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K 8576

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本試薬

協会(JRA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8576:1994 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical

analysis

―Part 2: Specifications―First series を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS K 8576

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


K 8576

:2006

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  一般事項

1

4.

  種類

1

5.

  性質

1

5.1

  性状

1

5.2

  定性方法 

1

6.

  品質

1

7.

  試験方法

2

7.1

  試験条件及び試験結果 

2

7.2

  純度(NaOH)及び炭酸ナトリウム(Na

2

CO

3

2

7.3

  水溶状

3

7.4

  塩化物(Cl)

3

7.5

  りん酸塩(PO

4

3

7.6

  けい酸塩(SiO

2

として)

3

7.7

  硫酸塩(SO

4

)

3

7.8

  窒素化合物(として) 

3

7.9

  カリウム(K) 

3

7.10

  マグネシウム(Mg) 

4

7.11

  カルシウム(Ca)

4

7.12

  亜鉛(Zn)

4

7.13

  アルミニウム(Al) 

5

7.14

  鉛(Pb) 

5

7.15

  ひ素(As) 

5

7.16

  鉄(Fe)

5

7.17

  ニッケル(Ni) 

6

8.

  容器

6

9.

  表示

6

10.

  取扱い上の注意事項

6

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

7

 


日本工業規格

JIS

 K

8576

:2006

水酸化ナトリウム(試薬)

Sodium hydroxide

NaOH  FW

:40.00

序文  この規格は,1983 年に第 1 版として発行された ISO 6353-2,Reagents for chemical analysis−Part 2:

Specifications

−First series を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表をその説明を付けて,

附属書に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,試薬として用いる水酸化ナトリウムについて規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 6353-2:1983

,Reagents for chemical analysis−Part 2: Specifications−First series (MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0116

  発光分光分析通則

JIS K 0970

  プッシュボタン式液体用微量体積計

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 9901

  高純度試薬−硝酸

3. 

一般事項  試験方法の一般的な事項は,JIS K 8001 による。

4. 

種類  種類は,特級とする。

5. 

性質

5.1 

性状  水酸化ナトリウムは,白い粒状で,潮解性があり,二酸化炭素を吸収する。水に極めて溶け

やすく,エタノールに溶けやすい。

5.2 

定性方法  試料 2 g に水を加えて溶かして 20 ml  とし,JIS K 8001 の 5.29(炎色試験)(1)(アルカ

リ金属及びアルカリ土類金属試験方法)によると,黄色が現れる。

6. 

品質  品質は,7.によって試験したとき,表 に適合しなければならない。


2

K 8576

:2006

  1  品質

項目

規格値

純度(NaOH)

炭酸ナトリウム(Na

2

CO

3

)

水溶状 
塩化物(Cl)

りん酸塩(PO

4

)

けい酸塩(SiO

2

として)

硫酸塩(SO

4

)

窒素化合物(N として)
カリウム(K) 
マグネシウム(Mg)

カルシウム(Ca) 
亜鉛(Zn) 
アルミニウム(Al)

鉛(Pb) 
ひ素(As) 
鉄(Fe)

ニッケル(Ni)

質量分率  %

質量分率  %

質量分率  %

質量分率  % 
質量分率  % 
質量分率  %

質量分率  % 
質量分率  % 
質量分率 ppm

質量分率  % 
質量分率  % 
質量分率  %

質量分率 ppm 
質量分率 ppm 
質量分率 ppm

質量分率  %

97.0

以上

1.0

以下

試験適合

0.005

以下

0.001

以下

0.01

以下

0.002

以下

0.001

以下

0.05

以下

5

以下

0.002

以下

0.001

以下

0.002

以下

5

以下

1

以下

5

以下

0.001

以下

7. 

