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K 8848

:2012

(1)

目  次

ページ

序文 

1

適用範囲

1

引用規格

1

種類

2

性質

2

4.1 

性状

2

4.2 

定性方法 

2

品質

2

試験方法

3

6.1 

一般事項 

3

6.2 

純度[CH

3

(CH

2

)

4

CH

3

](GC) 

3

6.3 

水分

4

6.4 

不揮発物 

4

6.5 

酸(CH

3

COOH

として)

4

6.6 

油脂

6

6.7 

チオフェン類 

6

6.8 

硫酸着色物質 

7

6.9 

硫化物及び還元性物質 

8

容器

8

貯蔵方法

9

表示

9

10 

取扱い上の注意事項

9


K 8848

:2012

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

試薬協会(JRA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8848:1992 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 24 年 12 月 20 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS

マーク表示認証において,JIS K 8848:1992 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 K

8848

:2012

ヘキサン(試薬)

Hexane (Reagent)

CH

3

(CH

2

)

4

CH

3

    FW:86.18

序文 

この規格は,1962 年に制定され,その後 3 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は,1992 年に

行われたが,その後の試験・研究開発などの技術進歩に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,試薬として用いるヘキサンについて規定する。

警告  この規格に基づいて試験を行う者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とする。

この規格は,その使用に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。

この規格の利用者は,MSDS(化学物質等安全データシート)などを参考にして各自の責任に

おいて安全及び健康に対する適切な措置をとらなければならない。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0068

  化学製品の水分測定方法

JIS K 0114

  ガスクロマトグラフィー通則

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 1107

  窒素

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8005

  容量分析用標準物質

JIS K 8085

  アンモニア水(試薬)

JIS K 8089

  2,3-インドリンジオン(試薬)

JIS K 8101

  エタノール(99.5)

(試薬)

JIS K 8102

  エタノール(95)

(試薬)

JIS K 8129

  塩化コバルト(II)六水和物(試薬)

JIS K 8142

  塩化鉄(III)六水和物(試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8550

  硝酸銀(試薬)


2

K 8848

:2012

JIS K 8574

  水酸化カリウム(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8603

  ソーダ石灰(試薬)

JIS K 8842

  ブロモチモールブルー(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 8983

  硫酸銅(II)五水和物(試薬)

JIS K 9007

  りん酸二水素カリウム(試薬)

JIS P 3801

  ろ紙(化学分析用)

JIS R 3505

  ガラス製体積計

種類 

種類は,特級とする。

性質 

4.1 

性状 

ヘキサンは,無色透明の揮発性の液体で特異なにおいがあり,エタノール及びジエチルエーテルに極め

て溶けやすく,水にほとんど溶けない。密度(20  ℃)は約 0.66 g/ml,沸点は約 69  ℃である。

4.2 

定性方法 

試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 に従って測定すると,波数 2 959 cm

-1

,2 925 cm

-1

,2 874 cm

-1

2 860 cm

-1

,1 467 cm

-1

,1 379 cm

-1

及び 725 cm

-1

付近に主な吸収ピークを認める。試料調製を JIS K 0117 

5.4 a)

(液膜法)によって行い,窓板に臭化カリウムを用いたときの赤外吸収スペクトルの例を

図 に示す。

図 1−赤外吸収スペクトルの例

注記  図 は,独立行政法人産業技術総合研究所の SDBS から引用したものである。

品質 

品質は,箇条 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。


3

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表 1−品質

項目

規格値

試験方法

純度[CH

3

(CH

2

)

4

CH

3

(GC)

質量分率 %

96.0 以上

6.2 

水分

質量分率  %

0.05  以下

6.3 

不揮発物

質量分率 %

0.001 以下

6.4 

酸(CH

3

COOH として)

