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日本工業規格

JIS

 K

8736

-1994

エリオクロムブラック T(試薬)

Eriochrome black T

C

20

H

12

N

3

NaO

7

S

  FW : 461.39

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いるエリオクロムブラック T(

1

)

について規定する。

(

1

)

別名:C. I.  モーダントブラック11

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  エリオクロムブラック T は,次の性質を示す。

(1)

性状  エリオクロムブラック T は,黒い粉末又は小塊で,水及びエタノールに極めて溶けにくく,ジ

エチルエーテルにほとんど溶けない。

(2)

定性方法  試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 によって測定すると,波数 1 620cm

1

1 560cm

1

1 500cm

1

,1 340cm

1

,1 200cm

1

,1 140cm

1

,1 050cm

1

,740cm

1

及び 660cm

1

付近に主な吸収を

認める。この場合,試料調製は JIS K 0117 の 6.2(1)(錠剤法)による。赤外吸収スペクトルの一例を

図 に示す。


2

K 8736-1994

図 1  赤外吸収スペクトルの一例

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

水溶状

試験適合

メタノール溶状

試験適合

吸光度 (10mg/l, pH9.0)

0.40

以上

乾燥減量 (105℃) 7.0%以下

強熱残分(硫酸塩)

(乾燥後)

15.0

∼20.0%

鋭敏度

試験適合

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

水溶状

試料 0.100g+水 140ml→加熱して溶かす→冷却→全量フラスコ 200ml に移し,水 20ml で洗い入れる→

水を標線まで加える→その 20ml……ほとんど澄明以内(

2

)

[溶液は(3)の試験に用いる]。

(

2

)

横又は下から光を当てて,適合限度標準と比べる。

(2)

メタノール溶状

試料 0.05g+メタノール  (→100ml)  →温めて溶かす→冷却→その 20ml……ほとんど澄明以内(

2

)

[溶液

(6)の試験に用いる]。

(3)

吸光度 (10mg/l, pH9.0)  0.40 以上

(1)

の溶液 10ml(正確にとる)を全量フラスコ 100ml に入れる→水を標線まで加える→その 20ml(正

確にとる)を全量フラスコ 100ml に入れる+JIS K 8001 の 5.28[変色範囲(指示薬)](1)の緩衝液

(pH9.0)(

3

)10ml

→水を標線まで加える→吸収セル 10mm を用い,波長 620nm 付近の吸収極大の波長にお


3

K 8736-1994

ける吸光度を水を対照液として測定……吸光度 0.40 以上。

(

3

)

校正した pH 計を用いて pH8.98∼9.02に調節した緩衝液を使用する。

(4)

乾燥減量 (105)  7.0%以下

JIS K 0067

の 4.1.4(1)(第 1 法大気圧下で加熱乾燥する方法)による。

試料 1g(0.1mg のけたまではかる)を用い,4 時間乾燥し,減量 70mg 以下。

[残分は(5)の試験に用いる]。

(5)

強熱残分(硫酸塩)(乾燥後)  15.0∼20.0%

(4)

の残分 0.5g(0.1mg のけたまではかる)→加熱板上で徐々に加熱→炭化“→放冷+硫酸 0.5ml→徐々

に加熱→灰化”(2 回行う)→1 時間強熱→シリカゲルデシケーター中で放冷…残分 75∼100mg。

(6)

鋭敏度

水 10ml+0.01mol/亜鉛溶液 0.05ml+アンモニア性塩化アンモニウム緩衝液 0.05ml+(2)の溶液 0.05ml

……うすい赤紫が現れる(A 液)。

A

液+0.01mol/lEDTA2Na 溶液 0.10ml……うすい青が現れる。

7.

容器  遮光した気密容器とする。

8.

表示  容器には,容易に消えない方法で次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “エリオクロムブラック T”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

内容量

(5)

製造番号

(6)

製造業者名又はその略号


4

K 8736-1994

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

細  川  幹  夫

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

地  崎      修

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

中  村      穣

森田化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会