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K 8978

:2008

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  一般事項

1

4

  種類

2

5

  性質

2

5.1

  性状

2

5.2

  定性方法

2

6

  品質

2

7

  試験及び検査方法

2

7.1

  試験及び検査方法の条件及びその結果

2

7.2

  純度(FeSO

4

7H

2

O

3

7.3

  希硫酸溶状

3

7.4

  塩化物(Cl

3

7.5

  りん酸塩(PO

4

3

7.6

  窒素化合物(として)

4

7.7

  ナトリウム(Na

4

7.8

  カリウム(K

4

7.9

  銅(Cu

4

7.10

  マグネシウム(Mg

4

7.11

  カルシウム(Ca

4

7.12

  亜鉛(Zn

5

7.13

  鉛(Pb

5

7.14

  ひ素(As

5

7.15

  マンガン(Mn

5

7.16

  鉄(III)(Fe

3+

5

8

  貯蔵方法

5

9

  容器

5

10

  表示

6

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

7


K 8978

:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本試薬

協会(JRA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申

出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8978:1996 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 K

8978

:2008

硫酸鉄(II)七水和物(試薬)

Iron (II) sulfate heptahydrate (Reagent)

FeSO

4

・7H

2

O

  FW:278.01

序文

この規格は,1987 年に第 1 版として発行された ISO 6353-3 を基に作成した日本工業規格であるが,対

応国際規格の規定の一部を技術的に改良をしたため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格であ

る。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,試薬として用いる硫酸鉄(Ⅱ)七水和物について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 6353-3:1987

,Reagents for chemical analysis−Part 3: Specifications−Second series (MOD)

なお,対応の程度を表す記号

(MOD)

は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを

示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8136

  塩化すず(Ⅱ)二水和物(試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8322

  クロロホルム(試薬)

JIS K 8810

  1-ブタノール(試薬)

JIS K 9005

  りん酸(試薬)

JIS P 3801

  ろ紙(化学分析用)

3

一般事項

試験及び検査方法の一般的な事項は,JIS K 8001 による。


2

K 8978

:2008

4

種類

種類は,特級とする。

5

性質

5.1

性状

硫酸鉄(Ⅱ)七水和物は,うすい緑みの青の結晶又は結晶性粉末で,空気中で風解する。水に溶けやす

く,エタノールにほとんど溶けない。

5.2

定性方法

定性方法は,次による。

a)

試料 0.1 g に水 20 ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 10 ml に塩化バリウム溶液(100 g/l)1 ml を加える

と,白い沈殿が生じる。

b) A

液 10 ml にヘキサシアノ鉄(Ⅲ)酸カリウム溶液(50 g/l)1 ml を加えると,濃い青が現れる。

6

品質

品質は,箇条 によって試験及び検査したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質

項目

規格値

純度(FeSO

4

・7H

2

O

質量分率  % 99.0∼102.0

希硫酸溶状

試験適合

塩化物(Cl)

質量分率  % 0.001 以下

りん酸塩(PO

4

質量分率  % 0.001 以下

窒素酸化物(N として)

質量分率  % 0.001 以下

ナトリウム(Na)

質量分率  % 0.01 以下

カリウム(K)

質量分率  % 0.01 以下

銅(Cu)

質量分率  % 0.002 以下

マグネシウム(Mg)

質量分率  % 0.01 以下

カルシウム(Ca)

質量分率  % 0.01 以下

亜鉛(Zn)

質量分率  % 0.005 以下

鉛(Pb)

質量分率  % 0.002 以下

ひ素(As)

質量分率 ppm

1

以下

マンガン(Mn)