質量分率  %

0.002 以下

6.5 

油脂

試験適合

6.6 

チオフェン類

試験適合

6.7 

硫酸着色物質

試験適合

6.8 

硫化物及び還元性物質

試験適合

6.9 

試験方法 

6.1 

一般事項 

試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050 及び JIS K 8001 による。

6.2 

純度[CH

3

(CH

2

)

4

CH

3

](GC 

純度[CH

3

(CH

2

)

4

CH

3

(GC)の試験方法は,次による。

a)

器具及び装置  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1)

ガスクロマトグラフ  JIS K 0114 に規定するもの。

2)

マイクロシリンジ又は試料導入装置  少量の定容量の測定溶液をガスクロマトグラフのカラムに導

入するマイクロシリンジ又は装置。

b)

分析条件  分析条件は,次による。

なお,別の分析条件でも同等の試験結果が得られることが確認されている場合には,その条件を用

いてもよい。

1)

検出器の種類  水素炎イオン化検出器

2)

固定相液体名  ジメチルポリシロキサン

3)

固定相液体の膜厚 5.0

μm

4)

カラム用キャピラリーの材質,内径及び長さ  石英ガラス,0.53 mm,30 m

5)

設定温度  カラム槽 45

℃で 5 分間保持した後,毎分 5  ℃の割合で 105  ℃まで昇温して,2 分間

保持する。

試料気化室 150

検出器槽 150

6)

キャリヤーガスの種類及び流量  ヘリウム,5 ml/min

7)

試料の導入方式  全量注入法

8)

試料の導入量 0.2

μl

c)

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

測定試料の導入及び記録  試料をマイクロシリンジ又は試料導入装置を用いてガスクロマトグラフ

に導入してクロマトグラムを記録する。

なお,あらかじめ,ヘキサンの保持時間を確認しておく。

2)

ピーク面積の測定  クロマトグラムのピーク面積の測定は,JIS K 0114 の 11.3(ピーク面積の測定)

a)

(データ処理ソフト又はデータ処理装置を用いる方法)による。

d)

定量法

各 成 分 の ピ ー ク 面 積 を 測 定 し , JIS K 0114 の 11.5 ( 面 積 百 分 率 法 ) に よ っ て 純 度


4

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[CH

3

(CH

2

)

4

CH

3

(GC)を算出する。

6.3 

水分 

水分の試験方法は,JIS K 0068 の 6.3(容量滴定法)

,又は 6.4(電量滴定法)による。ただし,容量滴定

法の場合,試料 20 g(30.3 ml)をはかりとり,溶媒はメタノールとする。電量滴定法の場合は,試料 5.0 g

(7.6 ml)をはかりとる。

6.4 

不揮発物 

不揮発物の試験方法は,JIS K 0067 の 4.3.4

1)(第 1 法  水浴上で加熱蒸発する方法)による。ただし,

この場合,試料 100 g を 0.1 mg の桁まではかりとる。

6.5 

酸(CH

3

COOH

として) 

酸(CH

3

COOH として)の試験方法は,次による。

a)

試薬,ガス及び試験用溶液類  試薬,ガス及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

エタノール(95)  JIS K 8102 に規定するもの。

2)

ソーダ石灰  JIS K 8603 に規定するもの(必要な場合に用いる)。

3)

窒素  JIS K 1107 に規定するもの。

4)

塩酸(0.05 mol/l)  JIS K 8180 に規定する塩酸 4.5 ml をはかりとり,水を加えて 1 000 ml とし,混

合した後,気密容器に入れる。

5)

水酸化カリウム溶液(250 g/l) JIS K 8574 に規定する水酸化カリウム 29.4 g を水に溶かして 100 ml

にする(必要な場合に用いる。

。ポリエチレン製瓶などに保存する。

6)

二酸化炭素を除いた水  次の 6.1)6.4)のいずれか,又はそれらの二つ以上を組み合わせたものを用

い,使用時に調製する。

6.1)

