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K 8703

:2011

(1) 

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  種類

2

4

  性質

3

4.1

  性状

3

4.2

  定性方法

3

5

  品質

3

6

  試験方法

3

6.1

  一般事項

3

6.2

  純度(TiO

2

3

6.3

  水可溶分

6

6.4

  塩酸可溶分

6

6.5

  強熱減量

7

6.6

  塩化物(Cl

7

6.7

  硝酸塩(NO

3

8

6.8

  りん酸塩(PO

4

9

6.9

  硫酸塩(SO

4

10

6.10

  鉛(Pb)及び鉄(Fe

11

6.11

  ひ素(As

13

7

  容器

15

8

  表示

15


K 8703

:2011

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本試薬

協会(JRA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これに

よって,JIS K 8703:1992 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 23 年 12 月 21 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS

マーク表示認証において,JIS K 8703:1992 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 K

8703

:2011

酸化チタン(IV)

試薬)

Titanium (IV) oxide

(Reagent)

TiO

2

    FW:79.88

序文

この規格は,1956 年に制定され,その後 3 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1992 年に

行われたが,その後の試験・研究開発などの技術進歩に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1

適用範囲

この規格は,試薬として用いる酸化チタン(IV)について規定する。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS H 6201

  化学分析用白金るつぼ

JIS H 6202

  化学分析用白金皿

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0115

  吸光光度分析通則

JIS K 0121

  原子吸光分析通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8005

  容量分析用標準物質

JIS K 8012

  亜鉛(試薬)

JIS K 8044

  三酸化二ひ素(試薬)

JIS K 8085

  アンモニア水(試薬)

JIS K 8101

  エタノール(99.5)

(試薬)

JIS K 8102

  エタノール(95)

(試薬)

JIS K 8103

  ジエチルエーテル(試薬)

JIS K 8107

  エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)

JIS K 8116

  塩化アンモニウム(試薬)

JIS K 8136

  塩化すず(II)二水和物(試薬)

JIS K 8150

  塩化ナトリウム(試薬)

JIS K 8155

  塩化バリウム二水和物(試薬)


2

K 8703

:2011

   

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8230

  過酸化水素(試薬)

JIS K 8284

  くえん酸水素二アンモニウム(試薬)

JIS K 8355

  酢酸(試薬)

JIS K 8374

  酢酸鉛(II)三水和物(試薬)

JIS K 8377

  酢酸ブチル(試薬)

JIS K 8454

  N,N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(試薬)

JIS K 8487

  ジフェニルアミン(試薬)

JIS K 8541

  硝酸(試薬)

JIS K 8548

  硝酸カリウム(試薬)

JIS K 8550

  硝酸銀(試薬)

JIS K 8562

  硝酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8563

  硝酸鉛(II)

(試薬)

JIS K 8566

  硝酸ビスマス五水和物(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8580

  すず(試薬)

JIS K 8615

  炭酸カリウム(試薬)

JIS K 8625

  炭酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8736

  エリオクロムブラック T(試薬)

JIS K 8777

  ピリジン(試薬)

JIS K 8783

  二硫酸カリウム(試薬)

JIS K 8810

  1-ブタノール(試薬)

JIS K 8905

  七モリブデン酸六アンモニウム四水和物(試薬)

JIS K 8913

  よう化カリウム(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 8962

  硫酸カリウム(試薬)

JIS K 8972

  硫酸水素カリウム(試薬)

JIS K 8982

  硫酸アンモニウム鉄(III)

・12 水(試薬)

JIS K 9007

  りん酸二水素カリウム(試薬)

JIS K 9512

  N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀(試薬)

JIS K 9563

  キシレノールオレンジ(試薬)

JIS P 3801

  ろ紙(化学分析用)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS Z 0701

  包装用シリカゲル乾燥剤

JIS Z 8802

  pH 測定方法

3

種類

種類は,特級とする。


3

K 8703

:2011

4

性質

4.1

性状

酸化チタン(IV)は,白からほとんど白の粉末で,熱硫酸,ふっ化水素酸に溶解する。また,二硫酸カ

リウムと融解すると可溶性塩となる。

4.2

定性方法

試料 0.2 g を白金るつぼにとり,硫酸 15 ml 及び硫酸アンモニウム 10 g を加えて加熱溶解し,冷却後,

水 100 ml を加える。この溶液に過酸化水素 0.2 ml を加えると黄赤が現れる。

5

品質

品質は,箇条 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質

項目

規格値

試験方法

純度(TiO

2

質量分率 %

99.0

以上

6.2 

水可溶分

質量分率 %

0.05

以下

6.3 

塩酸可溶分

質量分率 %

0.1

以下

6.4 

強熱減量

質量分率 %

0.5

以下

6.5 

塩化物(Cl)

質量分率 %

0.005

以下

6.6 

硝酸塩(NO

3

質量分率 %

0.005

以下

6.7 

りん酸塩(PO

4

質量分率 %

0.005

以下

6.8 

硫酸塩(SO

4

質量分率 %

0.02

以下

6.9 

鉛(Pb)

質量分率 %

0.002

以下

6.10 

ひ素(As)

質量分率 ppm

5

以下

6.11 

鉄(Fe)

質量分率 %

0.005

以下

6.10 

6

試験方法

6.1

一般事項

試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050 及び JIS K 8001 による。

6.2

純度(TiO

2

純度(TiO

2

)の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

過酸化水素  JIS K 8230 に規定するもの。

2)

二硫酸カリウム  JIS K 8783 に規定するもの。

3)

アンモニア性塩化アンモニウム溶液  JIS K 8116 に規定する塩化アンモニウム 7 g に JIS K 8085 

規定するアンモニア水(質量分率 28.0∼30.0 %)57 ml 及び水を加えて溶かし,水で 100 ml にする。

4)

