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K 8962:2008

(1)

目  次

ページ

序文

1

1  適用範囲

1

2  引用規格

1

3  一般事項

1

4  種類

1

5  性質

1

5.1  性状

1

5.2  定性方法

1

6  品質

2

7  試験及び検査方法

2

7.1  試験及び検査方法の条件及び結果

2

7.2  純度  (K

2

SO

4

)

2

7.3  水溶状

2

7.4  pH (50 g/l, 25  ℃)

2

7.5  塩化物  (Cl)

3

7.6  りん酸塩  (PO

4

)

3

7.7  窒素化合物(として)

3

7.8  ナトリウム  (Na)

3

7.9  銅  (Cu)

3

7.10  カルシウム  (Ca)

3

7.11  鉛  (Pb)

3

7.12  ひ素  (As)

4

7.13  鉄  (Fe)

4

8  容器

4

9  表示

4

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

5


 
K 8962:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本試薬

協会 (JRA) 及び財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これに

よって,JIS K 8962 : 1996 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 K

8962

:2008

硫酸カリウム(試薬)

Potassium sulfate (Reagent)

K

2

SO

4

    FW:174.26

序文

この規格は,1987 年に第 1 版として発行された ISO 6353-3 を基に作成した日本工業規格であるが,対

応国際規格の規定の一部を技術的に変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,試薬として用いる硫酸カリウムについて規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 6353-3 : 1987,Reagents for chemical analysis−Part 3:Specifications−Second series (MOD)

なお,対応の程度を表す記号 (MOD) は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを

示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 8001  試薬試験方法通則

3

一般事項

試験及び検査方法の一般的な事項は,JIS K 8001 による。

4

種類

種類は,特級とする。

5

性質

5.1

性状

硫酸カリウムは,無色から白色の結晶又は粉末で,水に溶けやすく,エタノール及びジエチルエーテル

にほとんど溶けない。

5.2  定性方法

定性方法は,次による。



K 8962:2008

a)  試料 1 g に水 20 ml を加えて溶かす(A 液)。A 液 5 ml に塩化バリウム溶液  (100 g/l) 1 ml を加えると

白い沈殿が生じ,この沈殿は塩酸  (2 + 1) 2 ml に溶けない。

b) A 液を用いて JIS K 8001 の 5.29(炎色試験)(1)(アルカリ金属及びアルカリ土類金属試験法)による

と,紫が現れる。

6

品質

品質は,箇条 によって試験及び検査したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質

項目

規格値

純度 (K

2

SO

4

)

質量分率 %

99.0 以上

水溶状

試験適合

pH (50 g/l, 25  ℃)

 5.0∼8.0

塩化物 (Cl)

質量分率 ppm

5 以下

りん酸塩 (PO

4

)

質量分率 ppm

5  以下

窒素化合物(N として)

質量分率 ppm

5 以下

ナトリウム (Na)

質量分率 %

0.02 以下

銅 (Cu)

質量分率 ppm

2 以下

カルシウム (Ca)

質量分率 %

0.001 以下

鉛 (Pb)

質量分率 ppm

2 以下

ひ素 (As)

質量分率 ppm

1 以下

鉄 (Fe)

質量分率 ppm

3 以下

7

試験及び検査方法

7.1

試験及び検査方法の条件及び結果

試験及び検査方法の環境は,JIS K 8001 の 3.7(試験操作など)(1)(試験の環境)による。湿度管理は,

必要に応じて実施する。また,

表 で規定する各品質項目は,次の各試験及び検査方法によって行う。得

られる測定値の計算方法及び規格値に対する判定は,JIS K 8001 の 3.5(測定値)によって行い,これに適

合しなければならない。

7.2

純度  (K

2

SO

4

)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)  試料溶液  試料 3 g を 0.1 mg のけたまではかりとり,全量フラスコ 250 ml に入れて水を加えて溶かし

た後,水を標線まで加える。この液 25 ml を正確にとる。

b)  操作  JIS K 8001 の 5.33(イオン交換滴定法)による。滴定用溶液は 0.1 mol/l 水酸化ナトリウム溶液,

指示薬はブロモチモールブルー溶液を用いる。終点は,液の色が黄色から青みの黄色に変わる点とす

る。この場合,0.1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液 1 ml は,0.008 713 g K

2

SO

4

に相当する。

7.3  水溶状

水溶状は,JIS K 8001 の 5.2(溶状)による。この場合,試料 1 g を用い,濁りの程度の適合限度標準は

(a)(澄明)を用いる。

7.4  pH (50 g/l, 25  ℃)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)  試料溶液  試料 5.0 g に二酸化炭素を含まない水を加えて溶かし,100 ml にする。


