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日本工業規格

JIS

 L

0120

-1984

ステッチ形式の分類と表示記号

Stitch Types

−Classification and Terminology

1.

適用範囲  この規格は,ステッチ形式の分類及び表示記号について規定する。

対応国際規格:

ISO 4915

  Textiles−Stitch types−Classification and terminology

関連規格:JIS L 0121  シームの分類と表示記号

2.

用語の意味  この規格で用いる主な用語の意味は,表 のとおりとする。

表 1

用語

意味

(参考)対応英語

ステッチ

  糸又は糸のループが,自糸ルーピング,他糸ルーピング,他糸レーシング

し,又は,布の中に入り,若しくは,布を通り抜けてできる形態の一単位。

stitch

自糸ルーピング

  糸の一つのループが,同じ糸の他のルー

プを通り抜けること。

intralooping

他糸ルーピング

  糸の一つのループが,他の糸のループを

通り抜けること。

interlooping

他糸レーシング

  糸が,他の糸,又は,他の糸のループと

交差又は通り抜けること。

interlacing

ステッチ形式

  布に対して,ステッチが方向性をもって

繰り返される集合。

stitch type

糸のグループ

  例えば,針糸のグループ,若しくは,ル−パ糸のグループという同じ機能

をもつ幾本かの糸の集まり。

group of threads

針糸

  針によって布の中に入り,若しくは,布を通り抜ける糸。 needle

thread

ボビン糸

  針糸と布の中,若しくは,布面で他糸レーシングする糸。 bobbin

thread

ルーパ糸

  ルーパによって,布面若しくは,布の端部で,もう一つのループと他糸ル

ピング、又は、自糸ルーピングする糸。

looper thread

飾り糸

  布の表面で,飾りを目的として,針糸の間を渡り,針糸と他糸ルーピング

する糸。

cover thread

備考  この規格で用いる布という用語は,すべての縫製素材の意味である。


2

L 0120-1984

3.

ステッチ形式の分類

3.1

ステッチ形式のクラス分類  ステッチ形式のクラス分類は,その特徴によって表 のとおり 6 クラ

スに分類する。

表 2

クラス

ステッチ形式

意味

(参考)対応英語

100

単環縫い

  1 本以上の針糸で形成し,自糸ルーピングを特徴とするステッチ

形式。

  一つ又はそれ以上のループが布を通り抜け,その後に次のループ

と自糸ルーピングしてステッチ形式を構成する。

chain stitches

200

手縫い

  もともと手縫いで作ることを特徴とするステッチ形式。

  糸は,1 本の線で布を通り抜け,その外側を通る糸の 1 本の線で

ステッチ形式を構成する。

originated as hand

stitches

300

本縫い

  二つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,それらのグループの

糸が他糸レーシングすることを一般的な特徴とするステッチ形式。

  一つのグループの糸のループが,布を通り抜けて他のグループの

1

本又はそれ以上の糸とステッチ形式を構成する。

lock stitches

400

二重環縫い

  二つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,二つのグループの糸

が他糸ルーピングすることを一般的な特徴とするステッチ形式。

  一つのグループの糸のループは,布を通り抜けて他のグループの

糸のループと他糸レーシング及び他糸ルーピングをしてステッチ形

式を構成する。

multi thread chain

stitches

500

縁かがり縫

  一つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,少なくとも一つのグ

ループの糸のループは布の縁端を回っているのを一般的な特徴とす

るステッチ形式。

  一つのグループの糸のループは,布を通り抜け,次のループがこ

れを通り抜ける前に自糸ルーピングしてステッチ形式を構成し,若

しくは,布を通り抜けたグループの次のループがこれを通り抜ける

前に,既に他糸ルーピングしている他のグループの糸のループと他

糸ルーピングしてステッチ形式を構成する。

overedge chain stitches

600

偏平縫い

  二つ又は,それ以上の糸のグループで形成し,それらのグループ

の中の二つのグループの糸が布の表裏両面を飾るのを一般的な特徴

とするステッチ形式。

  第一のグループの糸のループは,既に布の上面にできている第三

のグループの糸の中に入って,これを貫通し,その下面で、第二の

グループの糸のループと他糸ルーピングしてステッチ形式を構成す

る。

参考

このステッチ形式の唯一の例外は 601 であり,これは,

二つのグループの糸だけが使われ,第三のグループの糸

の働きは,第一のグループの糸の中の 1 本によって行う。

covering chain stitches

3.2

ステッチ形式の細分類  ステッチ形式の細分類は,クラスごとに付図 1のとおりとする。

4.

