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K 8903

:2014

(1) 

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  種類 

2

4

  性質 

2

4.1

  性状  

2

4.2

  定性方法  

2

5

  品質 

3

6

  試験方法  

3

6.1

  一般事項  

3

6.2

  純度[(CH

3

)

2

CHCH

2

COCH

3

](GC  

3

6.3

  エタノール溶状  

4

6.4

  密度(20  ℃)  

5

6.5

  屈折率 n

20

D

  

5

6.6

  水分  

5

6.7

  不揮発物  

5

6.8

  酸(CH

3

COOH

として)  

5

6.9

  硫酸着色物質  

8

7

  容器 

9

8

  表示 

9


K 8903

:2014

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

試薬協会(JRA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8903:1995 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 26 年 9 月 19 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS マ

ーク表示認証において,JIS K 8903:1995 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 K

8903

:2014

4-

メチル-2-ペンタノン(試薬)

4-Methyl-2-pentanone (Reagent)

(CH

3

)

2

CHCH

2

COCH

3

    FW:100.16

序文 

この規格は,1966 年に制定され,その後 4 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1995 年に

行われたが,その後の試験・研究開発などの技術進歩に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,試薬として用いる 4-メチル-2-ペンタノン

1)

について規定する。

1)

  別名:メチルイソブチルケトン,MIBK

警告  この規格に基づいて試験を行う者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とする。

この規格は,その使用に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。

この規格の利用者は,SDS(安全データシート)

,MSDS(化学物質等安全データシート:JIS Z 

7250

−2012 年廃止,猶予期間 2016 年まで)などを参考にして各自の責任において安全及び健

康に対する適切な措置をとらなければならない。

4-メチル-2-ペンタノンは液体で,引火性が強いので,火気を避け,また,有害なので,蒸気

を吸入しないようにし,皮膚・粘膜に付着しないように注意する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0061

  化学製品の密度及び比重測定方法

JIS K 0062

  化学製品の屈折率測定方法

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0068

  化学製品の水分測定方法

JIS K 0114

  ガスクロマトグラフィー通則

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 1107

  窒素

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8005

  容量分析用標準物質

JIS K 8102

  エタノール(95)

(試薬)

JIS K 8129

  塩化コバルト(II)六水和物(試薬)


2

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JIS K 8142

  塩化鉄(III)六水和物(試薬)

JIS K 8150

  塩化ナトリウム(試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8541

  硝酸(試薬)

JIS K 8550

  硝酸銀(試薬)

JIS K 8574

  水酸化カリウム(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8603

  ソーダ石灰(試薬)

JIS K 8842

  ブロモチモールブルー(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 9007

  りん酸二水素カリウム(試薬)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS R 3505

  ガラス製体積計

種類 

種類は,特級とする。

性質 

4.1 

性状 

4-メチル-2-ペンタノンは,無色透明からほとんど透明な液体である。エタノール及びジエチルエーテル

には極めて溶けやすく,水に溶けにくい。沸点は約 115  ℃である。

4.2 

定性方法 

試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 に従って測定すると,波数 2 959 cm

-1

,2 873 cm

-1

,1 717 cm

-1

1 469 cm

-1

,1 425 cm

-1

,1 407 cm

-1

,1 367 cm

-1

,1 171 cm

-1

,948 cm

-1

及び 594 cm

-1

付近に主な吸収ピークを

認める。試料調製を JIS K 0117 の 5.4 a)(液膜法)によって行い,窓板に臭化カリウムを用いたときの赤

外吸収スペクトルの例を

図 に示す。

図 1−赤外吸収スペクトルの例 


3

K 8903

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注記  図 は,独立行政法人産業技術総合研究所の SDBS から引用したものである。

品質 

品質は,箇条 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質 

項目

規格値

試験方法

純度[(CH

3

)

2

CHCH

2

COCH

3

(GC)

質量分率 %

99.5 以上

6.2 

エタノール溶状

試験適合

6.3 

密度(20  ℃) g/ml

0.799∼0.804

6.4 

屈折率 n

20

D

1.394∼1.397

6.5 

水分

質量分率 %

0.1 以下

6.6 

不揮発物

質量分率 %

0.001 以下

6.7 

酸(CH

3

COOH として)