3

K 8962:2008

b)  操作  JIS K 8001 の 5.5 (pH) (2)(操作)による。 
7.5

塩化物  (Cl)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)  試料側溶液  試料 2.0 g に水を加えて溶かし,20 ml にする。 
b)  標準側溶液  塩化物標準液  (Cl : 0.01 mg/ml)1.0 ml に水を加えて 20 ml にする。 
c)  操作  JIS K 8001 の 5.7[塩化物 (Cl)](1)(比濁法)による。 
7.6

りん酸塩  (PO

4

)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)  試料側溶液  試料 2.0 g に水を加えて溶かし,20 ml にする。 
b)  標準側溶液  りん酸塩標準液 (PO

4

 : 0.01 mg/ml) 1.0 ml に水を加えて 20 ml にする。

c)  操作  JIS K 8001 の 5.13[りん酸塩 (PO

4

)](1)(比色法)による。

7.7

窒素化合物(として)

窒素化合物は,JIS K 8001 の 5.12[窒素化合物(N として)

](3)(セミミクロケルダール法)による。

ケルダールフラスコ A に試料 5gをとる。

なお,滴定は最小目盛 0.01 ml のメスピペットを用いて行い,滴定量は,0.18 ml 以下である。

注記

  試料に含まれる窒素化合物が少ないので,試料量は,JIS K 8001 の 5.12 (3) (b)(操作)①に記

載している“窒素として 2∼3 mg に相当する量”を満たしていない。

7.8

ナトリウム  (Na)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)  試料側溶液  試料 0.50 g に水を加えて溶かし,100 ml にする(X 液)。 
b)  標準側溶液  試料 0.50 g に水 20 ml,ナトリウム標準液  (Na : 0.1 mg/ml) 1.0 ml 及び水を加えて溶かし,

100 ml にする(Y 液)。

c)  操作  JIS K 8001 の 5.30(炎光光度法)(3)(操作)による。 
7.9

銅  (Cu)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)  試料側溶液  試料 8.0 g に塩酸 (2+1) 1 ml 及び水を加えて溶かし,80 ml にする。 
b)  標準側溶液  試料 8.0 g に銅標準液  (Cu : 0.01 mg/ml) 1.6 ml,鉛標準液  (Pb : 0.01 mg/ml) 1.6 ml,鉄標準

液  (Fe : 0.01 mg/ml) 2.4 ml,塩酸 (2+1) 1 ml 及び水を加えて溶かし,80 ml にする。

c)  空試験用溶液  塩酸 (2+1) 1 ml に水を加えて 5 ml にする。 
d)  操作  JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(2)(抽出液噴霧法)(d)(操作)による(操作の途中で得られ

る X 液,Y 液及び Z 液は,7.11 及び 7.13 にも用いる。

7.10  カルシウム  (Ca)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)  試料側溶液  試料 2.0 g に塩酸 (2+1) 1 ml 及び水を加えて溶かし,100 ml にする(X 液)。 
b)  標準側溶液  試料 2.0 g に水 20 ml,カルシウム標準液  (Ca : 0.01 mg/ml) 2.0 ml,塩酸 (2+1) 1 ml 及び

水を加えて溶かし,100 ml にする(Y 液)

c)  操作  JIS K 8001 の 5.31 (1)(直接噴霧法)(d)(操作)による。 
7.11  鉛  (Pb)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)  試料側溶液  7.9 の X 液を用いる。



K 8962:2008

b)  標準側溶液  7.9 の Y 液を用いる。 
c)  空試験用溶液  7.9 の Z 液を用いる。 
d)  操作  JIS K 8001 の 5.31(2) (d)  ③による。 
7.12  ひ素  (As)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)  試料側溶液  試料 3 g を水素化ひ素発生瓶 100 ml にとり,水を加えて溶かし,20 ml にする。 
b)  標準側溶液  ひ素標準液  (As : 0.001 mg/ml) 3.0 ml を水素化ひ素発生瓶 100 ml にとり,水を加えて 20

ml にする。

c)  操作  JIS K 8001 の 5.19[ひ素 (As)](3)[NN-ジエチルジチオカルバミド酸銀法(AgDDTC 法)]に

よる。

7.13  鉄  (Fe)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)  試料側溶液  7.9 の X 液を用いる。 
b)  標準側溶液  7.9 の Y 液を用いる。 
c)  空試験用溶液  7.9 の Z 液を用いる。 
d)  操作  JIS K 8001 の 5.31 (2) (d)  ③による。 

