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K 8870

:2012

(1)

目  次

ページ

序文 

1

適用範囲

1

引用規格

1

種類

2

性質

2

4.1 

性状

2

4.2 

定性方法 

2

品質

3

試験方法

3

6.1 

一般事項 

3

6.2 

純度(C

9

H

6

O

4

3

6.3 

水溶状

5

6.4 

強熱残分(硫酸塩)

6

6.5 pH

10 g/l25  ℃) 

6

6.6 

アミノ酸分析適合性

7

6.7 

鋭敏度

7

容器

8

表示

8

取扱い上の注意 

8


K 8870

:2012

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

試薬協会(JRA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8870:1992 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 24 年 12 月 20 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS

マーク表示認証において,JIS K 8870:1992 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 K

8870

:2012

ニンヒドリン(試薬)

Ninhydrin (Reagent)

C

9

H

6

O

4

    FW:178.14

序文 

この規格は,1950 年に制定され,その後 5 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は,1992 年に

行われたが,その後の試験・研究開発などの技術進歩に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,試薬として用いるニンヒドリン

1)

について規定する。

1)

  化学名:2,2-ジヒドロキシ-1H-インデン-1,3(2H)-ジオン

警告  この規格に基づいて試験を行う者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とする。

この規格は,その使用に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。

この規格の利用者は,MSDS(化学物質等安全データシート)などを参考にして各自の責任に

おいて安全及び健康に対する適切な措置をとらなければならない。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0113

  電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則

JIS K 0115

  吸光光度分析通則

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 1107

  窒素

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8005

  容量分析用標準物質

JIS K 8102

  エタノール(95)

(試薬)

JIS K 8150

  塩化ナトリウム(試薬)

JIS K 8201

  塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)


2

K 8870

:2012

JIS K 8291

  グリシン(試薬)

JIS K 8355

  酢酸(試薬)

JIS K 8371

  酢酸ナトリウム三水和物(試薬)

JIS K 8541

  硝酸(試薬)

JIS K 8550

  硝酸銀(試薬)

JIS K 8574

  水酸化カリウム(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8603

  ソーダ石灰(試薬)

JIS K 8777

  ピリジン(試薬)

JIS K 8842

  ブロモチモールブルー(試薬)

JIS K 8895

  2-メトキシエタノール(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 9502

  L(+)-アスコルビン酸(試薬)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS Z 8802

  pH 測定方法

種類 

種類は,特級とする。

性質 

4.1 

性状 

ニンヒドリンは,白からうすい黄又はうすい紅を帯びた白の結晶又は結晶性粉末で,エタノールに溶け

やすく,水にやや溶けにくく,ジエチルエーテルに溶けにくい。融点は,約 240  ℃(分解)である。

4.2 

定性方法 

試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 に従って測定すると,波数 3 245 cm

-1

,1 748 cm

-1

,1719 cm

-1

1 593 cm

-1

,1 186 cm

-1

,1 063 cm

-1

及び 741 cm

-1

付近に主な吸収ピークを認める。試料調製を JIS K 0117 

5.3

(粉体)a)(錠剤法)によって行い,錠剤の調製に臭化カリウムを用いたときの赤外吸収スペクトルの

例を

図 に示す。


3

K 8870

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図 1−赤外吸収スペクトルの例

注記  図 は,独立行政法人産業技術総合研究所の SDBS から引用したものである。

品質 

品質は,箇条 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質

項目

規格値

試験方法

純度(C

9

H

6

O

4

質量分率 %

98.0 以上

6.2 

水溶状

試験適合

6.3 

強熱残分(硫酸塩)

質量分率  %

0.1  以下

6.4 

pH(10 g/l,25  ℃)

3.5∼4.5

6.5 

E

440

吸光度 0.14

以下

E

460

吸光度 0.04

以下

アミノ酸分析適合性

E

570

吸光度 0.006

以下

6.6 

鋭敏度

試験適合

6.7 

試験方法 

6.1 

一般事項 

試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050 及び JIS K 8001 による。

6.2 

純度(C

9

H

6

O

4

 

