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日本工業規格

JIS

 K

8552

-1995

硝酸コバルト (II) 六水和物(試薬)

Cobalt (II) nitrate hexahydrate

Co (NO

3

)

2

・6H

2

O

FW : 291.03

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる硝酸コバルト (II) 六水和物について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  硝酸コバルト (II) 六水和物は,次の性質を示す。

(1) 

性状  硝酸コバルト (II) 六水和物は,赤褐色の結晶で,潮解性があり,水及びエタノールに溶けやす

い。

(2) 

定性方法

(a)

試料 0.2g に水 20ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 5ml に硫酸 5ml を加え,硫酸鉄 (II) 溶液 (100g/l)

2ml

を積層させると二つの液の境界面に褐色の輪帯が現れる。

(b)  A

液 10ml に水酸化ナトリウム溶液 (100g/l) 1ml を加えると,青い沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。


2

K 8552-1995

表 1  品質

項目

規格値

純度 98.0%以上

水溶状

試験適合

pH (50g/l

,25℃) 3.0 以上

塩化物 (Cl)

0.002%

以下

硫酸塩 (SO

4

) 0.01%

以下

ナトリウム (Na)

0.05%

以下

カリウム (K)

0.05%

以下

銅 (Cu)

0.001%

以下

カルシウム (Ca)

0.005%

以下

亜鉛 (Zn)

0.002%

以下

鉛 (Pb)

0.001%

以下

マンガン (Mn)

0.005%

以下

鉄 (Fe)

0.002%

以下

ニッケル (Ni)

0.05%

以下

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1) 

純度  98.0%以上

試料 0.5g(0.1mg のけたまではかる)→全量フラスコ 250ml に入れる→水を標線まで加える→その

25ml

( 正 確 に と る ) + 水 75ml→ ア ン モ ニ ア 水 (1 + 10)  で 中 和 + ム レ キ シ ド 希 釈 粉 末 0.05g→

0.01mol/lEDTA2Na

溶液で滴定[滴定中に液の黄色が黄みの赤になったら再び黄色になるまでアンモニ

ア水 (1+10)  を加える]

(終点は,液の色が赤紫に変わる点)

0.01mol/lEDTA2Na

溶液 1ml は,0.002 910 3gCo (NO

3

)

2

・6H

2

O

に相当する。

(2) 

水溶状

試料 2g+水  (→20ml)  ……ほとんど澄明以内。

(3) pH 

(50g/l

25)    3.0 以上

試料溶液:試料 5.0g+二酸化炭素を含まない水  (→100ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.5 による。

(4) 

塩化物 (Cl)   0.002%以下

試料側溶液:試料 2.0g+水 20ml+硝酸 (1+2) 10ml+水  (→40ml) (B 液)。B 液 20ml(試料量 1g)。

標準側溶液:B 液 20ml+硝酸銀溶液 (20g/l) 1ml→水浴中で 10 分間加熱→冷却→洗浄ろ紙(5 種 C)

でろ過→水 5ml でろ紙を洗う→(ろ液+洗液)

操作:JIS K 8001 の 5.7(2)[比濁法(着色試料の場合)]による。この場合,塩化物標準液 (0.01mgCl/ml)

2.0ml

を用いる。

(5) 

硫酸塩 (SO

4

  0.01%以下

試料側溶液:試料 1.0g+塩酸 3ml+水 10ml→水浴上で蒸発乾固+塩酸 1ml→水浴上で蒸発乾固+塩

酸 (2+1) 0.6ml+水  (→40ml)  (C 液)

。C 液 20ml(試料量 0.5g)+エタノール (95) 3ml。

標準側溶液:C 液 20ml+塩化バリウム溶液 (100g/l) 2ml→沸騰するまで加熱→1 時間放置→ろ紙(5

種 C)を用いてろ過→ろ液+エタノール (95) 3ml。

操作:JIS K 8001 の 5.15(2)[比濁法(着色試料の場合)]による。この場合,硫酸塩標準液

(0.01mgSO

4

/ml) 5.0ml

を用いる。

(6)

ナトリウム (Na)   0.05%以下


3

K 8552-1995

試料側溶液:試料 0.20g+水  (→100ml)  (X 液)[(7)の試験にも用いる]。

標準側溶液:試料 0.20g+ナトリウム標準液 (0.01mgNa/ml) 10ml+カリウム標準液 (0.01mgK/ml)

10ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

(7)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 589.0nm。

(7)

カリウム (K)   0.05%以下

試料側溶液:(6)の X 液。

標準側溶液:(6)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 766.5nm。

(8) 

 (Cu)   0.001 %以下

試料側溶液:試料 5g+塩酸 (2+1) 5ml+水  (→50ml)  (X 液)[(11)の試験にも用いる]。

標準側溶液:試料 5g+塩酸 (2+1) 5ml+銅標準液 (0.01mgCu/ml) 5.0ml+鉛標準液 (0.01mgPb/ml)

5.0ml

+水  (→50ml)  (Y 液)

(11)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 324.7nm。

(9) 

カルシウム (Ca)   0.005%以下

試料側溶液:試料 2.0g+塩酸 (2+1) 5ml+水  (→100ml)  (X 液)[(10)(12)(13)及び(14)の試験に

も用いる]

標準側溶液:試料 2.0g+塩酸 (2+1) 5ml+カルシウム標準液 (0.01mgCa/ml) 10ml+亜鉛標準液

(0.01mgZn/ml) 4.0ml

+マンガン標準液 (0.01mgMn/ml) 10ml+鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 4.0ml+水  (→

100ml)

(Y 液)

(10)(12)(13)及び(14)の試験にも用いる]

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 422.7nm。

(10) 

亜鉛 (Zn)   0.002%以下

試料側溶液:(9)の X 液。

標準側溶液:(9)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 213.9nm。

(11) 

 (Pb)   0.001%以下

試料側溶液:(8)の X 液。

標準側溶液:(8)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 283.3nm。

(12)

マンガン (Mn)   0.005%以下

試料側溶液:(9)の X 液。

標準側溶液:(9)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 279.5nm。

(13)

 (Fe)   0.002%以下

試料側溶液:(9)の X 液。

標準側溶液:(9)の Y 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 248.3nm。

(14)

ニッケル (Ni)   0.05%以下

試料側溶液:(9)の X 液 10ml(試料量 0.2g)+水  (→100ml)  (X 液)。

標準側溶液:(9)の Y 液 10ml+ニッケル標準液 (0.01mgNi/ml) 10ml+水  (→100ml)  (Y 液)。

操作:JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 232.0nm。


4

K 8552-1995

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1) 

名称  “硝酸コバルト (II) 六水和物”及び“試薬”の文字

(2) 

種類

(3) 

化学式,式量

(4) 

品質(純度)

(5) 

内容量

(6) 

製造番号

(7) 

製造年月又はその略号

(8)

製造業者名又はその略号


5

K 8552-1995

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

倉      剛  進

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学工業株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会