試験方法

7.1 

試験条件及び試験結果  JIS K 8001 の 3.7(試験操作など)(1)(試験の環境)による。湿度管理は必

要に応じ実施する。また,

表 で規定する各品質項目の試験は,次の各試験方法によって行い,得られる

計算値及び操作結果は,JIS K 8001 の 3.5(測定値)による。

試験溶液の調製  試料 40 g をポリエチレン製ビーカー200 ml にとり,水 100 ml を加えて溶かす。それ

を冷却して,水を加えて全量を 200 ml とし,すみやかにポリエチレン製瓶に移す(A 液)

警告  このとき発熱し皮膚や粘膜をおかす刺激性の強いミストが発生するので,これを吸入しないよう

に,ドラフト内で作業を行う。

7.2 

純度(NaOH)及び炭酸ナトリウム(Na

2

CO

3

)

7.2.1 

純度(NaOH)  操作及び計算は,次による。

a)

操作  試料 1.5 g を 0.1 mg のけたまではかり,共通すり合わせ三角フラスコ 200 ml にとる。これに二

酸化炭素を含まない水 50 ml を加えて,溶かした後,塩化バリウム溶液(100 g/l) 10 ml を加える。栓を

して 5 分間放置した後,フェノールフタレイン溶液 3 滴を加え,1 mol/l 塩酸で滴定する。

引続いて 7.2.2 の a)の操作を行う。

b)

計算

100

040

.

0

1

×

×

×

=

m

f

V

A

ここに,

A

純度(NaOH)(質量分率%)

V

1

1 mol/l

塩酸の滴定量(ml)

ƒ: 1 mol/l 塩酸のファクター

m

はかりとった試料の質量(g)

0.040 00

1 mol/l

塩酸 1 ml の NaOH 相当質量(g)

7.2.2 

炭酸ナトリウム(Na

2

CO

3

)

  操作及び計算は,次による。

a)

操作  次にブロモフェノールブルー溶液 2 滴を加え 1 mol/l 塩酸で滴定する。

b) 

計算


3

K 8576

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100

053

.

0

2

×

×

×

=

m

f

V

B

ここに,

B

炭酸ナトリウム(Na

2

CO

3

)

(質量分率%)

V

2

1 mol/l

塩酸の滴定量(ml)

ƒ

: 1

mol/l

塩酸のファクター

m

はかりとった試料の質量(g)

0.053 00

1 mol/l

塩酸 1 ml の Na

2

CO

3

相当質量(g)

7.3 

水溶状  JIS K 8001 の 5.2(溶状)による。この場合,試料は 2 g,濁りの程度の適合限度標準は(a)

(澄明)を用いる。

7.4 

塩化物(Cl)  溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  A 液 2.0 ml(試料量 0.4 g)  に硝酸(1+2) 10 ml 及び水を加えて 25 ml にする。

b)

標準側溶液  塩化物標準液(Cl:0.01 mg/ml) 2.0 ml に硝酸(1+2) 10 ml 及び水を加えて 25 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.7[塩化物(Cl)](1)(比濁法)による。

7.5 

りん酸塩(PO

4

)

  溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  A 液 10 ml(試料量 2 g)に塩酸(2+1) 8 ml を加え,水浴上で蒸発乾固した後,水を加え

て 20 ml にする。

b)

標準側溶液  りん酸塩標準液(PO

4

:0.01 mg/ml) 2.0 ml に塩酸(2+1) 8 ml を加え,水浴上で蒸発乾固した

後,水を加えて 20 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.13[りん酸塩(PO

4

)

](1)(比色法)による。

7.6 

けい酸塩(SiO

2

として)  溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  A 液 2.0 ml(試料量 0.4 g)をポリエチレン製ビーカー100 ml に入れ,塩酸(1+3) 3 ml 及

び水を加えて 20 ml にする。

b)

標準側溶液  塩酸(1+3) 3 ml をポリエチレン製ビーカー100 ml にとり水浴上で蒸発乾固した後,けい

酸塩標準液(SiO2:0.01 mg/ml) 4.0 ml 及び水を加えて 20 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.14[けい酸塩(SiO

2

として)

1)(比色法)による。

7.7 

硫酸塩(SO

4

)

  溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  A 液 10 ml(試料量 2 g)に塩酸(2+1) 8 ml を加え,水浴上で蒸発乾固した後,水を加え