エリオクロムブラック 希釈粉末  JIS K 8736 に規定するエリオクロムブラック T 0.10 g 及び JIS K 

8150

に規定する塩化ナトリウム 10 g を混合する。希釈粉末は,褐色ガラス製瓶に保存する。

5)

塩酸(13)  JIS K 8180 に規定する塩酸の体積 1 と水の体積 3 とを混合する。

6)

キシレノールオレンジ溶液  JIS K 9563 に規定するキシレノールオレンジ 0.10 g に水を加えて溶か

し,水で 100 ml にする。溶液は,褐色ガラス製瓶などに密栓して保存する。

7)

硝酸(12)  JIS K 8541 に規定する硝酸(質量分率 60∼61 %)の体積 1 と水の体積 2 とを混合す

る。


4

K 8703

:2011

   

8)

水酸化ナトリウム溶液(100 g/l)  JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム 10.3 g を水に溶かして

100 ml

にする。ポリエチレン製瓶などに保存する。

9)

硫酸(12)  水の体積 2 を冷却してかき混ぜながら,JIS K 8951 に規定する硫酸の体積 1 を徐々

に加える。

10)  0.01 mol/l 

亜鉛溶液(Zn:0.653 8 g/l)  0.01 mol/l  亜鉛溶液の調製及び計算は,次による。

10.1)

調製  調製は,認証標準物質

1)

又は JIS K 8005 に規定する容量分析用標準物質の亜鉛を用い,次

のとおり行う。

10.1.1)

認証標準物質

1)

の亜鉛を用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。

10.1.2)

容量分析用標準物質の亜鉛を用いる場合は,必要量を塩酸(1+3)

,水,JIS K 8101 に規定する

エタノール(99.5)及び JIS K 8103 に規定するジエチルエーテルで順次洗った後,直ちに上口デ

シケーター(減圧デシケーター)に入れて,上口デシケーター内圧 2.0 kPa 以下で数分間保った

後,減圧下で約 12 時間乾燥する。

10.1.3)

認証標準物質

1)

又は容量分析用標準物質の亜鉛の 0.33 g を 0.1 mg の桁まではかりとり,共通すり

合わせ冷却管が付けられる三角フラスコ 300 ml に移し,水 25 ml 及び硝酸(1+2)25 ml を加え,

冷却管を付けて水浴上で加熱して溶かす。次に,穏やかに煮沸して窒素酸化物を除いた後,放冷

し,全量フラスコ 500 ml に移し,溶かすのに使用した三角フラスコ及び冷却管を水洗し,洗液

を先の全量フラスコ 500 ml に加え,更に水を標線まで加えて混合した後,気密容器に入れて保

存する。

1)

容量分析に用いることが可能な認証書の付いた標準物質で,不確かさが算出され国際単

位系(SI)へのトレーサビリティが保証されたもの。ただし,認証書のある標準物質を

入手できない場合には,含有率が明らかな市販の標準物質も用いることができ,その説

明書に従って使用する。

なお,認証標準物質の供給者としては,独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総

合センター(NMIJ)

,米国国立標準技術研究所(NIST)などの国家計量機関及び認証標

準物質生産者がある。

10.2)

計算  ファクターは,次の式によって算出する。

100

90

326

.

0

1

A

m

f

×

=

ここに,

f

1

0.01 mol/l

亜鉛溶液のファクター

m

はかりとった亜鉛の質量(

g

A

亜鉛の純度(質量分率

  %

0.326 90

0.01 mol/l

亜鉛溶液

500 ml

中の亜鉛の相当質量(

g

11

)

0.01 mol/l 

エ チ レ ン ジ ア ミ ン 四 酢 酸 二 水 素 二 ナ ト リ ウ ム 溶 液 ( 0.01 mol/l EDTA2Na 溶 液 )

C

10

H

14

O

8

N

2

Na

2

2H

2

O

3.722 g/l

0.01 mol/l

エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液

の調製,標定及び計算は,次による。

11.1

)

調製  JIS K 8107 に規定するエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物

3.8 g

をはか

りとり,水

1 000 ml

を加えて溶かした後,ポリエチレン製などの気密容器に入れて保存する。

11.2

)

標定

0.01 mol/l

亜鉛溶液

25 ml

をコニカルビーカー

200 ml

に正確にはかりとる。水

75 ml

を加え

た後,11.1

)

で調製した液

20 ml

をビュレットを用いて加える(このビュレットは,

pH

を調節し

た後の滴定に再び用いる。

。次に,水酸化ナトリウム溶液(

100 g/l

)で

pH 6

8

に調節する。ア


5

K 8703

:2011

ンモニア性塩化アンモニウム溶液

2 ml

及び指示薬としてエリオクロムブラック

T

希釈粉末

0.05 g

を加え,11.1

)

で調製した液で滴定する。終点は,液の色が赤から青に変わる点とする。

11.3

)

計算  ファクターは,次の式によって算出する。

V

f

f

25

1

2

×

=

ここに,

f

2

0.01 mol/l EDTA2Na

溶液のファクター

f

1

0.01 mol/l

亜鉛溶液のファクター

V

滴定に要した

0.01 mol/l EDTA2Na

溶液の体積(

ml

12

)

0.01 mol/l 

硝酸ビスマス溶液[

Bi(NO

3

)

3

5H

2

O

4.85 g/l

0.01 mol/l

硝酸ビスマス溶液の調製,

標定及び計算は,次による。

12.1

)

調製  JIS K 8566 に規定する硝酸ビスマス五水和物

4.9 g

をはかりとり,硝酸(

1

2

20 ml

を加

え,水

1 000 ml

を加えて溶かした後,気密容器に入れて保存する。

12.2

)

標定  12.1

)

で調製した溶液

25 ml

をコニカルビーカー

200 ml

などに正確にはかりとり,硝酸(

1

2

)を用いて

pH 1

2

に調節する。指示薬としてキシレノールオレンジ溶液数滴を加え,

0.01 mol/l

EDTA2Na

溶液で滴定する。終点は,液の色が赤から黄色に変わる点とする。

12.3

)

