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K 8777

:2011

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  種類

2

4

  性質

2

4.1

  性状

2

4.2

  定性方法

2

5

  品質

3

6

  試験方法

3

6.1

  一般事項

3

6.2

  純度(C

5

H

5

N

GC

3

6.3

  水溶状

4

6.4

  水分

5

6.5

  不揮発物

5

6.6

  塩化物(Cl

5

6.7

  硫酸塩(SO

4

6

6.8

  アンモニウム(NH

4

6

6.9

  銅

7

6.10

  過マンガン酸還元性物質(として)

8

7

  容器

9

8

  貯蔵方法

9

9

  表示

9

10

  取扱い上の注意事項

9


K 8777

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本試薬

協会(JRA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これに

よって,JIS K 8777:1992 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 23 年 12 月 21 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS

マーク表示認証において,JIS K 8777:1992 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 K

8777

:2011

ピリジン(試薬)

Pyridine

(Reagent)

C

5

H

5

N

    FW:79.10

N

序文

この規格は,1950 年に制定され,その後 5 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1992 年に

行われたが,その後の試験・研究開発などの技術進歩に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1

適用範囲

この規格は,試薬として用いるピリジンについて規定する。

警告  この規格に基づいて試験を行う者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とする。

この規格は,その使用に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。

この規格の利用者は,MSDS(化学物質等安全データシート)などを参考にして各自の責任に

おいて安全及び健康に対する適切な措置をとらなければならない。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0068

  化学製品の水分測定方法

JIS K 0114

  ガスクロマトグラフ分析通則

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8005

  容量分析用標準物質

JIS K 8102

  エタノール(95)

(試薬)

JIS K 8116

  塩化アンモニウム(試薬)

JIS K 8136

  塩化すず(II)二水和物(試薬)

JIS K 8150

  塩化ナトリウム(試薬)


2

K 8777

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JIS K 8155

  塩化バリウム二水和物(試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8247

  過マンガン酸カリウム(試薬)

JIS K 8283

  くえん酸一水和物(試薬)

JIS K 8322

  クロロホルム(試薬)

JIS K 8355

  酢酸(試薬)

JIS K 8541

  硝酸(試薬)

JIS K 8550

  硝酸銀(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8870

  ニンヒドリン(試薬)

JIS K 8895

  2-メトキシエタノール(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 8962

  硫酸カリウム(試薬)

JIS K 9000

  チオシアン酸アンモニウム(試薬)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

3

種類

種類は,特級とする。

4

性質

4.1

性状

ピリジンは,無色透明の液体で特有の不快臭があり,吸湿性である。水,エタノール及びジエチルエー

テルに極めて溶けやすい。密度は約 0.98 g/ml で,沸点は約 116

℃である。

4.2

定性方法

試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 によって測定すると,波数 3 078 cm

1

,3 024 cm

1

,1 575 cm

1

1 435 cm

1

,1 068 cm

1

,1 030 cm

1

,990 cm

1

,747 cm

1

,700 cm

1

及び 603 cm

1

付近に主な吸収ピーク

を認める。この場合,試料調製は JIS K 0117 の 5.4 a)(液膜法)による。窓板に臭化カリウムを用いたと

きの赤外吸収スペクトルの例を

図 に示す。


3

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図 1−赤外吸収スペクトルの例

5

品質

品質は,箇条 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質

項目

規格値

試験方法

純度(C

5

H

5

N

(GC)

質量分率 %

99.5

以上

6.2 

水溶状

試験適合

6.3 

水分

質量分率 %

0.1

以下

6.4 

不揮発物

質量分率 %

0.002

以下

6.5 

塩化物(Cl)

質量分率 %

0.001

以下

6.6 

硫酸塩(SO

4

質量分率 %

0.001

以下

6.7 

アンモニウム(NH

4

質量分率 %

0.002

以下

6.8 

試験適合

6.9 

過マンガン酸還元性物質(O として)

試験適合

6.10 

6

試験方法

6.1

一般事項

試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050 及び JIS K 8001 による。

6.2

純度(C

5

H

5

N

GC

純度(C

5

H

5

N

(GC)の試験方法は,次による。

a)

器具及び装置  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1)

ガスクロマトグラフ  JIS K 0114 に規定するもの。

2)

マイクロシリンジ又は試料導入装置  少量の定容量の測定溶液をガスクロマトグラフのカラムに導


4

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入するマイクロシリンジ又は装置。

b)