純度(C

9

H

6

O

4

)の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

エタノール(95  JIS K 8102 に規定するもの。

2)

ソーダ石灰  JIS K 8603 に規定するもの。

3)

塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液  JIS K 8201 に規定する塩化ヒドロキシルアンモニウム 25 g に

水 50 ml を加えて溶かし,エタノール(95)を加えて 300 ml にする。

4)

水酸化カリウム溶液(250 g/l)  JIS K 8574 に規定する水酸化カリウム 29.4 g を水に溶かして 100


4

K 8870

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ml にする(必要な場合に用いる。)。ポリエチレン製瓶などに保存する。

5)

二酸化炭素を除いた水  次の 5.1)5.4)のいずれか,又はそれらの二つ以上を組み合わせたものを用

い,使用時に調製する。

5.1)

水をフラスコに入れ,加熱して,沸騰が始まってから 5 分間以上その状態を保つ。加熱を止め,

フラスコの口を時計皿で軽く蓋をして少し放置して沸騰が止まった後に,ガス洗浄瓶に水酸化カ

リウム溶液(250 g/l)を入れたもの,又はソーダ石灰管を連結して空気中の二酸化炭素を遮り,冷

却したもの。

5.2)

水をフラスコに入れ,水の中に JIS K 1107 に規定する窒素を 15 分間以上通じたもの。

5.3)

水から二酸化炭素分離膜をもつガス分離管を用いて二酸化炭素を除いたもの。

5.4) 18

MΩ・cm 以上の抵抗率のある水を,窒素を通じた三角フラスコに泡立てないように採取したも

の。ただし,採水後速やかに用いる。

6)

ブロモチモールブルー溶液  JIS K 8842 に規定するブロモチモールブルー0.10 g をエタノール(95)

50 ml に溶かし,水で 100 ml にする。褐色ガラス製瓶に保存する。

7)  1 mol/l 

水酸化ナトリウム溶液(NaOH:40.00 g/l) 1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液の調製,標定及び

計算は,次による。

7.1)

調製  JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム 165 g をポリエチレン製などの気密容器 500 ml に

はかりとり,二酸化炭素を除いた水 150 ml を加えて溶かした後,ソーダ石灰管を連結して空気中

の二酸化炭素を遮り 4∼5 日間放置する。その上澄み液 54 ml をポリエチレン製などの気密容器

1 000 ml にはかりとり,二酸化炭素を除いた水を加えて 1 000 ml とし,混合した後,ソーダ石灰

管を付けて保存する。

7.2)

標定  標定は,認証標準物質

2)

又は JIS K 8005 に規定する容量分析用標準物質のアミド硫酸を用

い,次のとおり行う。

7.2.1)

認証標準物質

2)

のアミド硫酸を用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。

7.2.2)

容量分析用標準物質のアミド硫酸を用いる場合は,必要量をめのう乳鉢で軽く砕いた後,上口デ

シケーター(減圧デシケーター)に入れ,上口デシケーター内圧 2.0 kPa 以下で約 48 時間乾燥す

る,又は試験成績書などに定める方法で使用する。

7.2.3)

認証標準物質

2)

又は容量分析用標準物質のアミド硫酸 2.4∼2.6 g を 0.1 mg の桁まではかりとっ

てコニカルビーカー100 ml に移し,水 25 ml を加えて溶かした後,指示薬としてブロモチモール

ブルー溶液数滴を加え,7.1)で調製した 1 mol/l 水酸化ナトリウム溶液で滴定する。終点は,液

の色が黄から青みの緑になる点とする。

2)

  容量分析に用いることが可能な認証書の付いた標準物質で,不確かさが算出され国際単位

系(SI)へのトレーサビリティが保証されたもの。ただし,これらが入手できない場合に

は,

市販の含有率が明らかな標準物質も用いることができ,その説明書に従って使用する。

なお,認証標準物質の供給者としては,独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総合

センター(NMIJ),米国国立標準技術研究所(NIST)などの国家計量機関及び認証標準

物質生産者がある。

7.3)