計算  ファクターは,次の式によって算出する。

25

2

V

f

f

×

=

ここに,

f

0.01 mol/l

硝酸ビスマス溶液のファクター

f

2

0.01 mol/l EDTA2Na

溶液のファクター

V

滴定に要した

0.01 mol/l EDTA2Na

溶液の体積(

ml

b

)

器具など  主な器具は,次のとおりとする。

白金皿 50 番  JIS H 6202 に規定するもの。

c

)

操作  操作は,次のとおり行う。

1

)

試料

0.2 g

を白金皿

50

番に

0.1 mg

の桁まではかりとり,二硫酸カリウム

4 g

を加え,蓋で覆い徐々

に加熱する。さらに,白金皿を

800

850

℃で

30

分間強熱する。放冷後,硫酸(

1

2

10 ml

を加

え,加熱し,溶融物を懸濁させる。放冷後,ビーカー

200 ml

に移し,白金皿を水で洗い先の液に合

わせ,硫酸(

1

2

20 ml

及び水を加えて約

100 ml

にし,加熱溶解する。放冷後,全量フラスコ

250

ml

に移し入れ,溶かすために使用したビーカーを水洗し,洗液を先の全量フラスコ

250 ml

に加え,

更に水を標線まで加えて混合する。

2

)

その

25 ml

をコニカルビーカー

200 ml

などに正確にはかりとり,過酸化水素

0.3 ml

及び

0.01 mol/l

EDTA2Na

溶液

40 ml

を正確に加える。

20

℃以下に保ちながら硝酸(

1

2

)で

pH 1

2

に調節し,

キシレノールオレンジ溶液

5

滴を加えて

0.01 mol/l

硝酸ビスマス溶液で滴定する。終点は,液の色

が黄から黄赤に変わる点とする。

別にコニカルビーカー

200 ml

などに過酸化水素

0.3 ml

及び

0.01 mol/l EDTA2Na

溶液

40 ml

を正確

に加え,同一条件で空試験を行って滴定量を補正する。

d

)

計算  純度(

TiO

2

)は,次の式によって算出する。

100

250

/

25

)

(

8

798

000

.

0

1

2

×

×

×

×

=

m

f

V

V

A

ここに,

A

純度(

TiO

2

(質量分率

  %


6

K 8703

:2011

   

V

2

空試験に要した

0.01 mol/l

硝酸ビスマス溶液の体積

ml

V

1

滴定に要した

0.01 mol/l

硝酸ビスマス溶液の体積(

ml

f

0.01 mol/l

硝酸ビスマス溶液のファクター

m

はかりとった試料の質量(

g

0.000 798 8

0.01 mol/l EDTA2Na

溶液

1 ml

に相当する

TiO

2

の質量

g

6.3

水可溶分

水可溶分の試験方法は,次による。

a

)

試験用溶液類  試験用溶液類は,次のものを用いる。

塩化アンモニウム溶液(100 g/l)  JIS K 8116 に規定する塩化アンモニウム

10 g

を水に溶かして

100

ml

にする。

b

)

器具及び装置  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1

)

蒸発皿  JIS R 3503 に規定するもの。

2

)

ろ紙(種 C)  JIS P 3801 に規定するもの。

3

)

電気炉

650

±

50

℃に調節できるもの。

4

)

水浴  沸騰水浴として使用することができ,蒸発皿,ビーカーなどを載せられるもの。

5

)

デシケーター  乾燥剤として JIS Z 0701 に規定するシリカゲル(

A

1

種)を入れた物質を乾燥す

る容器。

c

)

操作  操作は,次のとおり行う。

1

)

試料溶液の調製は,試料

4 g

を三角フラスコ

200 ml

などに

0.1 mg

の桁まではかりとり,水

50 ml

加え,

2

分間激しく振り混ぜる。一日放置後に塩化アンモニウム溶液(

100 g/l

2 ml

を加え,よく

振り混ぜる[二酸化チタン(

IV

)が沈着しないときは,更に

2 ml

を加える]

。さらに,水を加えて

100 ml

とし,振り混ぜる。

2

)

電気炉で恒量にした蒸発皿の質量をはかり(

W

1

 g

,ろ紙(

5

C

)を

2

枚重ねて試料溶液をろ過す

る。初めのろ液約

10 ml

は捨て,ろ液

50 ml

(試料

2 g

)をこの蒸発皿にとり,水浴上で蒸発乾固す

る。

3

)

電気炉で約

650

℃で恒量になるまで強熱し,デシケーター中で放冷し,再び蒸発皿の質量をはかる

W

2

 g

d

)

計算  水可溶分は,次の式によって算出する。

100

1

2

×

=

m

W

W

A

ここに,

A

水可溶分(質量分率

  %

m

はかりとった試料の質量(

g

W

1

恒量にした蒸発皿の質量(

g

W

2

恒量にした残分及び蒸発皿の質量(

g

6.4

塩酸可溶分

塩酸可溶分の試験方法は,次による。

a

)

試験用溶液類  試験用溶液類は,次のものを用いる。

塩酸(120)  JIS K 8180 に規定する塩酸の体積

1

と水の体積

20

とを混合する。

b

)

器具及び装置  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1

)

蒸発皿  6.3 b

)

 1

)

による。


7

K 8703

:2011

2

)

ろ紙(種 C)  6.3 b

)

 2

)

による。

3

)

電気炉  6.3 b

)

 3

)

による。

4

)

水浴  6.3 b

)

 4

)

による。

5

)

デシケーター  6.3 b

)

 5

)

による。

c

)

操作  操作は,次のとおり行う。

1

)

試料溶液の調製は,試料

4 g

を三角フラスコ

200 ml

などに

0.1 mg

の桁まではかりとり,塩酸(

1

20

100 ml

を加えて,ときどき振り混ぜながら水浴上で

30

分加熱後,放冷し,水を加えて

100 ml

にする。

2

)

