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日本工業規格

                    JIS

 K

8889

-1996

メタクレゾールパープル(試薬)

Metacresol purple

C

21

H

18

O

5

S

    FW: 382.44

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いるメタクレゾールパープルについて規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  メタクレゾールパープルは,次の性質を示す。

(1)

性状  メタクレゾールパープルは,赤褐色∼暗い緑の結晶性粉末又は粉末で,すりつぶしたときは暗

い赤である。エタノールにやや溶けにくく,水に溶けにくい。水酸化ナトリウム溶液に溶ける。

(2)

定性方法  試料の赤外吸収スペクトルを,JIS K 0117 によって測定すると,波数 2 920cm

1

,1 590cm

1

,1 320cm

1

,1 230cm

1

,1 170cm

1

及び 1 020cm

1

付近に主な吸収を認める。この場合,試料調製

は,JIS K 0117 の 6.2(1)(錠剤法)による。赤外吸収スペクトルの一例を

図 に示す。


2

K 8889-1996

図 1  赤外吸収スペクトルの一例

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

エタノール溶状

試験適合

水酸化ナトリウム溶液溶状 試験適合

吸光度  (10mg/l,pH7.0) 0.36 以上 
乾燥減量 (105℃) 1.0%以下 
強熱残分(硫酸塩) 0.5%以下

変色範囲 (pH)

酸性側  (赤)1.2-2.8(黄色)
塩基性側(黄色)7.4-9.0(紫)

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

エタノール溶状

試料 0.10g(0.1mのけたまではかる)→全量フラスコ 100ml にとる→エタノール (50vol%) を加え

て溶かす→エタノール (50vol%) を標線まで加える(A 液)

(3)の試験にも用いる]

A

液 20ml……澄明。

(2)

水酸化ナトリウム溶液溶状

すりつぶした試料 0.10g+0.02mol/水酸化ナトリウム溶液 13.5ml→温めて溶かす→冷却+水  (→

250ml)

(B 液)

(6)の試験にも用いる]

B

液 20ml……澄明。

(3)

吸光度  (10mg/lpH7.0)    0.36 以上

(a)

操作  (1)の A 液 2ml(正確にとる)→全量フラスコ 200ml にとる→JIS K 8001 の 5.28[変色範囲(指


3

K 8889-1996

示薬)

]の緩衝液 (pH7.0) を標線まで加える→約 5 分間放置→吸収セル(光路長 10mm)を用い,波

長 430nm 付近の吸収極大の波長における吸光度を,緩衝液 (pH7.0) を対照液として測定。

(b)

計算

S

A

E

10

.

0

×

=

ここに,

E

吸光度 (10mg/l,pH7.0)

S

はかりとった試料の質量  (g)

A

測定した吸光度

0.10

(1)

の規定試料量  (g)

(4)

乾燥減量 (105)    1.0%以下

JIS K 0067

の 4.1.4(1)(第 1 法  大気圧下で加熱乾燥する方法)による。試料 1g(0.1mのけたまで

はかる)を用い,2 時間乾燥し,減量 10m以下。

(5)

強熱残分(硫酸塩)  0.5%以下

JIS K 0067

の 4.4.4(4)(第 4 法  硫酸塩として強熱する方法)による。試料 0.40を用いて操作し,

1

時間強熱したときの残分 2m以下。

(6)

変色範囲 (pH) 

酸性側  JIS K 8001 の 5.28(1)(緩衝液の調製)の pH1.2,pH2.0 及び pH2.8 の緩衝液 10ml ずつをそ

れぞれ試験管に入れる+(2)の溶液 0.2ml……それぞれ赤,赤みの黄色及び黄色が現れる。

塩基性側  JIS K 8001 の 5.28(1)の pH7.4,pH8.2 及び pH9.0 の緩衝液 10ml ずつをそれぞれ試験管に

入れる+(2)の溶液 0.2ml……それぞれ黄色,赤みの黄色及び紫が現れる。

7.

容器  遮光した気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “メタクレゾールパープル”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式及び式量

(4)

内容量

(5)

製造番号

(6)

製造業者名又はその略号


4

K 8889-1996

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

岡  林  哲  夫

工業技術院標準部繊維化学規格課

札  川  紀  子

物質工学工業技術研究所計測化学部

高  橋  孝  一

通商産業検査所検査部検査業務課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

森  崎  謙  一

社団法人日本化学工業協会

嶋  貫      孝

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

坂  本      勉

財団法人日本規格協会

高  田  芳  矩

財団法人日本分析センター

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

鈴  木  正  信

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会