8

容器

容器は,気密容器とする。

9

表示

容器には,次の事項を表示する。

a)  名称  “硫酸カリウム”及び“試薬”の文字

b)  種類

c)  化学式及び式量

d)  純度

e)  内容量

f)  製造番号

g)  製造業者名又はその略号


5

K 8962:2008

附属書 JA

参考)

JIS と対応する国際規格との対比表

JIS K 8962 : 2008  硫酸カリウム(試薬)

ISO 63533 : 1987,Reagents for chemical analysis−Part 3:Specifications−Second 
series

(Ⅰ) JIS の規定

(Ⅲ)  国際規格の規定

(Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇条番号及び
名称

内容

(Ⅱ) 
国際規格

番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

1  適用範囲

試薬として用い
る硫酸カリウム
について規定。

1

化学分析用試薬 57 品目の
仕様について規定。

変更

JIS は 1 品目 1 規格。

試薬の規格使用者が各規格を多
く引用しやすくするために 1 品目
1 規格としている。

なお,対応国際規格は 20 年以

上見直しが行われていないため
市場の実態に合わない。国際規格

の改正提案を検討する予定。

2  引用規格

3  一般事項

JIS K 8001 によ
る。

追加

項目を追加。 

編集上の差異であり,技術的な差

異はない。

4  種類 

追加

種類の項目を追加。

JIS は種類として“特級”だけな
ので,ISO 規格と技術的な差異は
ない。

5  性質

追加

性質の項目を追加。

一般的な説明事項であり,技術的

差異はない。

6  品質

  R

85.1

追加 1)  品質に差異のある項目:ナ

トリウム,カルシウム,ひ
素及び鉄。

2)  追加した項目:水溶状及び

りん酸塩。

3)  ISO 規格の重金属を JIS 

銅及び鉛に変更。

ISO 規格は,長期間内容の見直し
が行われず国際市場で ISO 規格
品が用いられることはほとんど
ない。また,技術的差異も軽微

ab)

c)

である。

5

K 896

2

20
0

8



K 8962:2008

(Ⅰ) JIS の規定

(Ⅲ)  国際規格の規定

(Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇条番号及び
名称

内容

(Ⅱ) 
国際規格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

R

85.2

試料溶液

変更

JIS は試験及び検査方法の該
当項目で個別に規定。

編集上の差異であり,技術的な差

異は軽微。 

7  試験及び検
査方法 
7.1 試験及び
検査方法の条
件及び結果

R

85.3

追加

項目を追加。 

一般的な試験及び検査方法の条
件及び結果に関する事項であり,
技術的な差異はない。

7.2  純度
(K

2

SO

4

)

イオン交換滴定

 R

85.3.1

イオン交換滴定法

変更

試料の量,指示薬及び滴定用溶
液の濃度などを変更。

技術的な差異は軽微であり,対策
は考慮しない。

7.3  水溶状

追加

項目を追加。 

品質確保のために必要。 
ISO 規格の見直し時に,改正提案
の検討を行う予定。

7.4 pH (50g/l
25℃)

溶液濃度は g/l で
規定。

 R

85.3.2

溶 液 濃 度 は 質 量 分 率   %
で規定。

変更 1)  ISO 規格は溶液濃度を質

量分率  %で規定,JIS は溶
液濃度を g/l で規定。

2)  JIS K 8001 の 5.5 を引用。

JIS は操作性から溶液濃度を g/l
で規定。ISO 規格の見直し時に,
改正提案の検討を行う予定。

7.5 塩 化 物
(Cl)

比濁法  R

85.3.4

比濁法

変更

1)試薬溶液の濃度などを変更
2)JIS K 8001 の 5.7 を引用。

技術的な差異は軽微であり,対策

は考慮しない。 

7.6 りん酸塩
(PO

4

)

比色法

追加

項目を追加。

品質確保のために必要。 
ISO 規格の見直し時に,改正提案
の検討を行う予定。 

7.7 窒素化合
物(N として)

セミミクロケル
ダール法

 R

85.3.3

蒸留−ネスラー法

変更 1)  ISO 規格は蒸留−ネスラ

ー法,JIS はセミミクロケ
ルダール法に変更。

2)  JIS K 8001 の 5.12 を引用。

JIS は,この試薬の用途上からケ
ルダール法で試験している。ISO
規格の見直し時に,改正提案の検

討を行う予定。

7.8 ナトリウ
ム (Na)

炎光光度法

R

85.3.9

炎光光度法

変更 1)  試料の量などを変更。

2)  JIS K 8001 の 5.30 を引用。

技術的な差異は軽微であり,対策
は考慮しない。

6

K 896

2

2

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7

K 8962:2008

(Ⅰ) JIS の規定

(Ⅲ)  国際規格の規定

(Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇条番号及び
名称

内容

(Ⅱ) 
国際規格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

7.9  銅 (Cu)