電気炉で恒量にした蒸発皿の質量をはかり(

W

1

 g

,ろ紙(

5

C

)を

2

枚重ねて試料溶液をろ過す

る。初めのろ液約

10 ml

は捨て,ろ液

50 ml

(試料

2 g

)をこの蒸発皿にとり,水浴上で蒸発乾固す

る。

3

)

電気炉で約

650

℃で恒量になるまで強熱し,デシケーター中で放冷し,再び蒸発皿の質量をはかる

W

2

 g

d

)

計算  塩酸可溶分は,次の式によって算出する。

100

1

2

×

=

m

W

W

A

ここに,

A

塩酸可溶分(質量分率

  %

m

はかりとった試料の質量(

g

W

1

恒量にした蒸発皿の質量(

g

W

2

恒量にした残分及び蒸発皿の質量(

g

6.5

強熱減量

強熱減量は,JIS K 0067 の 4.2.3(操作)による。この場合,試料

1.0 g

を白金るつぼに

0.1 mg

の桁まで

はかりとり,

900

950

℃で強熱する。

6.6

塩化物(Cl

塩化物(

Cl

)の試験方法は,次による。

a

)

試験用溶液類  試験用溶液類は,次のものを用いる。

1

)

硝酸(12)  6.2 a

)

 7

)

による。

2

)

硝酸銀溶液(20 g/l)  JIS K 8550 に規定する硝酸銀

2 g

を水に溶かして

100 ml

にする。褐色ガラス

製瓶に保存する。

3

)

塩化物標準液

3.1

)

塩化物標準液(Cl1 mg/ml)  次のいずれかのものを用いる。

3.1.1

)

計量標準供給制度[

JCSS

2)

]に基づく標準液で,酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致し

た場合に用い,必要な場合は,適切な方法で希釈して使用する(以下,

JCSS

に基づく標準液”

という。

3.1.2

) JCSS

以外の認証標準液で,酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致した場合に用い,必要

な場合は,適切な方法で希釈して使用する。ただし,

JCSS

以外の認証標準液がない場合は,市

販の標準液を用いる(以下,

JCSS

以外の認証標準液及び市販の標準液を合わせて,

JCSS

以外

の認証標準液など”という。

3.1.3

)

JIS K 8150

に規定する塩化ナトリウム

1.65 g

を全量フラスコ

1 000 ml

にとり,水を加えて溶かし,

水を標線まで加えて混合する。


8

K 8703

:2011

   

2)

 JCSS

は,

Japan Calibration Service System

の略称である。

3.2

)

塩化物標準液(Cl0.01 mg/ml)  塩化物標準液(

Cl

1 mg/ml

10 ml

を全量フラスコ

1 000 ml

に正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。

b

)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

1

)

共通すり合わせ平底試験管  例として,容量

50 ml

,直径約

23 mm

で目盛のあるもの。

2

)

ろ紙(種 C)  6.3 b

)

 2

)

による。

c

)

操作  操作は,次のとおり行う。

1

)

試料溶液の調製は,試料

2.0 g

をビーカー

200 ml

などにとり,水

50 ml

及び硝酸(

1

2

25 ml

を加

えて

10

分間煮沸する。冷却後,水を加えて

100 ml

にする。ろ紙(

5

C

)でろ過し,初めのろ液約

10 ml

は捨て,ろ液

20 ml

(試料量

0.4 g

)を共通すり合わせ平底試験管に移す。

2

)

比較溶液の調製は,塩化物標準液(

Cl

0.01 mg/ml

2.0 ml

を共通すり合わせ平底試験管にとり,水

10 ml

及び硝酸(

1

2

5 ml

を加えて,水を加えて

20 ml

とする。

3

)

試料溶液及び比較溶液に,硝酸銀溶液(

20 g/l

1 ml

を加え,振り混ぜた後

15

分間放置する。

4

)

黒の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管

の上方又は側方から観察して濁りを比較する。

d

)

判定  c

)

によって操作し,次に適合するとき,

“塩化物(

Cl

:質量分率

0.005 %

以下(規格値)

”とす

る。

試料溶液から得られた液の濁りは,比較溶液から得られた液の白濁より濃くない。

6.7

硝酸塩(NO

3

硝酸塩(

NO

3

)の試験方法は,次による。

a

)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1

)

ジフェニルアミン  JIS K 8487 に規定するもの。

2

)

硫酸  JIS K 8951 に規定するもの。

3

)

硝酸塩標準液

3.1

)

硝酸塩標準液(NO

3

1 mg/ml)  次のいずれかのものを用いる。

3.1.1

)

JCSS

に基づく標準液  6.6 a

)

 3.1.1

)

に準じる。

3.1.2

)

JCSS

以外の認証標準液など  6.6 a

)

 3.1.2

)

に準じる。

3.1.3

)

JIS K 8548

に規定する硝酸カリウム

1.63 g

110

℃で乾燥したもの)を全量フラスコ

1 000 ml

とり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。

3.2

)

硝酸塩標準液(NO

3

0.01 mg/ml)  硝酸塩標準液(

NO

3

1 mg/ml

10 ml

を全量フラスコ

1 000 ml

に正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。

b

)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

1

)

共通すり合わせ平底試験管  6.6 b

)

 1

)

による。

2

)

ろ紙(種 C)  6.3 b

)

 2

)

による。

c

)

操作  操作は,次のとおり行う。

1

)

試料溶液の調製は,試料

2.0 g

をビーカー

100 ml

などにとり,水

20 ml

を加えて

5

分間煮沸する。冷

却後,水を加えて

20 ml

にする。ろ紙(

5

C

)でろ過し,ろ液

5 ml

(試料量

0.5 g

)を共通すり合

わせ平底試験管に移す。

2

)

比較溶液の調製は,硝酸塩標準液(

NO

3

0.01 mg/ml

2.5 ml

を共通すり合わせ平底試験管にとり,

水を加えて

5 ml

にする。


9

K 8703

:2011

3

)