水をフラスコに入れ,加熱し,沸騰が始まってから 5 分間以上その状態を保つ。加熱を止め,フ

ラスコの口を時計皿で軽く蓋をして少し放置して沸騰が止まった後に,ガス洗浄瓶に水酸化カリ

ウム溶液(250 g/l)を入れたもの,又はソーダ石灰管を連結して空気中の二酸化炭素を遮り,冷却

したもの。

6.2)

水をフラスコに入れ,水の中に窒素を 15 分間以上通じたもの。

6.3)

水から二酸化炭素分離膜をもつガス分離管を用いて二酸化炭素を除いたもの。

6.4) 18

MΩ・cm 以上の抵抗率のある水を,窒素を通じた三角フラスコに泡立てないように採取したも

の。ただし,採水後速やかに用いる。

7)  pH 6.8

の緩衝液(りん酸二水素カリウム−水酸化ナトリウム混合溶液) pH

6.8 の緩衝液(りん酸

二水素カリウム−水酸化ナトリウム混合溶液)の調製は,次による。

7.1)  0.1 mol/l 

りん酸二水素カリウム溶液  JIS K 9007 に規定するりん酸二水素カリウム(pH 標準液

用)6.80 g(質量分率 100 %としての相当質量)を全量フラスコ 500 ml に入れ,適量の二酸化炭素

を除いた水で溶かし,二酸化炭素を除いた水を標線まで加えて混合する。ほうけい酸ガラス製瓶,

ポリエチレン製瓶などに保存する。

7.2)  1 mol/l 

水酸化ナトリウム溶液(NaOH:40.00 g/l) 1

mol/l

水酸化ナトリウム溶液の調製,標定

及び計算は,次による。

7.2.1)

調製  JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム 165 g をポリエチレン製などの気密容器 500 ml

にはかりとり,二酸化炭素を除いた水 150 ml を加えて溶かした後,ソーダ石灰管を連結して空

気中の二酸化炭素を遮り 4∼5 日間放置する。その上澄み液 54 ml をポリエチレン製などの気密

容器 1 000 ml にはかりとり,二酸化炭素を除いた水を加えて 1 000 ml とし,混合した後,ソー


5

K 8848

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ダ石灰管を付けて保存する。

7.2.2)

標定  標定は,認証標準物質

1)

又は JIS K 8005 に規定する容量分析用標準物質のアミド硫酸を

用い,次のとおり行う。

7.2.2.1)

認証標準物質

1)

のアミド硫酸を用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。

7.2.2.2)

容量分析用標準物質のアミド硫酸を用いる場合は,必要量をめのう乳鉢で軽く砕いた後,上口

デシケーター(減圧デシケーター)に入れ,上口デシケーター内圧 2.0 kPa 以下で約 48 時間乾

燥する。

7.2.2.3)

認証標準物質

1)

又は容量分析用標準物質のアミド硫酸 2.4∼2.6 g を 0.1 mg の桁まではかりとっ

てコニカルビーカー100 ml に移し,水 25 ml を加えて溶かした後,指示薬としてブロモチモー

ルブルー溶液数滴を加え,

7.2.1)

で調製した 1 mol/l  水酸化ナトリウム溶液で滴定する。

終点は,

液の色が黄から青みの緑になる点とする。

1)

  容量分析に用いることが可能な認証書の付いた標準物質で,不確かさが算出され国際単

位系(SI)へのトレーサビリティが保証されたもの。ただし,認証書のある標準物質を

入手できない場合には,含有率が明らかな市販の標準物質を用いることができ,その説

明書に従って使用する。

なお,認証標準物質の供給者としては,独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総

合センター(NMIJ)

,米国国立標準技術研究所(NIST)などの国家計量機関及び認証標

準物質生産者がある。

7.2.3)

計算  ファクターは,次の式によって算出する。

100

09

097

.