ステッチ形式の表示方法

4.1

ステッチ形式の表示  ステッチ形式の表示は,次のとおり数字 3 けたで表示する。

(1)

第 1 けたの数字は,ステッチ形式のクラス分類を示す。

(2)

第 2 けた及び第 3 けたの数字は,クラス分類の中の細分類を示す。

4.2

ステッチ形式の組合せ表示  ステッチ形式の組合せ表示は,次のとおりとする。

(1)

ステッチ形式の組合せ表示は,各々のステッチ形式の表示記号を点“.

”によって区分して表示する。


3

L 0120-1984

例: 401.503

(2)

ステッチ形式の組合せを,一つの動作で形成する場合は,丸括弧“

(  )

”でくくって表示する。

例: (401.502)

5.

ステッチ形式の図示方法  ステッチ形式の図示方法は,次のとおりとする。

(1)

すべての図は,ステッチ形式を明確にするために,すべての糸を明りょうに示せる角度から描く。

(2)

ステッチを形成していく方向は,右から左とする。

(3)

各ステッチ形式は,各糸の一端から始まって,同じ位置で終わる。また,針糸は,布から垂直に離れ

る位置に止める。

(4)

針糸には,白,他の糸には,斜線を施す。

(5)

針糸には,1,2,3…,ボビン糸及びル−パ糸には,a,b,c…,飾り糸には,Z,Y,X…の記号を付

ける。

(6)

ステッチ形式を明確にするために,布を示すことができる(クラス 500 参照)

(7)

ステッチ形式は,最小単位のステッチで表す。

備考  ステッチ形式のうち,明確に図示できないものは,(1)(7)にかかわらず,平面図を用いる

(321∼327 参照)

6.

付図  付図 1に規定するステッチ形式は,表 のとおりとする。

表 3

クラス

ステッチ形式の表示記号

100

101 102 103 104

105

107

108

201 202 204 205

206

209

211

213

214 215 217

200

219 220

301 302 303 304

305

306

307

308

309 310 311

312 313 314 315

316

317

318

319

320 321 322

300

323 324 325 326

327

401 402 403 404

405

406

407

408

409 410 411

400

412 413 414 415

416

417

501 502 503 504

505

506

507

508

509 510 511

500

512 513 514 521

600

601 602 603 604

605

606

607

608

609


4

L 0120-1984

付図 1  クラス 100 の細分類

表示記号

図及び説明

101

  1 本の針糸(1)で構成する。

  ループは,針側から布を通り抜けて,その
裏面で自糸ルーピングする。

102

  2 本の針糸(1 及び 2)で構成する。 
  ループは,針側から布を通り抜ける。 
  糸 2 は,布の裏面で糸 1 と自糸ルーピング

する。

103

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  ループは,針側から布の中に入り,その一

部を通って針側に現れ,次の針貫通点で自糸
ルーピングする。

104

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  ループは,針側から布を通り抜け,少し進んで,

布を通って針側に現れ,次の針貫通点で布の針側
で自糸ルーピングする。

105

  1 本の針糸(1)で構成する。

ループは,針側から布の中に
入り,その一部を通って針側
に現れ,ステッチ形成線上の

次の針貫通点で自糸ルーピ
ングする。

107

  このステッチ形式は,101 が図のようなジ

グザグ模様を形成したものである。

108

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  ループは,針側から布の裏面に通り抜け,
少し戻って,布を通って針側に現れる。

  この糸は,次のループが布を通り抜けて自
糸ルーピングする。


5

L 0120-1984

付図 2  クラス 200 の細分類

表示記号

図及び説明

201

  2 本の針糸(1 及び 2)で構成する。

  2 本の糸は,互いに反対方向から他糸レーシン
グ若しくは他糸ルーピングすることなく,布の同
じ針穴を通り抜け,ある長さだけ前に進んで再び

他糸レーシング若しくは他糸ルーピングをする
ことなく,互いに反対方向から,布の次の同じ針
穴を通り抜ける。

202

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  布を通り抜けた糸はある長さだ
け前に進み,布を通り抜けてもとの

側に戻り,次に,進んだ長さの半分
だけ後方に戻って布を通り抜け,前
の糸の通っているところに戻る。

参考)このステッチ形式は,他の

ステッチ形成の始め,又は終わりに
よく用いられる。

204

  1 本の糸(1)で構成する。 
  布を通り抜けた糸は,ある長さだ
け戻って布を通り抜け,もとの側に

戻り,ある長さだけ斜めに進んで布
を通り抜け,ある長さだけ戻って再
び布を通り抜け,もとの側に戻る。

次に,はじめの斜線を横切り,斜め
に進んで布を通り抜ける。 

参考)このステッチ形式は,最初

に針を通した側で十字に交差した
模様を形成するように繰り返され,
他の面には,分かれたステッチが並

列となるように繰り返されて,通常
左から右に進行する。

205

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  布を通り抜けた糸は,ある長さだけ前に進み,
布を通り抜けてもとの側に戻り,次に,進んだ長