質量分率  % 0.02 以下

鉄(Ⅲ)(Fe

3+

質量分率  % 0.05 以下

7

試験及び検査方法

7.1

試験及び検査方法の条件及びその結果

試験及び検査方法の環境は,JIS K 8001 の 3.7(試験操作など)(1)(試験の環境)による。湿度管理は,

必要に応じて実施する。また,

表 で規定する各品質項目は,次の各試験及び検査方法によって行う。得

られる測定値の計算方法及び規格値に対する判定は,JIS K 8001 の 3.5(測定値)によって行い,これに適

合しなければならない。


3

K 8978

:2008

7.2

純度(FeSO

4

7H

2

O

試料 1 g を 0.1 mg のけたまではかりとり,溶存酸素を含まない水 50 ml 及び硫酸(1+5)15 ml を加えて

溶かし,JIS K 9005 に規定するりん酸 1 ml を加えた後,0.02 mol/l 過マンガン酸カリウム溶液で滴定する。

終点は,液の色がうすい紅色が持続する点とする。

別に,同一条件で空試験を行い滴定量を補正する。この場合,0.02 mol/l 過マンガン酸カリウム溶液 1 ml

は,0.027 801 g FeSO

4

・7H

2

O

に相当する。

7.3

希硫酸溶状

希硫酸溶状は,JIS K 8001 の 5.2(溶状)による。この場合,試料 1 g に水 10 ml 及び硫酸(1+5)1 ml

を加えて溶かし,水を加えて 20 ml にする。濁りの程度の適合限度標準は(a

(澄明)を用いる。

7.4

塩化物(Cl

溶液の調製,操作及び判定は,次による。

a)

試料側溶液  試料 3.0 g に水 15 ml を加えて溶かし,硝酸(1+2)18 ml を加え,赤褐色のガスが発生

しなくなるまで煮沸した後,冷却し,水を加えて 60 ml にする(B 液)

。B 液 20 ml(試料量 1.0 g)を

とる。

b)

標準側溶液  B 液 20 ml に硝酸銀溶液(20 g/l)1 ml を加え,水浴中で 10 分間加熱した後,冷却し,

洗浄ろ紙[JIS P 3801 に規定するろ紙(化学分析用)

(5 種 C)

]を用いてろ過した後,ろ紙を水 5 ml

で洗い,ろ液と洗液とを合わせる。

c)

操作  試料側溶液に硝酸銀溶液(20 g/l)1 ml を加え,標準側溶液に塩化物標準液(Cl:0.01 mg /ml)

1.0 ml

を加える。それぞれに水を加えて 30 ml とし,15 分間放置する。

d)

判定  試料側の濁りは,標準側の白濁より濃くない。

7.5

りん酸塩(PO

4

溶液の調製,操作及び判定は,次による。

a)

試料側溶液  試料 2.0 g に水 10 ml を加えて溶かし,硝酸(1+2)12 ml を加え,水浴上で蒸発乾固し

た後,硝酸(1+2)8 ml 及び水を加えて 20 ml にする。その 10 ml(試料量 1.0 g)に水を加えて 20 ml

にする。

b)

標準側溶液  硝酸(1+2)6 ml を水浴上で蒸発乾固した後,りん酸塩標準液(PO

4

:0.01 mg/ml)1.0 ml,

硝酸(1+2)4 ml 及び水を加えて 20 ml にする。

c)

操作  試料側溶液,標準側溶液それぞれを分液漏斗 100 ml に移し,七モリブデン酸六アンモニウム溶

液(100 g/l)5 ml を加え,約 5 分間放置する。クロロホルム・1-ブタノール混液

1)

10 ml

を加えて 1 分間

振り混ぜた後,再び放置する。分離したクロロホルム・1-ブタノール混液相を共通すり合わせ平底試

験管に移し,再び水相にクロロホルム・1-ブタノール混液 5 ml を加えて 1 分間振り混ぜた後,放置す

る。分離したクロロホルム・1-ブタノール混液相を前の共通すり合わせ平底試験管に移し,水相は捨

てる。共通すり合わせ平底試験管の全クロロホルム・1-ブタノール混液に塩化すず(Ⅱ)溶液(10 g/l)

2)

