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日本工業規格

JIS

 K

8567

-1995

硝酸マグネシウム六水和物(試薬)

Magnesium nitrate hexahydrate

Mg (NO

3

)

2

・6H

2

O

FW : 256.41

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる硝酸マグネシウム六水和物について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  硝酸マグネシウム六水和物は,次の性質を示す。

(1)

性状  硝酸マグネシウム六水和物は,無色の結晶で,潮解性がある。水に極めて溶けやすく,エタノ

ールにやや溶けやすい。

(2)

定性方法 

(a) 

試料 2gに水 20ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液に硫酸 5ml を加えて振り混ぜ,それに硫酸鉄 (II) 溶

液 (100g/l ) 2ml を積層させると二つの液の境界面に褐色の輪帯が現れる。

(b)  A

液 10ml に塩化アンモニウム溶液 (100g/l  ) 1ml 及びアンモニウム水 (2+3) 1 滴を加えた後,りん

酸水素二ナトリウム溶液 (50g/) 5ml を加えると白い結晶性の沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。


2

K 8567-1995

表 1  品質

項目

規格値

純度 99.0%以上

水溶状

試験適合

pH (50g/l, 25

℃) 5.0∼7.0

塩化物 (Cl)

0.001%

以下

りん酸塩 (PO

4

) 5ppm

以下

硫酸塩 (SO

4

) 0.003%

以下

ナトリウム (Na)

0.002%

以下

カリウム (K)

0.002%

以下

カルシウム (Ca)

0.01%

以下

ストロンチウム (Sr) 0.002%以下 
バリウム (Ba)

0.002%

以下

亜鉛 (Zn)

0.002%

以下

鉛 (Pb)

5ppm

以下

ひ素 (As)

1ppm

以下

マンガン (Mn)

0.001%

以下

鉄 (Fe)

3ppm

以下

アンモニウム (NH

4

)

0.001%

以下

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  99.0%以上

試料 0.5g(0.1mg のけたまではかる)+水 100ml→ほとんど沸騰するまで加熱+アンモニア性塩化ア

ンモニウム緩衝液 5ml→約 40℃で 0.1mol/lEDTA2Na 溶液で滴定(指示薬:エリオクロムブラック T 溶

液。終点は液の色が赤から青に変わる点)。

別に,同一条件で空試験を行い,滴定量を補正する。

0.1mol/lEDTA2Na

溶液 1ml は,0.025 641gMg (NO

3

)

2

・6H

2

O

に相当する。

(2)

水溶状

試料 2g+水  (→20ml)  ……澄明。

(3)  pH (50g/l, 25

)    5.0∼7.0

試料溶液  試料 5.0g+二酸化炭素を含まない水  (→100ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.5 による。

(4)

塩化物 (Cl)   0.001%以下

試料側溶液:試料 1.0g+水 20ml+硝酸 (1+2) 3ml+水  (→25ml)。

標準側溶液:塩化物標準液 (0.01mgCl/ml) 1.0ml+硝酸 (1+2) 3ml+水  (→25ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.7(1)(比濁法)による。

(5)

りん酸塩 (PO

4

  5ppm 以下

試料側溶液:試料 2.0g+水 10ml+塩酸 5ml→水浴上で蒸発乾固→放冷+水 10ml+塩酸 2.5ml→水浴上

で蒸発乾固→放冷+水  (→20ml)。

標準側溶液:塩酸 7.5ml→水浴上で蒸発乾固→放冷+りん酸塩標準液 (0.01mgPO

4

/ml) 1.0ml

+水  (→

20ml)

操作:JIS K 8001 の 5.13(1)(比色法)による。

(6)

硫酸塩 (SO

4

  0.003%以下


3

K 8567-1995

試料側溶液:試料 5g+水 10ml+塩酸 10ml→水浴上で蒸発乾固→放冷+水 5ml+塩酸 5ml→水浴上で

蒸発乾固→放冷+水  (→25ml) (B 液)(必要ならばろ過)→B 液 15ml(試料量 3g)+塩酸 (2+1) 0.3ml

+水  (→25ml)。

標 準 側 溶 液 :塩酸 6ml → 水浴 上 で 蒸発 乾 固 →放 冷 +B 液 5ml (試 料量 1g )+ 硫 酸 塩標 準液

(0.01mgSO

4

/ml) 6.0ml

+塩酸 (2+1) 0.3ml+水  (→25ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.15(1)(比濁法)による。