質量分率 %

0.01 以下

6.8 

硫酸着色物質

試験適合

6.9 

試験方法 

6.1 

一般事項 

試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050 及び JIS K 8001 による。

6.2 

純度[(CH

3

)

2

CHCH

2

COCH

3

](GC 

純度[(CH

3

)

2

CHCH

2

COCH

3

(GC)の試験方法は,次による。

a) 

器具及び装置  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1) 

マイクロシリンジ又は試料導入装置  少量の定容量の測定溶液をガスクロマトグラフのカラムに導

入するマイクロシリンジ又は装置。

2) 

ガスクロマトグラフ  装置の構成は,JIS K 0114 に規定するもの。

b) 

分析条件  分析条件は,次による。

なお,別の分析条件でも同等の試験結果が得られることを確認した場合には,その条件を用いても

よい。

1) 

キャピラリーカラム(内径 1.2 mm)の場合 

1.1) 

検出器の種類  水素炎イオン化検出器

1.2) 

固定相液体名  ジメチルポリシロキサン

1.3) 

固定相液体の膜厚  2.0 μm

1.4) 

カラム用キャピラリーの材質,内径及び長さ  ほうけい酸ガラス

2)

,1.2 mm 及び 40 m

1.5) 

設定温度  カラム槽    110  ℃

        試料気化室  140  ℃

        検出器槽    140  ℃

1.6) 

キャリヤーガスの種類及び流量  ヘリウム,20 ml/min∼40 ml/min

1.7) 

試料の導入方式  全量注入方式

1.8) 

試料の導入量  0.1 μ1∼0.3 μ1

2)

  石英ガラスの加熱によって変形・軟化を起こし始める温度を下げ,膨張をなるべく小さ

く保つために酸化ほう素を加えたもの。


4

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2) 

キャピラリーカラム(内径 0.25 mm)の場合 

2.1) 

検出器の種類  水素炎イオン化検出器

2.2) 

固定相液体名  ポリエチレングリコール

2.3) 

固定相液体の膜厚  0.25 μm

2.4) 

カラム用キャピラリーの材質,内径及び長さ  石英ガラス,0.25 mm 及び 30 m

2.5) 

設定温度  カラム槽    60  ℃

        試料気化室  110  ℃

        検出器槽    250  ℃

2.6) 

キャリヤーガスの種類及び流量  ヘリウム,1.5 ml/min

2.7) 

試料の導入方式  スプリット注入法(スプリット比  1:100)

2.8) 

試料の導入量  0.2 μ1

c) 

操作  操作は,次のとおり行う。

1) 

試料の導入及び記録  試料をマイクロシリンジ又は試料導入装置を用いてガスクロマトグラフに導

入してクロマトグラムを記録する。

なお,あらかじめ 4-メチル-2-ペンタノンの保持時間を確認しておく。

2) 

ピーク面積の測定  クロマトグラムのピーク面積の測定は,JIS K 0114 の 11.3 a)(データ処理ソフ

ト又はデータ処理装置を用いる方法)による。

d) 

定量法  検出したピークの面積を測定し,JIS K 0114 の 11.5(面積百分率法)によって純度

[(CH

3

)

2

CHCH

2

COCH

3

(GC)を求める。

6.3 

エタノール溶状 

エタノール溶状の試験方法は,次による。

a) 

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) 

エタノール(95)  JIS K 8102 に規定するもの。

2) 

硝酸(12)  JIS K 8541 に規定する硝酸(質量分率 60 %∼61 %)の体積 1 と水の体積 2 とを混合

する。

3) 

硝酸銀溶液(20 g/l)  JIS K 8550 に規定する硝酸銀 2 g を水に溶かして 100 ml にする。褐色ガラス

製瓶に保存する。

4) 

塩化物標準液 

4.1) 

塩化物標準液(Cl1 mg/ml)  次のいずれかのものを用いる。

4.1.1)

計量標準供給制度[JCSS

3)