10 ml

加えて 1 分間振り混ぜた後,放置する。

d)

判定  試料側の水相の色は,標準側の青より濃くない。

1)

クロロホルム・1-ブタノール混液の調製は,JIS K 8322 に規定するクロロホルム 75 ml に JIS 

K 8810

に規定する 1-ブタノール 25 ml を加える。

2)

塩化すず(Ⅱ)溶液(10 g/l)の調製は,JIS K 8136 に規定する塩化すず(Ⅱ)二水和物 10 g

に JIS K 8180 に規定する塩酸 50 ml 及び水を加えて溶かし 100 ml にする。使用時に,この液

10 ml

に水を加えて 100 ml にする。


4

K 8978

:2008

7.6

窒素化合物(として)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 2.0 g に水を加えて溶かし,水で 140 ml にする。

b)

標準側溶液  窒素標準液(N:0.01 mg/ml)2.0 ml に水を加えて 140 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.12[窒素化合物(N として)](4)(蒸留−インドフェノール青法)による。

7.7

ナトリウム(Na

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 1.0 g に水 30 ml 及び塩酸(2+1)2 ml を加えて溶かし,水で 100 ml にする(X 液)

(X 液は,7.8 にも用いる。

b)

標準側溶液  試料 1.0 g に水 30 ml,塩酸(2+1)2 ml,ナトリウム標準液(Na:0.1 mg/ml)1.0 ml 及

びカリウム標準液(K:0.1 mg/ml)1.0 ml を加えて溶かし,水で 100 ml にする(Y 液)

(Y 液は,7.8

にも用いる。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.30(炎光光度法)(3)(操作)による。

7.8

カリウム(K

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  7.7 の X 液を用いる。

b)

標準側溶液  7.7 の Y 液を用いる。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.30 (3)

による。

7.9

銅(Cu

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 10 g に水 30 ml 及び塩酸(2+1)20 ml を加えて溶かし,水で 100 ml にする(X 液)

(X 液は,7.13 にも用いる。

b)

標準側溶液  試料 10 g に水 20 ml,塩酸(2+1)20 ml,銅標準液(Cu:0.01 mg/ml)20 ml 及び鉛標準

液(Pb:0.01 mg/ml)20 ml を加えて溶かし,水で 100 ml にする(Y 液)

(Y 液は,7.13 にも用いる。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)(操作)による。

7.10

マグネシウム(Mg

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 1.0 g に水 30 ml,塩酸(2+1)2 ml 及び水を加えて溶かし,水で 100 ml にする(X

液)

(X 液は,7.12 にも用いる。

b)

標準側溶液  試料 1.0 g に水 30 ml,塩酸(2+1)2 ml,マグネシウム標準液(Mg:0.1 mg/ml)1.0 ml

及び亜鉛標準液(Zn:0.01 mg/ml)5.0 ml を加えて溶かし,水で 100 ml にする(Y 液)

(Y 液は,7.12

にも用いる。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.31 (1) (d)

による。

7.11

カルシウム(Ca

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 5.0 g に水 30 ml,塩酸(2+1)10 ml 及び水を加えて溶かし,水で 100 ml にする(X

液)

b)

標準側溶液  試料 5.0 g に水 30 ml,塩酸(2+1)10 ml 及びカルシウム標準液(Ca:0.1 mg/ml)5.0 ml

を加えて溶かし,水で 100 ml にする(Y 液)

c)

操作  JIS K 8001 の 5.31 (1) (d)

による。


5

K 8978

:2008

7.12

亜鉛(Zn

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  7.10 の X 液を用いる。

b)

標準側溶液  7.10 の Y 液を用いる。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.31 (1) (d)

による。

7.13

鉛(Pb

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  7.9 の X 液を用いる。

b)

標準側溶液  7.9 の Y 液を用いる。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.31 (1) (d)

