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日本工業規格

JIS

 K

8989

-1995

硫酸ニッケル (II) 六水和物(試薬)

Nickel (II) sulfate hexahydrate

NiS0

4

・6H

2

O

  FW : 262.85

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる硫酸ニッケル (II) 六水和物(

1

)

について規定する。

(

1

)

硫酸ニッケル (II) 七水和物にも適用し,その場合,

(

2

)

ほかで対応させる。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  硫酸ニッケル (II) 六水和物は,次の性質を示す。

(1)

性状  硫酸ニッケル (II) 六水和物は,緑の結晶又は結晶性粉末で,風解する。水に溶けやすく,エタ

ノールにほとんど溶けない。

(2)

定性方法

(a)

試料 2g に水 20ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 1ml に塩化バリウム溶液 (100g/l) 0.5ml を加えると

白い沈殿が生じる。

(b)  A

液 5ml にアンモニア水 (2+3) 0.1ml を加えて塩基性とし,ジメチルグリオキシム・エタノール溶

液 0.5ml を加えると赤い沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。


2

K 8989-1995

表 1  品質

項目

規格値

純度 (NiSO

4

・6H

2

O)

99.0

∼102.0%(

2

)

水溶状

試験適合

塩化物 (Cl)

0.001%

以下

窒素化合物

(N として) 0.002%以下

ナトリウム (Na)

0.01%

以下

カリウム (K)

0.01%

以下

銅 (Cu)

0.001%

以下

マグネシウム (Mg)

0.01%

以下

カルシウム (Ca)

0.01%

以下

亜鉛 (Zn)

0.002%

以下

鉛 (Pb)

0.001%

以下

マンガン (Mn)

0.001%

以下

鉄 (Fe)

0.001%

以下

コバルト (Co)

0.03%

以下

(

2

)

七水和物の場合は,99.5∼105.0%。

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度 (NiSO

4

6H

2

O) 

  99.0∼102.0%

試 料 0.6g ( 0.1mg の け た ま で は か る ) + 水 100ml + 塩 化 ア ン モ ニ ウ ム 溶 液  (100g/l) 5ml +

0.1mol/lEDTA2Na

溶液 20ml( ビ ュレ ッ ト を用 い る) →50∼60 ℃に 加熱 + アン モ ニア 水 (1 +10) 10ml→ 引続 き

0.1mol/lEDTA2Na

溶液で滴定(指示薬:ムレキシド希釈粉末。終点は,液の色が緑から紫に変わる点)

0.1mol/lEDTA2Na

溶液 1ml は,0.026 285gNi (SO

4

)

2

・6H

2

O(

3

)

に相当する。

(

3

)

七水和物の場合は0.028 086gNi (SO

4

)

2

・7H

2

O

(2)

水溶状

試料 1g+水  (→20ml)  ……澄明。

(3)

塩化物 (Cl)   0.001%以下

試料側溶液:試料 2.5g+水  (→30ml)  +硝酸 (1+2) (→50ml)  (B 液)→B 液 20ml(試料量 1g)。

標準側溶液:B 液 20ml+硝酸銀溶液 (20g/l) 1ml→水浴中で 10 分間加熱→冷却→洗浄ろ紙(5 種 C)

を用いてろ過→水 5ml で洗う→(ろ液+洗液)

操作:JIS K 8001 の 5.7(2)[比濁法(着色試料の場合)]による。この場合塩化物標準液 (0.01mgCl/ml)

1.0ml

を用いる。

(4)

窒素化合物(として)  0.002%以下

試料側溶液:試料 1.0g+水  (→140ml)。

標準側溶液:窒素標準液 (0.01mgN/ml) 2.0ml+水  (→140ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.12(4)(蒸留−インドフェノール青法)による。

(5)

ナトリウム (Na)   0.01%以下

試料側溶液:試料 20g+硝酸 (1+2) 10ml+水  (→200ml)  (S 液)[(7)(8)及び(10)の試験にも用い

る]

S

液 10ml(試料量 1g)+水  (→100ml)  (X 液)

(6)の試験にも用いる]

標準側溶液:S 液 10ml+ナトリウム標準液 (0.1mgNa/ml) 1.0ml+カリウム標準液 (0.1mgK/ml) 1.0ml


3

K 8989-1995

+水  (→100ml)  (Y 液)

(6)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 589.0nm。

(6)

カリウム (Ka)   0.01%以下

試料側溶液:(5)の X 液。

標準側溶液:(5)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 766.5nm。

(7)

 (Cu)   0.001%以下

試料側溶液:(5)の S 液 50ml(試料量 5g)+水  (→100ml)  (X 液)[(11)(12)及び(13)の試験にも用

いる]

標準側溶液:(5)の S 液 50ml+銅標準液 (0.01mgCu/ml) 5.0ml+鉛標準液 (0.01mgPb/ml) 5.0ml+マン

ガン標準液 (0.01mgMn/ml) 5.0ml+鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 5.0ml+水  (→100ml)  (Y 液)

(11)

(12)

及び(13)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 324.7nm。

(8)

マグネシウム (Mg)   0.01%以下

試料側溶液:(5)の S 液 10ml(試料量 1g)+水  (→100ml)  (X 液)[(9)の試験にも用いる]。

標準側溶液:(5)の S 液 10ml+マグネシウム標準液 (0.01mgMg/ml) 10ml+カルシウム標準液

(0.01mgCa/ml) 10ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

(9)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 285.2nm。

(9)

カルシウム (Ca)   0.01%以下

試料側溶液:(8)の X 液。

標準側溶液:(8)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 422.7nm。

(10)

亜鉛 (Zn)   0.002%以下

試料側溶液:(5)の S 液 5ml(試料量 0.5g)+水  (→100ml)  (X 液)[(14)の試験にも用いる]。

標準側溶液:(5)の S 液 5ml+亜鉛標準液 (0.01mgZn/ml) 1.0ml+コバルト標準液 (0.01mgCo/ml) 15ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

(14)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 213.9nm。

(11)

 (Pb)   0.001%以下

試料側溶液:(7)の X 液。

標準側溶液:(7)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 283.3nm。

(12)

マンガン (Mn)   0.001%以下

試料側溶液:(7)の X 液。

標準側溶液:(7)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 279.5nm。

(13)

 (Fe)  0.001%以下

試料側溶液:(7)の X 液。

標準側溶液:(7)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 248.3nm。

(14)

コバルト (Co)   0.03%以下


4

K 8989-1995

試料側溶液:(10)の X 液。

標準側溶液:(10)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 240.7nm。

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “硫酸ニッケル (II) 六水和物”(

4

)

及び“試薬”の文字。

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造年月又はその略号

(8)

製造業者名又はその略号

(

4

)

七水和物の場合は,

“硫酸ニッケル (II) 七水和物”

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

倉      剛  進

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味男

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会