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日本工業規格

JIS

 K

8556

-1995

硝酸二アンモニウムセリウム  (Ⅳ)  (試薬)

Diammonium cerium (IV) nitrate

Ce (NH

4

)

2

 (NO

3

)

6

FW : 548.22

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる硝酸二アンモニウムセリウム (IV) について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  硝酸二アンモニウムセリウム (IV) は,次の性質を示す。

(1)

性状  硝酸二アンモニウムセリウム (IV) は,だいだい色の結晶で,潮解性があり,水に溶けやすく,

エタノールにやや溶けやすい。

(2)

定性方法

(a)

試料 1g に水 20ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 5ml に硫酸 5ml を加え,硫酸鉄 (II) 溶液 (100g/l) 5ml

を積層させると,二つの液の境界面に褐色の輪帯が現れる。

(b)  A

液 5ml に水酸化ナトリウム溶液 (300g/l) 3ml を加えるとうすい黄色の沈殿が生じ,加熱するとア

ンモニアが発生する。

(c)  A

液 5ml に塩酸 (2+1) 1ml 及び過酸化水素 1ml を加えると液は無色に変わり,これにアンモニア水

(2

+3) 5ml を加えると,赤褐色の沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。


2

K 8556-1995

表 1  品質

項目

規格値

純度 95.0%以上

水溶状

試験適合

塩化物 (Cl)

0.001

%以下

硫酸塩 (SO

4

) 0.005

%以下

ナトリウム (Na)

0.05

%以下

カリウム (K)

0.05

%以下

銅 (Cu)

0.002

%以下

鉛 (Pb)

0.002

%以下

鉄 (Fe)

0.002

%以下

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  95.0%以上

試料 2g(0.1mg のけたまではかる)+水 50ml+硫酸 10ml→0.1mol/硫酸二アンモニウム鉄 (II) 溶

液で滴定(指示薬:フェロイン溶液。終点は液の色が青緑から黄赤に変わる点)

0.1mol/l

硫酸ニアンモニウム鉄 (II) 溶液 1ml は,0.054 82gCe (NH

4

)

2

 (NO

3

)

6

に相当する。

(2)

水溶状

試料 2g+水  (→20ml)  ……澄明。

(3)

塩化物 (Cl)   0.001%以下

試料側溶液:試料 1.0g+水 15ml+過酸化水素 0.2ml+水  (→20ml)。

標準側溶液:塩化物標準液 (0.01mgCl/ml) 1.0ml+水 15ml+過酸化水素 0.2ml+水  (→20ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.7(1)(比濁法)による。

(4)

硫酸塩 (SO

4

  0.005%以下

試料側溶液:試料 1.0g+水 10ml+塩酸 5ml→水浴上で蒸発乾固+塩酸 5ml→水浴上で蒸発乾固+水

10ml

+塩酸 (2+1) 0.3ml→[必要ならばろ過→水洗→(ろ液+洗液)

]+水  (→25ml)。

標 準 側 溶 液 : 塩 酸 10ml → 水 浴 上 で 蒸 発 乾 固 + 水 10ml + 塩 酸  (2 + 1) 0.3ml + 硫 酸 塩 標 準 液

(0.01mgSO

4

/ml) 5.0ml

+水  (→25ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.15(1)(比濁法)による。

(5)

ナトリウム (Na)   0.05%以下

試料側溶液:試料 0.10g+水  (→100ml)  (X 液)[(6)の試験にも用いる]。

標準側溶液:試料 0.10g+ナトリウム標準液 (0.01mgNa/ml) 5.0ml+カリウム標準液 (0.01mgK/ml)

5.0ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

(6)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 589.0nm。

(6)

カリウム (K)   0.05%以下

試料側溶液:(5)の X 液。

標準側溶液:(5)の Y 液。

操作:JIS K 8005 の 5.31(1)(d)による。測定波長 766.5nm。

(7)

 (Cu)   0.002%以下

試料側溶液:試料 5g+硝酸 (1+2) 1ml+水  (→100ml)  (X 液)[(8)及び(9)の試験にも用いる]。

標準側溶液:試料 5g+硝酸 (1+2) 1ml+銅標準液 (0.01mgCu/ml) 10ml+鉛標準液 (0.01mgPb/ml)

10ml

+鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 10ml+水  (→100ml)  (Y 液)

(8)及び(9)の試験にも用いる]


3

K 8556-1995

操作:JIS K 8005 の 5.31(1)(d)による。測定波長 324.7nm。

(8)

 (Pb)   0.002%以下

試料側溶液:(7)の X 液。

標準側溶液:(7)の Y 液。

操作:JIS K 8005 の 5.31(1)(d)による。測定波長 283.3nm。

(9)

 (Fe)   0.002%以下

試料側溶液:(7)の X 液。

標準側溶液:(7)の Y 液。

操作:JIS K 8005 の 5.31(1)(d)による。測定波長 248.3nm。

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称

  “硫酸二アンモニウムセリウム (IV)”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造年月又はその略号

(8)

製造業者名又はその略号


4

K 8556-1995

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

倉      剛  進

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会