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日本工業規格

JIS

 K

8789

-1995

1, 10-

フェナントロリン−水和物(試薬)

1, 10

−Phenanthroline monohydrate

C

12

H

8

N

2

・H

2

O

    FW: 198.22

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる 1, 10-フェナントロリン−水和物について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0113

  電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  1, 10-フェナントロリン−水和物は,次の性質を示す。

(1)

性状  1, 10-フェナントロリン−水和物は,白い結晶又は結晶性粉末で,エタノールに溶けやすく,水

及びジエチルエーテルに溶けにくい。

(2)

定性方法  試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 によって測定すると,波数 3 400 cm

1

,1 590 cm

1

,1 420 cm

1

,1 350 cm

1

,l 140 cm

1

及び 740 cm

1

付近に主な吸収を認める。この場合,試料調製は

JIS K 0117

の 6.2(1)(錠剤法)による。赤外吸収スペクトルの一例を

図 に示す。


2

K 8789-1995

図 1  赤外吸収スペクトルの一例

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

純度 99.0%以上

水溶状

試験適合

エタノール溶状

試験適合

強熱残分(硫酸塩)

0.05%

以下

鉄分析適合性

試験適合

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  99.0%以上

試料 0.4g(0.1mg のけたまではかる)+酢酸 50ml→溶かす→0.1mol/過塩素酸(酢酸溶媒)で JIS K 0113

の 5.(電位差滴定方法)によって滴定を行う。この場合,指示電極にはガラス電極,参照電極には塩

化銀電極を用いる。

別に同一条件で空試験を行い,滴定量を補正する。

0.1mol/l

過塩素酸(酢酸溶媒)1ml は,0.019 822g C

12

H

8

N

2

・H

2

O

に相当する。

(2)

水溶状

試料 0.3g+水  (→20ml)  →水浴中で加熱して溶かす……澄明。

(3)

エタノール溶状

試料 1g+エタノール (95) (→20 l)  ……澄明。


3

K 8789-1995

(4)

強熱残分(硫酸塩)  0.05%以下

JIS K 0067

の 4.4.4(4)(第 4 法  硫酸塩として強熱する方法)による。試料 2.0g 及び硫酸 0.5ml を用い,

残分 1mg 以下。

(5)

鉄分析適合性

試料溶液:0.10g+水 50ml→加熱して溶かす→冷却+水  (→100ml)。

測定溶液:鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 4ml(正確にとる)→全量フラスコ 20ml に入れる+塩酸 (2+1) 1ml

+水 5ml+塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液 (100g/l) 1ml→約 5 分間放置+試料溶液 0.50ml→振り混

ぜる+酢酸アンモニウム溶液 (250g/l) 5ml→水を標線まで加える→20∼30℃で 15 分間放置。

空試験溶液:塩酸 (2+1) 1ml→全量フラスコ 20ml にとる+水 10ml+塩化ヒドロキシルアンモニウム

溶液 (100g/l) 1ml→約 5 分間放置+試料溶液 2.5ml+酢酸アンモニウム溶液 (250g/l) 5ml→水を標線ま

で加える→20∼30℃で 15 分間放置。

対照液:塩酸 (2+1) 1ml→全量フラスコ 20ml にとる+水 10ml+塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液

(100g/l) 1ml

→約 5 分間放置+試料溶液 0.50ml+酢酸アンモニウム溶液 (250g/l) 5ml→水を標線まで加

える→20∼30℃で 15 分間放置。

操作:測定溶液及び空試験溶液について,それぞれ対照液を対照として吸収セル(光路長 10mm)を

用い,波長 510nm における吸光度を測定……測定溶液の吸光度 0.35 以上,空試験溶液の吸光度 0.01

以下。

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “1, 10-フェナントロリン−水和物”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造業者名又はその略号


4

K 8789-1995

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

倉      剛  進

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会