て 20 ml にする。

b)

標準側溶液  硫酸塩標準液(SO

4

:0.01 mg/ml)4.0 ml  に塩酸(2+1) 8 ml  を加え,水浴上で蒸発乾固した

後,水を加えて 20 ml にする。

c) 

操作  JIS K 8001 の 5.15[硫酸塩(SO

4

)

](1)(比濁法)による。

7.8 

窒素化合物(として)  溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  A 液 5 ml(試料量 1 g)に水を加えて 140 ml にする。

b)

標準側溶液  窒素標準液(N:0.01 mg/ml)1.0 ml に水を加えて 140 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.12[窒素化合物(N として)](4)(蒸留−インドフェノール青法)による。

7.9 

カリウム(K)  溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  A 液 5.0 ml(試料量 1 g)をポリエチレン製全量フラスコ 100 ml にとり,水を標線まで

加える(S 液)

。S 液 20 ml(試料量 0.2 g)をポリエチレン製全量フラスコ 100 ml にとり,水を加標線

まで加える(X 液)

b)

標準側溶液  S 液 20 ml をポリエチレン製全量フラスコ 100 ml にとり,カリウム標準液(K:0.1 mg /ml)

1.0 ml

及び水を標線まで加える(Y 液)


4

K 8576

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c)

操作  JIS K 8001 の 5.30(炎光光度法)による。

7.10 

マグネシウム(Mg)  溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  A 液 10 ml(試料量 2 g)をポリエチレン製全量フラスコ 100 ml にとり,硝酸(

1

)

(2+1) 8 ml

を徐々に加えた後,水を標線まで加える(X 液)

[X 液は,7.117.12 a)7.137.14 a)  ,7.16 a)  及び

7.17 a)

の試験にも用いる。

]。

(

1

)

  JIS K 9901

に規定する高純度試薬−硝酸又は同等の品質のものを用いる。

b)

標準側溶液  A 液 10 ml を 3 個のポリエチレン製全量フラスコ 100 ml に各々とり,硝酸(

1

)

(2+1) 8 ml

を加え,

表 に示す標準液(0.1 mg/ml)を採取(

2

)

し,水を標線まで加える(Y1,Y2,Y3 液)

[Y1,Y2,

Y3

液は,7.117.12 a)7.137.14 a)7.16 a)及び 7.17 a)の試験にも用いる。

(

2

)  JIS K 0970

に規定するものを用いる。

  2  採取する標準液の量

採取量

µl

標準液

mg/ml

Y1 Y2 Y3

マグネシウム標準液(Mg) 0.1

50  100 200

カルシウム標準液(Ca) 0.1  200

400

800

亜鉛標準液(Zn) 0.1

100

200

400

アルミニウム標準液(Al) 0.1

200

400 800

鉛標準液(Pb) 0.1

50

100

200

鉄標準液(Fe) 0.1

50

100

200

ニッケル標準液(Ni) 0.1 100

200

400

c)

空試験溶液  ポリエチレン製全量フラスコ 100 ml に水 30 ml,硝酸(

1

)

(2+1) 8ml

及び水を標線まで加え

る(Z 液)

[Z 液は,7.117.12 a)7.137.14 a)7.16 a)及び 7.17 a)の試験にも用いる。

d)

操作  試験方法は,次のいずれかによる。

1)

誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES 法)  ICP 発光分光分析装置を用い,JIS K 0116 の 5.8.3

(定量法)(b)(標準添加法)による。測定波長は,279.553 nm を用いる。

2)

原子吸光法  JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)(操作)による。この場合,標

準側溶液は Y2 液を用いる。

7.11 

カルシウム(Ca)  溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  7.10 の X 液を用いる。

b)

標準側溶液  7.10 の Y1,Y2,Y3 液を用いる。

c)

空試験溶液  7.10 の Z 液を用いる。

d)

操作  試験方法は,次のいずれかによる。

1)

  ICP-AES

法  ICP 発光分光分析装置を用い,JIS K 0116 の 5.8.3b)による。測定波長は,396.847 nm

を用いる。

2)

