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L 0204-2

:2010

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  用語及び定義 

1

附属書 JA(参考)その他の化学繊維の名称を表す用語 

4

附属書 JB(参考)JIS と対応国際規格との対比表 

5


L 0204-2

:2010

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本化学繊維協会

(JCFA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの

申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによ

って,JIS L 0204-2:2001 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。

JIS L 0204

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS L 0204-1

  第 1 部:天然繊維

JIS L 0204-2

  第 2 部:化学繊維

JIS L 0204-3

  第 3 部:天然繊維及び化学繊維を除く原料部門


日本工業規格

JIS

 L

0204-2

:2010

繊維用語(原料部門)−第 2 部:化学繊維

Glossary of terms used in fibre-Part 2: Man-made fibres

序文 

この規格は,1999 年に第 4 版として発行された ISO 2076 を基に,技術的内容を変更して作成した日本

工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JB に示す。また,附属書 JA は対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,繊維工業において原料部門の術語として用いる用語のうち,化学繊維の名称を表す用語に

ついて規定する。

注記 1  化学繊維とは,繊維質の形で自然界に生成する材料とは全く異なる製造過程で得られる繊維

をいう。

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 2076:1999

,Textiles−Man-made fibres−Generic names(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

なお,対応英語を参考として示す。

注記  定義の記述で,“基”,“結合”及び“単位”という用語は,次のように用いている。

−  “基”という用語は,化学で用いる“基”を意味し,例えば,アセテートのヒドロキシル基

(水酸基)を表す。

−  “結合”という用語は,化学結合を表す。

−  “単位”という用語は,繰返し単位を表す。


2

L 0204-2

:2010

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2001 

レーヨン 

ビスコース法で製造されたセルロース繊維。 viscose,

rayon

2002 

ポリノジック 

平均重合度が 450 以上の結晶化度が高いレーヨンの一般名称。 polynosic

2003 

モダル 

高強度及び湿潤時高弾性率のセルロース繊維。 
調湿時の引張強さ B

C

及び湿潤状態で伸び率が 5 %となるのに要

する強さ B

M

は,次による。

t

M

t

t

C

5

.

0

2

3

.

1

T

B

T

T

B

ここに,T

t

:線密度(単位長さ当たりの質量)

[dtex]

modal

2004 

リヨセル 

有機溶剤紡糸法によって得られるセルロース繊維。有機溶剤と
は,有機化合物と水との混合溶液をいい,溶剤紡糸法とは,セル

ロースを誘導体を経ずに直接溶解させて紡糸する方法をいう。

lyocell

2005 

キュプラ 

銅アンモニア法で製造されたセルロース繊維。 cupro

2006 

アセテート 

水酸基の 74 %以上 92 %未満が酢酸化されている酢酸セルロース
繊維。この場合,エステル化度は,2.22 以上 2.76 未満とする。

acetate

2007 

トリアセテート 

水酸基の 92 %以上が酢酸化されている酢酸セルロース繊維。この

場合,エステル化度は,2.76 以上 3.00 以下とする。

triacetate

2008 (a) 

ビニロン 

ビニルアルコール単位を質量比で 65 %以上含む長鎖状合成高分

子から成る繊維。

vinylon

2008 (b) 