0

A

V

m

f

×

×

=

ここに,

f

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液のファクター

m

はかりとったアミド硫酸の質量(

g

A

アミド硫酸の純度(質量分率

  %

V

滴定に要した

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液の体積(

ml

0.097 09

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液

1 ml

に相当するアミド硫酸

の質量を示す換算係数(

g/ml

7.3)

0.2 mol/l 

水酸化ナトリウム溶液の調製(

NaOH

8.00 g/l

 1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液のファ

クターから計算した必要な体積を正確に全量フラスコ

100 ml

にはかりとり,水を標線まで加えて

混合し,ソーダ石灰管を付けてポリエチレン製などの気密容器に入れる。

7.4)

pH 6.8

の緩衝液の調製

 0.1

mol/l

りん酸二水素カリウム溶液

50.0 ml

及び

0.2 mol/l

水酸化ナトリ

ウム溶液

11.82 ml

を全量フラスコ

100 ml

に正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。ほ

うけい酸ガラス製瓶,ポリエチレン製瓶などに保存する。

8)

ブロモチモールブルー溶液

JIS K 8842

に規定するブロモチモールブルー

0.10 g

をエタノール(

95

50 ml

に溶かし,水で

100 ml

にする。褐色ガラス製瓶に保存する。

9)

0.05 mol/l 

水酸化ナトリウム溶液(

NaOH

2.00 g/l

 1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液

10 ml

を全量フ

ラスコ

200 ml

に正確にはかりとり,二酸化炭素を除いた水を標線まで加えて混合する。使用時に調

製し,ポリエチレン製などの気密容器に入れる。ファクターは,

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液のフ

ァクターを用いる。

b)

器具

主な器具は,次のとおりとする。

メスピペット

JIS R 3505

に規定するもので,最小目盛

0.01 ml

のもの。


6

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c)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,あらかじめ窒素を約

2

分間通じて空気を置換した分液漏斗

100 ml

に二酸化炭素

を除いた水

25 ml

をはかりとり,ブロモチモールブルー溶液

2

滴を加え,窒素を液面に通じながら

メスピペットを用いて液の色が中間色

2)

になるまで

0.05 mol/l

水酸化ナトリウム溶液又は塩酸

0.05 mol/l

)で中和し,試料

30 g

45 ml

)を加える。約

2

分間激しく振り混ぜ,あらかじめ窒素を

2

分間通じて空気を置換した共通すり合わせ三角フラスコ

100 ml

に下層(水相)を移し,共通す

り合わせ三角フラスコの上方又は側面から試料溶液から得られた水相の色を観察する。

2)

試料溶液から得られた水相が中間色から酸性側の色(黄)の場合は,液面に窒素を通じながらメス

ピペットを用いて

0.05 mol/l

水酸化ナトリウム溶液

0.20 ml

を加える。共通すり合わせ三角フラスコ

の上方又は側面から,試料溶液の水相から得られた液を観察する。ただし,

0.05 mol/l

水酸化ナト

リウム溶液のファクターが

1.00

でない場合は,加える体積を補正する。

2)

共通すり合わせ三角フラスコ

200 ml

pH 6.8

の緩衝液約

25 ml

をはかりとり,ブロモチモー

ルブルー溶液

2

滴を加えたときの色。

d)

判定

c)

によって操作し,次の 1)又は 2)に適合するとき,

“質量分率

0.002 %

以下(規格値)

”とする。

1)

試料溶液から得られた水相の色は,中間色からアルカリ性色(青)になる。

2)

水相から得られた液の色は,中間色からアルカリ性色(青)になる。

注記

酸(

CH

3

COOH

として)の含有率(質量分率

  %

)は,次の式による。

100

6

002

003

.

