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L 0105:2020  

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  1 

4 一般的事項  2 

4.1 公定水分率  2 

4.2 正量  3 

5 試験条件 4 

5.1 試験場所  4 

5.2 温度及び湿度の測定  4 

5.3 試料又は試験片の調製  4 

6 試料及び試験片の採取及び準備  5 

6.1 繊維状の試料  5 

6.2 糸状の試料  5 

6.3 布状の試料及びその試験片  5 

6.4 製品(縫製品)状の試料の試験片 5 

7 試験報告書  5 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表  6 

 

 


 

L 0105:2020  

(2) 

まえがき 

この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人

繊維評価技術協議会(JTETC)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本

産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

産業規格である。これによって,JIS L 0105:2006は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

 

日本産業規格          JIS 

 

L 0105:2020 

 

繊維製品の物理試験方法通則 

General principles of physical testing methods for textiles 

 

序文 

この規格は,2005年に第2版として発行されたISO 139を基とし,技術的内容を変更して作成した日本

産業規格である。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

 

適用範囲 

この規格は,繊維製品の物理試験を行う場合の共通的な事項について規定する。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 139:2005,Textiles−Standard atmospheres for conditioning and testing(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS Z 8806 湿度−測定方法 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

恒量 

標準状態の場合は1時間以上,絶乾状態の場合は15分間以上の間隔で質量を測定し,その前後の質量差

が後の質量の0.1 %以内となった状態,又は標準状態において,2時間以上の間隔で質量を測定し,その前

後の質量差が後の質量の0.25 %以内1) となった状態。ただし,後者の場合は,その旨を試験報告書に記載

することとなっている。 

注1) 対応国際規格では,恒量を後者の定義で用いている。 

3.2 

恒長 

標点間の距離(200 mm以上)を1時間以上の間隔で測定し,その前後の長さの差が後の長さの0.5 %以

内になった状態。 


L 0105:2020  

 

一般的事項 

4.1 

公定水分率 

公定水分率は,単一の繊維で構成された試料の場合には,表1に示すとおりとし,2種以上の繊維で構

成された試料の場合には,表1の各繊維の公定水分率を用いて次の式によって算出する。 

a) 絶乾混用率から算出する場合 

100

2

1

n

NR

BR

AR

R

 

ここに, 

R: 2種以上の繊維で構成された試験片の算出公定水分

率(%) 

 

A,B,…N: 各繊維の絶乾混用率(%) 

 

R1,R2,…Rn: 各繊維の公定水分率(%) 

 

b) 正量混用率から算出する場合 

100

1

100

1

100

1

100

1

100

1

100

1

2

1

2

2

1

1

n

n

n

R

n

R

b

R

a

R

nR

R

bR

R

aR

R

 

ここに, 

R: 2種以上の繊維で構成された試験片の算出公定水分

率(%) 

 

a,b,…n: 各繊維の正量混用率(%) 

 

R1,R2,…Rn: 各繊維の公定水分率(%) 

 

注記 b) の式を展開すると,次のようになる。 

n

R

n

R

b

R

a

R

100

100

100

100

100

2

1

 

又は 

100

1

100

100

100

1

2

1

n

R

n

R

b

R

a

R

 


L 0105:2020  

 

表1−繊維の公定水分率 

繊維の種類 

繊維名 

公定水分率

(%) 

綿 

綿 

8.5 

毛 

毛 

15.0 a) 

絹 

絹 

12.0 b) 

麻 

亜麻(リネン)及びちょ(苧)麻
(ラミー) 

12.0 

ビスコース繊維 

平均重合度が450以上のもの 

ポリノジック 

11.0 

その他のもの 

レーヨン 

11.0 

モダル(モダール) 