分析条件  分析条件は,次による。

なお,別の分析条件でも同等の試験結果が得られることが確認されている場合には,その条件を用

いてもよい。

1)

検出器の種類  水素炎イオン化検出器

2)

固定相液体名  メチルシリコーン

3)

固定相液体の膜厚  5.0

μm

4)

カラム用キャピラリーの材質,内径及び長さ  石英ガラス,0.53 mm,30 m

5)

設定温度  カラム槽  80  ℃で 5  分間保持した後,毎分 5  ℃の割合で 140  ℃まで昇温して,2 分間

保持する。

試料気化室  200  ℃

検出器槽  200  ℃

6)

キャリヤーガスの種類及び流量  ヘリウム,5 ml/min

7)

試料の導入方式  直接注入法

8)

試料の導入量  0.2

μl

c)

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

測定試料の導入及び記録  測定試料をマイクロシリンジ又は試料導入装置を用いてガスクロマトグ

ラフに導入してクロマトグラムを記録する。

2)

ピーク面積の測定  クロマトグラムのピーク面積の測定は,JIS K 0114 の 11.3(ピーク面積の測定)

の b)(データ処理装置を用いる方法)による。

d)

定量法  各成分のピーク面積を測定し,JIS K 0114 の 11.5(面積百分率法)によって純度(C

5

H

5

N

(GC)

を算出する。

6.3

水溶状

水溶状の試験方法は,次による。

a)

試験用溶液類  試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

硝酸(12)  JIS K 8541 に規定する硝酸(質量分率 60∼61 %)の体積 1 と水の体積 2 とを混合

する。

2)

硝酸銀溶液(20 g/l)  JIS K 8550 に規定する硝酸銀 2 g を水に溶かして 100 ml にする。溶液は,褐

色ガラス製瓶に保存する。

3)

塩化物標準液

3.1)

塩化物標準液(Cl1 mg/ml)  次のいずれかのものを用いる。

3.1.1)

計量標準供給制度[JCSS

1)

]に基づく標準液で,酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致し

た場合に用い,必要な場合は,適切な方法で希釈して使用する(以下,

“JCSS に基づく標準液”

という。

3.1.2) JCSS

以外の認証標準液で,酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致した場合に用い,必要

な場合は,適切な方法で希釈して使用する。ただし,JCSS 以外の認証標準液がない場合は,市

販の標準液を用いる(以下,JCSS 以外の認証標準液及び市販の標準液を合わせて,

“JCSS 以外

の認証標準液など”という。

3.1.3)  JIS K 8150

に規定する塩化ナトリウム 1.65 g を全量フラスコ 1 000 ml にとり,水を加えて溶かし,

水を標線まで加えて混合する。


5

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1)

 JCSS

は,Japan Calibration Service System の略称である。

3.2)

塩化物標準液(Cl0.01 mg/ml)  塩化物標準液(Cl:1 mg/ml)10 ml を全量フラスコ 1 000 ml

に正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。

b)

濁りの程度の適合限度標準  濁りの程度の適合限度標準(“澄明”)は,次による。

塩化物標準液(Cl:0.01 mg/ml)0.2 ml を共通すり合わせ平底試験管にとり,水 10 ml,硝酸(1+2)

1 ml

及び硝酸銀溶液(20 g/l)1 ml を加え,更に水を加えて 20 ml とし,振り混ぜてから 15 分間放置

する。

c)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管  例として容量 50 ml,直径 23 mm で目盛のあるもの。

d)

操作  操作は,局所排気装置の下又はドラフト内などで,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料 2.0 ml を共通すり合わせ平底試験管にとり,水で 20 ml にする。

2)

直後に,試料溶液の濁りの程度を b)  と比較する。また,ごみ,浮遊物などの異物の有無を上方又

は側方から観察する。

e)

判定  d)  によって操作し,次の 1)  及び 2)  に適合するとき,“水溶状:試験適合”とする。

1)

試料溶液の濁りは,b)  の濁りより濃くない。

2)

試料溶液には,ごみ,浮遊物などの異物をほとんど認めない。

6.4

水分

水分の試験方法は,JIS K 0068 の 6.3.5 a)(直接滴定)又は 6.4(電量滴定法)による。直接滴定の場合,

試料 20 g(20.4 ml)をとり,滴定溶媒はメタノールとする。電量滴定法の場合,試料 2.0 g(2.04 ml)をと

る。操作は,局所排気装置の下又はドラフト内などで行う。

6.5

不揮発物

JIS K 0067

の 4.3.4 (1)(第 1 法  水浴上で加熱蒸発する方法)による。この場合,試料 50 g をはかりと

り,残分は,0.1 mg の桁まではかる。操作は,局所排気装置の下又はドラフト内などで行う。

6.6

塩化物(Cl

塩化物(Cl)の試験方法は,次による。

a)