(7)

ナトリウム (Na)   0.002%以下

試料側溶液:試料 2.0g+水  (→100ml)  (X 液)[(8)の試験にも用いる]。

標準側溶液:試料 2.0g+ナトリウム標準液 (0.01mgNa/ml) 4.0ml+カリウム標準液 (0.01mgK/ml) 4.0ml

+水  (→100ml)  (Y 液)[(8)の試験にも用いる]。

操作:JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 589.0nm。

(8)

カリウム (K)   0.002%以下

試料側溶液:(7)の X 液。

標準側溶液:(7)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 766.5nm。

(9)

カルシウム (Ca)   0.01%以下

試料側溶液:試料 2.0g+塩酸 (2+1) 3ml+水  (→100ml)  (X 液)[(10)の試験にも用いる]。

標準側溶液:試料 2.0g+塩酸 (2+1) 3ml+カルシウム標準液 (0.1mgCa/ml) 2.0ml+ストロンチウム標

準液 (0.01mgSr/ml) 4.0ml+水  (→100ml)  (Y 液)

(10)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 422.7nm。

(10)

ストロンチウム (Sr)   0.002%以下

試料側溶液:(9)の X 液。

標準側溶液:(9)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 460.7nm。

(11)

バリウム (Ba)   0.002%以下

試料側溶液:試料 5g+水  (→25ml)  (C 液)→C 液 15ml(試料量 3g)+水  (→25ml)。

標準側溶液:C 液 5ml(試料量 1g)+バリウム標準液 (0.01mgBa/ml) 4.0ml+水  (→25ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.20(2)(クロム酸バリウム法)による。

(12)

亜鉛 (Zn)   0.002%以下

試料側溶液:試料 2.0g+塩酸 (2+1) 1ml+水  (→80ml)。

標準側溶液:試料 2.0g+塩酸 (2+1) 1ml+亜鉛標準液 (0.01mgZn/ml) 4.0ml+鉛標準液 (0.01mgPb/ml)

1.0ml

+マンガン標準液 (0.01mgMn/ml) 2.0ml+鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 0.60ml+水  (→80ml)。

空試験用溶液:塩酸 (2+1) 1ml+水  (→5ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.31(2)(抽出液噴霧法)(d)による。測定波長 213.9nm[操作の途中で得られる X

液,Y 液及び Z 液は(13)(15)及び(16)の試験にも用いる]。

(13)

 (Pb)   5ppm 以下

試料側溶液:(12)の X 液。

標準側溶液:(12)の Y 液。

空試験用溶液:(12)の Z 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(2)(d)③による。測定波長 283.3nm。


4

K 8567-1995

(14)

ひ素 (As)   1ppm 以下

試料側溶液:試料 2g+水 10ml+硫酸 3ml→加熱板上で加熱(硫酸の白煙が発生し始めるまで)→放冷

+水 10ml→加熱板上で加熱(硫酸の白煙が発生し始めるまで)→放冷→水素化ひ素発生瓶 100ml に入

れる+水  (→20ml)。

標準側溶液:硫酸 3ml→加熱板上で加熱(硫酸の白煙が発生し始めるまで)→放冷+水 10ml→加熱板

上で加熱(硫酸の白煙が発生し始めるまで)→放冷→水素化ひ素発生瓶 100ml に入れる+水 10ml+ひ

素標準液 (0.001mgAs/ml) 2.0ml+水  (→20ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.19(3)(AgDDTC 法)による。

(15)

マンガン (Mn)   0.001%以下

試料側溶液:(12)の X 液。

標準側溶液:(12)の Y 液。

空試験用溶液:(12)の Z 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(2)(d)③による。測定波長 279.5nm。

(16)

 (Fe)   3ppm 以下

試料側溶液:(12)の X 液。

標準側溶液:(12)の Y 液。

空試験用溶液:(12)の Z 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(2)(d)③による。測定波長 248.3nm。

(17)

アンモニウム (NH

4

  0.001%以下

試料側溶液:試料 10g+水  (→140ml)。

標準側溶液:試料 5g+水 10ml+アンモニウム標準液 (0.01mgNH

4

/ml) 5.0ml

+水  (→140ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.11(6)(蒸留−インドフェノール青法)による。

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “硝酸マグネシウム六水和物”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造年月又はその略号

(8)

製造業者名又はその略号


5

K 8567-1995

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

倉      剛  進

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会