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K 8919

:2014

(1) 

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  種類 

1

4

  性質 

1

4.1

  性状  

1

4.2

  定性方法  

2

5

  品質 

2

6

  試験方法  

2

6.1

  一般事項  

2

6.2

  純度(CH

3

I

)(GC  

2

6.3

  水分  

3

6.4

  不揮発分  

3

6.5

  酸  

3

7

  容器 

4

8

  表示 

4


K 8919

:2014

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

試薬協会(JRA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8919:1994 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 26 年 9 月 19 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS マ

ーク表示認証において,JIS K 8919:1994 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 K

8919

:2014

ヨードメタン(試薬)

Iodomethane (Reagent)

CH

3

I

    FW:141.94

序文 

この規格は,1956 年に制定され,その後 4 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1994 年に

行われたが,その後の試験・研究開発などの技術進歩に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,試薬として用いるヨードメタン

1)

について規定する。

1)

別名:よう化メチル

警告  この規格に基づいて試験を行う者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とする。

この規格は,その使用に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。

この規格の利用者は,SDS(安全データシート)

,MSDS(化学物質等安全データシート:JIS Z 

7250

−2012 年廃止,猶予期間 2016 年まで)などを参考にして各自の責任において安全及び健

康に対する適切な措置をとらなければならない。

ヨードメタンは有害なため,蒸気の吸入及び目,粘膜,皮膚への付着を避ける。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0068

  化学製品の水分測定方法

JIS K 0114

  ガスクロマトグラフィー通則

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 9071

  リトマス紙(試薬)

種類 

種類は,特級とする。

性質 

4.1 

性状 


2

K 8919

:2014

   

ヨードメタンは,無色の液体で,空気に触れてよう素を遊離し,次第に着色して黄色から褐色になる。

エタノール(99.5)及びジエチルエーテルに極めて溶けやすく,水にやや溶けやすい。密度は,約 2.28 g/ml

で,沸点は約 43  ℃である。

4.2 

定性方法 

試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 に従って測定すると,波数 2 949 cm

-1

,1 426 cm

-1

,1 240 cm

-1

884 cm

-1

及び 523 cm

-1

付近に主な吸収ピークを認める。試料調製を JIS K 0117 の 5.4 a)(液膜法)によって

行い,窓板に臭化カリウムを用いたときの赤外吸収スペクトルの例を

図 に示す。

図 1−赤外吸収スペクトルの例 

注記  図 は,独立行政法人産業技術総合研究所の SDBS から引用したものである。

品質 

品質は,箇条 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質 

項目

規格値

試験方法

純度(CH

3

I

(GC)

質量分率 %

99.5

以上

6.2 

水分

質量分率 %

0.1

以下

6.3 

不揮発分

質量分率 %

0.01

以下

6.4 

試験適合

6.5 

試験方法 

6.1 

一般事項 

試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050 及び JIS K 8001 による。

6.2 

純度(CH

3

I

)(GC 

純度(CH

3

I

(GC)の試験方法は,次による。


3

K 8919

:2014

a) 

器具及び装置  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1) 

マイクロシリンジ又は試料導入装置  少量の定容量の測定溶液をガスクロマトグラフのカラムに導

入するマイクロシリンジ又は装置。

2) 

ガスクロマトグラフ  装置の構成は,JIS K 0114 に規定するもの。

b) 

分析条件  分析条件は,次による。

なお,別の分析条件でも同等の試験結果が得られることを確認した場合には,その分析条件を用い

ることができる。

1) 

検出器の種類  水素炎イオン化検出器

2) 

固定相液体名  ポリエチレングリコール

3) 

固定相液体の膜厚  1.0

μm

4) 

カラム用キャピラリーの材質,内径及び長さ  石英ガラス,0.53 mm 及び 30 m

5) 

設定温度  カラム槽:初期温度 40 ℃で 5 分間保持し,毎分 20 ℃で 200 ℃になるまで昇温し,200 ℃

で 7 分間保持する。

試料気化室:100  ℃

検出器槽:200  ℃

6) 

キャリヤーガスの種類,流量  ヘリウム,5 ml/min

7) 

試料の導入方式  スプリット注入法(スプリット比  1:100)

8) 

試料の導入量  1.0

μl

c) 

操作  操作は,次のとおり行う。

1) 

測定試料の導入及び記録  試料をマイクロシリンジ又は試料導入装置を用いてガスクロマトグラフ

に導入してクロマトグラムを記録する。

2) 

ピーク面積の測定  クロマトグラムのピーク面積の測定は,JIS K 0114 の 11.3 a)(データ処理ソフ

ト又はデータ処理装置を用いる方法)による。

d) 

定量法  検出したピークの面積を測定し,JIS K 0114 の 11.5(面積百分率法)によって純度(CH

3

I

を求める。

6.3 

水分 

水分の試験方法は,JIS K 0068 の 6.3(容量滴定法)又は 6.4(電量滴定法)による。

なお,容量滴定法の場合,試料 10 g(4.4 ml)をとり,滴定溶媒は,メタノールとする。電量滴定法の

場合は,試料 5 g(2.2 ml)をとる。

6.4 

不揮発分 

不揮発分の試験方法は,JIS K 0067 の 4.3.41

(第 1 法  水浴上で加熱蒸発する方法)による。この場

合,試料 10 g(4.4 ml)をはかりとり,残分は 0.1 mg の桁まではかる。

6.5 

 

酸の試験方法は,次による。

a) 

試薬  主な試薬は,次のとおりとする

リトマス紙  JIS K 9071 に規定するもの。

b) 

器具  主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ試験管 30 ml  共通すり合わせをもつ試験管で,その容量が,約 30 ml∼50 ml のも

の。 

c) 

操作  操作は,次による。


4

K 8919

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1)

試料溶液の調製は,試料 10 g(4.4 ml)を共通すり合わせ試験管 30 ml などにとり,水 5 ml を加え,

30

秒間振り混ぜ,直ちに上層(水相)を分取する。

2)

この水相の液を,ガラス棒などを用いて,青色リトマス紙及び赤色リトマス紙に付け,それぞれの

リトマス紙の色の変化を観察する。

d) 

判定  c)  によって操作し,次に適合するとき,“酸:試験適合”とする。

青色リトマス紙及び赤色リトマス紙に水相の液を付着させた部分の色は変わらない(水相は,リト

マス紙に中性である。

容器 

容器は,遮光した気密容器とする。

表示 

容器には,次の事項を表示する。

a)

日本工業規格番号

b)

名称  “ヨードメタン”及び“試薬”の文字

c)

種類

d)

化学式び式量

e)

純度

f)

内容量

g)

製造番号

h)

製造年月又はその略号

i)

製造業者名又はその略号