ビニラール 

アセタール化の水準の異なるポリビニルアルコールの長鎖状合
成高分子から成る繊維。

vinylal

2009 

ポリ塩化ビニル 

塩化ビニル単位を主成分として形成された長鎖状合成高分子か
ら成る繊維。

polyvinyl chloride,

chlorofiber

2010 

ビニリデン 

塩化ビニリデン単位を主成分として形成された長鎖状合成高分
子から成る繊維。

polyvinylidene

chloride,

chlorofiber

2011 

アクリル 

アクリロニトリル基の繰返し単位が質量比で 85 %以上含む長鎖
状合成高分子から成る繊維。

acrylic

2012 

アクリル系 

アクリロニトリル基の繰返し単位が質量比で 35 %以上,85 %未
満含む長鎖状合成高分子から成る繊維。

modacrylic

2013 

ナイロン 

繰り返しているアミド結合の 85 %以上が脂肪族又は環状脂肪族
単位と結合している長鎖状合成高分子から成る繊維。

nylon,

polyamide

2014 

アラミド 

2

個のベンゼン環に直接結合しているアミド又はイミド結合が質

量比で 85 %以上で,イミド結合がある場合は,その数がアミド結
合の数を超えない長鎖状合成高分子から成る繊維。

aramid

2015 

ポリエステル 

テレフタル酸と 2 価アルコールとのエステル単位を質量比で

85 %

以上含む長鎖状合成高分子から成る繊維。

polyester

2016 

ポリエチレンテ

レフタレート
PET 

テレフタル酸とエチレングリコールとのエステル単位を質量比

で 85 %以上含む長鎖状合成高分子から成る繊維。

polyethylene

terephthalate

2017 

ポリトリメチレ

ンテレフタレ
ート(PTT 

テレフタル酸と 1,3 プロパンジオールとのエステル単位を質量比
で 85 %以上含む長鎖状合成高分子から成る繊維。

polytrimethylene

terephthalate

2018 

ポリブチレンテ

レフタレート
PBT 

テレフタル酸と 1,4 ブタンジオールとのエステル単位を質量比で

85 %

以上含む長鎖状合成高分子から成る繊維。

polybutylene

terephthalate

2019 

ポリ乳酸 

乳酸エステル単位を質量比で 50 %以上含む長鎖状合成高分子か
ら成る繊維。

polylactide

2020 

ポリエチレン 

置換基のない飽和脂肪族炭化水素で構成する高分子で,長鎖状合
成高分子から成る繊維。

polyethylene


3

L 0204-2

:2010

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2021 

ポリプロピレン 

2

個当たり 1 個の炭素原子にメチル基の側鎖がある飽和脂肪族炭

化水素で構成する高分子で,立体規則性があり,他に置換基のな
い長鎖状合成高分子から成る繊維。

polypropylene

2022 

ポリウレタン 

ポリウレタンセグメントを質量比で 85 %以上含み,張力をかけな
いときの長さの 3 倍に伸長したとき,張力を除くとすぐ元の長さ
に戻る長鎖状合成高分子から成る繊維。

elastane,

polyurethane

2023 

ふっ素系繊維 

脂肪族フルオロカーボン単量体の繰返しで構成する長鎖状合成
高分子から成る繊維。

fluorofiber

2024 

プロミックス 

たんぱく質を質量比で 30 %以上,60 %未満含み,その他の単位
として主にビニルアルコール単位を含む長鎖状合成高分子から
成る繊維。

promix

2025 

ポリクラール 

塩化ビニル単位を質量比で 35 %以上,65 %未満含み,その他の
単位として主にビニルアルコール単位を含む長鎖状合成高分子
から成る繊維。

polychlarl

2026 

ポリイミド 

イミド基単量体の繰返しをもつ長鎖状合成高分子から成る繊維。 polyimide

2027 

アルギン酸繊維 

アルギン酸の金属塩から成る繊維。 alginate fiber

2028 

ゴム糸 

天然又は合成のポリイソプレン又は 1 種以上のビニルモノマーと
共重合し合成されることもあるジエン共重合物から成る繊維で,

張力をかけないときの長さの 3 倍に伸長したとき,張力を除くと
すぐに元の長さに戻る繊維。

rubber,

elastodiene

2029 

炭素繊維 

有機繊維のプレカーサーを加熱炭素化処理して得られる,質量比

で 90 %以上が炭素で構成される繊維。

carbon fiber

2030 

ガラス繊維 

溶融ガラスを延伸して得られるテキスタイル形状の繊維。 glass

fiber

2031 

金属繊維 

金属から得られる繊維。 meta fiber


4

L 0204-2

:2010

附属書 JA

(参考)

