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日本工業規格

JIS

 K

9547

-1994

フェニルフルオロン(試薬)

Phenylfluorone

  C

19

H

12

O

5

    FW:320.30

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いるフェニルフルオロン(

1

)

について規定する。

(

1

)

化学名:2, 6, 7−トリヒドロキシ−9−フェニル−3H−キサンテン−3−オン

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  フェニルフルオロンは,次の性質を示す。

(1)

性状  フェニルフルオロンは,黄みの赤の結晶性粉末で,エタノールに溶けにくく,水にほとんど溶

けない。

(2)

定性方法  試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 によって測定すると,波数 3 460cm

-1

,1 620cm

-1

1 530cm

-1

,1 390cm

-1

,1 290cm

-1

,1 200cm

-1

,950cm

-1

及び 580cm

-1

付近に主な吸収を認める。この場合,

試料調製は JIS K 0117 の 6.2(1)(錠剤法)による。赤外吸収スペクトルの一例を

図 に示す。


2

K 9547-1994

図 1  赤外吸収スペクトルの一例

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

希塩酸・メタノール溶状

試験適合

吸光度 (7.5mg/l) 0.70 以上

乾燥減量 (105℃) 5.0%以下 
強熱残分(硫酸塩) 0.5%以下 
すず分析適合性

試験適合

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

希塩酸・メタノール溶状

試料 0.075g→全量フラスコ 50ml に入れる+塩酸 1ml→メタノールを標線まで加える→その 20ml…

…澄明[(2)(5)の試験に用いる]

(2)

吸光度 (7.5mg/l)    0.70 以上

(1)

の溶液 10ml(正確にとる)

(試料量 0.015g)を全量フラスコ 200ml に入れる→メタノールを標線

まで加える→その 10ml(正確にとる)を全量フラスコ 100ml に入れる→メタノールを標線まで加える

→吸収セル 10mm を用い,470nm 付近の吸収極大波長における吸光度をメタノールを対照液として測

定……吸光度 0.70 以上。

(3)

乾燥減量 (105)    5.0%以下

JIS K 0067

の 4.1.4(1)(第 1 法大気圧下で加熱乾燥する方法)による。試料 1.0g(0.1mg のけたまで

はかる)を用いて 105℃で 3 時間乾燥し,減量 50mg 以下。


3

K 9547-1994

(4)

強熱残分(硫酸塩)  0.5%以下

JIS K 0067

の 4.4.4(4)(第 4 法  硫酸塩として強熱する方法)(4.2)による。試料 1.0g 及び硫酸 1ml

を用い,残分 5mg 以下。

(5)

すず分析適合性

試験溶液:すず標準液 (0.02mg Sn/ml) (

2

)2ml

(正確にとる)

+水 3ml→全量フラスコ 200ml に入れる。

空試験溶液:水 5ml→全量フラスコ 200ml に入れる。

操作:①試験溶液,空試験溶液それぞれに,+酢酸塩緩衝液 (pH4.6) (

3

)10ml

+ポリビニルアルコー

ル溶液 (5g/l) 5ml+酒石酸溶液 (100g/l) 1ml+塩酸で pH2.0 に調節+(1)の溶液 20ml(正確にとる)→メ

タノールを標線まで加える→その 5ml(正確にとる)→全量フラスコ 50ml に入れる+塩酸 (1+9) 10ml

→水を標線まで加える→30 分間放置。

②吸収セル 10mm を用い,波長 510nm におけるそれぞれの吸光度を水を対照液として測定……それ

ぞれ 0.40 以上,0.10 以下。

(

2

)

すず標準液 (0.02mg Sn/ml) の調製  金属すず0.100g+硫酸2.5ml→加熱して溶かす+硫酸

7.5ml

→全量フラスコ50ml に入れる→水を標線まで加える→その5ml(正確にとる)→全量

フラスコ500ml に入れる+硫酸1ml+水4ml+硫酸 (1+2) 150ml→水を標線まで加える。

(

3

)

酢酸塩緩衝液 (pH4.6) の調製  酢酸 43ml→全量フラスコ 500ml に入れる+水 200ml+酢酸

ナトリウム三水和物 102g→水を標線まで加える。

7.

容器  遮光した気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “フェニルフルオロン”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

内容量

(5)

製造番号

(6)

製造業者名又はその略号


4

K 9547-1994

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

細  川  幹  夫

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

地  崎      修

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

中  村      穣

森田化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会