]に基づく標準液で,酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致し

た場合に用い,必要な場合は,適切な方法で希釈して使用する。

4.1.2) JCSS

以外の認証標準液で酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致した場合に用い,必要な

場合は,適切な方法で希釈して使用する。ただし,JCSS 以外の認証標準液がない場合は,市販

の標準液を用いる。

4.1.3)  JIS K 8150

に規定する塩化ナトリウム 1.65 g を全量フラスコ 1 000 ml にはかりとり,水を加えて

溶かし,水を標線まで加えて混合する。

3)

 JCSS は,Japan Calibration Service System の略称である。

4.2) 

塩化物標準液(Cl0.01 mg/ml)  塩化物標準液(Cl:1 mg/ml)10 ml を全量フラスコ 1 000 ml

に正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。

b) 

濁りの程度の適合限度標準  濁りの程度の適合限度標準“澄明”は,次による。


5

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塩化物標準液(Cl:0.01 mg/ml)0.2 ml を共通すり合わせ平底試験管[c)  参照]にはかりとり,水

10 ml,硝酸(1+2)1 ml 及び硝酸銀溶液(20 g/l)1 ml を加え,更に水を加えて 20 ml とし,振り混

ぜてから 15 分間放置する。

c) 

器具  主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管  濁り,ごみなどの有無が確認しやすい大きさで,目盛のあるもの。例

として,容量 50 ml,直径約 23 mm のもの。

d) 

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料 5 ml を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,エタノール(95)を加え

て混合し,エタノール(95)で 20 ml にする。

2)

直後に,試料溶液の濁りの程度を b)  と比較する。また,ごみ,浮遊物などの異物の有無を上方又

は側面から観察する。

e) 

判定  d)  によって操作し,次の 1)  及び 2)  に適合するとき,“エタノール溶状:試験適合”とする。

1)

試料溶液の濁りは,b)  の濁りより濃くない。

2)

試料溶液には,ごみ,浮遊物などの異物をほとんど認めない。

6.4 

密度(20  ℃) 

密度(20  ℃)の試験方法は,JIS K 0061 の 7.2(比重瓶法)又は 7.3(振動式密度計法)による。

6.5 

屈折率 n

20

D

屈折率 n

20

D

の試験方法は,JIS K 0062 による。

6.6 

水分 

水分の試験方法は,JIS K 0068 の 6.3(容量滴定法)又は 6.4(電量滴定法)による。

なお,容量滴定法の場合,試料 10 g(12.5 ml)をはかりとり,滴定溶媒は,ピリジン-エチレングリコー

ル混合液(ピリジンの体積 5 とエチレングリコールの体積 1 とを混合したもの。

,又はジエチレングリコ

ールモノエチルエーテル-イミダゾール-二酸化硫黄−よう素混合液[ジエチレングリコールモノエチルエ

ーテル/イミダゾール/二酸化硫黄/よう素を,

(7:1:1:1)の含有率で混合したもの。

4)

とする。電

量滴定法の場合は,試料 1.0 g(1.2 ml)をはかりとる。

4)

  滴定溶媒に相当するものが市場にあれば,用いることができる。

6.7 

不揮発物 

不揮発物の試験方法は,JIS K 0067 の 4.3.41

(第 1 法  水浴上で加熱蒸発する方法)による。この場

合,試料 100 g(124.8 ml)をはかりとり,蒸発させる容器に適量ずつ入れて,試料の全てを蒸発させる。

6.8 

酸(CH

3

COOH

として) 

酸(CH

3

COOH として)の試験方法は,次による。

a) 

試薬,ガス及び試験用溶液類  試薬,ガス及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) 

エタノール(95)  JIS K 8102 に規定するもの。

2) 

ソーダ石灰  JIS K 8603 に規定するもの(必要な場合に用いる。)。

3) 

窒素  JIS K 1107 に規定するもの。

4) 

水酸化カリウム溶液(250 g/l)  JIS K 8574 に規定する水酸化カリウム 29.4 g を水に溶かして 100 ml

にする(必要な場合に用いる。

。高密度ポリエチレンなどの樹脂製の瓶などに保存する。

5) 