11.0 

精製セルロース繊維 

リヨセル 

11.0 

銅アンモニア繊維 

キュプラ 

11.0 

アセテート繊
維 

水酸基の92 %以上が酢酸化されているもの 

トリアセテート 

3.5 

その他の
もの 

溶解法によって製造したもの 

アセテート 

6.5 

その他のもの 

アセテート及びトリアセテート
以外のアセテート 

5.0 

プロミックス繊維 

プロミックス 

5.0 

ナイロン繊維 

ナイロン 

4.5 

アラミド繊維 

アラミド 

7.0 

ビニロン繊維 

ビニロン 

5.0 

ポリ塩化ビニリデン系合成繊維 

ビニリデン 

0.0 

ポリ塩化ビニル系合成繊維 

ポリ塩化ビニル 

0.0 

ポリエステル系合成繊維 

ポリエステル 

0.4 

ポリアクリルニトリル系
合成繊維 

アクリルニトリルの質量割合が
85 %以上のもの 

アクリル 

2.0 

その他のもの 

アクリル系 

2.0 

ポリエチレン系合成繊維 

ポリエチレン 

0.0 

ポリプロピレン系合成繊維 

ポリプロピレン 

0.0 

ポリウレタン系合成繊維 

ポリウレタン 

1.0 

ポリクラール繊維 

ポリクラール 

3.0 

ポリ乳酸繊維 

ポリ乳酸 

0.5 

ポリアルキレンパラオキシベンゾエート系合成繊維 

ベンゾエート 

0.4 

アクリレート繊維 

アクリレート 

30.0 

ガラス繊維 

ガラス繊維 

0.0 

炭素繊維 

炭素繊維 

0.0 

金属繊維 

金属繊維 

0.0 

羽毛 

羽毛 

13.0 

その他の繊維 

天然繊維 

天然繊維 

12.0 

黄麻(ジュート) 

13.75 

人造繊維 

セルロース系繊維 

11.0 

その他のもの 

0.0 

注a) 通常,これを適用する。 

b) 練絹の場合を示す。 

 

4.2 

正量 

正量は,絶乾質量に公定水分率に相当する質量を加えた質量,又は次の式によって算出する。 


L 0105:2020  

 

R

R

m

m

100

100

ここに, 

m: 正量(g) 

 

m': 試料の質量(g) 

 

Rc: 公定水分率(%) 

 

R: 測定した水分率(%) 

 

試験条件 

5.1 

試験場所 

試験場所は,次による。 

なお,温度及び湿度が影響しない試験,又は試験条件を別に規定する試験を行う場合は,この限りでな

い。 

5.1.1 

標準状態 

試験場所は,温度20 ℃±2 ℃,相対湿度(65±4)%の標準状態の試験室又は装置内とする。 

ただし,受渡当事者間の同意を得た場合は,温度23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±4)%の状態を代替標準

状態とすることができる。この場合は,代替標準状態で試験を行った旨を試験報告書に記載する。 

5.1.2 

標準状態に保てない場合 

a) 試験室又は装置内が標準状態に保てない場合は,できるだけ標準状態に近い場所で試験を行い,試験

時の温度及び相対湿度を試験報告書に記載する。 

b) 標準状態の試験室又は装置がない場合は,試料を密閉容器(36 %硫酸在中)内に入れておき,恒温(20 ℃

±2 ℃)になるようにする。この場合は,その旨を試験報告書に記載する。 

5.2 

温度及び湿度の測定 

温度及び湿度の測定は,JIS Z 8806に規定するアスマン通風乾湿計を用いて温度を求め,次にスプルン

グの式による通風乾湿計用湿度表によって相対湿度を求める。 

5.3 

試料又は試験片の調製 

試料又は試験片は,試験の目的によって,次のいずれかの状態に調製する。 

5.3.1 

試料又は試験片の標準状態 

試料又は試験片を予備乾燥した後,標準状態の試験室又は装置内に放置し,恒量(長さの測定に関する

試験については恒長)になった状態にする。ここで,予備乾燥とは,試料又は試験片を相対湿度10 %〜25 %,

温度50 ℃を超えない環境で恒量にすることをいう。この環境は,試験室又は装置内を50 ℃の温度に加熱

することによって得られる。 

なお,公定水分率が0.0 %の繊維については,予備乾燥を行わなくてもよい。 

5.3.2 

試料又は試験片の絶乾状態 

試料又は試験片を温度105 ℃±2 ℃の熱風乾燥機2) 中に放置して恒量(長さの測定に関する試験につい

ては恒長)になった状態。この場合の質量を絶乾質量という。 

なお,温度の影響を受ける繊維を含んだ試料又は試験片の場合は,105 ℃より低い温度で乾燥を行い,

乾燥温度を試験報告書に記載する。 

注2) 熱風乾燥機のほかに赤外線乾燥機,高周波乾燥機,減圧乾燥機などを用いてもよい。この場合

には,乾燥機の種類を試験報告書に記載する。 

5.3.3 

試料又は試験片の湿潤状態 


L 0105:2020  

 

試料又は試験片を常温(5 ℃〜35 ℃)の水中に24時間以上浸せきして十分に吸水させた状態。 

 

