>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 K

8984

-1995

硫酸銅(II)(試薬)

Copper(II)sulfate

CuSO

4

    FW:159.61

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる硫酸銅(II)について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  1 級

4.

性質  硫酸銅 (II) は,次の性質を示す。

(1)

性状  硫酸銅 (II) は,白∼灰白色の粉末で,吸湿すると青みを帯びる。水に溶けやすく,エタノール

にほとんど溶けない。

(2)

定性方法

(a)

試料 1g に水 20ml を加えて溶かす

(A 液)

A

液 10ml に塩化バリウム溶液 (100g/

λ) 2ml を加えると,

白い沈殿が生じる。

(b)  A

液 10ml にアンモニア水 (2+3) 5ml を加えると,濃い青になる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

純度 97.5%以上

希硫酸溶状

試験適合

塩化物 (Cl)

0.003%

以下

ナトリウム (Na)

0.1%

以下

カリウム (K)

0.1%

以下

鉛 (Pb)

0.05%

以下

鉄 (Fe)

0.03%

以下

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  97.5%以上

試料 0.5g(0.1mg のけたまではかる)→全量フラスコ 250ml に入れる→水を標線まで加える→その


2

K 8984-1995

25ml

(正確にとる)+水 75ml+塩化アンモニウム溶液 (60g/

λ) 10ml+アンモニア水 (1+10) 1ml→

0.01mol/

λ EDTA2Na 溶液で滴定(指示薬:ムレキシド希釈粉末。終点は,液の色が黄色から赤紫に変

わる点)

0.01mol/

λ EDTA2Na 溶液 1ml は,0.001 596 1g CuSO

4

に相当する。

(2)

希硫酸溶状

試料 0.2g+硫酸 (1+5) 1ml+水  (→20ml)  ……わずかな微濁以内。

(3)

塩化物 (Cl)   0.003%以下

試料側溶液:試料 3.0g+水 45ml+硝酸 (1+2) (→60ml) [必要ならば洗浄ろ紙(5 種 C)でろ過](B

液)

B

液 20ml(試料量 1g)

標準側溶液:B 液 20ml+硝酸銀溶液 (20g/

λ) 1ml→水浴中で 10 分間加熱→冷却→洗浄ろ紙(5 種 C)

でろ過→水 5ml でろ紙を洗う→(ろ液+洗液)

操作:JIS K 8001 の 5.7(2)[比濁法(着色試料の場合)]による。この場合,塩化物標準液 (0.01mg Cl/ml)

3.0ml

を用いる。

(4)

ナトリウム (Na)   0.1%以下

試料側溶液:試料 2.0g+水 50ml→溶かす+塩酸 (2+1) 2ml+水  (→200ml)  (S 液)[(6)及び(7)の試

験にも用いる]

S

液 10ml(試料量 0.1g)+水  (→100ml)  (X 液)

(5)の試験にも用いる]

標準側溶液:S 液 10ml+ナトリウム標準液 (0.01mg Na/ml) 10ml+カリウム標準液 (0.01mg K/ml)

10ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

(5)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 589.0nm。

(5)

カリウム (K)   0.1%以下

試料側溶液:(4)の X 液。

標準側溶液:(4)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 766.5nm。

(6)

 (Pb)   0.05%以下

試料側溶液:(4)の S 液 20ml(試料量 0.2g)+水  (→100ml)  (X 液)。

標準側溶液:(4)の S 液 20ml+鉛標準液  (0.01mg Pb/ml) 10ml+水  (→100ml)  (Y 液)。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 283.3nm。

(7)

 (Fe)   0.03%以下

試料側溶液:(4)の S 液 30ml(試料量 0.3g)+水  (→100ml)  (X 液)。

標準側溶液:(4)の S 液 30ml+鉄標準液  (0.01mg Fe/ml) 9.0ml+水  (→100ml)  (Y 液)。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 248.3nm。

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “硫酸銅 (II)”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量


3

K 8984-1995

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造年月又はその略号

(8)

製造業者名又はその略号

参考  取扱い上の注意事項  硫酸銅(II)は有害なので,粉じんを吸入しないようにし,また,皮膚・粘

膜に付着しないようにする。

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

倉      剛  進

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会