計算  ファクターは,次の式によって算出する。

100

09

097

0

A

V

.

m

f

×

×

=

ここに,

f

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液のファクター


5

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m

はかりとったアミド硫酸の質量(

g

A

アミド硫酸の純度(質量分率

  %

V

滴定に要した

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液の体積(

ml

0.097 09

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液

1 ml

に相当するアミド硫酸

の質量を示す換算係数(

g/ml

b)

器具及び装置

主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1)

共通すり合わせ還流冷却器

JIS R 3503

に規定するもの。

2)

水浴

沸騰水浴として使用することができ,蒸発皿,ビーカーなどを載せられるもの。

3)

電位差滴定装置

JIS K 0113

の 5.(電位差滴定方法)に規定するもの。ただし,指示電極はガラス

電極を,参照電極は銀−塩化銀電極を用いる。また,ガラス電極及び銀−塩化銀電極の複合電極も

用いることができる。

c)

操作

操作は,次のとおり行う。

試料

1 g

0.1 mg

の桁まではかりとり,共通すり合わせ三角フラスコ

200 ml

に入れ,塩化ヒドロキ

シルアンモニウム溶液

60 ml

を加えて溶かす。共通すり合わせ還流冷却器を付けて,水浴上で

30

分間

加熱した後,放冷する。還流冷却器をエタノール(

95

10 ml

で洗い,その洗液と共通すりあわせ三

角フラスコ内の溶液とをビーカー

200 ml

などに移す。共通すり合わせ三角フラスコをエタノール(

95

15 ml

で洗い,その洗液もビーカー

200 ml

などに合わせ入れる。

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液で,JIS 

K 0113

の 5.(電位差滴定方法)によって滴定を行う。

別に同一条件で空試験を行って滴定量を補正する。

d)

計算

純度(

C

9

H

6

O

4

)は,次の式によって算出する。

(

)

100

8

3

059

.

0

2

1

×

×

×

=

m

f

V

V

A

ここに,

A

純度(

C

9

H

6

O

4

(質量分率

  %

V

1

滴定に要した

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液の体積(

ml

V

2

空試験に要した

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液の体積(

ml

f

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液のファクター

m

はかりとった試料の質量(

g

0.059 38

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液

1 ml

に相当する

C

9

H

6

O

4

の質

量を示す換算係数(

g/ml

6.3 

水溶状 

水溶状の試験方法は,次による。

a)

試験用溶液類

試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

硝酸(12

JIS K 8541

に規定する硝酸(質量分率

 60

61 %

)の体積

1

と水の体積

2

とを混合

する。

2)

硝酸銀溶液(20 g/l

JIS K 8550

に規定する硝酸銀

2 g

を水に溶かして

100 ml

にする。溶液は,

褐色ガラス製瓶に保存する。

3)

塩化物標準液

3.1)

塩化物標準液(Cl1 mg/ml

次のいずれかのものを用いる。

3.1.1)

計量標準供給制度[

JCSS

3)

]に基づく標準液で,酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致し

た場合に用い,適切な方法で希釈して使用する。

3.1.2)

 JCSS

以外の認証標準液で酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致した場合に用い,必要な

場合は,適切な方法で希釈して使用する。ただし,

JCSS

以外の認証標準液が入手できない場合


6

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は,市販の標準液を用いる。

3.1.3)

JIS K 8150

に規定する塩化ナトリウム

1.65 g

を全量フラスコ

1 000 ml

にはかりとり,水を加えて

溶かし,水を標線まで加えて混合する。

3)

 JCSS

は,

Japan Calibration Service System

の略称である。

3.2)

塩化物標準液(Cl0.01 mg/ml

塩化物標準液(

Cl

1 mg/ml

10 ml

を全量フラスコ

1 000 ml

に正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。

b)

