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日本工業規格

JIS

 K

8572

-1992

水銀(試薬)

Mercury

Hg

AW : 200.59

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる水銀について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  水銀は,次の性質を示す。

性状  水銀は,光輝のある銀白色の液体で,常温で徐々に揮散する。密度は,約 13.6g/ml である。

5.

品質  品質は,6.試験方法によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

純度

    99.5%

以上

硝酸溶状

試験適合

不揮発分

  5ppm

以下

銅 (Cu)

  0.5ppm

以下

亜鉛 (Zn)

  0.5ppm

以下

鉛 (Pb)

  0.5ppm

以下

鉄  (Fe)

    0.5ppm

以下

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  99.5%以上

試料 1g(0.1mg のけたまではかる)+硝酸 (1+2) 10ml→溶解→水浴中で液が無色になるまで加熱→冷

却→全量フラスコ 500ml に入れる→水を標線まで加える→その 25ml(試料量 0.05g)(正確に)+ヘ

キサメチレンテトラミン 3g→溶解→0.01mol/lEDTA2Na 溶液で滴定(指示薬:キシレノールオレンジ

溶液。終点は,液の色が青紫から黄色に変わる点)。

0.01mol/lEDTA2Na

溶液 1ml は,0.002 005 9gHg に相当する。

(2)

硝酸溶状


2

K 8572-1992

試料 5g+硝酸 (1+2) (→20ml)  →加熱溶解→冷却……澄明。

(3)

不揮発分  5ppm 以下

試料 200g→磁器るつぼにとる→

図 の A 減圧蒸留器に入れる。約 7kPa の減圧下約 260℃で蒸留(乾

固するまで)……残分 1mg 以下[(4)の試験にも用いる]。

図 1  減圧蒸留装置の一例

(4)

 (Cu)   0.5ppm 以下

試料側溶液:(3)の残分(試料量 200g)+硝酸 (1+2) 5ml→溶解→全量フラスコ 50ml に入れる→水を

標線まで加える(S 液)。

S

液 10ml→全量フラスコ 25ml に入れる→水を標線まで加える(X 液)。

標準側溶液:S 液 10ml(試料量 40g)→全量フラスコ 25ml に入れる+銅標準液  (0.01mgCu/ml) 2.0 ml

+亜鉛標準液 (0.01mgZn/ml) 2.0ml+鉛標準液 (0.01mgPb/ml) 2.0ml 鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 2.0 ml→水

を標線まで加える(Y 液)。

操作:JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 324.7nm[X 液及び Y

液は,(5)(6)及び(7)の試験にも用いる]。

(5)

亜鉛 (Zn)   0.5ppm 以下

試料側溶液:(4)の X 液。

標準側溶液:(4)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 213.9nm。

(6)

 (Pb)   0.5ppm 以下

試料側溶液:(4)の X 液。

標準側溶液:(4)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 283.3nm。

(7)

 (Fe)   0.5ppm 以下

試料側溶液:(4)の X 液。

標準側溶液:(4)の Y 液。


3

K 8572-1992

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 248.3nm。

7.

容器:気密容器とする。

8.

表示:容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “水銀”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

元素記号及び原子量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造業者名又はその略号

参考  取扱い上の注意事項  水銀は毒物なので,蒸気の吸入や経口摂取を避ける。


4

K 8572-1992

化学分析部会試薬・標準液専門委員会構成表

氏名

所属

(委員会長)

並  木      博

横浜国立大学教授

坂  東  一  彦

通商産業省機械情報産業局

細  川  幹  夫

通商産業省基礎産業局

地  崎      修

工業技術院標準部

久保田  正  明

工業技術院化学技術研究所

喜多川      忍

通商産業省通商産業検査所

寺  尾  允  男

厚生省国立衛生試験所

中  西  淳  男

社団法人日本化学会

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

芝  山      正

関東化学株式会杜

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

中  村      穣

森田化学工業株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

坂  本      勉

株式会社オルガノメインテナンスサービス

飯  島  宏  淳

財団法人化学品検査協会

川  瀬      晃

セイコー電子工業株式会社

西  川  光  一

日本化学工業協会

山  口  直  治

社団法人日本環境測定分析協会

中  村      靖

日本鉱業株式会社

(事務局)

田  坂  勝  芳

工業技術院標準部繊維化学規格課

山  本  健  一

工業技術院標準部繊維化学規格課