試料及び試験片の採取及び準備 

6.1 

繊維状の試料 

試料は,合理的な抜取方法によってランダムに採取する。 

なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試料は,5.3.1によって標準状態にしておく。 

6.2 

糸状の試料 

試料は,合理的な抜取方法によってランダムに採取する。 

なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試料は,5.3.1によって標準状態にしておく。 

6.3 

布状の試料及びその試験片 

試料は,試験片を採取するのに十分な大きさを採取する。試験片は,種類によって次のとおりとする。 

6.3.1 

織物の場合 

織物の耳端から全幅の101以上,端末から1 000 mm以上離れた部分から採取する。ただし,これによっ

て採取できない場合は,織物を代表する部分から採取してもよい。 

なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試験片は,5.3.1によって標準状態にしておく。 

また,同一試験項目について,二つ以上の試験片を採取する場合は,通常,たて方向及びよこ方向3) の

異なった場所から採取する。 

注3) 織物では,たて方向とは,たて糸方向をいい,よこ方向とは,よこ糸方向をいう。 

6.3.2 

編物の場合 

編物の端末から500 mm以上,耳のあるものは耳端から100 mm以上離れた部分から採取する。ただし,

これによって採取できない場合は,編物を代表する部分から採取してもよい。 

なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試験片は,5.3.1によって標準状態にしておく。 

また,同一試験項目について,二つ以上の試験片を採取する場合は,通常,ウェール方向及びコース方

向4) の異なった場所から採取する。 

注4) 編物では,ウェール方向とは,ウェールに平行な方向をいい,コース方向とは,コースに平行

な方向をいう。 

6.3.3 

その他の布の場合 

布の端末から500 mm以上,耳のあるものは耳端から100 mm以上離れた部分から採取する。ただし,

これによって採取できない場合は,布を代表する部分から採取してもよい。 

なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試験片は,5.3.1によって標準状態にしておく。 

また,同一試験項目について,二つ以上の試験片を採取する場合は,通常,ランダムに採取する。 

6.4 

製品(縫製品)状の試料の試験片 

製品の縫い目を除いた部分からランダムに採取する。ただし,縫い目が関係する試験に用いる試験片は,

この限りでない。 

なお,温度及び湿度が影響する試験に用いる試験片は,5.3.1によって標準状態にしておく。 

 

試験報告書 

個別規格の規定による。 

 


L 0105:2020  

 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

 

JIS L 0105:2020 繊維製品の物理試験方法通則 

ISO 139:2005,Textiles−Standard atomospheres for conditioning and testing 

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 繊維製品の物理試験

の共通事項について
規定 

 

繊維の物理的及び機械
的特性の測定のための,
試験場所の雰囲気につ
いて規定 

追加 

ISO規格は,試験場所の雰囲気だけ
について規定。JISは,物理試験方
法の通則として必要な事項も規定
している。 

試験場所の雰囲気については,一
致しており,ISOには提案しない。 

2 引用規格  

 

 

 

 

 

 

3 用語及び
定義 

二つの用語(恒量及
び恒長)の定義を規
定 

 

七つの用語の定義を規
定 

変更 

ISO規格では試験場所の雰囲気に
関する用語を定義しているが,JIS
では試料調整の際の繊維の状態に
ついて規定している。 

実質的な技術的差異はない。 

4 一般的事
項 

公定水分率及び正量
の算出式を規定 

 

− 

− 

追加 

JISとして必要な規定を追加してい
る。 

物理試験についての規定項目であ
り,ISOには提案しない。 

5 試験条件  

 

 

 

 

 

 

5.1 試験場
所 

試験場所の温度及び
湿度条件を規定 

 

3.1 
3.2 
3.3 

試験場所の温度及び湿
度条件について,標準状
態及び代替状態につい
て規定 

追加 

JISでは標準状態の代替措置を追加
している。 

標準状態及び代替状態の条件につ
いては,技術的差異はない。 
追加した例外措置は,日本の試
験・検査機関及び生産工場の試験
環境の事情による。 

5.2 温度及
び湿度の測
定 

温度及び湿度の測定
方法について規定 

 


4.1 
4.2 

温度及び相対湿度の測
定装置の精度装置の不
確かさを規定 

変更 

JISは,測定機器を特定し,精度,
測定範囲及び不確かさを引用規格
で規定している。 

実質的な技術的差異はない。 

 

 

 

Annex A 

 

 

 

 

 
 

2

 

L

 0

1

0

5

2

0

2

0

 

 

 

 

 


L 0105:2020  

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

5.3 試料又
は試験片の
調製 

試料又は試験片の状
態について規定 

 

5.3 

予備乾燥について規定 

追加 

JISは,物理試験方法の通則として
必要な規定を追加。 

予備乾燥の条件は一致している。 

6 試料及び
試験片の採
取及び準備 

試料及び試験片の採
取及び準備について
規定 

 

− 

− 

追加 

JISは,物理試験方法の通則として
必要な規定を追加。 

物理試験方法に関する規定であ
り,ISOには提案しない。 

7 試験報告
書 

試験報告について規
定 

 

試験場所の雰囲気の報
告について規定 
a) 試験品の識別番号等 
b) 規格番号 
c) 試料の準備及び試験
の状態(温湿度)の明細 
d) この国際規格からの
相違明細 

追加 

JISは個別規格によることとした。 個別規格によることとしたため,

実質的な差異はない。 

 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 139:2005,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更  国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD  国際規格を修正している。 

 

 

2

 

L

 0

1

0

5

2

0

2

0