原子吸光法  JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。この場合,標準側溶液は Y2 液を用いる。

7.12 

亜鉛(Zn)  試験方法は,次のいずれかによる。

a)

  ICP-AES

法  溶液の調製及び操作は,次による。

1) 

試料側溶液  7.10 の X 液を用いる。


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K 8576

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2) 

標準側溶液  7.10 の Y1 液,Y2 液,Y3 液を用いる。

3) 

空試験溶液  7.10 の Z 液を用いる。

4)

操作  ICP 発光分光分析装置を用い,JIS K 0116 の 5.8.3b)による。測定波長は 213.857 nm を用いる。

b)

原子吸光法  溶液の調製及び操作は,次による。

1)

試料側溶液  A 液 20 ml(試料量 4 g)をポリエチレン製ビーカー200 ml にとり,塩酸(2+1) 13 ml を

徐々に加え,水を加えて 80 ml にする。

2)

標準側溶液  A 液 20 ml をポリエチレン製ビーカー200 ml にとり,塩酸(2+1) 13 ml を徐々に加え,

亜鉛(Zn)標準液(0.01 mg/ml) 4.0 ml,鉛(Pb)標準液(0.01 mg/ml) 2.0 ml 及びニッケル(Ni)標準液(0.01

mg/ml) 4.0 ml

を加え,更に水を加えて 80 ml にする。

3)

空試験溶液  ポリエチレン製ビーカー200 ml に塩酸(2+1) 12 ml をとり,水浴上で蒸発乾固させ,塩

酸(2+1) 1 ml 及び水を加えて 5 ml にする。

4)

操作  JIS K 8001 の 5.31(2)(抽出液噴霧法)(d)による(操作の途中で得られる X 液,Y 液及び Z

液は 7.14 b

)及び 7.17 b)の試験にも用いる。)。

7.13 

アルミニウム(Al)  溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  7.10 の X 液を用いる。

b)

標準側溶液  7.10 の Y1 液,Y2 液,Y3 液を用いる。

c)

空試験溶液  7.10 の Z 液を用いる。

d)

操作  ICP 発光分光分析装置を用い,JIS K 0116 の 5.8.3b)による。測定波長は 396.152nm を用いる。

7.14 

(Pb)  試験方法は,次のいずれかによる。

a)

  ICP-AES

法  溶液の調製及び操作は,次による。

1) 

試料側溶液  7.10 の X 液を用いる。

2) 

標準側溶液  7.10 の Y1 液,Y2 液,Y3 液を用いる。

3) 

空試験溶液  7.10 の Z 液を用いる。

4)

操作  ICP 発光分光分析装置を用い,JIS K 0116 の 5.8.3b)による。測定波長は 220.353nm を用いる。

b)

原子吸光法  溶液の調製及び操作は,次による。

1) 

試料側溶液  7.12 b)の X 液を用いる。

2) 

標準側溶液  7.12 b)の Y 液を用いる。

3) 

空試験溶液  7.12 b)の Z 液を用いる。

4)

操作  JIS K 8001 の 5.31(2)(抽出液噴霧法)(d)による。

7.15 

ひ素(As)  溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  A 液 10 ml(試料量 2 g)をとり,塩酸(2+1)で中和した後、水素化ひ素発生瓶 100 ml に

入れ,水を加えて 20 ml にする。

b)

標準側溶液  中和に用いた量の塩酸(2+1)を水浴上で蒸発乾固した後,ひ素標準液(As:0.001 mg/ml) 2.0

ml

及び水 10 ml を加えて,

少量の水で水素化ひ素発生瓶 100 ml に移し入れ,

水を加えて 20 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.19[ひ素(As)](3)[N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀法(AgDDTC 法)]に

よる。

7.16 

(Fe)  試験方法は,次のいずれかによる。

a)

  ICP-AES

法  溶液の調製及び操作は,次による。

1) 

試料側溶液  7.10 の X 液を用いる。

2) 