さの 3 分の 1 だけ後方に戻って布を通り抜ける。

206

  1 本の針糸(1)で構成する。 
布を通り抜けた糸は,ステッチ形成線上に直角にある長さ進んで,
布を通り抜けもとの側に戻り,前のステッチで形成したループをく

ぐり,ステッチ形成線上をある長さ進んで布を通り抜ける。 

参考)このステッチ形式は,主として布端で用いられ,通常左か

ら右に進行する。


6

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

209

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  布を通り抜けた糸は,ある長
さだけ前に進んで布を通り抜け

てもとの側に戻り,再び前に進
んで布を通り抜ける。 

参考)このステッチ形式は,

ステッチの間隔を自由に変える
ことができる。

211

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  布を通り抜けた糸は,巻いて
いる布端を回って前に進み,再

び同じ側からステッチ形成線上
で布を通り抜ける。 

参考)このステッチ形式は,

通常柔らかな薄地の布の端部の
仕上げに用いられ,左から右に
縫われる場合もある。

  また,ステッチの間隔を自由
に変えることができる。

213

  1 本の針糸(1)で構成する。

  1 枚の布をすくった糸は,前に進んで三つ折り
にした内側の布を,ステッチ形成線上に通り抜
け,再び少し前に進んで向かい側の布をすくう。

参考)このステッチ形式は,最終的にステッチ

が見えないことが特に必要な場合に用いられる。

214

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  布の折り目側を通り抜けた糸は,短い長
さでもう一方の布のわずか右寄りの位置に

入り,次に,両方の布を斜めに通り抜けて
ステッチ形成線上の布の折り目側に出る。 

参考)このステッチ形式は,被服に裏地

などを縫い付けるような場合に用いられる。

215

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  布の折り目の中をある長さだけ進んで,折り目の端
に出た糸は,その位置からわずかに後方に戻って反対

側の布の折り目の端に入り,その中をある長さ進んで
折り目の端に出る。 

参考)このステッチ形式は,カラーや折りえりなど

の二つの折り重ねた布の端部を同時に引き寄せ,突き
合わせて縫うのに用いられる。


7

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

217

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  布を斜めに通り抜けた糸は,後方にある長さ
だけ戻って,斜めに最初の斜線を横切って布を

通り抜ける。 

参考)このステッチ形式は,布の両側で小さ

なくぼみのように見え,被服などの端部を補強

するのに用いられる。

219

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  糸は布の中をくぐり抜けるか,又は布の一部を通り抜けて

もとの側に出てくる。 
  布を渡る糸は,ステッチ形成線に対して斜めとなる。また,
隣り合わせの列では,傾きが反対となる。

参考)このステッチ形式は,カラーや折りえりにしんをつ

けて反りを持たせるために用いられ,また,そのしんに胸を
固くする増ししんをとめるのにも用いられるが,糸は常にこ

の二つのしんを通り抜けている。

220

  1 本の針糸(1)で構成する。 
  糸は,布にあけられたボタン穴の切断端部から穴の線に直角に布

の下を進んで布面に現れ,前のステッチの糸のループをくぐり,切
断端部に向かって,そのループを強く引き寄せ,そこに結び目を作
る。

参考)このステッチ形式は,ボタン穴の切断端部の仕上げに用い

るが,左又は右から縫われ,若しくは,下又は上から糸を差し込む
など種々の方法で縫われたり,更に補強するために飾りひもの上を

縫う場合もある。


8

L 0120-1984

付図 3  クラス 300 の細分穎

表示記号

図及び説明

301

  1 本の針糸(1)と,1 本のボビン糸(a)の 2 本の糸で構成する。

  糸 1 のループは,針側から布を通り抜けて,その裏面で糸

a

と他糸レーシングし,布の厚みの中間に他糸レーシングの

部分がくるように糸を引き戻す。

参考)このステッチ形式は,1 本の糸で作られることもあ

るが,その場合の最初の一ステッチは,後に連続して形成さ
れるステッチとは異なっている。

302

  2 本の針糸(1 及び 2)と 1 本のボビン糸(a)の 3 本の糸で構
成する。

  糸 1 及び 2 のループは,針側から布を通り抜けて,その裏
面で糸 a と他糸レーシングする。

303

  3 本の針糸(1,2 及び 3)と 1 本のボビン糸(a)の 4 本の糸で
構成する。

  糸 1,2 及び 3 のループは,針側から布を通り抜けて,その
裏面で糸 a と他糸レーシングする。

304

  このステッチ形式は,301 が図のようなジグ

ザグ模様を形成したものである。

305

  このステッチ形式は,302 が図のようなジグ

ザグ模様を形成したものである。

306

  1 本の針糸(1)と 1 本のボビン糸(a)の 2 本の糸で構成する。
  糸 1 のループは,針側から布の中に入り,その一部を通り
抜けて針側に現れ,そこで糸 a と他糸レーシングする。

