯光照射に対する耐性。変退色
で評価される。試験法は,参考として,JIS L 0842 参照。

colorfastness to carbon arc

8004

キセノンアーク灯

光堅ろう度 

染色物のキセノンアーク灯光照射に対する耐性。変退色
で評価される。試験法は,参考として,JIS L 0843 参照。

colorfastness to xenon arc

8005

グレースケール 

染色堅ろう度試験で試験片の変退色及び,添付白布への
汚染の程度を視覚判定するための色票。定められた 9 段
階の尺度をもつ。変退色用と汚染用とがある。

grey scale

8006

湿潤堅ろう度 

染色堅ろう度試験のうち水,汗,洗濯など湿潤時の堅ろ
う度。試験方法は,参考として,JIS L 0844JIS L 0845

JIS L 0846

JIS L 0847 及び JIS L 0848 参照。

wet colorfastness

8007

昇華堅ろう度 

染色物の乾熱に対する耐性。変退色と白布汚染で評価さ

れる。加工工程中の昇華については,参考として,JIS L 

0879

参照。  乾熱処理に対する染色堅ろう度試験及び貯

蔵中の昇華については,参考として,JIS L 0854 参照。

sublimation colorfastness

8008

染色堅ろう度 

繊維製品の製造工程又はその後の使用及び保管中の作用
に対する色の耐性。

colorfastness

8009

洗濯堅ろう度 

染色物の家庭洗濯及び商業洗濯に対する耐性。変退色と
白布汚染で評価される。参考として,JIS L 0844 参照。

colorfastness to washing

and laundering

8010

窒素酸化物堅ろう

 

染色物の NOx に対する耐性。変退色で評価される。参考
として,JIS L 0855 参照。

colorfastness to nitrogen

oxides


29

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

8011

添付白布 

堅ろう度試験を行うとき,汚染判定のために試験片に添
付する白布。参考として、JIS L 0803 参照。

standard adjacent fabrics

8012

ドライクリーニン

グ堅ろう度 

染色物の溶剤洗浄に対する耐性。変退色と白布汚染で評

価される。参考として,JIS L 0860 参照。

colorfastness to dry

cleaning

8013

日光堅ろう度 

染色物の日光に対する耐性。変退色で評価される。参考

として,JIS L 0841 参照。

colorfastness to light

8014

光及び汗堅ろう度

染色物に汗が付着した状態での露光に対する耐性。変退
色で評価される。試験方法は,参考として,JIS L 0888
参照。

colorfastness to light and

perspiration

8015

光堅ろう度 

染色物の光に対する耐性。変退色で評価される。自然光

によるものと人工光によるものがある。試験方法は,参
考として,JIS L 0841JIS L 0842 及び JIS L 0843 参照。

colorfastness to light

8016

複合試験片 

堅ろう度評価のための添付白布をつけた試験片。 composite

specimen

8017

ブルースケール 

光堅ろう度試験で試験布とともに露光し,試験布の変退
色の程度と比較するための基準となる試料。標準青色染

布ともいう。

blue scale

8018

変退色 

繊維に染まっている染料などが光照射,熱処理,湿潤処

理,ガスなどの外的作用によって化学的に分解したり,
物理的に脱落することによって変色又は退色する現象。

change in color

8019

ポッティング堅ろ

う度 

染色物の熱湯に対する耐性。変退色と白布汚染で評価さ
れる。試験方法は,参考として,JIS L 0845 及び  0875
参照。

colorfastness to potting

8020

ホットプレッシン

グ堅ろう度  

染色物のホットプレッシングに対する耐性。変退色と白
布汚染で評価される。試験方法は,参考として,JIS L 

0850

参照。

colorfastness to hot

pressing

8021

摩擦堅ろう度 

染色物の摩擦に対する耐性。白布汚染で評価される。試
験方法は,参考として,JIS L 0849 参照。

colorfastness to rubbing

8022

多繊交織布, 
マルチフアイバー

JIS L 0803

で規定される染色堅ろう度試験用添付白布の

一種で,交織 1 号∼3 号まであり,汚染性を評価するの

に用いられる。

multifiber test fabrics

8023

水堅ろう度 

染色物の水に対する耐性。変退色と白布汚染とで評価さ

れる。試験方法は,参考として,JIS L 0846 参照。

color fastness to water

i)

環境

番号

用語

定義

対応英語(参考)

9001

環境マネジメント

システム,

EMS 

全体的なマネジメントシステムの一部で,環境方針を作

成し,実施し,達成し,見直しかつ維持するための,組
織の体制,計画活動,責任,慣行,手順,プロセス及び
資源を含むもの(JIS Q 14050 参照)