0

×

×

×

=

m

f

V

A

ここに,

A

酸(

CH

3

COOH

として)の含有率(質量分率

  %

V

0.05 mol/l

水酸化ナトリウム溶液の体積(

ml

f

0.05 mol/l

水酸化ナトリウム溶液のファクター

m

はかりとった試料の質量(

g

0.003 002 6

0.05 mol/l

水酸化ナトリウム溶液

1 ml

に相当する

CH

3

COOH

の質量を示す換算係数(

g/ml

6.6 

油脂 

油脂の試験方法は,次による。

a)

器具

主な器具は,次のとおりとする。

ろ紙

JIS P 3801

に規定するもの。

b)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料

10 ml

を温めたガラス板上においたろ紙上に少量ずつ滴加し,揮発させる。

2)

ろ紙上の油状の汚点を上方から観察する。

c)

判定

b)

によって操作し,次に適合するとき,

“油脂:試験適合”とする。

ろ紙上に油状の汚点が残らない。

6.7 

チオフェン類 

チオフェン類の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類

試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

硫酸

JIS K 8951

に規定するもの。

2)

2,3-

インドリンジオン・硫酸溶液

JIS K 8089

に規定する

2,3-

インドリンジオン

0.1 g

を硫酸

20 ml

に溶かす。褐色ガラス製瓶に保存する。

b)

器具

主な器具は,次のとおりとする。


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K 8848

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共通すり合わせ平底試験管

色が確認しやすい大きさで目盛のあるもの。例として,容量

50 ml

直径約

23 mm

のもの。

c)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料

25 ml

を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,硫酸

15 ml

及び

2,3-

イン

ドリンジオン・硫酸溶液

0.10 ml

を加えて振り混ぜ,

1

時間放置する。

2)

試料溶液から得られた下層(硫酸相)の液の色を,共通すり合わせ平底試験管の側面から観察する。

d)

判定

c)

によって操作し,次に適合するとき,

“チオフェン類:試験適合”とする。

試料溶液から得られた硫酸相の液の色は,黄にとどまり,緑から青にならない。

6.8 

硫酸着色物質 

硫酸着色物質の試験方法は,次による。

a)

試験用溶液類

試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

塩酸(139

JIS K 8180

に規定する塩酸の体積

1

と水の体積

39

とを混合する。

2)

ブロモチモールブルー溶液

6.5 a) 8)

による。

3)

硫酸[質量分率(95±0.5%]  あらかじめ JIS K 8951 に規定する硫酸の純度を求め,希釈が必要

な場合は,計算量の水をはかりとり,注意して徐々に硫酸を加えて濃度を質量分率(

95

±

0.5

%

調製する。

3.1)

硫酸の純度

共通すり合わせ三角フラスコ

100 ml

の質量を

0.1 mg

の桁まではかり,試料

1.0 g

入れ,再び

0.1 mg

の桁まで質量をはかる。共通すり合わせ三角フラスコを冷却しながら水

20 ml

を徐々に加える。ブロモチモールブルー溶液数滴を加え,

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液で滴定す

る。終点は液の色が黄から青みの緑に変わる点とする。

硫酸の純度は,次の式によって算出する。

100

04

0.049

1

2

×

×

×

=

m

m

f

V

A

ここに,

A

純度(

H

2

SO

4

(質量分率

  %

V

滴定に要した

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液の体積(

ml

f

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液のファクター

m

2

試料を入れた共通すり合わせ三角フラスコの質量(

g

m

1

共通すり合わせ三角フラスコの質量(

g

0.049 04

1 mol/l

水酸化ナトリウム溶液

1 ml

に相当する

H

2

SO

4

の質

量を示す換算係数(

g/ml

4)

比色原液

比色原液の調製は,次による。

4.1)

塩化コバルト(II)比色原液

JIS K 8129

に規定する塩化コバルト(

II

)六水和物

59.5 g

(質量分

100 %

としての相当質量)をビーカー

1 000 ml

にはかりとり,塩酸(

1

39

)を加えて溶かし,

全量フラスコ

1 000 ml

に移し入れ,ビーカー

1 000 ml

を塩酸(

1

39

)で洗ってその洗液を入れ,

更に塩酸(

1

39

)を標線まで加えて混合する。

4.2)