  また,針の貫通は,ステッチ形成線に対して直角である。

307

  4 本の針糸(1, 2, 3 及び 4)と 1 本のボビン
糸(a)の 5 本の糸で構成する。 
  糸 1, 2, 3 及び 4 のループは,針側から布を通

り抜けて,その裏面で糸 a と他糸レーシングす
る。


9

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

308

  このステッチ形式は,301 が図のようなジグ
ザグ模様を形成したものである。

309

  2 本の針糸(1 及び 2)と 1 本のボビン糸(a)の 3 本の糸で
構成する。

  糸 1 及び 2 のループは,針側から布を通り抜けて,その裏
面で糸 a と他糸レーシングする。

310

  このステッチ形式は,309 が図のよう

なジグザグ模様を形成したものである。

311

  2 本の針糸(1 及び 2)と 1 本のボビン糸(a)

の 3 本の糸で構成する。 
  糸 1 及び 2 のループは,針側から布を通り抜
けて,その裏面で糸 a と他糸レーシングし,布

の厚みの中間に他糸レーシングの部分がくるよ
うに糸 1 及び 2 を引き戻す。

312

  このステッチ形式は,311 が図のようなジグ
ザグ模様を形成したものである。

313

  1 本の針糸(1)と 1 本のボビン糸(a)の 2 本の糸
で構成する。 
  糸 1 のループは,針側から布の中に入り,そ

の一部を通って針側に現れ,そこで糸 a と他糸
レーシングする。 
  このステッチ形式は,317 が図のようなジグ

ザグ模様を形成したものである。

314

  1 本の針糸(1)と 1 本のボビン糸(a)の 2 本の糸で構成する。

  糸 1 のループは,針側から布の中に入り,その一部を通って針
側に現れ,そこで自糸ルーピングし,更に糸 a と他糸レーシング
する。


10

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

315

  2 本の針糸(1 及び 2)と 2 本
のボビン糸(a 及び b)及び 2 本
の飾り糸(Z 及び Y)の 6 本の糸

で構成する。 
  糸 1 及び 2 のループは,既に布
の針側に渡っている糸 Z と Y の

ループ及び布を通り抜けて,その
裏面で,糸 1 のループは糸 a と,
糸 2 のループは糸 b と他糸レーシ

ングし,布の厚みの中間に他糸レ
ーシングの部分がくるように糸 1
及び 2 を引き戻す。糸 Z 及び Y

は,対称的に交差する。

316

  2 本の針糸(1 及び 2)と 2 本のボビン

糸(a 及び b)の 4 本の糸で構成する。 
  糸 1 及び 2 のループは針側から布を通
り抜けて,その裏面で糸 1 のループは糸 a

と,糸 2 のループは糸 b と他糸レーシン
グし,布の厚みの中間に他糸レーシング
の部分がくるように糸 1 及び 2 を引き戻

す。また,次の針の貫通点で糸 1 は糸 b
と,糸 2 は糸 a と他糸レーシングする。

317

  1 本の針糸(1)と 1 本のボビン糸

(a)

の 2 本の糸で構成する。

  糸 1 のループは,針側から布の
中に入り,その一部を通り抜けて

針側に現れ,そこで糸 a と他糸レ
ーシングする。 
  針の貫通は,ステッチ形成線と

一線になっている。

318

  1 本の針糸(1)と 1 本のボビン

糸(a)の 2 本の糸で構成する。 
  糸 1 のループは,針側で糸 a
のループを通り抜けて布の中に

入り,その一部を通って針側に
現れ,そこで糸 a と他糸レーシ
ングする。

  針の貫通は,ステッチ形成線
と一線になっている。

319

  このステッチ形式は,301 が図のように,糸

1

のループを糸 a との他糸レーシングの点でね

じって形成したものである。


11

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

320

  1 本の針糸(1)と 1 本のボビン糸(a)の 2 本の糸

で構成する。 
  糸 1 のループは,針側で糸 a のループを通り
抜けて布の中に入り,その一部を通って針側に

現れ,そこで糸 a と他糸レーシングする。 
  針の貫通は,ステッチ形成線に対して直角で
ある。

321

∼327

  これらのステッチ形式は,301 が図のように
それぞれに異なった模様を形成したものであ

る。


12

L 0120-1984

付図 4  クラス 400 の細分類

表示記号

図及び説明

401

  1 本の針糸(1)と 1 本のル−パ糸(a)