による。

7.14

ひ素(As

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 3.0 g を水素化ひ素発生瓶 100 ml にとり,水を加えて溶かし 40 ml にする。

b)

標準側溶液  ひ素標準液(As:0.001 mg/ml)3.0 ml を水素化ひ素発生瓶 100 ml にとり,水を加えて

40 ml

にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.19[ひ素(As)](3)[N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀法(AgDDTC 法)]に

よる。

7.15

マンガン(Mn

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 1.0 g に水 30 ml 及び塩酸(2+1)2 ml を加えて溶かし,水で 100 ml にする(X 液)。

b)

標準側溶液  試料 1.0 g に水 30 ml,塩酸(2+1)2 ml 及びマンガン標準液(Mn:0.01 mg/ml)20 ml を

加えて溶かし,水で 100 ml にする(Y 液)

c)

操作  JIS K 8001 の 5.31 (1) (d)

による。

7.16

鉄(III)(Fe

3+

溶液の調製,操作及び判定は,次による。

a)

試料側溶液  試料 2.0 g に溶存酸素を含まない水 20 ml 及び硫酸(1+5)2 ml を加えて溶かし,溶存酸

素を含まない水を加えて 250 ml にする。その 5.0 ml(試料量 0.04 g)に溶存酸素を含まない水を加え

て 20 ml にする。

b)

標準側溶液  硫酸(1+5)0.04 ml に鉄(III)標準液(Fe

3+

:0.01 mg/ml)2.0 ml 及び水を加えて 20 ml

にする。

c)

操作  試料側溶液,標準側溶液それぞれに塩酸(2+1)3 ml 及びチオシアン酸アンモニウム溶液(100

g/l

)2 ml を加える。

d)

判定  試料側の色は,標準側の赤より濃くない。

8

貯蔵方法

貯蔵方法は,30

℃以下で保存する

3)

3)

硫酸鉄(Ⅱ)七水和物は,温度が高くなると速やかに酸化される。

9

容器

容器は,気密容器とする。


6

K 8978

:2008

10

表示

容器には,次の事項を表示する。

a)

名称  “硫酸鉄(Ⅱ)七水和物”及び“試薬”の文字

b)

種類

c)

化学式及び式量

d)

純度

e)

内容量

f)

製造番号

g)

製造年月又はその略号

h)

製造業者名又はその略号


7

K 8978

:2008

附属書 JA

参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS K 8978:2008

  硫酸鉄(Ⅱ)七水和物(試薬)

ISO 6353-3:1987

,Reagents for chemical analysis−Part 3: Specifications−Second

series

(Ⅰ)

JIS

の規定

(Ⅲ)

国際規格の規定

(Ⅳ)

JIS

と国際規格との技術的差異の箇条ごと

の評価及びその内容

箇条番号及び名称

内容

(Ⅱ)

国際規

格番号

箇条 
番号

内容

箇条ごと 
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)

JIS

と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対策

1

適用範囲

試薬として用いる
硫酸鉄(Ⅱ)七水
和 物 に つ い て 規

定。

1

化学分析用試薬 57
品目の仕様につい
て規定。

変更

JIS

は 1 品目 1 規格。

試薬の規格使用者が各規格を
多く引用しやすくするために

1

品目 1 規格としている。

なお,対応国際規格は 20 年

以上見直しが行われていない
ため市場の実態に合わない。

国際規格の改正提案を検討す
る予定。

2

引用規格

3

一般事項

JIS K 8001

に よ

る。

追加

項目を追加。

編集上の差異であり,技術的
な差異はない。

4

種類

追加

種類の項目を追加。

JIS

は種類として“特級”だ

けなので,ISO 規格と技術的
な差異はない。

5

性質

追加

性質の項目を追加。

一般的な説明事項であり,技
術的差異はない。

6

品質

R 69.1

変更 1)  品質に差異のある項目:純度,

銅,鉛,ひ素,マンガン,鉄(Ⅲ)

2)