その他の化学繊維の名称を表す用語

JA.1 

用語 

この附属書は,家庭用品品質表示法で定める指定用語にない化学繊維の名称及び本体に規定されていな

い化学繊維の名称を表す用語及び定義について記載するものである。この附属書は,本体の規定に関連す

る事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2101 

アクリレート系

繊維 

単量体がアクリル酸,アクリル酸ナトリウム及びアクリルアミド

架橋共重合体から構成された長鎖状合成高分子から成る繊維。

acrylate fiber

2102 

エチレンビニル

アルコール繊
 

エチレンとビニルアルコールの共重合体から成る繊維とポリエ

ステルとの複合繊維。

ethylene vinyl

alcohol fiber

2103 

黒鉛繊維 

炭素繊維を更に高温度で熱処理し,炭素化した繊維。 graphite

fiber

2104 

スラグ繊維 

製鉄のときに出る鉱さいから作った繊維。 slag

fiber

2105 

芳香族ナイロン

繊維 

単量体が主に芳香族化合物で,その結合部分がアミド結合による

長鎖状合成高分子から成る繊維。

aromatic polyamide

fiber

2106 

脂肪族ナイロン

繊維 

単量体が主に脂肪族化合物で,その結合部分がアミド結合による

長鎖状合成高分子から成る繊維。

aliphatic polyamide

fiber

2107 

ポリアリレート

系繊維 

単量体がすべて芳香族化合物で,その結合部分がエステル結合に
よる長鎖状合成高分子から成る繊維。

polyallylate fiber

2108 

ポリエーテルエ

ステル系繊維 

単量体がポリテトラメチレングリコールとポリブチレンテレフ
タレートとのブロック共重合体から構成された長鎖状合成高分

子から成る繊維。

polyeterester fiber

2109 

ポリフェニレン

サルファイド
繊維(PPS 
維) 

単量体が主にフェニレンサルファイドから構成された長鎖状合
成高分子から成る繊維。

polyphenylene sulfide

fiber


附属書 JB

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS L 0204-2

:2010

  繊維用語(原料部門)−第 2 部:化学繊維

ISO 2076

:1999

  Textiles−Man-made fibres−Generic names

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの

評価及びその内容

箇条番号

及び題名

内容

(II)

国際
規格
番号

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的

差異の理由及び今後の対策

2

用語及び

定義

2.1

∼2.3,

3

JIS

とほぼ同じ

削除

ISO

規格は箇条 3 の化学構造式を規定

しているが JIS では構造式を例示する

必要がないため削除。

 2002

  ポリノジック

2008 (a)

  ビニロン

2009

  ポリ塩化ビニル

2010

  ビニリデン

追加

ISO

規格にはないが,JIS で追加して

いる。

家庭用品品質表示法で規定し

ている。

 2012

  アクリル系

3.14

変更

ISO

規格では,アクリロニトリル基の

繰返し単位が質量比で 50 %以上,

85 %

未満としているが,

JIS

では,

35 %

以上,85 %未満としている。

家庭用品品質表示法で規定し
ている。

 2016

  ポリ エチ レン テレ

フタレート(PET)

2017

  ポリ トリ メチ レン

テレフタレート(PTT)

2018

  ポリ ブチ レン テレ

フタレート(PBT)

2019

  ポリ乳酸

2024

  プロミックス

2025

  ポリクラール

追加

ISO

規格にはないが,JIS で追加して

いる。

家庭用品品質表示法での規定

追加のための検討を行ってい
る。

附 属 書 JA

(参考)

その他の化学繊維の名称

を表す用語

追加

ISO

規格にはないが,JIS で追加して

いる。

比較的消費量の多い化学繊維

の名称を表す用語及び定義を
明確にした。

5

L

 0

204

-2


20
10


JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 2076:1999,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  削除国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD 国際規格を修正している。 

6

L

 0

204

-2


20
10