の 2 本の糸で構成する。 
  糸 1 のループは,針側から布を通り
抜けて,その裏面で糸 a の一つのルー

プを通り抜け,次に,糸 a の 2 番目の
ループと他糸ルーピングし,その他糸
ルーピングの部分を布に向かって引

きつける。

402

  2 本の針糸(1 及び 2)と 1 本のル−パ糸(a)の 3

本の糸で構成する。 
  糸 1 及び 2 のループは,針側から布を通り抜け
て,その裏面で糸 a の一つのループを通り抜け,

次に,糸 a の 2 番目のループと他糸ルーピングし,
その他糸ルーピングの部分を布に向かって引きつ
ける。

403

  3 本の針糸(1,2 及び 3)と 1 本のル
−パ糸(a)の 4 本の糸で構成する。 
  糸 1,2 及び 3 のループは,針側から

布を通り抜けて,その裏面で糸 a の一つ
のループを通り抜け,次に,糸 a の 2 番
目のループと他糸ルーピングし,その他

糸ルーピングの部分を布に向かって引
き付ける。

404

  このステッチ形式は,401 が図のようなジグザ
グ模様を形成したものである。

405

  このステッチ形式は,402 が図のような
ジグザグ模様を形成したものである。

406

  2 本の針糸(1 及び 2)と 1 本のル−パ糸

(a)