試料溶液及び比較溶液は,それぞれ

5

℃以下に冷却しながら硫酸

20 ml

を約

30

℃を超えないよう

に徐々に加え,ジフェニルアミン

25 mg

を加えて振り混ぜた後

20

分間放置する。

4

)

白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管

の上方又は側面から観察して青を比較する。

d

)

判定  c

)

によって操作し,次に適合するとき,

“硝酸塩(

NO

3

:質量分率

0.005 %

以下(規格値)

”と

する。

試料溶液から得られた液の青は,比較溶液から得られた液の青より濃くない。

6.8

りん酸塩(PO

4

りん酸塩(

PO

4

)の試験方法は,次による。

a

)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1

)

硝酸ナトリウム  JIS K 8562 に規定するもの。

2

)

炭酸カリウム  JIS K 8615 に規定するもの。

3

)

炭酸ナトリウム  JIS K 8625 に規定するもの。

4

)

塩化すず(II)溶液(りん酸定量用)  JIS K 8136 に規定する塩化すず(

II

)二水和物

40 g

を JIS K 

8180

に規定する塩酸(ひ素分析用)

60 ml

に溶かす。その

1 ml

を硫酸(

1

30

)で

250 ml

にする。

使用時に調製する。

5

)

炭酸ナトリウム溶液(50 g/l)  ポリエチレン製容器などを用いて,炭酸ナトリウム

5.0 g

を水に溶

かして

100 ml

にする。ポリエチレン製瓶などに保存する。

6

)

七モリブデン酸六アンモニウム溶液(りん酸定量用)  JIS K 8905 に規定する七モリブデン酸六ア

ンモニウム四水和物

10.6 g

に水

70 ml

及び JIS K 8085 に規定するアンモニア水(質量分率

28.0

30.0 %

7 ml

を加えて加熱しないで溶かし,水で

100 ml

にする。ろ過後,ろ液に水を加え

200 ml

にする。さらに,硫酸(

1

5

10 ml

を加える。洗浄は,これを分液漏斗に移し,JIS K 8810 に規

定する

1-

ブタノール

30 ml

を加え

1

2

分間激しく振り混ぜる。放置後,上層(

1-

ブタノール相)と

下層(水相)とを分離する(水相を保存する。

洗浄操作で分離した

1-

ブタノール相を硫酸(

1

5

15 ml

で洗い,下層(硫酸相)を除去する操

作を

2

回行った後,

1-

ブタノール相に塩化すず(

II

)溶液(りん酸定量用)

15 ml

を加え

30

秒間振

り混ぜて放置し,

1-

ブタノール相に青が現れないことを確認する。

なお,

1-

ブタノール相に青が現れた場合は,保存水相の洗浄及び確認を繰り返す。

7

)

硫酸(12)  6.2 a

)

 9

)

による。

8

)

硫酸(15)  水の体積

5

を冷却してかき混ぜながら,JIS K 8951 に規定する硫酸の体積

1

を徐々

に加える。

9

)

硫酸(130)  水の体積

30

を冷却してかき混ぜながら,硫酸の体積

1

を徐々に加える。

10

)

りん酸塩標準液

10.1

)

りん酸塩標準液(PO

4

1 mg/ml)  次のいずれかのものを用いる。

10.1.1

)

JCSS

に基づく標準液  6.6 a

)

 3.1.1

)

に準じる。

10.1.2

)

JCSS

以外の認証標準液など  6.6 a

)

 3.1.2

)

に準じる。

10.1.3

)

JIS K 9007

に規定するりん酸二水素カリウム

1.43 g

を全量フラスコ

1 000 ml

にとり,水を加え

て溶かし,水を標線まで加えて混合する。

10.2

)

りん酸塩標準液(PO

4

0.01 mg/ml)  りん酸塩標準液(

PO

4

1 mg/ml

10 ml

を全量フラスコ

1 000

ml

に正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。


10

K 8703

:2011

   

b

)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

1

)

白金皿 50 番  6.2 b

)

による。

2

)

共通すり合わせ平底試験管  6.6 b

)

 1

)

による。

3

)

ろ紙(種 C)  6.3 b

)

 2

)

による。

4

)

電気炉(必要な場合に用いる。)  6.3 b

)

 3

)

による。

5

)

水浴  6.3 b

)

 4

)

による。

c

)

操作  操作は,次のとおり行う。

1

)

試料溶液の調製は,試料

0.50 g

を白金皿

50

番にとり,炭酸ナトリウム

2 g

,炭酸カリウム

3 g

及び

硝酸ナトリウム

0.1 g

を加えて混合し,完全に融解するまで

800

850

℃で強熱した後,放冷する。

これに,水

30 ml

を加えてかき混ぜながら水浴上で加熱して塊状の部分をポリエチレン製などの棒

で崩して溶かした後,放冷する。次に,ポリエチレン製などの受器及び漏斗を用いて,ろ紙(

5

C

)でろ過し,ろ紙を炭酸ナトリウム溶液(

50 g/l

10 ml

で洗い,ろ液と洗液とを合わせて硫酸(

1

2

)で中和した後,水で

50 ml

にする。これを必要ならば,ろ過し,その

20 ml

(試料量

0.2 g

)を

共通すり合わせ平底試験管にとる。

2

)

比較溶液の調製は,炭酸ナトリウム

0.8 g

,炭酸カリウム

1.2 g

及び硝酸ナトリウム

0.04 g

を共通す

り合わせ平底試験管にとり,炭酸ナトリウム溶液(

50 g/l

4 ml

及び水

10 ml

を加えて溶かし,硫酸

1

2

)で中和した後,冷却する。これに,りん酸塩標準液(

PO

4

0.01 mg/ml

1.0 ml

を加えて水

20 ml

にする。

3

)

試料溶液及び比較溶液に,硫酸(

1

5

2.5 ml

及び七モリブデン酸六アンモニウム溶液(りん酸定

量用)

