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K 8828

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本試薬

協会(JRA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8828:1998 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


K 8828

:2004

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  共通事項

1

4.

  性質

1

4.1

  性状

1

4.2

  定性方法

1

5.

  品質

1

6.

  試験方法

2

6.1

  純度

2

6.2

  水溶状

2

6.3

  pH

2

6.4

  窒素化合物(として)

2

6.5

  重金属(Pb として)

2

6.6

  オキシダント測定適合性

2

7.

  容器

3

8.

  表示

3

 


日本工業規格

JIS

 K

8828

:2004

りん酸水素二ナトリウム・12 水

(オキシダント測定用)(試薬)

Disodium hydrogenphosphate 12-water for oxidant analysis

Na

2

HPO

4

・12H

2

O

    FW:358.14

1.

適用範囲  この規格は,オキシダント測定に用いるりん酸水素二ナトリウム・12 水について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0113

  電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 9007

  りん酸二水素カリウム(試薬)

3.

共通事項  共通する事項は,JIS K 8001 による。

4.

性質

4.1

性状  りん酸水素二ナトリウム・12 水は,白い結晶で乾燥した空気中で風解しやすい。水に溶けや

すく,エタノールにほとんど溶けない。水溶液はアルカリ性である。

4.2

定性方法

a)

試料 2 g に水 20 ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 10 ml に硝酸銀溶液(20 g/L)1 ml を加えると,黄色

の沈殿が生じこれに硝酸 (1+2)1 ml 又はアンモニア水  (2+3) 5 ml を加えると,沈殿は溶ける。

b) A

液を用いて JIS K 8001  の 5.29(炎色試験)(1)によると,黄色が現れる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

  1  品質

項目

規格値

純度 
水溶状

pH

(50 g/L,25℃)

窒素化合物(N として) 
重金属(Pb として) 
オキシダント測定適合性

ppm

99.0

∼100.5

試験適合

9.0

∼9.4

0.001

以下

5

以下

試験適合


2

K 8828

:2004

6.

試験方法

6.1

純度  試料 7 g を 0.1 mg のけたまで 200 ml のビーカーにはかりとり,二酸化炭素を含まない水 50 ml

を加え溶解した後,15  ℃に保ちながら 1 mol/L 塩酸を用い,JIS K 0113 の 5.(電位差滴定方法)によって

電位差滴定を行う。

この場合,指示電極はガラス電極,参照電極は塩化銀電極を用いる。

1 mol/L

塩酸 1 ml は,0.358 14 g Na

2

HPO

4

・12H

2

O

に相当する。

6.2

水溶状  JIS K 8001 の 5.2(溶状)による。この場合,試料は 2 g,濁りの程度の適合限度標準は(a)

(澄明)を用いる。

6.3

pH

   (50 g/L,25  ℃)

a)

試料溶液の調製  試料 5.0 g を二酸化炭素を含まない水に溶かして 100 ml にする。

b)

操作  JIS K 8001 の 5.5 (pH) の  (2)による。

6.4

窒素化合物(として)

a)

試料側溶液の調製  試料 1.0 g をとり,水に溶かして 140 ml にする。

b)

標準側溶液の調製  窒素標準液(N として 0.01 mg/ml)1.0 ml に水を加えて 140 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.12 の  (4)(蒸留−インドフェノール青法)による。

6.5

重金属(Pb として)

a)

試料側溶液の調製  試料 6 g をとり水 20 ml に溶かし,pH 試験紙を用いて塩酸  (2+1)で pH 3.5 に調節

した後,水を加えて 30 ml にする(B 液)

B

液 15 ml(試料量 3 g)をとり,水で 20 ml にする。

b)

標準側溶液の調製  B 液 5.0 ml  (試料量 1 g)に鉛標準液(Pb  として 0.01mg /ml)1.0 ml を加え,水

で 20 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.24 の(2)(分液硫化ナトリウム法)による。

6.6

オキシダント測定適合性

a)

試料溶液の調製  試料 9 g を水 200 ml に溶かし,りん酸二水素カリウム(

1

) 3.5 g を加え,pH 計を用

いて 1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液又は 1 mol/L 塩酸で pH を 6.8∼7.2 に調節した後,よう化カリウム

(オキシダント測定用)25 g を加えて溶かし,再び pH を 6.8∼7.2 に調節(

2

)した後,全量フラスコ 250

ml

に移し入れ,水を標線まで加える(C 液)

b)

試験用溶液の調製  0.05 mol/L よう素溶液 0.40 ml を褐色全量フラスコ 50 ml にとり,C 液を標線まで

加える。その 0.50 ml を別の褐色フラスコ 50 ml にとり,C 液を標線まで加える(X 液)

c)

空試験溶液の調製  C 液を褐色全量フラスコ 50 ml に標線までとる(Y 液)。

d)

操作  X 液,Y 液を暗所に 30 分間放置する。

吸収セル(光路長 20 mm)を用い,波長 352 nm 付近の吸収極大の波長において Y 液を対照液とし

て X 液の吸光度を測定するとき,その値は 0.200∼0.240 でなければならない。

同一条件で水を対照液として Y 液の吸光度を測定するとき,その値は 0.030 以下でなければならな

い。

注(

1

)  JIS K 9007

に規定する pH 標準液用を用い,次の試験に適合するもの。

試料 2 g を水 20 ml に溶かし,よう化カリウム溶液  (100 g/L) 1 ml とでんぷん溶液 1 ml を加え

たとき,紫が現れない。この液に,

(0.05 mol/L よう素溶液 1 ml に水を加えて 50 ml とした液)

0.05 ml

を加えるとき紫が現れる。

(

2

)

塩酸を加える場合は,溶液が pH 6.8 より酸性側にならないように注意して行う。


3

K 8828

:2004

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

a)

名称  “りん酸水素二ナトリウム・12 水(オキシダント測定用)”及び“試薬”の文字

b)

化学式及び式量

c)

品質(純度)

d)

内容量

e)

製造番号

f)

製造業者名又はその略号