参考.環境汚染の予防,廃棄物削減,資源・エネルギー
の削減などの環境保全をテーマにして,その継続的改善
を組織的に推進する経営システム。

environmental

management system

9002

エ ン ド オ ブ パ イ

プ,

EOP 

工場の排水など最終出口を意味する。EOP で排水処理す
るのではなく,工程の改善など発生源での負荷削減が望

ましいなどの使い方をする。

end of pipe

9003

オゾン処理 

オゾンの酸化作用を利用した処理。

有機物の分解のほか,

殺菌,脱色,脱臭などの効果がある。

ozone treatment


30

L 0207

:2005

番号

用語

定義

対応英語(参考)

9004

化学的酸素要求量, 
COD 

水中の有機物を過マンガン酸カリなどの酸化剤で分解す
る際に消費される酸素の量。水の有機汚濁度の指標の一
つである。

chemical oxygen demand

9005

化学物質安全デー

タシート,

MSDS

製品安全シート 

化学物質からなる製品について,名称,物理化学的性状,
有害性の有無及びその程度,万一の事故,体内吸収など

不慮の取扱い事故への対処法などを記載したシート(JIS 

Z 7250

参照)

material safety data sheet

9006

活性汚泥処理 

微生物の集合体である活性汚泥の酸化分解及び/又は吸
着作用を利用した,生物学的な排水浄化処理。

activated sludge treatment

9007

活性炭処理 

活性炭の有機物吸着能を利用した処理。液体・気体の浄
化及び/又は排水の高度処理として用いられている。

activated carbon treatment

9008

凝集剤 

排水処理においてコロイド状の粒子を凝集させる薬剤。
硫酸アルミニウムなどのアルミニウム塩,塩化鉄などの
鉄塩,特殊な高分子化合物などがある。

coagulant

9009

凝集沈殿処理 

凝集剤を用いて排水中のコロイド状物質を凝集沈殿させ
る排水処理。

coagulation-sedimentation

process

9010

クリーナプロダク

ションテクノロ
ジー 

原材料の選択,生産方式の改善,製品の設計改善などに
よって,汚染物質の発生及び排出を抑制する製造技術。

cleaner production

technology

9011

クローズドシステ

 

生産活動に伴って発生する排水,排ガス,廃棄物などを
回収・有効利用して,これらを工場外に排出させないシ

ステム。

closed system

9012

嫌気性生物処理 

酸素のないところに生息する嫌気性微生物を利用して排

水中の有機汚濁物質を分解する排水処理。

anaerobic biological

treatment

9013

好気性生物処理 

溶存酸素が存在するところに生息する好気性微生物を利
用して排水中の有機汚濁物質を分解する排水処理。

aerobic biological

treatment

9014

固液分離処理 

スクリーン,沈降,浮上などの手段によって排水中の懸
濁物質を分離する処理。

solid-liquid separation

treatment

9015

生物化学的酸素要

求量,

BOD 

水中の好気性微生物が,溶存酸素の存在のもとで水中の
有機物を酸化分解するときに消費する溶存酸素の量。水

の汚濁度の指標の一つである。

biochemical oxygen

demand

9016

ゼロエミッション

工場の事業活動に伴って排出される廃棄物を新たに原料

として活用しあらゆる廃棄物“ゼロ”を目指す体系。

zero-emission

9017  TOC 

水中の有機物に含まれる全炭素量。これを測定すること
によって COD・BOD の値よりも更に正確な有機汚濁度

を知ることができる。

total organic carbon

9018

排水着色度 

排水の着色の度合いを評価する数値。測定法としては希

釈倍率法,吸光度測定法などがある。

degree of

wastewater-coloring

9019

ばっ(曝)気処理

活性汚泥処理において,排水中に空気を送るなどして,

微生物の活動を高め酸化分解を促進させる処理。

aeration treatment

9020  PRTR

 

特定化学物質の環境への排出量の把握等,及び管理の改

善の促進に関する法律。

各事業所が特定化学物質の大気,

排水,土壌への排出量及び廃棄物などの移動量を把握し
て届出を行い,自らそれら物質を管理する。

pollutant release and

transfer register

9021

膜分離 

排水処理において,水中の微細な浮遊物,コロイド,溶
解性物質などを膜によって分離,除去する操作。

membrane separation

 


31

L 0207

:2005

関連規格  JIS L 0841  日光に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0842

  紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0843

  キセノンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0844

  洗濯に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0845

  熱湯に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0846

  水に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0847

  海水に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0848

  汗に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0849

  摩擦に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0850

  ホットプレッシングに対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0854

  昇華に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0855

  窒素酸化物に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0860

  ドライクリーニングに対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0875

  ポッティングに対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0879

  乾熱処理に対する染色堅ろう度試験方法

JIS L 0888

  光及び汗に対する染色堅ろう度試験方法

JIS Q 14050

  環境マネジメント−用語

JIS Z 7250

  化学物質等安全データシート(MSDS)−第1部:内容及び項目の順序