標準側溶液  7.10 の Y1 液,Y2 液,Y3 液を用いる。


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K 8576

:2006

3) 

空試験溶液  7.10 の Z 液を用いる。

4)

操作  ICP 発光分光分析装置を用い,JIS K 0116 の 5.8.3b)による。測定波長は 238.204 nm を用いる。

b)

  1,10-

フェナントロリン法  溶液の調製及び操作は,次による。

1)

試料側溶液  A 液 10 ml(試料量 2 g)を塩酸(2+1)で中和した後,塩酸(2+1) 1 ml 加え,更に,水を

加えて 15 ml にする。

2)

標準側溶液  中和に用いた量の塩酸(2+1)を水浴上で蒸発乾固した後,鉄標準液(Fe:0.01 mg /ml) 1.0

ml

に塩酸(2+1) 1 ml 及び水を加えて 15 ml にする。

3)

操作  JIS K 8001 の 5.22[鉄(Fe)](2)(1,10−フェナントロリン法)による。

7.17 

ニッケル(Ni)  試験方法は,次のいずれかによる。

a)

  ICP-AES

法  溶液の調製及び操作は,次による。

1) 

試料側溶液  7.10 の X 液を用いる。

2) 

標準側溶液  7.10 の Y1 液,Y2 液,Y3 液を用いる。

3) 

空試験溶液  7.10 の Z 液を用いる。

4)

操作  ICP 発光分光分析装置を用い,JIS K 0116 の 5.8.3b)による。測定波長は 216.555 nm を用いる。

b)

原子吸光法  溶液の調製及び操作は,次による。

1) 

試料側溶液  7.12 b)の X 液を用いる。

2) 

標準側溶液  7.12 b)の Y 液を用いる。

3) 

空試験溶液  7.12 b)の Z 液を用いる。

4)

操作  JIS K 8001 の 5.31(2)(抽出液噴霧法)(d)による。

8. 

容器  容器は,ポリエチレン製容器又は水酸化ナトリウムに侵されず,品質を損なわない気密容器を

用いる。

9. 

表示  容器には,次の事項を表示する。

a)

名称“水酸化ナトリウム”及び“試薬”の文字

b)

種類

c)

化学式及び式量

d)

純度

e)

内容量

f)

製造番号

g)

製造年月又はその略号

h)

製造業者名又はその略号

10. 

取扱い上の注意事項  水酸化ナトリウムは劇物なので,目,粘膜及び皮膚に付着しないようにする。


7

K 8576

:2006

附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS K 8576

:2006  水酸化ナトリウム(試薬)

ISO 6353-2

:1983,化学分析用試薬−第 2 部:仕様−第 1 シリーズ

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごとの

評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線又は側線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ )

国 際

規 格
番号

項目
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理

由及び今後の対策

1.

適用範囲 

試薬として用いる水酸化
ナ ト リ ウ ム に つ い て 規
定。

1 

化学分析用試薬 40
品 目 の 仕 様 に つ い
て規定。

MOD/

変更

JIS

は 1 品目 1 規格。

試薬の規格使用者が各規格を多く引
用しやすくするために 1 品目 1 規格と
している。

なお,対応国際規格は,20 年以上見
直しがされていないため,市場の実態
に合わない。国際規格の改正提案を検

討する。

2.

引用規格 

JIS K 0116

JIS K 0970

JIS K 8001

JIS K 9901 

1

ISO 6353-1 

MOD/

変更

ISO

規格 1 件を削除し,JIS を追

加・引用,基本的には同等内容。

該当する対比項目を参照。

3.

一般事項

JIS K 8001

による。

― MOD/追加

項目を追加。

JIS K 8001

を引用。

編集上の差異であり,技術的な差異で
はない。

4.

種類 

― MOD/追加

種類の項目を追加。

JIS

では種類として“特級”だけなの

で,ISO 規格と技術的な差異はない。

5.

性質 

― MOD/追加

水酸化ナトリウムの性質の項を追

加。

一般的な説明事項であり,技術的な差

異はない。

6.