追加した項目:希硫酸溶状

3)  ISO

規格のアンモニアで沈殿し

ない物質を JIS はナトリウム,
カリウム,マグネシウム及びカ
ルシウムに変更。

ISO

規格は,長期間内容の見

直 し が 行 わ れ ず 国 際 市 場 で

ISO

規格品が用いられること

はほとんどない。また,技術

的差異も軽微

a

b

c

である。

2

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8


2

008


8

K 8978

:2008

(Ⅰ)

JIS

の規定

(Ⅲ)

国際規格の規定

(Ⅳ)

JIS

と国際規格との技術的差異の箇条ごと

の評価及びその内容

箇条番号及び名称

内容

(Ⅱ)

国際規
格番号

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)

JIS

と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対策

R

69.2.1

R 69.2.2

試験溶液Ⅰ 
試験溶液Ⅱ

変更

JIS

は,試験及び検査方法の該当項

目ごとに規定。

編集上の差異であり,技術的
な差異は軽微。

7

試験及び検査方法

7.1

試験及び検査方

法の条件及びその結

追加

一般的な試験及び検査方法の
条件並びに結果に関する事項

であり,技術的な差異はない。

7.2

純度

(FeSO

4

・7H

2

O

滴定法 R

69.3.1

滴定法

変更

試薬溶液の濃度などを変更。

技術的な差異は軽微であり,

対策は考慮しない。

7.3

希硫酸溶状

追加 1)

項目を追加。

2)  JIS K 8001

の 5.2 を引用。

品質確保のために必要。ISO

規格の見直し時に,改正提案
の検討を行う予定。

7.4

塩化物(Cl)

比濁法 R

69.3.3

比濁法

変更

試料の量などを変更。

7.5

りん酸塩(PO

4

)  抽出比色法 R

69.3.4

抽出比色法

変更

試料の量,操作などを変更。

技術的な差異は軽微であり,

対策は考慮しない。

7.6

窒素化合物

(N として)

蒸留−インドフェ
ノール青法

R 69.3.2

蒸留−ネスラー法

変更 1)

試薬などを変更。

2)  ISO

規格は蒸留−ネスラー法,

JIS

は蒸留−インドフェノール

青法に変更。

3)  JIS K 8001

の 5.12 を引用。

ISO

規 格 の ネ ス ラ ー 法 は 環

境・安全上,変更が必要。ISO

規格の見直し時に,改正提案
の検討を行う予定。

7.7

ナトリウム(Na)

7.8

カリウム(K)

炎光光度法 R

69.3.9

アンモニアで沈殿
しない物質(重量

法)

変更 1)

操作などを変更。

2)  JIS K 8001

の 5.30 を引用。

JIS

は技術的改良から炎光光

度法を採用している。

ISO

規格の見直し時に,改正

提案の検討を行う予定。

7.9

銅(Cu)

原子吸光法 R

69.3.6

原子吸光法

変更 1)

試料の量などを変更。

2)  JIS K 8001

の 5.31 を引用。

技術的差異は軽微であり,対

策は考慮しない。

7.10

マグネシウム

(Mg)

7.11

カルシウム

(Ca)

原子吸光法

R 69.3.9

アンモニアで沈殿

しない物質(重量
法)

変更 1)

操作などを変更。

2)  JIS K 8001

の 5.31 を引用。

JIS

は技術的改良から原子吸

光法を採用している。

ISO

規格の見直し時に,改正

提案の検討を行う予定。

2

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8


20
0

8


9

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(Ⅰ)

JIS

の規定

(Ⅲ)

国際規格の規定

(Ⅳ)

JIS

と国際規格との技術的差異の箇条ごと

の評価及びその内容

箇条番号及び名称

内容

(Ⅱ)

国際規
格番号

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)

JIS

と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対策

7.12

亜鉛(Zn)

7.13

鉛(Pb)

原子吸光法

R 69.3.6

原子吸光法

変更 1)

