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日本工業規格

JIS

 K

8847

-1995

ヘキサメチレンテトラミン(試薬)

Hexamethylenetetramine

C

6

H

12

N

4

FW : 140.19

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いるヘキサメチレンテトラミンについて規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0113

  電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  ヘキサメチレンテトラミンは,次の性質を示す。

(1)

性状  ヘキサメチレンテトラミンは,白い結晶又は結晶性粉末で,水に溶けやすく,エタノールに溶

けにくい。約 260℃で昇華する。

(2)

定性方法  試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 によって測定すると,波数 2 870cm

1

1 450cm

1

1 370cm

1

,1 240cm

1

,1 000cm

1

,810cm

1

及び 670cm

1

付近に主な吸収を認める。この場合,試料

調製は,JIS K 0117 の 6.2(1)(錠剤法)による。赤外吸収スペクトルの一例を

図 に示す。


2

K 8847-1995

図 1  赤外吸収スペクトルの一例

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

純度 99.0%以上 
水溶状

試験適合

強熱残分(硫酸塩)

0.01%

以下

pH (50g/l, 25

℃) 7.8∼8.8

塩化物 (Cl)

0.003%

以下

硫酸塩 (SO

4

) 0.003%

以下

重金属(Pb として)

5ppm

以下

アンモニウム (NH

4

) 0.003%

以下

硫酸着色物質

試験適合

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  99.0%以上

試料 0.2g(0.1mg のけたまではかる)+酢酸(非水滴定用)25ml+アセトン 25ml→溶かす→0.1mol/l

過塩素酸(酢酸溶媒)で JIS K 0113 の 5.(電位差滴定方法)によって滴定を行う。この場合,指示電

極にはガラス電極,参照電極には塩化銀電極を用いる。

別に同一条件で空試験を行い,滴定量を補正する。


3

K 8847-1995

0.1mol/l

過塩素酸(酢酸溶媒)1ml は,0.014 019g C

6

H

12

N

4

に相当する。

(2)

水溶状

試料 4g+水  (→20ml)  ……澄明。

(3)

強熱残分(硫酸塩)  0.01%以下

JIS K 0067

の 4.4.4(4)(第 4 法  硫酸塩として強熱する方法)による。試料 10g 及び硫酸 1ml を用い,

残分 1mg 以下。

(4)  pH (50g/l, 25

)  7.8∼8.8

試料側溶液:試料 5.0g+二酸化炭素を含まない水  (→100ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.5 による。

(5)

塩化物 (Cl)  0.003%以下

試料側溶液:試料 1.0g+水  (→20ml)。

標準側溶液:塩化物標準液  (0.01mg Cl/ml) 3.0ml+水  (→20ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.7(1)(比濁法)による。

(6)

硫酸塩 (SO

4

)

  0.003%以下

試料側溶液:試料 2.0g+塩酸 (2+1) 0.3ml+水  (→25ml)。

標準側溶液:硫酸塩標準液 (0.01mg SO

4

/ml) 6.0ml

+塩酸 (2+1) 0.3ml+水  (→25ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.15(1)(比濁法)(c)による。

(7)

重金属(Pb として)  5ppm 以下

試料側溶液:試料 5.0g+水  (→25ml)  (A 液)。

A

液 15ml(試料量 3g)+水  (→20ml)。

標準側溶液:A 液 5ml(試料量 1g)+鉛標準液  (0.01mg Pb/ml) 1.0ml+水  (→20ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.24(2)(分液硫化ナトリウム法)による。

(8)

アムモニウム (NH

4

)

  0.003%以下

試料側溶液:試料 1.0g+水  (→50ml)。

標準側溶液:アンモニウム標準液 (0.01mg NH

4

/ml) 3.0ml

+水  (→50ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.11(1)(ネスラー法)による。

(9)

硫酸着色物質

JIS K 8001

の 5.26(3)(c)(固体試料の場合)による。この場合,試料 0.5g 及び硫酸 5ml を用い,着色

しない。

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “ヘキサメチレンテトラミン”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造業者名又はその略号


4

K 8847-1995

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

倉      剛  進

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会