二酸化炭素を除いた水  次の 5.1)5.4)  のいずれか,又はそれらの二つ以上を組み合わせたものを

用い,使用時に調製する。

5.1)

水をフラスコに入れ,加熱し,沸騰が始まってから 5 分間以上その状態を保つ。加熱を止め,フ


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ラスコの口を時計皿で軽く蓋をして少し放置して沸騰が止まった後に,ガス洗浄瓶に水酸化カリ

ウム溶液(250 g/l)を入れたもの,又はソーダ石灰管を連結して空気中の二酸化炭素を遮り,冷却

したもの。

5.2)

水をフラスコに入れ,水の中に窒素を 15 分間以上通じたもの。

5.3)

二酸化炭素分離膜をもつガス分離管を用いて,水から二酸化炭素を除いたもの。

5.4)

新鮮な 18 MΩ・cm 以上の抵抗率のある水を,窒素を通じた三角フラスコに泡立てないように採取

したもの。ただし,採水後速やかに用いる。

6) 

ブロモチモールブルー溶液  JIS K 8842 に規定するブロモチモールブルー0.10 g をエタノール(95)

50 ml に溶かし,水で 100 ml にする。褐色ガラス製瓶に保存する。

7) 

緩衝液(pH 6.8

(りん酸二水素カリウム−水酸化ナトリウム混合溶液)  0.1 mol/l  りん酸二水素カ

リウム溶液 50 ml 及び 0.2 mol/l  水酸化ナトリウム溶液 11.82 ml を全量フラスコ 100 ml にはかりとり,

二酸化炭素を除いた水を標線まで加えて混合する。

7.1) 0.1 

mol/l 

りん酸二水素カリウム溶液  JIS K 9007 に規定するりん酸二水素カリウム(pH 標準液

用)6.80 g(質量分率 100 %としての相当質量)を全量フラスコ 500 ml に入れ,適量の二酸化炭素

を除いた水で溶かし,二酸化炭素を除いた水を標線まで加える。

注記 1 0.1

mol/l

りん酸二水素カリウム溶液の調製は,JIS K 8001 

表 JB.6(緩衝液調製用溶

液)と同じである。

7.2) 0.2 

mol/l 

水酸化ナトリウム溶液  二酸化炭素を除いた水 30 ml をポリエチレン製瓶 100 ml に入れ,

JIS K 8576

に規定する水酸化ナトリウム 36 g を少量ずつ加えて溶かし,

栓をして 4∼5 日放置する。

その上澄み液 10 ml をポリエチレン製瓶 1 000 ml にはかりとり,二酸化炭素を除いた水 1 000 ml

を加え,A 液とする。JIS K 8005 に規定するアミド硫酸は,試験成績書などに従って乾燥する。

その 0.4 g∼0.5 g を 0.1 mg の桁まではかりとり,コニカルビーカー100 ml に移し,水 25 ml を加え

て溶かした後,指示薬としてブロモチモールブルー溶液数滴を加え,A 液で滴定する。終点は,

液の色が黄から青みの緑になる点とする。A 液のファクターを計算した後,A 液を全量フラスコ

500 ml(ポリプロピレン製など耐塩基性のもの)に標線まで入れ,それにファクターが 1.000 にな

るように計算量の水を正確に加える。加える水の体積は,次の式によって算出する。

500

)

000

.

1

(

×

f

V

ここに,

V

加える水の体積(

ml

f

標定によって求められたファクター

注記 2

 0.2

mol/l

水酸化ナトリウム溶液の標定及び計算は,JIS K 8001 

表 JB.6(緩衝液調製

用溶液)と同じである。

8) 0.1 

mol/l 

水酸化ナトリウム溶液(

NaOH

4.000 g/l

0.1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液の調製,標定

及び計算は,次による。

注記 3

 0.1

mol/l

水酸化ナトリウム溶液の調製,標定及び計算は,JIS K 8001 の JA.5.2(滴定用

溶液の調製,標定及び計算)r) 3)

と同じである。

8.1) 