濁りの程度の適合限度標準

濁りの程度の適合限度標準(

“澄明”

)は,次による。

塩化物標準液(

Cl

0.01 mg/ml

0.2 ml

を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,水

10 ml

,硝酸

1

2

1 ml

及び硝酸銀溶液(

20 g/l

1 ml

を加え,更に水を加えて

20 ml

とし,振り混ぜてから

15

分間放置する。

c)

器具

主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管

濁り,ごみなどの有無が確認しやすい大きさで,目盛のあるもの。例

として,容量

50 ml

,直径

23 mm

のもの。

d)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料

1.0 g

を全量フラスコ

100 ml

にはかりとり,水

80 ml

を加えて溶かし,水

を標線まで加えて混合する(

S

液)

S

液は,6.7 の試験にも用いる。

2)

  S

20 ml

を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,濁りの程度を b)と比較する。また,ごみ,

浮遊物などの異物の有無を共通すり合わせ平底試験管の上方又は側面から観察する。

e)

判定

d)

によって操作し,次の 1)及び 2)に適合するとき,

“水溶状:試験適合”とする。

1)

試料溶液の濁りは,b)の濁りより濃くない。

2)

試料溶液には,ごみ,浮遊物などの異物をほとんど認めない。

6.4 

強熱残分(硫酸塩) 

強熱残分(硫酸塩)は,JIS K 0067 の 4.4.4

4)(第

4

硫酸塩として強熱する方法)による。ただし,

この場合,試料

1.0 g

0.1 mg

の桁まではかりとり,JIS K 8951 に規定する硫酸

0.5 ml

を加えて灰化し,

放冷する。再び,硫酸

0.5 ml

を加え,白煙が出なくなるまで加熱した後,

600

±

50

)℃で強熱する。

6.5 pH

10 g/l25  ℃) 

pH

10 g/l

25

℃)の試験方法は,次による。

a)

ガス及び試験用溶液類  ガス及び試験用溶液類には,次のものを用いる。

1)

窒素

JIS K 1107

に規定するもの。

2)

二酸化炭素を除いた水

6.2 a) 5)

による。

3)

pH

標準液

JIS Z 8802

の箇条 7

pH

標準液)による。

b)

装置

主な装置は,次のとおりとする。

1)

恒温水槽

25

±

0.5

)℃に調節できるもの。

2)

pH

JIS Z 8802

に規定する形式

II

以上の性能のもの。

c)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料

1.0 g

を全量フラスコ

100 ml

にはかりとり,二酸化炭素を除いた水を加え

て溶かし,二酸化炭素を除いた水を標線まで加えて混合する。この溶液を適切な容量のビーカーに

とる。

2)

 pH

の測定は,JIS Z 8802 の 8.2(測定方法)による。この場合,液温(

25

±

0.5

)℃の恒温水槽に浸

した試料溶液の液面上に窒素を流し,かき混ぜながらはかる。


7

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6.6 

アミノ酸分析適合性 

アミノ酸分析適合性の試験方法は,次による。

a)

試験用溶液類

試験用溶液類は,次のものを用いる。

酢酸‐酢酸ナトリウム‐2-メトキシエタノール溶液

JIS K 8371

に規定する酢酸ナトリウム三水和

25 g

に水

30 ml

及び JIS K 8355 に規定する酢酸

5 ml

を加えて溶かして煮沸する。JIS K 1107 に規定

する窒素を通じながら冷却した後,水を加えて

50 ml

にする。その溶液

15 ml

に JIS K 8895 に規定す

2-

メトキシエタノール

45 ml

を加え,かき混ぜながら窒素を通じて酸素を除く。

b)

器具及び装置

主な器具及び装置は,次のものを用いる。

1) 

吸収セル

光の吸収を測定するために試料,対照液などを入れる容器で,光路長が

10 mm

のもの。

2) 

