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日本工業規格

JIS

 K

8563

-1995

硝酸鉛 (II) (試薬)

Lead (II) nitrate

Pb (NO

3

)

2

FW : 331.21

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる硝酸鉛 (II) について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  硝酸鉛 (II) は,次の性質を示す。

(1)

性状  硝酸鉛 (II) は,白い結晶又は結晶性粉末で,水に溶けやすく,エタノールにほとんど溶けない。

(2)

定性方法

(a)

試料 1g に水 20ml を加えて溶かす

(A 液)

A

液 5ml に硫酸 5ml を加え,

硫酸鉄 (II) 溶液 (100g/l ) 2ml

を積層させると二つの液の境界面に褐色の輪帯が現れる。

(b)  A

液 5ml に硫化ナトリウム溶液 (40g/) 1ml を加えると黒い沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

純度

        99.5%

以上

水溶状

試験適合

塩化物  (Cl)

        0.001%

以下

ナトリウム (Na)

0.005%

以下

カリウム  (K)

        0.005%

以下

銅 (Cu)

    0.001%

以下

カルシウム  (Ca)

        0.005%

以下

鉄  (Fe)

        0.001%

以下

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  99.5%以上

試料 1.0g(0.1mg のけたまではかる)+水 50ml→溶かす→全量フラスコ 250ml に入れる→水を標線ま


2

K 8563-1995

で加える→その 25 ml(正確にとる)+ヘキサメチレンテトラミン溶液 (100g/) 10 ml→硝酸 (1+10)

で pH5.2∼5.4 に調節→0.01mol/l EDTA2Na 溶液で滴定(指示薬:キシレノールオレンジ溶液。終点は,

液の赤紫が黄色に変わる点)。

0.01mol/EDTA2Na

溶液 1 ml は,0.003 312 1gPb (NO

3

)

2

に相当する。

(2)

水溶状

試料 2g+水  (→20ml)……澄明。

(3)

塩化物 (Cl)  0.001%以下

試料側溶液:試料 2g+水  (→20ml)。

標準側溶液:塩化物標準液 (0.01mgCl/ml) 2.0ml+水  (→20ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.7(1)(比濁法)による。

(4)

ナトリウム (Na)  0.005%以下

試料側溶液:試料 20g+硝酸 (1+2) 10ml+水  (→100ml)  (S 液)[(6)の試験にも用いる]。

S

液 10ml(試料量 2g)+水  (→100ml)  (X 液)[(5)及び(7)の試験にも用いる]。

標準側溶液:S 液 10ml+ナトリウム標準液 (0.1mgNa/ml) 1.0ml+カリウム標準液 (0.1mgK/ml) 1.0ml+

カルシウム標準液 (0.01mgCa/ml) 10ml+水  (→100ml)  (Y 液)[(5)及び(7)の試験にも用いる]。

操作:JIS K 8001 の 5.30(炎光光度法)による。測定波長

λ

1

 589.0nm

λ

2

580nm

(5)

カリウム (K)  0.005%以下

試料側溶液:(4)の X 液。

標準側溶液:(4)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.3 による。測定波長

λ

1

 766.5nm

λ

2

 760nm

(6)

 (Cu)  0.001%以下

試料側溶液:(4)の S 液 25ml(試料量 5g)+水  (→100ml)  (X 液)[(8)の試験にも用いる]。

標準側溶液:(4)の S 液 25ml+銅標準液 (0.01mgCu/ml) 5.0ml+鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 5.0ml+水  (→

100ml)

(Y 液)[(8)の試験にも用いる]。

操作:JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 324.7nm。

(7)

カルシウム (Ca)  0.005%以下

試料側溶液:(4)の X 液。

標準側溶液:(4)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 422.7nm。

(8)

 (Fe)  0.001%以下

試料側溶液:(6)の X 液。

標準側溶液:(6)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 248.3nm。

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称

  “硝酸鉛 (II) ”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量


3

K 8563-1995

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造業者名又はその略号

参考  取扱い上の注意事項  硝酸鉛 (II) は有害なので,粉じんを吸入しないようにし,皮膚・粘膜に

付着しないようにする。


4

K 8563-1995

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

倉      剛  進

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会