原子吸光法

(抽出液噴霧法)

 R

85.3.7

重金属

比濁法(Pb として)

変更 1)  操作方法を変更。

2)  JIS K 8001 の 5.31 を引用。

使用者により具体的な情報を提

供するために JIS として必要。
ISO 規格の見直し時に,改正提案
の検討を行う予定。

7.10  カルシ
ウム (Ca)

原子吸光法

(直接噴霧法)

 R

85.3.6

原子吸光法

変更 1)  試料の量などを変更。

2)  JIS K 8001 の 5.31 を引用。

技術的な差異は軽微であり,対策
は考慮しない。 

7.11  鉛 (Pb)

原子吸光法

(抽出液噴霧法)

 R

85.3.7

重金属

比濁法(Pb として)

変更 1)  操作方法を変更。

2)  JIS K 8001 の 5.31 を引用。

使用者により具体的な情報を提

供するために JIS として必要。
ISO 規格の見直し時に,改正提案
の検討を行う予定。

7.12  ひ素 (As) AgDDTC 法

R

85.3.5

AgDDTC 法

変更 1)  試料の量などを変更。

2)  JIS K 8001 の 5.19 を引用。

技術的な差異は軽微であり,対策
は考慮しない。 

7.13  鉄 (Fe)

原子吸光法

(抽出液噴霧法)

 R

85.3.8

1,10-フェナントロリン法

変更 1)  ISO 規格は 1,10-フェナン

トロリン法,JIS は原子吸

光法に変更。

2)  JIS K 8001 の 5.31 を引用。

国際的にも広く普及している方
法に変更。ISO 規格の見直し時

に,改正提案の検討を行う予定。

8  容器

追加

項目を追加。

規格適合性を評価する関係で必
要な項目を追加。

9  表示

追加

項目を追加。

a)

  理由:軽微な技術的差異。箇条 6(品質)の  (Ⅳ)  欄の 1)  ∼3)  は,いずれも一般用途の試薬としては軽微な技術的差異であり,この差が取引上の障害になる

可能性はほとんどない。ISO 規格,JIS とも品質項目の設定・品質水準の設定は,市場での長い使用実績・経験を踏まえたものである。ISO 規格と JIS との質
量分率 ppm∼質量分率 ppt レベルの不純物のごくわずかの差異は,経験上,一般用途の試薬としては実用上差し支えないものと考えられる。

なお,不純物のごくわずかの差異がどのような影響を及ぼすか,あらゆる用途を想定して検証することは現実的ではない。この  (Ⅳ)  欄の 1)  ∼3)  の品質項

目及び品質水準が不満足な場合は,通常,JIS 試薬,ISO 規格試薬とも対応できない。この場合,対応策としては,目的に合致した高純度試薬など特殊用途の
試薬を使用することになる。

b)

  ISO 試薬規格の状況:ISO 規格の試薬は,規格の維持管理が行われていない(規格制定後約 20 年経過)。このため,ISO 規格の内容が現在の市場の要求にこた

えているかどうかの検討が行われていない(JIS との差)

。また,ISO 規格の試薬は,我が国だけではなく,国際市場でも商取引がほとんどなく国際規格とし

ての存在意義が乏しい。

c)

  今後の対策:注

a)

及び

b)

の理由から,当面,対策を考慮しない。

7

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JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 6353-3 : 1987,MOD

被引用法規

食品・添加物等の規格基準(昭和 34 年厚生省告示第 370 号)

第十五改正日本薬局方(平成 18 年厚生労働省告示第 285 号) 
飼料及び飼料添加物の成分規格(昭和 51 年農林省令第 35 号) 
普通肥料の公定規格(昭和 61 年農林水産省告示第 284 号)  附 2  農業環境技術研究所法

関連する外国規格

アメリカ  Reagent Chemicals−American Chemical Society Specifications  ACS 10 版 (2006) 
イギリス  British Standards  BS 6376-3 (1989)

韓国  韓国産業規格 (Korean Standards)  KS M 8310 (1993) KS M ISO 6353-(2002) 
中国  国家標準 (Guojia Biaozhum)  GB/T 16496 (1996) 
チェコ  Ceskych Technickych Norem(チェコ技術標準)  CN 68-5366 (1974)

フランス  Norme Française(フランス標準)  NF ISO 6353-3 (1988) 
ロシア  Gosdarstvennye Standarty(国家標準)  GOST 4145 (1974)

 
注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD………………国際規格を修正している。 

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