試験用溶液類  試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

硝酸(12)  6.3 a) 1)  による。

2)

硝酸銀溶液(20 g/l)  6.3 a) 2)  による。

3)

塩化物標準液(Cl0.01 mg/ml)  6.3 a) 3.2)  による。

b)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管  6.3 c)  による。

c)

操作  操作は,局所排気装置の下又はドラフト内などで,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料 2.0 g を共通すり合わせ平底試験管にとり,水を加えて溶かし 20 ml にする。

2)

比較溶液の調製は,塩化物標準液(Cl:0.01 mg/ml)2.0 ml を共通すり合わせ平底試験管にとり,水

を加えて 20 ml にする。

3)

試料溶液及び比較溶液に,硝酸(1+2)5 ml 及び硝酸銀溶液(20 g/l)1 ml を加えて振り混ぜた後,

15

分間放置する。

4)

黒の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管

の上方又は側方から観察して濁りを比較する。

d)

判定  c)  によって操作し,次に適合するとき,

“塩化物(Cl)

:質量分率 0.001 %以下(規格値)

”とす


6

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る。

試料溶液から得られた液の濁りは,比較溶液から得られた液の白濁より濃くない。

6.7

硫酸塩(SO

4

硫酸塩(SO

4

)の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

エタノール(95)  JIS K 8102 に規定するもの。

2)

塩化ナトリウム  JIS K 8150 に規定するもの。

3)

塩化バリウム溶液(100 g/l)  JIS K 8155 に規定する塩化バリウム二水和物 11.7 g を水に溶かして

100 ml

にする。

4)

塩酸(21)  JIS K 8180 に規定する塩酸の体積 2 と水の体積 1 とを混合する。

5)

硫酸塩標準液

5.1)

硫酸塩標準液(SO

4

1 mg/ml)  次のいずれかのものを用いる。

5.1.1)  JCSS

に基づく標準液  6.3 a) 3.1.1)  に準じる。

5.1.2)  JCSS

以外の認証標準液など  6.3 a) 3.1.2)  に準じる。

5.1.3)  JIS K 8962

に規定する硫酸カリウム 1.81 g を全量フラスコ 1 000 ml にとり,水を加えて溶かし,

水を標線まで加えて混合する。

5.2)

硫酸塩標準液(SO

4

0.01 mg/ml)  硫酸塩標準液(SO

4

:1 mg/ml)10 ml を全量フラスコ 1 000 ml

に正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。

b)

器具及び装置  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1)

共通すり合わせ平底試験管  6.3 c)  による。

2)

水浴  沸騰水浴として使用することができ,蒸発皿,ビーカーなどを載せられるもの。

c)

操作  操作は,局所排気装置の下又はドラフト内などで,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料 4.0 g をビーカー100 ml などにとり,塩化ナトリウム 0.1 g を加え,水浴上

で加熱して蒸発乾固する。残分に塩酸(2+1)0.3 ml 及び水を加えて溶かし,共通すり合わせ平底

試験管に移し,水で 25 ml にする。

2)

比較溶液の調製は,硫酸塩標準液(SO

4

:0.01 mg/ml)4.0 ml を共通すり合わせ平底試験管にとり,

水 10 ml,塩化ナトリウム 0.1 g 及び塩酸(2+1)0.3 ml を加えて溶かし,水で 25 ml にする。

3)

試料溶液及び比較溶液に,エタノール(95)3 ml 及び塩化バリウム溶液(100 g/l)2 ml を加えて振

り混ぜた後,1 時間放置する。

4)

黒の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管

の上方又は側方から観察して濁りを比較する。

d)

判定  c)  によって操作し,次に適合するとき,“硫酸塩(SO

4

:質量分率 0.001 %以下(規格値)

”と

する。

試料溶液から得られた液の濁りは,比較溶液から得られた液の白濁より濃くない。

6.8

アンモニウム(NH

4

アンモニウム(NH

4

)の試験方法は,次による。

a)

試験用溶液類  試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

くえん酸緩衝液(pH 5)  JIS K 8283 に規定するくえん酸一水和物 2.1 g に水 10 ml 及び水酸化ナト

リウム溶液(40 g/l)20 ml を加えて溶かし,水を加えて 100 ml とする。

2)