1 ml

を加えて振り混ぜて

3

分間放置する。これに塩化すず(

II

)溶液(りん酸定量用)

1 ml

を加えて振り混ぜた後,

10

分間放置する。

4

)

白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管

の上方又は側面から観察して青を比較する。

d

)

判定  c

)

によって操作し,次に適合するとき,

“りん酸塩(

PO

4

:質量分率

0.005 %

以下(規格値)

とする。

試料溶液から得られた液の青は,比較溶液から得られた液の青より濃くない。

6.9

硫酸塩(SO

4

硫酸塩(

SO

4

)の試験方法は,次による。

a

)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1

)

エタノール(95)  JIS K 8102 に規定するもの。

2

)

塩化バリウム溶液(100 g/l)  JIS K 8155 に規定する塩化バリウム二水和物

11.7 g

を水に溶かして

100 ml

にする。

3

)

塩酸(21)  JIS K 8180 に規定する塩酸の体積

2

と水の体積

1

とを混合する。

4

)

硫酸塩標準液

4.1

)

硫酸塩標準液(SO

4

1 mg/ml)  次のいずれかのものを用いる。

4.1.1

)

JCSS

に基づく標準液  6.6 a

)

 3.1.1

)

に準じる。

4.1.2

)

JCSS

以外の認証標準液など  6.6 a

)

 3.1.2

)

に準じる。

4.1.3

)

JIS K 8962

に規定する硫酸カリウム

1.81 g

を全量フラスコ

1 000 ml

にとり,水を加えて溶かし,

水を標線まで加えて混合する。

4.2

)

硫酸塩標準液(SO

4

0.01 mg/ml)  硫酸塩標準液(

SO

4

1 mg/ml

10 ml

を全量フラスコ

1 000 ml


11

K 8703

:2011

正確にはかりにとり,水を標線まで加えて混合する。

b

)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

1

)

共通すり合わせ平底試験管  6.6 b

)

 1

)

による。

2

)

ろ紙(種 C)  6.3 b

)

 2

)

による。

3

)

水浴  6.3 b

)

 4

)

による。

c

)

操作  操作は,次のとおり行う。

1

)

試料溶液の調製は,ビーカー

100 ml

などに試料

2.0 g

をとり,塩酸(

2

1

10 ml

及び水

30 ml

を加

え,煮沸する。冷却後,水を加えて

40 ml

にする。ろ紙(

5

C

)でろ過し,ろ液

10 ml

(試料量

0.5

g

)を水浴上で蒸発乾固し,塩酸(

2

1

0.3 ml

を加え,水を加えて

25 ml

にする。

2

)

比較溶液の調製は,ビーカー

100 ml

などに塩酸(

2

1

2.5 ml

を加え,水浴上で蒸発乾固する。硫

酸塩標準液(

SO

4

0.01 mg/ml

10.0 ml

及び塩酸(

2

1

0.3 ml

及び水を加えて

25 ml

にする。

3

)

試料溶液及び比較溶液に,エタノール(

95

3 ml

及び塩化バリウム溶液(

100 g/l

2 ml

を加えて振

り混ぜた後,

30

分間放置する。

4

)

黒の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液を共通すり合わせ平底試験管の上方又は側面から観察し

て,濁りを比較する。

d

)

判定  c

)

によって操作し,次に適合するとき,

“硫酸塩(

SO

4

:質量分率

0.02 %

以下(規格値)

”とす

る。

試料溶液から得られた液の濁りは,比較溶液から得られた液の白濁より濃くない。

6.10

鉛(Pb)及び鉄(Fe

鉛(

Pb

)及び鉄(

Fe

)の試験方法は,次による。

a

)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1

)

酢酸ブチル  JIS K 8377 に規定するもの。

2

)

二硫酸カリウム  6.2 a

)

 2

)

による。

3

)

アンモニア水(23)  JIS K 8085 に規定するアンモニア水(質量分率

28.0

30.0 %

)の体積

2

水の体積

3

とを混合する(必要な場合に用いる。

。ポリエチレン製瓶などに保存する。

4

)

塩酸(21)  6.9 a

)

 3

)

による(必要な場合に用いる。

5

)

くえん酸水素二アンモニウム溶液(100 g/l)  JIS K 8284 に規定するくえん酸水素二アンモニウム

10 g

を水に溶かして

100 ml

にする。

6

)

N,N-

ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム溶液(10 g/l)[NaDDTC 溶液(10 g/l)]  JIS K 8454

に規定する

N,N-

ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物

1.3 g

を水に溶かして

100 ml

にす

る。使用時に調製する。

7

)

硝酸(12)  6.2 a

)

 7

)

による。

8

)

硫酸(12)  6.2 a

)

 9

)

による。

9

)

鉛標準液及び鉄標準液

9.1

)

鉛標準液(Pb1 mg/ml)及び鉄標準液(Fe1 mg/ml)  次のいずれかのものを用いる。

9.1.1

)

JCSS

に基づく標準液  6.6 a

)

 3.1.1

)

に準じる。

9.1.2

)

JCSS

以外の認証標準液など  6.6 a

)

 3.1.2

)

に準じる。

9.1.3

)

鉛標準液(Pb1 mg/ml)及び鉄標準液(Fe1 mg/ml)を調製する場合

9.1.3.1

)

鉛標準液(Pb1 mg/ml)  JIS K 8563 に規定する硝酸鉛(

II

1.60 g

を全量フラスコ

1 000 ml

にとり,硝酸(

1

2

25 ml

及び水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。


12

K 8703

:2011

   

9.1.3.2

)

鉄標準液(Fe1 mg/ml)  JIS K 8982 に規定する硫酸アンモニウム鉄(

III

12

8.63 g

を全

量フラスコ

1 000 ml

にとり,硝酸(

1

2

25 ml

及び水を加えて溶かし,水を標線まで加えて

混合する。褐色ガラス製瓶に保存する。

9.2

)

