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日本工業規格

JIS

 K

9551

-1994

過塩素酸バリウム(試薬)

Barium perchlorate

Ba (ClO

4

)

2

FW

:336.23

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる過塩素酸バリウム(

1

)

について規定する。

(

1

)

三水和物の製品に対応させるときは,当事者間の協定による場合に限り供給できることとする。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  過塩素酸バリウムは,次の性質を示す。

(1)

性状  過塩素酸バリウムは,白い結晶又は結晶性粉末で,水にきわめて溶けやすく,エタノールに溶

けやすい。

(2)

定性方法

(a)

試料 2g に水 20ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 10ml に塩化カリウム溶液 1ml を加えると,白い結

晶性の沈殿が生じる。

(b)  A

液 10ml に硫酸 (1+5) 1ml を加えると,白い沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.(試験方法)によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

純度 95.0%以上(

2

)

水溶状

試験適合

pH (50g/l, 25

℃) 5.0∼7.0

塩化物 (Cl)

0.005%

以下

硝酸塩 (NO

3

) 0.003%

以下

カルシウム (Ca)

0.01%

以下

ストロンチウム (Sr)

0.1%

以下

鉛 (Pb)

0.001%

以下

鉄 (Fe)

0.001%

以下

(

2

)

三水和物の場合には,Ba (ClO

4

)

2

・3H

2

O

として

98.0%

以上。


2

K 9551-1994

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  95.0%以上

試料 1g

(0.1mg のけたまではかる)

→全量フラスコ 500ml に入れる→水を標線まで加える→その 25ml

(正確にとる)+水 100ml+アンモニア性塩化アンモニウム緩衝液 2ml→0.01mol/lEDTA2Na 複合溶液

で滴定(指示薬:エリオクロムブラック T 溶液。終点は,液の色が赤から青に変わる点)

0.01mol/lEDTA2Na

複合溶液 1ml は,0.003 362 3gBa (C10

4

)

2

に相当する(

3

)

(

3

) 0.01

mol/lEDTA2Na

複合溶液1ml は,0.003 902 7gBa (ClO

4

)

2

・3H

2

O

に相当する。

(2)

水溶状  試料 1g+水  (→20ml)  ……澄明。

(3)  pH (50g/l, 25

)  5.0∼7.0

試料溶液  試料 5.0g+二酸化炭素を含まない水  (→100ml)。

操作  JIS K 8001 の 5.5 (pH)  による。

(4)

塩化物 (Cl)  0.005%以下

試料側溶液  試料 1.0g+水  (→20ml)。

標準側溶液  塩化物標準溶液 (0.01mgCl/ml) 5.0ml+水  (→20ml)。

操作  JIS K 8001 の 5.7(1)(比濁法)による。

(5)

硝酸塩 (NO

3

)

  0.003%以下

試料側溶液  試料 1.0g+水  (→140ml)。

標準側溶液  硝酸塩標準液 (0.01mgNO

3

/ml) 3.0ml

+水  (→140ml)。

操作  JIS K 8001 の 5.10(4)(蒸留−インドフェノール青法)による。

(6)

カルシウム (Ca)  0.01%以下

試料側溶液  試料 0.5g+塩酸 (2+1) 1ml+水  (→100ml)(X 液)。

標準側溶液  試料 0.5g+カルシウム標準液 (0.01mgCa/ml) 5.0ml+塩酸 (2+1) 1ml+水  (→100ml)(Y

液)

操作  JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 422.7nm。

(7)

ストロンチウム (Sr) 0.1%以下

試料側溶液  試料 1.0g+水  (→100ml)  (S 液)。

S

液 10ml(試料量 0.1g)+塩酸 (2+1) 1ml+水  (→100ml)(X 液)

標準側溶液  S 液 10ml+塩酸 (2+1) 1ml+ストロンチウム標準液 (0.1mgSr/ml) 1.0ml+水  (→100ml)

(Y 液)

操作  JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 460.7nm。

(8)

 (Pb)  0.001 %以下

試料側溶液  試料 2g+塩酸 (2+1) 1ml+水  (→80ml)。

標準側溶液  試料 2g+鉛標準液 (0.01mgPb/ml) 2.0ml+鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 2.0ml+塩酸 (2+1)

1ml

+水  (→80ml)。

空試験用溶液  塩酸 (2+1) 1ml+水  (→5ml)。

操作  JIS K 8001 の 5.31(2)(抽出液噴霧法)(d)による。測定波長 283.3nm[X 液,Y 液及び Z 液は,

(9)

の試験にも用いる]

(9)

 (Fe)  0.001%以下

試料側溶液  (8)の X 液。

標準側溶液  (8)の Y 液。


3

K 9551-1994

空試験溶液  (8)の Z 液。

操作  JIS K 8001 の 5.31(2)(d)③による。測定波長 248.3nm。

7.

容器  気密容器とする。

8.

貯蔵方法  過塩素酸バリウムは,衝撃及び火気を避け,被酸化性物質と離して貯える。

9.

表示  容器には,容易に消えない方法で次の項目を表示しなければならない。

(1)

名称“過塩素酸バリウム”(

4

)

及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造年月又はその略号

(8)

製造業者名又はその略号

(

4

)

三水和物の場合には“過塩素酸バリウム三水和物”


4

K 9551-1994

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

細  川  幹  夫

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

地  崎      修

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味男

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

中  村      穣

森田化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会