調製  JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム

165 g

を高密度ポリエチレンなどの樹脂製の気密

容器

500 ml

にはかりとり,二酸化炭素を除いた水

150 ml

を加えて溶かした後,二酸化炭素を遮り

4

5

日間放置する。その上澄み液

54 ml

を高密度ポリエチレンなどの樹脂製の気密容器

1 000 ml

にはかりとり,二酸化炭素を除いた水を加えて

1 000 ml

とし,混合する。その

100 ml

を全量フラ

スコ

1 000 ml

にはかりとり,二酸化炭素を除いた水を標線まで加えて混合した後,高密度ポリエ


7

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:2014

チレンなどの樹脂製の気密容器に入れる。必要があれば,ソーダ石灰管を付けて保存する。

8.2) 

標定  標定は,認証標準物質

5)

又は JIS K 8005 に規定する容量分析用標準物質のアミド硫酸を用

い,次のとおり行う。

8.2.1)

認証標準物質

5)

のアミド硫酸を用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。

8.2.2)

容量分析用標準物質のアミド硫酸を用いる場合は,試験成績書などに従って乾燥する。

8.2.3)

認証標準物質

5)

又は容量分析用標準物質のアミド硫酸

0.24 g

0.29 g

0.1 mg

の桁まではかりコ

ニカルビーカー

100 ml

に移し,水

25 ml

を加えて溶かした後,指示薬としてブロモチモールブル

ー溶液数滴を加え,8.1)

で調製した

0.1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液で滴定する。終点は,液の

色が黄から青みの緑になる点とする。

5)

認証標準物質を供給する者として,独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総合セン

ター(

NMIJ

,米国国立標準技術研究所(

NIST

)などの国家計量機関及び認証標準物質

生産者がある。

8.3) 

計算  ファクターは,次の式によって算出する。

100

9

0

7

009

.

0

A

V

m

f

×

×

=

ここに,

f

0.1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液のファクター

m

はかりとったアミド硫酸の質量(g)

A

アミド硫酸の純度(質量分率  %)

V

滴定に要した 0.1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液の体積
(ml)

0.009 709: 0.1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液 1 ml に相当するアミド

硫酸の質量を示す換算係数(g/ml)

b) 

器具  主な器具は,次のとおりとする。

1) 

共通すり合わせ三角フラスコ 200 ml  JIS R 3503 に規定するもの。

2) 

メスピペット又はミクロビュレット  JIS R 3505 に規定する,最小目盛が 0.01 ml のもの。

c) 

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,あらかじめ窒素を約 200 ml/min で,約 2 分間通じて空気を置換した共通すり合

わせ三角フラスコ 200 ml にエタノール(95)60 ml をはかりとり,直ちに二酸化炭素を除いた水 40

ml を加える。ブロモチモールブルー溶液 3 滴を加え,窒素を液面に流しながら,液の色が中間色

6)

になるまで,0.1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液又は塩酸(0.1 mol/l)でメスピペット又はミクロビュ

レットを用いて中和し,試料 20 g(25.0 ml)を加えて,液の色を共通すり合わせ三角フラスコの側

面から観察する。

6)

  緩衝液(pH 6.8)120 ml を共通すり合わせ三角フラスコ 200 ml にとり,ブロモチモールブ

ルー溶液 3 滴を加えたときの色。

2)

試料溶液の色が,中間色からアルカリ性色となる場合は,続けて窒素を液面に流しながら,メスピ

ペット又はミクロビュレットを用いて 0.1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液 0.33 ml を加えて,液の色を

共通すり合わせ三角フラスコの側面から観察する。ただし,0.1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液のファ

クターが 1.00 でない場合は,加える体積を補正する。

d) 

判定  c)  によって操作し,次の 1)  又は 2)  に適合するとき,

“酸(CH

3

COOH として)

:質量分率 0.01 %

以下(規格値)

”とする。

1)

試料溶液の色は,中間色からアルカリ性色になる。


8

K 8903

:2014

   

2)

試料溶液から得られた液の色は,中間色からアルカリ性色になる。

注記 4 d) 

2) 

の場合の酸(CH

3

COOH として)の含有率(質量分率  %)を求める場合は,次の

式によって計算する。

100

005

006

.

