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日本工業規格

JIS

 K

8965

-1994

硫酸銀(試薬)

Silver sulfate

Ag

2

SO

4

    FW : 311.80

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる硫酸銀について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  硫酸銀は,次の性質を示す。

(1)

性状  硫酸銀は,白い結晶又は結晶性粉末で,光によって徐々に着色する。水に溶けにくく,硝酸に

溶ける。

(2)

定性方法

(a)

試料 0.5g に硝酸 2ml 及び水 50ml を加え,加熱して溶かす(A 液)

。A 液 5ml に塩酸 (2+1) 1ml を

加えると,白い沈殿が生じる。

(b)  A

液 5ml に硝酸バリウム溶液 (50g/

λ) 2ml を加えると,白い沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

純度 99.5%以上

希硝酸溶状

試験適合

窒素化合物(N として)

0.001%

以下

塩酸で沈殿しない物質 0.03%以下 
銅 (Cu)

0.004%

以下

鉄 (Fe)

0.004%

以下

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  99.5%以上

試料 0.5g(0.1mg のけたまではかる)+硝酸 5ml→溶かす+水 50ml→0.1mol/

λチオシアン酸アンモニ

ウム溶液で滴定[指示薬:硫酸鉄 (III) アンモニウム溶液]


2

K 8965-1994

0.1mol/

λチオシアン酸アンモニウム溶液 1ml は,0.015 590gAg

2

SO

4

に相当する。

(2)

希硝酸溶状

試料 0.2g+硝酸 1ml+水  (→20ml)  →加熱して溶かす→冷却……澄明。

(3)

窒素化合物(として)  0.001%以下

試料側溶液:試料 1.0g+硫酸 (1+15) 1ml+水 50ml→加熱して溶かす+水  (→140ml)。

標準側溶液:窒素標準液 (0.01mgN/ml) 1.0ml+水  (→140ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.12(4)(蒸留−インドフェノール青法)による。

(4)

塩酸で沈殿しない物質  0.03 %以下

試料 5g+硝酸 2ml+水 200ml→煮沸して溶かす→かき混ぜながら塩酸 (2+1)  を少量ずつ沈殿が析

出しなくなるまで加える→時々かき混ぜながら水浴上で加熱→冷却→ろ紙(5 種 C)でろ過+水  (→

250ml)

(B 液)

(5)の試験にも用いる]

B

液 170ml(試料量 3.3g)→水浴上で蒸発乾固+塩酸 (2+1) 0.1ml+水 10ml(必要ならばろ過)→

加熱板上で蒸発乾固→強熱……残分 1mg 以下。

(5)

 (Cu)   0.004 %以下

試料側溶液:(4)の B 液 25ml(試料量 0.5g)+水  (→50ml)  (X 液)[(6)の試験にも用いる]。

標準側溶液:(4)の B 液 25ml+銅標準液 (0.01mgCu/ml) 2.0ml+鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 2.0ml+水  (→

50ml)

(Y 液)

(6)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 324.7nm。

(6)

 (Fe)   0.004 %以下

試料側溶液:(5)の X 液。

標準側溶液:(5)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 248.3nm。

7.

容器  遮光した気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “硫酸銀”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造業者名又はその略号

参考  取扱い上の注意事項  硫酸銀は有害なので,吸入及び皮膚,粘膜への付着を避ける。


3

K 8965-1994

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

細  川  幹  夫

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

地  崎      修

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

中  村      穣

森田化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会