鉛標準液(Pb0.01 mg/ml)及び鉄標準液(Fe0.01 mg/ml)  次のものを用いる。

9.2.1

)

鉛標準液(Pb0.01 mg/ml)  鉛標準液(

Pb

1 mg/ml

10 ml

を全量フラスコ

1 000 ml

に正確に

はかりとり,硝酸(

1

2

25 ml

を加え,更に水を標線まで加えて混合する。

9.2.2

)

鉄標準液(Fe0.01 mg/ml)  鉄標準液(

Fe

1 mg/ml

10 ml

を全量フラスコ

1 000 ml

に正確に

はかりとり,硝酸(

1

2

25 ml

を加え,更に水を標線まで加えて混合する。褐色ガラス製瓶に

保存する。

b

)

器具及び装置  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1

)

分液漏斗 200 ml  JIS R 3503 に規定するもの。

2

)

pH

計  JIS Z 8802 に規定する形式

II

以上の性能のもの(必要な場合に用いる。

3

)

フレーム原子吸光分析装置  JIS K 0121 に規定するもの。

4

)

白金るつぼ 30 番  JIS H 6201 に規定するもの。

c

)

分析種及び測定波長  分析種及び測定波長の例を表 に示す。

表 2−分析種及び測定波長の例

単位  nm

分析種

測定波長

鉛    Pb 283.3

鉄    Fe 248.3

d

)

操作  操作は,次のとおり行う。

1

)

試料溶液の調製は,白金るつぼ

30

番に試料

0.2 g

をとり,二硫酸カリウム

4 g

を加え,徐々に加熱

する。さらに,白金るつぼを

800

850

℃で

30

分間強熱する。放冷後,硫酸(

1

2

30 ml

を加え,

加熱し,溶融物を懸濁させる。放冷後,ビーカー

200 ml

などに移し,加熱溶解する。放冷後,水を

加えて

50 ml

にする。

2

)

比較溶液の調製は,白金るつぼ

30

番に試料

0.2 g

をとり,二硫酸カリウム

4 g

を加え,徐々に加熱

する。さらに,白金るつぼを

800

850

℃で

30

分間強熱する。放冷後,硫酸(

1

2

30 ml

を加え,

加熱し,溶融物を懸濁させる。放冷後,ビーカー

200 ml

などに移し,鉛標準液(

Pb

0.01 mg/ml

0.4 ml

及び鉄標準液(

Fe

0.01 mg/ml

1.0 ml

を加え,加熱溶解する。放冷後,水を加えて

50 ml

する。

3

)

空試験溶液の調製は,白金るつぼ

30

番に二硫酸カリウム

4 g

及び硫酸(

1

2

30 ml

を加え,水を

加えて

50 ml

にする。

4

)

試料溶液,比較溶液及び空試験溶液に,くえん酸水素二アンモニウム溶液(

100 g/l

2 ml

を加え,

塩酸(

2

1

)又はアンモニア水(

2

3

)で

pH 5.5

に調節し,更に

NaDDTC

溶液(

10 g/l

5 ml

を直

ちに加え,水を加えて

100 ml

にする。

5

)

これらの溶液それぞれを,分液漏斗

200 ml

に入れ,酢酸ブチル

20 ml

を加えた後,

1

分間激しく振

り混ぜ,二層に分かれるまで放置する。この上層(酢酸ブチル相)を分離してとる。試料溶液から

の酢酸ブチル相を

X

液,比較溶液からの酢酸ブチル相を

Y

液とし,空試験溶液からの酢酸ブチル相


13

K 8703

:2011

Z

液とする。

6

)

フレーム原子吸光分析装置は,あらかじめ酢酸ブチルを噴霧してフレームの状態を最適にしておき,

Y

液をフレーム中に噴霧し,

表 に示す測定波長付近で吸光度が最大となる波長を設定する。

X

液,

Y

液及び

Z

液をそれぞれフレーム中に噴霧し,分析種の吸光度を測定し,

X

液の指示値(

n

1

Y

の指示値(

n

2

)及び

Z

液の指示植(

n

3

)を読み取る。

7

)

測定結果は,

X

液の指示値から

Z

液の指示値を引いた

n

1

n

3

と,

Y

液の指示値から

X

液の指示値を

引いた

n

2

n

1

とを比較する。

e

)

判定  d

)

によって操作し,次に適合するとき,

“鉛(

Pb

0.002 %

以下(規格値)

,鉄(

Fe

:質量分

0.005 %

以下(規格値)

”とする。

n

1

n

3

は,

n

2

n

1

より大きくない。

注記

分析種の含有率(質量分率

  %

)は,次の式によって求めることができる。

100

000

1

1

2

3

1

×

×

×

=

m

n

n

n

n

B

A

ここに,

A

分析種の含有率(質量分率  %)

B

用いた標準液中の分析種の質量(mg)

m

はかりとった試料の質量(g)

6.11

ひ素(As

ひ素(As)の試験方法は,次による。

a

)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1

)

亜鉛(ひ素分析用)  JIS K 8012 に規定する粒径 150∼1 400

μm のもの。

2

)

ピリジン  JIS K 8777 に規定するもの。

3

)

硫酸水素カリウム  JIS K 8972 に規定するもの。

4

)

塩化すず(II)溶液(N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀法用)

[塩化すず(II)溶液(AgDDTC 

用)]  JIS K 8136 に規定する塩化すず(II)二水和物 40 g を JIS K 8180 に規定する塩酸(ひ素分

析用)に溶かし,塩酸(ひ素分析用)で 100 ml にする。小粒の JIS K 8580 に規定する粒状のすず 2

∼3 個を加えて保存し,使用時に水で 10 倍にうすめる。褐色ガラス製瓶に保存する。

5

)

塩酸(ひ素分析用)(11)  塩酸(ひ素分析用)の体積 1 と水の体積 1 とを混合する。

6

)