水酸化ナトリウム溶液(40 g/l)  JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム 4.1 g を水に溶かして 100


7

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ml

にする。ポリエチレン製瓶などに保存する。

3)

ニンヒドリン溶液  JIS K 8870 に規定するニンヒドリン 1 g を JIS K 8895 に規定する 2-メトキシエ

タノールに溶かして 25 ml とする(A 液)

JIS K 8136 に規定する塩化すず(II)二水和物 0.04 g を

くえん酸緩衝液(pH 5)に溶かして 25 ml とする(B 液)

。使用時に A 液と B 液とを等量混合する。

4)  2-

メトキシエタノール(体積分率 50 %)  2-メトキシエタノールの体積 1 と水の体積 1 とを混合す

る。

5)

アンモニウム標準液

5.1)

アンモニウム標準液(NH

4

1 mg/ml)  次のいずれかのものを用いる。

5.1.1)  JCSS

に基づく標準液  6.3 a) 3.1.1)  に準じる。

5.1.2)  JCSS

以外の認証標準液など  6.3 a) 3.1.2)  に準じる。

5.1.3)  JIS K 8116

に規定する塩化アンモニウム 2.97 g を全量フラスコ 1 000 ml にとり,水を加えて溶か

し,水を標線まで加えて混合する。

5.2)

アンモニウム標準液(NH

4

0.01 mg/ml)  アンモニウム標準液(NH

4

:1 mg/ml)10 ml を全量フ

ラスコ 1 000 ml に正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。

b)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

1)

共通すり合わせ平底試験管  6.3 c)  による。

2)

水浴  沸騰水浴として使用することができ,試験管などを浸せき(漬)できるもの。

c)

操作  操作は,局所排気装置の下又はドラフト内などで,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料 1.0 g を共通すり合わせ平底試験管にとり,ニンヒドリン溶液 6 ml を加え

る。

2)

比較溶液の調製は,アンモニウム標準液(NH

4

:0.01 mg/ml)2.0 ml を共通すり合わせ平底試験管に

とり,ニンヒドリン溶液 6 ml を加える。

3)

試料溶液及び比較溶液を沸騰水浴を用いて,100 ℃で 10 分間加熱する。冷却後,2-メトキシエタノ

ール(体積分率 50 %)を加えて 25 ml とする。

4)

白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を,共通すり合わせ平底試験

管の上方又は側方から観察して,紫を比較する。

d)

判定  c)  によって操作し,次に適合するとき,“アンモニウム(NH

4

:質量分率 0.002 %以下(規格

値)

”とする。

試料溶液から得られた液の色は,比較溶液から得られた液の紫より濃くない。

6.9

銅の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

クロロホルム  JIS K 8322 に規定するもの。

2)

酢酸  JIS K 8355 に規定するもの。

3)

チオシアン酸アンモニウム溶液(100 g/l)  JIS K 9000 に規定するチオシアン酸アンモニウム 10 g

を水に溶かして 100 ml とする。褐色ガラス製瓶に保存する。

b)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管  6.3 c)  による。

c)

操作  操作は,局所排気装置の下又はドラフト内などで,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料 5.0 g を共通すり合わせ平底試験管にとり,酢酸 2 ml 及びチオシアン酸ア


8

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ンモニウム溶液(100 g/l)2 ml を加える。

2)

試料溶液にクロロホルム 5 ml を加え 1 分間激しく振り混ぜる。共通すり合わせ平底試験管の上方又

は側方から観察して,下層(クロロホルム相)に現れる色を観察する。

d)

判定  c)  によって操作し,次に適合するとき,“銅:試験適合”とする。

クロロホルム相は,淡黄色以下で緑みが現れない。

6.10

過マンガン酸還元性物質(として)

過マンガン酸還元性物質(O として)の試験方法は,次による。

a)

試験用溶液類  試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

硫酸(11)  水の体積 1 を冷却し,かき混ぜながら,JIS K 8951 に規定する硫酸の体積 1 を徐々

に加える。

2)  0.02 mol/l 

過マンガン酸カリウム溶液(KMnO

4

:3.16l g/l)  0.02 mol/l  過マンガン酸カリウム溶液

の調製,標定及び計算は,次による。

2.1)