試料の量,試薬溶液量などを変
更。

2)  JIS K 8001

の 5.31 を引用。

技術的差異は軽微であり,対
策は考慮しない。

7.14

ひ素(As)

N,N-

ジエチルジチ

オカルバミド酸銀

R 69.3.5

N,N-

ジエチルジチ

オカルバミド酸銀

変更 1)

試料の量などを変更。

2)  JIS K 8001

の 5.19 を引用。

技術的な差異は軽微であり,

対策は考慮しない。

7.15

マンガン(Mn)

原子吸光法

R 69.3.8

比色法

変更 1)

ISO

規格の比色法を JIS は原子

吸光法に変更。

2)  JIS K 8001

の 5.31 を引用。

国際的にも広く普及している
方法に変更。

ISO

規格の見直し時に,改正

提案の検討を行う予定。

7.16

鉄(Ⅲ)

(Fe

3

比色法

R 69.3.7

比色法

変更

試料の量,操作などを変更。

技術的な差異は軽微であり,
対策は考慮しない。

8

貯蔵方法

追加

項目を追加。

9

容器

追加

項目を追加。

10

表示

追加

項目を追加。

規格適合性を評価する関係で
必要な項目を追加。

 

a)

理由:軽微な技術的差異。箇条 6(品質)の(Ⅳ)欄の 1)∼3)

は,いずれも一般用途の試薬としては軽微な技術的差異であり,この差が取引上の障害になる可

能性はほとんどない。ISO 規格,JIS とも品質項目の設定・品質水準の設定は,市場での長い使用実績・経験を踏まえたものである。ISO 規格と JIS との質量

分率 ppm∼質量分率 ppt レベルの不純物のごくわずかの差異は,経験上,一般用途の試薬としては実用上差し支えないものと考えられる。

なお,不純物のごくわずかの差異がどのような影響を及ぼすか,あらゆる用途を想定して検証することは現実的ではない。この(Ⅳ)の 1)∼3)

の品質項目

及び品質水準が不満足な場合は,通常,JIS 試薬,ISO 規格試薬とも対応できない。この場合,対応策としては,目的に合致した高純度試薬など特殊用途の試

薬を使用することになる。

b)

  ISO

試薬規格の状況:ISO 規格の試薬は,規格の維持管理が行われていない(規格制定後約 20 年経過)

。このため,ISO 規格の内容が現在の市場の要求にこた

えているかどうかの検討が行われていない(JIS との差)

。また,ISO 規格の試薬は,我が国だけではなく,国際市場でも商取引がほとんどなく国際規格とし

ての存在意義がとぼしい。

c)

今後の対策:

a)

及び

b)

の理由から,当面,対策を考慮しない。

2

K 897

8


2

008


10

K 8978

:2008

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 6353-3:1987,MOD

被引用法規

食品・添加物等の規格基準(昭和 34 年厚生省告示第 370 号) 
生物学的製剤基準(平成 5 年厚生省告示第 217 号) 
第十五改正日本薬局方(平成 18 年厚生労働省告示第 285 号)

飼料及び飼料添加物の成分規格(昭和 51 年農林省令第 35 号)

関連する法規

労働安全衛生法施行令(平成 13 年政令第 78 号)−第 18 条の 2  名称等を通知すべき有害物

関連する外国規格

アメリカ  Reagent Chemicals−American Chemical Society Specifications  ACS 10 版(2006) 
イギリス  British Standards  BS 6376-3(1989)

韓国  韓国産業規格(Korean Standards)  KS M 8353(2000)

KS M ISO 6353-3(2002)

中国  国家標準(Guojia Biaozhum) GB/T 664(1993) 
フランス  Norme Française(フランス標準) NF ISO 6353-3(1988)

ロシア  Gosdarstvennye Standarty(国家標準) GOST 4148(1978)

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更  国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD 国際規格を修正している。

2

K 897

8


20
0

8