分光光度計  JIS K 0115 に規定するもの。

c)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料

0.50 g

を全量フラスコ

50 ml

にはかりとり,酢酸‐酢酸ナトリウム‐

2-

トキシエタノール溶液を加えて溶かし,更に酢酸‐酢酸ナトリウム‐

2-

メトキシエタノール溶液を

標線まで加え混合する。

2)

吸収セルを用い,分光光度計で波長

440 nm

460 nm

及び

570 nm

付近の吸収極大の波長における試

料溶液の吸光度を,酢酸‐酢酸ナトリウム溶液‐

2-

メトキシエタノールを対照液として JIS K 0115

の 6.(特定波長における吸収の測定)によって測定する。

d)

判定

c)

によって操作し,次の 1)3)に適合するとき,

“アミノ酸分析適合性:吸光度(

E

440

)は

0.14

以下,吸光度(

E

460

)は

0.04

以下,及び吸光度(

E

570

)は

0.006

以下(規格値)

”とする。

1)

波長

440 nm

付近の試料溶液の吸光度(

E

440

)は

0.14

以下。

2)

波長

460 nm

付近の試料溶液の吸光度(

E

460

)は

0.04

以下。

3)

波長

570 nm

付近の試料溶液の吸光度(

E

570

)は

0.006

以下。

6.7 

鋭敏度 

鋭敏度の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類

試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

ピリジン

JIS K 8777

に規定するもの。

2)

L(+)-

アスコルビン酸溶液(0.5 g/l

JIS K 9502

に規定する

L(+)-

アスコルビン酸

0.5 g

を水に溶か

して

1 000 ml

にする。

3)

グリシン溶液(50 mg/l

JIS K 8291

に規定するグリシン

50 mg

を水に溶かして

1 000 ml

にする。

b)

器具及び装置

主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1)

共通すり合わせ平底試験管

6.3 c)

による。

2)

水浴

沸騰水浴として使用することができ,試験管などを浸せき(漬)できるもの。

c)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,6.3) d) 1)で調製した

S

1.0 ml

を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,こ

れに水

1 ml

,グリシン溶液(

50 mg/l

0.20 ml

,ピリジン

1 ml

及び

L(+)-

アスコルビン酸溶液(

0.5 g/l

1 ml

を加える。

2)

空試験溶液の調製は,6.3) d) 1)で調製した

S

1.0 ml

を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,

これに水

1 ml

,ピリジン

1 ml

及び

L(+)-

アスコルビン酸溶液(

0.5 g/l

1 ml

を加える。

3)

試料溶液及び空試験溶液を水浴中で

25

分間加熱する。水冷した後,約

2

分間激しく振り混ぜ,水を

加えて

20 ml

にする。


8

K 8870

:2012

4)

白の背景を用いて,共通すり合わせ平底試験管の上方又は側方から試料溶液及び空試験溶液から得

られた液の色を観察する。

d)

判定

c)

によって操作し,次の 1)及び 2)に適合するとき,

“鋭敏度:試験適合”とする。

1)

試料溶液から得られた液には,青紫が現れる。

2)

空試験溶液から得られた液は,僅かに着色しても青紫が現れない。

なお,青紫が現れるときは,ピリジン若しくは

L(+)-

アスコルビン酸溶液(

0.5 g/l

,又は,ピリジ

ン及び

L(+)-

アスコルビン酸溶液(

0.5 g/l

)の両試薬を取り替えて試験を行う。

容器 

容器は,遮光した気密容器とする。

表示 

容器には,次の事項を表示する。

a)

日本工業規格番号

b)

名称

“ニンヒドリン”及び“試薬”の文字

c)

種類

d)

化学式及び式量

e)

純度

f)

内容量

g)

製造番号

h)

製造業者名又はその略号

取扱い上の注意 

吸い込んだり,眼,皮膚及び衣類に触れないように適切な保護具を着用する。特に,皮膚に付着すると

着色するので注意して取り扱う。