調製  JIS K 8247 に規定する過マンガン酸カリウム 3.2 g をビーカー2 000 ml にはかりとり,水

1 050 ml

を加えて 1∼2 時間穏やかに煮沸した後,約 18 時間暗所に放置する。その上澄み液を JIS 

R 3503

に規定するブフナー漏斗形ガラスろ過器(17G4 又は 25G4)を用いてろ過する。この場合,

ブフナー漏斗形ガラスろ過器は,ろ過の前後に水洗はしない。約 30 分間水蒸気洗浄した褐色の気

密容器に保存する。

2.2)

標定  標定は,認証標準物質

2)

又は JIS K 8005 に規定する容量分析用標準物質のしゅう酸ナトリ

ウムを用い,次のとおり行う。

2.2.1)

認証標準物質

2)

のしゅう酸ナトリウムを用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。

2.2.2)

容量分析用標準物質のしゅう酸ナトリウムを用いる場合は,必要量を 200  ℃で約 60 分間乾燥し

た後,デシケーターに入れて放冷する。

2.2.3)

認証標準物質

2)

又は容量分析用標準物質のしゅう酸ナトリウム 0.20∼0.24 g を 0.1 mg の桁までは

かりとり,コニカルビーカー500 ml に移し,水 200 ml を加えて溶かす。硫酸(1+1)20 ml を加

え,液温を 25∼30  ℃にし,緩くかき混ぜながら 2.1)  で調製した液を,滴定所要量の約 2 ml 手

前までビュレットのコックを全開にして加え,液の紅色が消えるまで放置する。次に,50∼60 ℃

に加熱し,引き続き滴定する。終点は,液のうすい紅色が約 30 秒間残る点とする。

別に,水 200 ml 及び硫酸(1+1)20 ml をコニカルビーカー500 ml にはかりとり,50∼60 ℃

に加熱し,同一条件で空試験を行って滴定量を補正する。

2)

容量分析に用いることが可能な認証書の付いた標準物質で,不確かさが算出され国際単

位系(SI)へのトレーサビリティが保証されたもの。ただし,認証書のある標準物質を

入手できない場合には,含有率が明らかな市販の標準物質を用いることができ,その説

明書に従って使用する。

なお,認証標準物質の供給者としては,独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総

合センター(NMIJ)

,米国国立標準技術研究所(NIST)などの国家計量機関及び認証標

準物質生産者がある。

2.3)

計算  ファクターは,次の式によって算出する。

100

)

(

700

006

.

0

2

1

A

V

V

m

f

×

×

=

ここに,

f

0.02 mol/l

過マンガン酸カリウム溶液のファクター


9

K 8777

:2011

m

はかりとったしゅう酸ナトリウムの質量(

g

A

しゅう酸ナトリウムの純度(質量分率

  %

V

1

滴定に要した

0.02 mol/l

過マンガン酸カリウム溶液の体

積(

ml

V

2

空試験に要した

0.02 mol/l

過マンガン酸カリウム溶液の

体積(

ml

 0.006

700

0.02 mol/l

過マンガン酸カリウム溶液

1 ml

に相当するし

ゅう酸ナトリウムの質量(

g

b

)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管  6.3 c

)

による。

c

)

操作  操作は,局所排気装置の下又はドラフト内などで,次のとおり行う。

1

)

試料溶液の調製は,試料

4.0 g

を共通すり合わせ平底試験管にとり,

0.02 mol/l

過マンガン酸カリウ

ム溶液

0.1 ml

を加えて振り混ぜ,光を遮り,液温

20

±

5

℃で

30

分間放置する。ただし,

0.02 mol/l

マンガン酸カリウム溶液のファクターが

1.00

でない場合は,加える体積を補正する。

2

)

白の背景を用いて,共通すり合わせ平底試験管の上方又は側方から試料溶液の色を観察する。

d

)

判定  c

)

によって操作し,次に適合するとき,

“過マンガン酸還元性物質(

O

として)

:試験適合”と

する。

試料溶液の色は,紅色を保つ。

注記

 0.02

mol/l

過マンガン酸カリウム溶液

1 ml

は,

0.000 800 0 g O

に相当する。

7

容器

容器は,気密容器とする。

8

貯蔵方法

製品は,火気に注意し保存する。

9

表示

容器には,次の事項を表示する。

a

)

日本工業規格番号

b

)

名称  “ピリジン”及び“試薬”の文字

c

)

種類

d

)

化学式及び式量

e

)

純度

f

)

内容量

g

)

製造番号

h

)

製造年月又はその略号

i

)

製造業者名又はその略号

10

取扱い上の注意事項

ピリジンは,引火性があるので火気に注意する。また,有害なので,蒸気の吸入,粘膜・皮膚への付着

などを避ける。