の 3 本の糸で構成する。

  糸 1 及び 2 のループは針側から布を通り
抜けて,その裏面で糸 a の二つに分かれた

ループを通り抜け,次に,糸 a の他の一つ
のループと他糸ルーピングし,その他糸ル
ーピングの部分を布に向かって引きつけ

る。


13

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

407

  3 本の針糸(1,2 及び 3)と 1 本のル−
パ糸(a)の 4 本の糸で構成する。 
  糸 1,2 及び 3 のループは,針側から布

を通り抜けて,その裏面で糸 a の三つに分
かれたループを通り抜け,次に,糸 a の他
の一つのループと他糸ルーピングし,その

他糸ルーピングの部分を布に向かって引
きつける。

408

  2 本の針糸(1 及び 2)と 2 本のル−パ糸
(a 及び b)及び 1 本の飾り糸(Z)の 5 本の

糸で構成する。 
  糸 1 及び 2 のループは,針側に既に渡っ
ている糸 Z のループと布を通り抜けて,そ

の裏面で,糸 1 のループは糸 a の一つのル
ープを,糸 2 のループは糸 b の一つのルー
プを通り抜け,次に,糸 1 のループは糸 a

の 2 番目のループと他糸レーシングし,糸

2

のループは,糸 b の 2 番目のループと他

糸ルーピングし,その他糸ルーピングの部

分を布に向かって引きつける。

409

  1 本の針糸(1)と 1 本のル−パ糸(a)の 2 本の糸で

構成する。 
  糸 1 のループは,針側から布の中に入り,その
一部を通って針側に現れ,糸 a の一つのループを

通り抜けて 2 番目のループと他糸ルーピングす
る。 
  針の貫通は,ステッチ形成線に対して直角であ

る。

410

  4 本の針糸(1,2,3 及び 4)と 1 本のル
−パ糸(a)の 5 本の糸で構成する。

糸 1,2,3 及び 4 のループは,針側から布
を通り抜けて,その裏面で糸 a の四つに分
かれたループを通り抜け,次に,糸 a の他

の一つのループと他糸ルーピングし,その
他糸ルーピングの部分を布に向かって引
きつける。


14

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

411

∼417

  これらのステッチ形
式は 401 が図のように
それぞれに異なった模

様を形成したものであ
る。


15

L 0120-1984

付図 5  クラス 500 の細分類

表示記号

図及び説明

501

  1 本の針糸(1)で構成する。

  糸 1 のループは,布の針側に既に渡
っているループと布を通り抜け,更に,
この通り抜けたループを布の端部を回

って次の針貫通点まで引き延ばす。

502

  1 本の針糸(1)と 1 本のルーパ糸(a)の 2
本の糸で構成する。 
  糸 1 のループは,布の針側に既に渡

っている糸 a のループと布を通り抜け
て,その裏面で糸 a の 2 番目のループ
と他糸ルーピングする。

  更に,糸 a のループを布の端部を回
って次の針貫通点まで引き延ばす。

503

  1 本の針糸(1)とルーパ糸(a)の 2 本の
糸で構成する。 
  糸 1 のループは,布の針側に既に渡

っている糸 a のループと布を通り抜け
て,布の端部で糸 a の 2 番目のループ
と他糸ルーピングする。

  更に,糸 a のループを,この他糸ル
ーピングの部分から次の針貫通点まで
引き延ばす。

504

  1 本の針糸(1)と 2 本のルーパ糸(a 及
び b)の 3 本の糸で構成する。

  糸 1 のループは,布の針側に既に渡
っている糸 a のループと布を通り抜け
て,その裏面で糸 b のループと他糸ル

ーピングする。 
  糸 b のループは,布の端部で糸 a の 2
番目のループと他糸ルーピングする。

  更に,糸 a のループをこの他糸ルー
ピングの部分から次の針貫通点まで引
き延ばす。

505

  1 本の針糸(1)と 2 本のルーパ糸(a 及
び b)の 3 本の糸で構成する。 
  糸 1 のループは,布の針側に既に渡

っている糸 a のループと布を通り抜け,
布の端部で糸 b のループと,また,こ
の糸 b のループは,糸 a の 2 番目のル

ープと他糸ルーピングする。 
  更に,糸 a のループは,この他糸ル
ーピングの部分から次の針貫通点まで

引き延ばす。


16

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

506

  2 本の針糸(1 及び 2)と 2 本のルー
パ糸(a 及び b)の 4 本の糸で構成する。
  糸 1 及び 2 のループは,布の針側に

既に渡っている糸 a のループと布を通
り抜ける。 
  糸 1 のループを布裏面の糸 2 のルー

プまで引き延ばし,糸 1 及び 2 のルー
プは,この点で糸 b のループと他糸ル
ーピングする。

  この糸 b のループは,布の端部で糸 a
のループと他糸ルーピングする。 
  更に,糸 a のループを,この他糸ル

ーピングの部分から次の針貫通点まで
引き延ばす。

507

  2 本の針糸(1 及び 2)と 2 本のルー
パ糸(a 及び b)の 4 本の糸で構成する。
  糸 2 のループは,布の針側に既に渡

っている糸 a のループと布を通り抜け
る。 
  糸 1 のループを,布を通り抜けて布

裏面の糸 2 まで引き延ばし,糸 2 のル
ープとともに,この点で糸 b のループ
と他糸ルーピングする。

  また,糸 b のループも,布の端部で
糸 a の 2 番目のループと他糸ルーピン
グする。

  更に,糸 a のループを,この他糸ル
ーピングの部分から糸 2 の次の針貫通
点まで引き延ばす。

508

  2 本の針糸(1 及び 2)と 1 本の
ルーパ糸(a)の 3 本の糸で構成する。
  糸 2 のループは,布の針側に既に

渡っている糸 a のループと布を通
り抜け,糸 1 のループは,布を通り
抜けて糸 2 のループと共に布の裏

面で糸 a の 2 番目のループと他糸ル
ーピングする。 
  更に,糸 a のループを布の端部を

回って,糸 2 の次の針貫通点まで引
き延ばす。

509

  2 本の針糸(1 及び 2)と 1 本の
ルーパ糸(a)の 3 本の糸で構成する。
  糸 1 及び 2 のループは,布の針側

に既に渡っている糸 a のループと
布を通り抜け,布の裏面で糸 a の 2
番目のループと他糸ルーピングす

る。 
  更に,糸 a のループを布の端部を
回って,次の針貫通点まで引き延ば

す。


17

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

510

  2 本の針糸

(1 及び 2)

で構成する。 
  糸 2 のループは,布

の針側に既に渡ってい
る糸 1 及び 2 のループ
と布を通り抜ける。

  糸 1 のループは,布
を通り抜けて,更にこ
れを糸 2 のループとと

も に 布 の 端 部 を 回 っ
て,糸 2 の次の針貫通
点まで引き延ばす。

511

  2 本の針糸

(1 及び 2)