塩化鉄(III)比色原液

JIS K 8142

に規定する塩化鉄(

III

)六水和物

45.0 g

(質量分率

100 %

しての相当質量)をビーカー

1 000 ml

にはかりとり,塩酸(

1

39

)を加えて溶かし,全量フラス

1 000 ml

に移し入れ,ビーカー

1 000 ml

を塩酸(

1

39

)で洗ってその洗液を入れ,更に塩酸(

1

39

)を標線まで加えて混合する。

4.3)

硫酸銅(II)比色原液

JIS K 8983

に規定する硫酸銅(

II

)五水和物

62.4 g

(質量分率

100 %

とし

ての相当質量)をビーカー

1 000 ml

にはかりとり,塩酸(

1

39

)を加えて溶かし,全量フラスコ


8

K 8848

:2012

1 000 ml

に移し入れ,ビーカー

1 000 ml

を塩酸(

1

39

)で洗ってその洗液を入れ,更に塩酸(

1

39

)を標線まで加えて混合する。

5)

1 mol/l 

水酸化ナトリウム溶液(

NaOH

40.00 g/l

6.5 a) 7.2)

による。

b)

着色の程度の適合限度標準

着色の程度の適合限度標準(

“比色標準液

A

)は,次による。

表 に示す割合によって比色標準液

A 5.0 ml

を共通すり合わせ平底試験管に調製する。

表 2−硫酸着色物質試験用比色標準液 A

比色原液

比色標準液の記号

塩化コバルト(II)

塩化鉄(III)

硫酸銅(II)

A

0.1 ml

0.4 ml

0.1 ml

4.4 ml

c)

器具

主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管

6.7 b)

による。

d)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料

5.0 ml

を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,約

10

℃に冷却する。

振り混ぜながら,約

10

℃に冷却した硫酸[質量分率(

95

±

0.5

%

5 ml

を徐々に加え,栓をして

30

秒間激しく振り混ぜた後,約

10

℃に冷却し,約

10

℃で

15

分間放置する。

2)

試料溶液から得られた上層(試料相)及び下層(硫酸相)の色を,共通すり合わせ平底試験管の側

面から観察する。

e)

判定

d)

によって操作し,次に適合するとき,

“硫酸着色物質:試験適合”とする。

試料溶液から得られた試料相及び硫酸相の色は,比色標準液

A

の色より濃くない。

6.9 

硫化物及び還元性物質 

硫化物及び還元性物質の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類

試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

アンモニア水

JIS K 8085

に規定する質量分率

28.0

30.0 %

のもの。

2)

エタノール(99.5

JIS K 8101

に規定するもの。

3)

硝酸銀溶液(20 g/l

JIS K 8550

に規定する硝酸銀

2 g

を水に溶かして

100 ml

にする。褐色ガラ

ス製瓶に保存する。

b)

器具

主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管

6.7 b)

による。

c)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料

5.0 ml

を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,アンモニア水

1 ml

,エ

タノール(

99.5

5 ml

及び硝酸銀溶液(

20 g/l

0.5 ml

を混合した液を加え,光を遮り

50

℃で

5

間放置する。

2)

試料溶液の色を,共通すり合わせ平底試験管の上方又は側面から観察する。

d)

判定

c)

によって操作し,次に適合するとき,

“硫化物及び還元性物質:試験適合”とする。

試料溶液の色は,褐色にならない。

容器 

容器は,遮光した気密容器とする。


9

K 8848

:2012

貯蔵方法 

製品は,火気に注意して保存する。

表示 

容器には,次の事項を表示する。

a)

日本工業規格番号

b)

名称

“ヘキサン”及び“試薬”の文字

c)

種類

d)

化学式及び式量

e)

純度

f)

内容量

g)

製造番号

h)

製造業者名又はその略号

10 

取扱い上の注意事項 

ヘキサンは,引火性が強いので火気を避け,また,有害なので蒸気を吸入しないように注意し,皮膚,

粘膜などに付着しないようにする。