塩酸(ひ素分析用)(13)  塩酸(ひ素分析用)の体積 1 と水の体積 3 とを混合する(必要な場合

に用いる。

7

)

くえん酸水素二アンモニウム溶液(450 g/l)  JIS K 8284 に規定するくえん酸水素二アンモニウム

45 g

を水に溶かして 100 ml にする。

8

)

酢酸鉛(II)溶液(100 g/l)  JIS K 8374 に規定する酢酸鉛(II)三水和物 11.7 g を水に溶かして 100

ml

にした後,JIS K 8355 に規定する酢酸 0.1 ml を加える。

9

)  N,N-

ジエチルジチオカルバミド酸銀・ピリジン溶液(AgDDTC・ピリジン溶液)  JIS K 9512 に規

定する N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀 0.5 g をピリジンに溶かし,ピリジンで 100 ml にする。

褐色ガラス製瓶に入れ,冷所に保存する。

10

)

水酸化ナトリウム溶液(100 g/l)  6.2 a) 8)

による(必要な場合に用いる。

11

)

よう化カリウム溶液(200 g/l)  JIS K 8913 に規定するよう化カリウム 20 g を水に溶かして 100 ml

にする。使用時に調製する。


14

K 8703

:2011

   

12

)

ひ素標準液

12.1

)

ひ素標準液(As1 mg/ml)  次のいずれかのものを用いる。

12.1.1

)  JCSS

に基づく標準液  6.6 a) 3.1.1)

に準じる。

12.1.2

)  JCSS

以外の認証標準液など  6.6 a) 3.1.2)

に準じる。

12.1.3

)  JIS K 8044

に規定する三酸化二ひ素 1.32 g に水酸化ナトリウム溶液(100 g/l)6 ml 及び水 500 ml

を加えて溶かす。塩酸(ひ素分析用)

(1+3)で pH 3∼5 に調節した後,水で全量フラスコ 1 000

ml

に移し,水を標線まで加えて混合する。

12.2

)

ひ素標準液(As0.001 mg/ml)  ひ素標準液(As:1 mg/ml)25 ml を全量フラスコ 250 ml に正

確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。その 10 ml を全量フラスコ 1 000 ml に正確には

かりとり,水を標線まで加えて混合する。

b

)

器具及び装置  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1

)

吸収セル  光の吸収を測定するために試料,対照液などを入れる容器で,光路長が 10 mm のもの。

2

)

白金皿 50 番  6.2 b)

による。

3

)

水浴  6.3 b) 4)

による。

4

)

ひ素試験装置  例を図 に示す。

5

)

分光光度計  JIS K 0115 に規定するもの(必要な場合に用いる。)。

c

)

操作  操作は,次のとおり行う。

1

)

試料溶液の調製は,試料 0.20 g を白金皿 50 番にとり,硫酸水素カリウム 2 g を加え,蓋で覆い徐々

に加熱し,更に加熱を続けて試料を融解し,放冷する。放冷後,くえん酸水素二アンモニウム溶液

(450 g/l)6 ml 及び水 10 ml を加え,沸騰水浴上で加熱して溶かす。これを水素化ひ素発生瓶 100 ml

に移す。

2

)

比較溶液の調製は,水素化ひ素発生瓶 100 ml に硫酸水素カリウム 2 g,くえん酸水素二アンモニウ

ム溶液(450 g/l)6 ml 及び水 10 ml を加え,ひ素標準液(As:0.001 mg/ml)1.0 ml を加える。

3

)

空試験溶液の調製は,比較溶液の調製と同一操作を行う。ただし,ひ素標準液(As:0.001 mg/ml)

は加えない。

4

)

試料溶液,比較溶液及び空試験溶液に,塩酸(ひ素分析用)

(1+1)5 ml を加え,水で 40 ml にする。

これらによう化カリウム溶液(200 g/l)15 ml 及び塩化すず(II)溶液(AgDDTC 法用)5 ml を加え

て振り混ぜ,10 分間放置する。次に亜鉛(ひ素分析用)3 g を加え,直ちに水素化ひ素発生瓶 100 ml

と導管 B(あらかじめ水素化ひ素吸収管 C に AgDDTC・ピリジン溶液 5 ml を入れ,導管 B と水素

化ひ素吸収管 C とを連結しておく。

)とを連結して約 25

℃の水中で約 1 時間放置した後,水素化ひ

素吸収管 C を離し,ピリジンを 5 ml の標線まで加える。

5

)

白の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を水素化ひ素吸収管 C の上方

又は側方から観察して,赤を比較する。

なお,必要があれば吸収セルを用い,分光光度計で波長 510 nm 付近の吸収極大の波長における吸

光度を空試験溶液からの AgDDTC・ピリジン溶液を対照液として JIS K 0115 の 6.(特定波長におけ

る吸収の測定)によって測定する。

d

)

判定  c)  によって操作し,次の 1)  又は 2)  に適合するとき,“ひ素(As):質量分率 5 ppm 以下(規

格値)

”とする。

1

)

試料溶液から得られた液の色は,比較溶液から得られた液の赤より濃くない。

2

)

試料溶液から得られた液の吸光度は,比較溶液から得られた液の吸光度より大きくない。


15

K 8703

:2011

単位  mm

A

:  水素化ひ素発生瓶 100 ml

B

:  導管

C

:  水素化ひ素吸収管

D

:  ゴム栓又はすり合わせ

E

:  酢酸鉛(II)溶液(100 g/l)

    で湿したガラスウール

F

:  40 ml の標線

G

:  5 ml の標線

図 1−ひ素試験装置の例

7

容器

容器は,気密容器とする。

8

表示

容器には,次の事項を表示する。

a

)

日本工業規格番号

b

)

名称  “酸化チタン(IV)

”及び“試薬”の文字

c

)

種類

d

)

化学式及び式量

e

)

純度

f

)

内容量

g

)

製造番号

h

)

製造業者名又はその略号