品質

R34.1

 MOD/

変更

1)

品質に差異のある項目:純度,
硫酸塩,鉛及び鉄

2)

追加した項目:水溶状

ISO

規格は,長期間内容の見直しが行

われず国際市場で ISO 規格品が用い

られることはほとんどない。また,技
術的差異も軽微(

1

)(

2

)(

3

)

である。

R34.2

試 験 溶 液 の 調 製 方
法。

MOD/

変更

濃度を変更。

編集上の差異であり,技術的な差異で
はない。

7

K 8576


2006


8

K 8576

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごとの

評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線又は側線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ )

国 際
規 格

番号

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理

由及び今後の対策

7.

試験方法

7.1

試 験 条 件

及び試験結果

R34.3

MOD/

追加

一般的な試験条件及び試験結果に関
する事項であり,技術的な差異はな

い。

7.2

純度

(NaOH)

滴定法

R

34.3.1

滴定法 MOD/変更

試料量,操作方法などを変更。

7.2.2

炭酸ナト

リウム

(Na

2

CO

3

)

滴定法

滴定法 MOD/変更

試料量,操作方法などを変更。

JIS

は,定期的に見直しを行っている

が,ISO 規格は,長年見直しが行われ

ていないことから実績のある従来の

JIS

法を踏襲。技術的な差異は軽微で

あり,対策は考慮しない。

7.3

水溶状

MOD/

追加

項目を追加

JIS

として必要。

ISO

規格の見直し時に,提案の検討を

行う予定。

7.4

塩化物

(Cl)

比濁法

R34.3.3

比濁法 MOD/変更

1)

試料量 ,操作 方法 など を変

更。

2)  JIS K 8001

の 5.7 を引用。

7.5

り ん 酸 塩

(PO

4

)

比色法

R34.3.4

抽出比色法 MOD/変更

1)

試料量 ,操作 方法 など を変
更。

2)  JIS K 8001

の 5.13 を引用。

7.6

けい酸塩

(SiO

2

)

比色法

R34.3.5

比色法 MOD/変更

1)

試料量 ,操作 方法 など を変
更。

2)  JIS K 8001

の 5.14 を引用。

7.7

硫酸塩

(SO

4

)

比濁法

R34.3.6

種晶添加比濁法 MOD/変更

1)

試料量 ,操作 方法 など を変
更。

2)  JIS K 8001

の 5.15 を引用。

JIS

は,定期的に見直しを行っている

が,ISO 規格は,長年見直しが行われ
ていないことから実績のある従来の

JIS

法を踏襲。技術的な差異は軽微で

あり,対策は考慮しない。

7.8

窒 素 化 合

物(N として)

蒸留−インドフェノー

ル青法

 R34.3.7

蒸 留 − ネ ス ラ ー

MOD/

変更

1)

有害な 水銀試 薬を 有害 性の

少ない試薬に変更。

2)  JIS K 8001

の 5.12 を引用。

ISO

規格のネスラー法は環境・安全

上,変更が必要。ISO 規格の見直し時
に,改正提案の検討を行う予定。

8

K 8576


2006


9

K 8576

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごとの

評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線又は側線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ )

国 際
規 格

番号

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理

由及び今後の対策

7.9

カリウム

(K)

炎光光度法

R34.3.12

炎光光度法 MOD/変更

1)

試料量を変更。

2)  JIS K 8001

の 5.31 を引用。

7.10

マグネシ

ウム(Mg)

ICP-AES

法及び原子吸

光法

 R34.3.11

原子吸光法 MOD/選択

1)

試料量を変更。

2)  JIS K 0116

の 5.8 を引用及び

JIS K 8001

の 5.31 を引用。

7.11

カルシウ

ム(Ca)

ICP-AES

法及び原子吸

光法

 R34.3.11

原子吸光法 MOD/選択

1)

試料量を変更。

2)  JIS K 0116

の 5.8 を引用及び

JIS K 8001

の 5.31 を引用。

7.12

亜鉛(Zn) ICP-AES 法及び原子吸

光法

 R34.3.11

原子吸光法 MOD/選択

1)