で構成する。

  糸 1 及び 2 のループ
は,布の針側に既に渡
っている糸 1 と 2 のル

ー プ と 布 を 通 り 抜 け
る。 
  更に,これらのルー

プ を 布 の 端 部 を 回 っ
て,次の針貫通点まで
引き延ばす。

512

  2 本の針糸(1 及び 2)と 2 本の
ルーパ糸(a 及び b)の 4 本の糸で

構成する。 
  糸 2 のループは,布の針側に既に
渡っている糸 a のループと布を通

り抜ける。 
  糸 1 のループは,布を通り抜けて
糸 2 のループとともに布の裏面で

糸 b のループと他糸ルーピングす
る。また,この糸 b のループは,布
の端部で糸 a の 2 番目のループと他

糸ルーピングする。 
  更に,糸 a のループをこの他糸ル
ーピングの部分から,糸 2 の次の針

貫通点まで引き延ばす。

513

  1 本の針糸(1)で構成する。

  糸 1 のループは,針側から布を通
り抜けて,その端部で,既に布の針
側を渡っている 2 番目のループ及

び一つ前のループと自糸ルーピン
グする。


18

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

514

  2 本の針糸(1 及び 2)と 2 本の
ルーパ糸(a 及び b)の 4 本の糸で
構成する。

  糸 1 及び 2 のループは,布の針側
に既に渡っている糸 a のループと
布を通り抜けて,布の裏面で糸 b の

ループと他糸ルーピングする。ま
た,この糸 b のループは,布の端部
で糸 a の 2 番目のループと他糸ルー

ピングする。 
  更に,糸 a のループを次の針貫通
点まで引き延ばす。

521

  2 本の針糸(1 及び 2)と

1

本のルーパ糸(a)の 3 本の

糸で構成する。 
  糸 1 及び 2 のループは,
布の針側に既に渡っている

糸 a のループと布を通り抜
けて,布の端部で糸 a の 2
番目のループと他糸ルーピ

ングする。 
  更に,糸 a のループをこ
の他糸ルーピングの部分か

ら次の針貫通点まで引き延
ばす。


19

L 0120-1984

付図 6  クラス 600 の細分類

表示記号

図及び説明

601

  2 本の針糸(1 及び 2)と 1 本のルーパ糸(a)の 3

本の糸で構成する。 
  糸 2 のループは,針側から布を通り抜ける。 
  糸 1 のループは,布の針側に既に渡っている糸

2

のループと布を通り抜け,糸 2 のループととも

に糸 a の二つに分かれたループを通り抜けて,糸

a

の他の一つのループと他糸ルーピングする。

  更に,その他糸ルーピングの部分を布に向かっ
て引きつける。 

参考)このステッチ形式は,布の端部を縫うの

にも用いることができる。

602

  2 本の針糸(1 及び 2)と 1 本のルーパ糸

(a)

及び 1 本の飾り糸(Z)の 4 本の糸で構成す

る。 
  糸 1 及び 2 のループは,布の針側に既に

渡っている糸 Z のループ及び布と,糸 a の
二つに分かれたループを通り抜けて,糸 a
の他の一つのループと他糸ルーピングす

る。 
  更に,その他糸ルーピングの部分を布に
向かって引きつける。

603

  2 本の針糸(1 及び 2)と 1 本のルーパ糸

(a)

及び 2 本の飾り糸(Z 及び Y)の 5 本の

糸で構成する。

  糸 1 及び 2 のループは,布の針側に既に
渡っている糸 Z と Y のループ及び布と,糸

a

の二つに分かれたループを通り抜けて,

糸 a の他の一つのループと他糸ルーピング
する。 
  更に,その他糸ルーピングの部分を布に

向かって引きつける。糸 Z 及び Y は,対称
的に交差した位置に渡る。

604

  3 本の針糸(1,2 及び 3)と 1 本のル
−パ糸(a)及び 2 本の飾り糸(Z 及び Y)
の 6 本の糸で構成する。

  糸 1,2 及び 3 のループは,布の針側
に既に渡っている糸 Z 及び Y のループ及
び布と,糸 a の三つに分かれたループを

通り抜けて,糸 a の他の一つのループと
他糸ルーピングする。更に,その他糸ル
ーピングの部分を布に向かって引きつ

ける。糸 Z 及び Y は対称的に交差した位
置に渡る。


20

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

605

  3 本の針糸(1,2 及び 3)と 1 本のルーパ
糸(a)及び 1 本の飾り糸(Z)の 5 本の糸で構成
する。

  糸 1,2 及び 3 のループは,布の針側に既
に渡っている糸 Z のループ及び布と,糸 a
の三つに分かれたループを通り抜けて糸 a

の他の一つのループと他糸ルーピングする。
  更に,その他糸ルーピングの部分を布に向
かって引きつける。

606

  4 本の針糸(1,2,

3

及び 4)と 4 本の

ルーパ糸(a,b,c
及び d)及び 1 本の
飾り糸(Z)の 9 本の

糸で構成する。 
  糸 1,2,3 及び 4
のループは,布の針

側 に 既 に 渡 っ て い
る糸 Z のループ及び
布と,糸 a,b,c 及

び d のループを次の
よ う に 通 り 抜 け て
他 糸 ル ー ピ ン グ す

る。 
  糸 1 は糸 a を,糸

2

は糸 a,

b

及び c を,

糸 3 は糸 b,c 及び d
を,糸 4 は糸 d をそ
れぞれ通り,次に,

糸 1 は糸 a,糸 2 は
糸 b,糸 3 は糸 c,糸

4

は糸 d と他糸ルー

ピングする。 
  更に,これらの他
糸 ル ー ピ ン グ の 部

分 を 布 に 向 か っ て
引きつける。

607

  4 本の針糸(1,2,3 及

び 4)