0

×

×

×

=

m

f

V

A

ここに,

A

酸(CH

3

COOH として)の含有率(質量分率  %)

V

滴定に要した 0.1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液の体積
(ml)

f

0.1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液のファクター

m

はかりとった試料の質量(g)

0.006 005: 0.1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液 1 ml に相当する

CH

3

COOH の質量を示す換算係数(g/ml)

6.9 

硫酸着色物質 

硫酸着色物質の試験方法は,次による。

a) 

試験用溶液類  試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) 

塩酸(139)  JIS K 8180 に規定する塩酸の体積 1 と水の体積 39 とを混合する。

2) 

ブロモチモールブルー溶液  6.8 a) 6)  による。

3) 

硫酸[質量分率(95±0.5%]  あらかじめ JIS K 8951 に規定する硫酸の純度を求め,希釈が必要

な場合は,計算量の水をはかりとり,注意して徐々に硫酸を加えて濃度を質量分率(95±0.5)%に

調整する。

硫酸の純度  共通すり合わせ三角フラスコ 100 ml などの質量を 0.1 mg の桁まではかり,硫酸 1.0

g を入れ,再び 0.1 mg の桁まで質量をはかる。共通すり合わせ三角フラスコなどを冷却しながら水
20 ml を徐々に加える。ブロモチモールブルー溶液数滴を加え,1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液で滴

定する。終点は液の色が黄から青みの緑に変わる点とする。

硫酸の純度は,次の式によって算出する。

100

04

0.049

1

2

×

×

×

=

m

m

f

V

A

ここに,

A

硫酸の純度(H

2

SO

4

(質量分率  %)

V

滴定に要した 1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液の体積(ml)

f

1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液のファクター

m

2

試料を入れた共通すり合わせ三角フラスコの質量(g)

m

1

共通すり合わせ三角フラスコの質量(g)

0.049 04: 1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液 1 ml に相当する H

2

SO

4

質量を示す換算係数(g/ml)

4) 

比色原液  比色原液の調製は,次による。

4.1) 

塩化コバルト(II)比色原液  JIS K 8129 に規定する塩化コバルト(II)六水和物 59.5 g(質量分

率 100 %としての相当質量)をビーカー1 000 ml にはかりとり,塩酸(1+39)を加えて溶かし,

全量フラスコ 1 000 ml に移し,更に塩酸(1+39)を標線まで加えて混合する。

4.2) 

塩化鉄(III)比色原液  JIS K 8142 に規定する塩化鉄(III)六水和物 45.0 g(質量分率 100 %とし

ての相当質量)をビーカー1 000 ml にはかりとり,塩酸(1+39)を加えて溶かし,全量フラスコ

1 000 ml に移し,更に塩酸(1+39)を標線まで加えて混合する。

b) 

着色の程度の適合限度標準  着色の程度の適合限度標準“比色標準液 H”は,次による。


9

K 8903

:2014

表 に示す割合によって比色標準液 H 5.0 ml を共通すり合わせ平底試験管に調製する。

表 2−硫酸着色物質試験用比色標準液 

比色標準液の記号

比色原液

塩化コバルト(II)

塩化鉄(III)

H

0.2 ml

1.5 ml

3.3 ml

c) 

器具  主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管  6.3 c)  による。

d) 

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料 5 ml を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,約 10  ℃に冷却する。振

り混ぜながら,約 10  ℃に冷却した硫酸[質量分率(95±0.5)%]5 ml を 30  ℃を超えないように

注意して徐々に加え,約 10  ℃に冷却し,約 10  ℃で 15 分間放置する。

2)

試料溶液の色を,共通すり合わせ平底試験管の上方又は側面から観察する。

e) 

判定  d)  によって操作し,次に適合するとき,“硫酸着色物質:試験適合”とする。

試料溶液の色は,比色標準液 H の色より濃くない。

容器 

容器は,遮光した気密容器とする。

表示 

容器には,次の事項を表示する。

a)

日本工業規格番号

b)

名称  “4-メチル-2-ペンタノン”及び“試薬”の文字

c)

種類

d)

化学式及び式量

e)

純度

f)

内容量

g)

製造番号

h)

製造業者名又はその略号