試料量を変更。

2)  JIS K 0116

の 5.8 を引用及び

JIS K 8001

の 5.31 を引用。

JIS

は定期的に見直しを行っている

が,ISO 規格は,長年見直しが行われ

ていないことから実績のある従来の

JIS

法を踏襲。技術的な差異は軽微で

あり,対策は考慮しない。

7.13

アルミニ

ウム(Al)

ICP-AES

R34.3.8

アルミノン法 MOD/変更

1)

試料量を変更。

2)  JIS K 0116

の 5.8 を引用。

アルミノン法で使う試薬は国内外で
ほとんど使われていない。ISO 規格の
見直し時に,改正提案の検討を行う予

定。

7.14

鉛(Pb) ICP-AES 法及び原子吸

光法

 R34.3.11

原子吸光法 MOD/選択

1)

試料量を変更。

2)  JIS K 0116

の 5.8 を引用及び

JIS K 8001

の 5.31 を引用。

7.15

ひ素(As) AgDDTC 法

R34.3.9

AgDDTC

法 MOD/変更

1)

試料量を変更。

2)  JIS K 0116

の 5.19 を引用。

7.16

鉄(Fe) ICP-AES

1,10-

フ ェ ナ ト ロ リ ン

 R34.3.10

1,10-

フ ェ ナ ト ロ

リン法

MOD/

選択

1)

試料量を変更。

2)  JIS K 0116

の 5.8 を引用及び

JIS K 8001

の 5.22 を引用。

7.17

ニッケル

(Ni)

ICP-AES

法及び原子吸

光法

 R34.3.11

原子吸光法 MOD/選択

1)

試料量を変更。

2)  JIS K 0116

の 5.8 を引用及び

JIS K 8001

の 5.31 を引用。

JIS

は,定期的に見直しを行っている

が,ISO 規格は,長年見直しが行われ

ていないことから実績のある従来の

JIS

法を踏襲。技術的な差異は軽微で

あり,対策は考慮しない。

 
 

9

K 8576


2006


10

K 8576

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごとの

評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線又は側線

項目 
番号

内容

(

Ⅱ )

国 際
規 格

番号

項目 
番号

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の理

由及び今後の対策

8.

容器

― MOD/追加

項目を追加

9.

表示

― MOD/追加

項目を追加

10.

取扱い上

の注意事項

― MOD/追加

項目を追加

規格適合性を評価する関係で必要な
項目を追加。

(

1

)

理由:軽微な技術的差異。6.品質の(Ⅳ)の 1)∼2)は,いずれも一般用途の試薬としては軽微な技術的差異であり,この差が取引上の障害になる可能性はほとんど
ない。ISO 規格,JIS とも品質項目の設定・品質水準の設定は,市場での長い使用実績・経験を踏まえたものである。ISO 規格と JIS との質量分率 ppm∼質量分

率 ppt レベルの不純物のごくわずかの差異は,経験上,一般用途の試薬としては実用上差し支えないものと考えられる。

なお,不純物のごくわずかの差異がどのような影響を及ぼすか,あらゆる用途を想定して検証することは現実的ではない。(Ⅳ)の 1)∼2)の品質項目及び品質水

準が不満足な場合は,通常,JIS 試薬,ISO 規格試薬とも対応できない。この場合,対応策としては,目的にあった高純度試薬など特殊用途の試薬を使用するこ

とになる。

(

2

) ISO

試薬規格の状況:ISO 規格の試薬は,規格の維持管理が行われていない(規格制定後約 20 年経過)

。このため,ISO 規格の内容が現在の市場の要求にこたえ

ているかどうかの検討が行われていない(JIS との差)

。また,ISO 規格の試薬は,我が国だけではなく,国際市場でも商取引がほとんどなく国際規格としての

存在意義が乏しい。

(

3

)

今後の対策:(

1

)

及び(

2

)

の理由から,当面,対策を考慮しない。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

    ―  MOD/選択………  国際規格の規定内容と別の選択肢がある。

2.

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

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K 8576


2006