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日本工業規格

JIS

 K

8893

-1996

メチルオレンジ(試薬)

Methyl orange

C

14

H

14

N

3

NaO

3

FW : 327.34

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いるメチルオレンジ(

1

)

について規定する。

(

1

)

化学名:4'−ジメチルアミノアゾベンゼン-4-スルホン酸ナトリウム

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  メチルオレンジは,次の性質を示す。

(1)

性状  メチルオレンジは,赤みのだいだい∼暗い黄みの褐色の結晶又は粉末で,水に溶けにくく,エ

タノール及びジエチルエーテルにほとんど溶けない。

(2)

定性方法  試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 によって測定すると,波数 2 900cm

1

1 610cm

1

1 520cm

1

,1 360cm

1

,1 200cm

1

,1 120cm

1

,1 040cm

1

,820cm

1

,750cm

1

,690cm

-1

及び 620cm

1

付近に主な吸収を認める。この場合,試料調製は JIS K 0117 の 6.2(1)(錠剤法)による。赤外吸収ス

ペクトルの一例を

図 に示す。


2

K 8893-1996

図 1  赤外吸収スペクトルの一例

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

水溶状

試験適合

吸光度(乾燥後) (5mg/

λ, pH4.8) 0.33 以上

乾燥減量 (105℃) 15.0%以下 
強熱残分(硫酸塩)

(乾燥後) 20.0∼23.0%

変色範囲 (pH)

(黄みの赤)3.1−4.4(赤みの黄色)

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

水溶状

試料 0.10g+水 80ml→温めて溶かす→冷却+水  (→100ml)  (A 液)→その 20ml……澄明[A 液は(5)

の試験に用いる]

(2)

吸光度(乾燥後) (5mg/

λ, pH4.8)    0.33 以上

(a)

操作  (3)の残分 0.10g(0.1mg のけたまではかる)+水 80ml→温めて溶かす→冷却→全量フラスコ

100ml

に移し,水 15ml で洗い入れる→水を標線まで加える→その 10ml(正確にとる)→全量フラ

スコ 100ml に入れる→水を標線まで加える→その 5ml(正確にとる)→全量フラスコ 100ml に入れ

る→JIS K 8001 の 5.28[変色範囲(指示薬)

]の緩衝液 (pH4.8) を標線まで加える→約 5 分間放置

→吸収セル(光路長 10mm)を用い,波長 465nm 付近の吸収極大の波長における吸光度を,緩衝液

(pH4.8)

を対照液として測定。

(b)

計算

S

A

E

10

.

0

×

=


3

K 8893-1996

ここに,

E

吸光度 (5mg/

λ, pH4.8)

S

はかりとった試料の質量 (g)

A

測定した吸光度

0.10

(1)

の規定試料量 (g)

(3)

乾燥減量 (105)  15.0%以下

JIS K 0067

の 4.1.4(1)(第 1 法  大気圧下で加熱乾燥する方法)による。この場合,試料 1g(0.1mg

のけたまではかる)を用い,4 時間乾燥し,減量 150mg 以下[残分は(2)及び(4)の試験に用いる]

(4)

強熱残分(硫酸塩)(乾燥後)  20.0∼23.0%

(3)

の残分 0.5g(0.1mg のけたまではかる)→るつぼに入れる→加熱板上で徐々に加熱→炭化“→放冷

+硫酸 0.5ml→徐々に加熱→灰化”

(2 回行う)→1 時間強熱→デシケーター中で放冷……残分 100∼

115mg

(5)

変色範囲 (pH) 

JIS K 8001

の 5.28 の pH3.1,pH3.8 及び pH4.4 の緩衝液 10ml ずつをそれぞれ試験管に入れる+(1)の A

液 0.5ml……それぞれ黄みの赤,黄赤,赤みの黄色が現れる。

7.

容器  遮光した気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “メチルオレンジ”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

内容量

(5)

製造番号

(6)

製造業者名又はその略号


4

K 8893-1996

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

岡  林  哲  夫

工業技術院標準部繊維化学規格課

札  川  紀  子

物質工学工業技術研究所計測化学部

高  橋  孝  一

通商産業検査所検査部検査業務課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

森  崎  謙  一

社団法人日本化学工業協会

嶋  貫      孝

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

坂  本      勉

財団法人日本規格協会

高  田  芳  矩

財団法人日本分析センター

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

鈴  木  正  信

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会