と 1 本のルーパ糸(a)

及び 1 本の飾り糸(Z)の 6
本の糸で構成する。

  糸 1,2,3 及び 4 のル
ープは,布の針側に既に
渡っている糸 Z のループ

及び布と,糸 a の四つに
分かれたループを通り抜
け,糸 a の他の一つのル

ープと他糸ルーピングす
る。更に,その他糸ルー
ピングの部分を布に向か


21

L 0120-1984

表示記号

図及び説明

って引きつける。

608

  4 本の針糸(1,2,3 及

び 4)

と 1 本のルーパ糸(a)

及び 2 本の飾り糸(Z 及
び Y)の 7 本の糸で構成

する。 
  糸 1,2,3 及び 4 のル
ープは,布の針側に既に

渡っている糸 Z と Y のル
ープ及び布と,糸 a の四
つに分かれたループを通

り抜け,糸 a の他の一つ
のループと他糸ルーピン
グする。更に,その他糸

ルーピングの部分を布に
向かって引きつける。 
  糸 Z 及び Y は,対称的

に交差した位置に渡る。

609

  4 本の針糸(1,2,3 及び 4)
と 1 本のルーパ糸(a)及び 1 本の

飾り糸(Z)の 6 本の糸で構成す
る。 
  糸 1,2,3 及び 4 のループは

布の針側に既に渡っている糸 Z
のループ及び布と,糸 a の四つ
に分かれたループを通り抜け,

糸 a の他の一つのループと他糸
ルーピングする。 
  更に,その他糸ルーピングの

部分を布に向かって引きつけ
る。


22

L 0120-1984

原案作成委員会構成表

氏名

所属

石  川  章  一

東京工業大学名誉教授

軍  司  敏  博

大妻女子大学

島  崎  恒  蔵

日本女子大学

川  端  龍  義

日本衣料産業研究会議

林  田  隆  夫

株式会社カネボウファッション研究所

越  山  洋  一

日本アパレルソーイング工業組合連合会

宮  本  準  一

社団法人日本衣料縫製品協会

弘  光      進

通商産業省機械情報産業局

山  本  繁  文

通商産業省工業技術院

山  田  昌一郎

通商産業省生活産業局

寺  山  伝三郎

社団法人日本工業ミシン協会(技術委員長)

伊  藤      保

ペガサスミシン製造株式会社

市  川      寛

株式会社広瀬製作所

橋  川      検

アイシン精機株式会社

鈴  木  武  治

シンガー日鋼株式会社

安  藤  宗  雄

ブラザー工業株式会社

森  田      稔

三菱電機株式会社名古屋製作所

村  田  茂  三

大和ミシン製造株式会社

伊  藤  行  貞

東京重機工業株式会社

片  山  俊  夫

リッカー株式会社

品  田  喜  男

社団法人日本家庭用ミシン工業会

関  口      基

社団法人日本工業ミシン協会


23

L 0120-1984

繊維部会  シーム・ステッチ専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

石  川  章  一

東京工業大学名誉教授

島  崎  恒  蔵

日本女子大学

三  吉  満智子

文化女子大学

寺  山  伝三郎

東京重機工業株式会社

関  口      基

社団法人日本工業ミシン協会

品  田  喜  男

杜団法人家庭用ミシン工業会

安  藤  宗  雄

ブラザー工業株式会社

伊  藤      保

ペガサスミシン製造株式会社

別  能  恒  夫

日本化学繊維協会

宮  本  準  一

社団法人日本衣料縫製品協会

加  藤  輝  二

日本バイリーン株式会社

林  田  隆  夫

株式会社カネボウファッション研究所

嶋  津      亨

財団法人日本メリヤス検査協会

下  谷  忠  義

財団法人縫製品検査協会

川  端  龍  義

日本衣料産業研究会議

吉  岡  初  子

主婦連合会

川  又  幸  子

全国地域婦人団体連絡協議会

幾  原  敏  行

通商産業省生活産業局

村  田  照  夫

工業技術院標準部

加  藤  元  重

社団法人日本工業ミンン協会

河  内  保  二

東京重機工業株式会社

(事務局)

米  倉  久  明

工業技術院標準部繊維化学規格課

五十嵐  卓  也

工業技術院標準部繊維化学規格課