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日本工業規格

JIS

 K

8658

-1996

でんぷん(試薬)

Starch

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いるでんぷんについて規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  でんぷんは,次の性質を示す。

(1)

性状  でんぷんは,白い光沢のある粉末で,水及びエタノールにほとんど溶けない。光学顕微鏡で見

ると,その形状は不同で,円形,だ円形又は多角形など基源植物による固有の形状を示し,大きさは

3

∼100

µm で一定しない。

(2)

定性方法  試料 0.1g に水 10ml を加えて加熱するとのり状となり,冷却後水 200ml を加えて振り混ぜ

た液 10ml に 0.05mol/よう素溶液 1 滴を加えると,液の色は濃い青になる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

液性

試験適合

乾燥減量 (105℃) 15%以下

強熱残分(硫酸塩)

(乾燥後) 1.0%以下

鉄 (Fe)

0.002%

以下

鋭敏度

試験適合

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

液性

試料 1g+水 50ml→加熱して溶かす→冷却……リトマス紙に中性。

(2)

乾燥減量 (105)    15%以下

JIS K 0067

の 4.1.4(1)(第 1 法  大気圧下で加熱乾燥する方法)による。試料 2g(0.1mg のけたまでは

かる)を用い,減量 0.30g 以下[残分は(3)の試験に用いる]

(3)

強熱残分(硫酸塩)(乾燥後)  1.0%以下


2

K 8658-1996

JIS K 0067

の 4.4.4(4)(第 4 法  硫酸塩として強熱する方法)による。

(2)

の残分 1g を用い,残分 10mg 以下[残分は(4)の試験に用いる]

(4)

 (Fe)   0.002%以下

試料側溶液:(3)の残分(試料量 1g)+塩酸 (2+1) 1ml→水浴上で蒸発乾固+塩酸 (2+1) 2ml+水  (→

30ml)

→その 15ml(試料量 0.5g)+水  (→15ml)。

標準側溶液:鉄 (III) 標準液 (0.01mgFe

3

/ml) 1.0ml

+塩酸 (2+1) 1ml+水  (→15ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.22(2)(1,10−フェナントロリン法)による。

(5)

鋭敏度

試料 0.5g+水約 80ml→かき混ぜながら約 1 分間煮沸→冷却+水  (→100ml)  →その 1ml+水 20ml→約

15

℃に保つ+2.5mmol/よう素溶液(

1

)0.1ml

……液の色は濃い青になる。

(

1

)  2.5mmol/l

よう素溶液の調製  0.05mol/よう素溶液50ml(正確にとる)→全量フラスコ1 000ml

に入れる→水を標線まで加える。

7.

容器  密閉容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “でんぷん”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

基源植物名(

2

)  

(4)

内容量

(5)

製造番号

(6)

製造業者名又はその略号

(

2

)

“とうもろこし”

“ばれいしょ”などとする。


3

K 8658-1996

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

岡  林  哲  夫

工業技術院標準部繊維化学規格課

札  川  紀  子

物質工学工業技術研究所計測化学部

高  橋  孝  一

通商産業検査所検査部検査業務課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

森  崎  謙  一

社団法人日本化学工業協会

嶋  貫      孝

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

坂  本      勉

財団法人日本規格協会

高  田  芳  矩

財団法人日本分析センター

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

鈴  木  正  信

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会