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K 8530

:2007

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  一般事項

1

4

  種類

2

5

  性質

2

5.1

  性状

2

5.2

  定性方法

2

6

  品質

2

7

  試験及び検査方法

2

7.1

  試験及び検査方法の条件並びに結果

2

7.2

  純度  (KBrO

3

)

2

7.3

  水溶状

3

7.4

  乾燥減量  (105  ℃)

3

7.5

  pH (50 g/l25  ℃)

3

7.6

  臭化物  (Br)

3

7.7

  硫酸塩  (SO

4

)

3

7.8

  窒素化合物(として)

3

7.9

  重金属(Pb として)

3

7.10

  ナトリウム  (Na)

4

7.11

  鉄  (Fe)

4

8

  記録

4

9

  容器

4

10

  表示

4

11

  取扱い上の注意事項

4

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

5


K 8530

:2007

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本試薬

協会(JRA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申

出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8530:1995 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 K

8530

:2007

臭素酸カリウム(試薬)

Potassium bromate (Reagent)

KBrO

3

    FW:167.00

序文

この規格は,1987 年に第 1 版として発行された ISO 6353-3,Reagents for chemical analysis−Part 3:

Specifications

−Second series を基に作成した日本工業規格であるが,対応国際規格の規定の一部に市場の実

態を反映していない部分があるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,試薬として用いる臭素酸カリウムについて規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 6353-3:1987

,Reagents for chemical analysis−Part 3: Specifications−Second series (MOD)

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを示

す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8506

  臭化カリウム(試薬)

JIS K 8913

  よう化カリウム(試薬)

3

一般事項

試験及び検査方法の一般的な事項は,JIS K 8001 による。


2

K 8530

:2007

4

種類

種類は,特級とする。

5

性質

5.1

性状

臭素酸カリウムは,白い結晶又は結晶性粉末で,水にやや溶けやすく,エタノールにほとんど溶けない。

5.2

定性方法

定性方法は,次による。

a)

試料 1 g に水 50 ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 20 ml に亜硫酸水 1 ml を加えると黄色が現れ,更に

亜硫酸水 5 ml を加えると黄色が消える。

b) A

液を用いて JIS K 8001 の 5.29(炎色試験)(1)(アルカリ金属及びアルカリ土類金属試験法)による

と,紫が現れる。

6

品質

品質は,箇条 によって試験及び検査したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質

項目

規格値

純度 (KBrO

3

)

質量分率 %

99.8

以上

水溶状

試験適合

乾燥減量 (105 ℃)

質量分率 %

0.2

以下

pH (50 g/l

,25  ℃)

5.0

∼8.0

臭化物 (Br)

質量分率 %

0.02

以下

硫酸塩 (SO

4

)

質量分率 %

0.005

以下

窒素化合物(N として)

質量分率 %

0.001

以下

重金属(Pb として)

質量分率 ppm

5

以下

ナトリウム (Na)

質量分率 %

0.01

以下

鉄 (Fe)

質量分率 ppm

5

以下

7

試験及び検査方法

7.1

試験及び検査方法の条件並びに結果

試験及び検査方法の環境は,JIS K 8001 の 3.7(試験操作など)(1)(試験の環境)による。湿度管理は,

必要に応じて実施する。また,

表 で規定する各品質項目の試験及び検査は,次の各試験及び検査方法に

よって行い,得られる測定値の計算方法及び規格値に対する判定は,JIS K 8001 の 3.5(測定値)による。

7.2

純度  (KBrO

3

)

試料 0.7 g を 0.1 mg のけたまではかりとり,全量フラスコ 250 ml に入れ,水を加えて溶かした後,水を

標線まで加える。その 25 ml を正確によう素フラスコ 200 ml にとり,水 50 ml,JIS K 8913 に規定するよ

う化カリウム 2 g 及び硫酸 (1+5) 5 ml を加え,直ちに栓をして穏やかに振り混ぜ暗所に 10 分間放置した

後,0.1 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。終点間際で,液の色が薄い黄色になったときに,指示

薬としてでんぷん溶液約 0.5 ml を加えて,滴定を続ける。終点は,液の色が無色になる点とする。

別に,同一条件で空試験を行い,滴定量を補正する。この場合,0.1 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液 1 ml

は,0.002 783 5 g KBrO

3

に相当する。


3

K 8530

:2007

7.3

水溶状

JIS K 8001

の 5.2(溶状)による。この場合,試料は 1 g を用い,濁りの程度の適合限度標準は,JIS K 8001

の 5.2 の(1)(濁りの程度の適合限度標準)の(a)(澄明)を用いる。

7.4

乾燥減量  (105  ℃)

乾燥減量は,JIS K 0067 の 4.1.4(操作)(1)(第 1 法  大気圧下で加熱乾燥する方法)による。この場合,

試料 1.0 g を 0.1 mg のけたまではかり,105  ℃で 2 時間乾燥する。

7.5

pH (50 g/l

25 ℃)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料溶液  試料 5.0 g に二酸化炭素を含まない水を加えて溶かし 100 ml にする。

b)

操作  JIS K 8001 の 5.5 (pH)の(2)(操作)による。

7.6

臭化物  (Br)

溶液の調製,操作及び判定は,次による。

a)

試料側溶液  試料 5.0 g に水を加えて溶かし 60 ml にする。

b)

標準側溶液  試料 2.0 g,臭化物標準液 (Br:0.1 mg/ml)

1)

 6.0 ml

及び水を加えて溶かし 60 ml にする。

1)

臭化物標準液 (Br:0.1 mg/ml)  の調製は,JIS K 8506 に規定する臭化カリウム 0.149 g を水で

溶かして 1 000 ml にする。

c)

操作  試料側溶液,標準側溶液それぞれに,0.5 mol/l 硫酸 0.5 ml を加え,1 時間放置する。

d)

判定  試料側の色は,標準側の黄色より濃くない。

7.7

硫酸塩  (SO

4

)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 2.0 g に水 10 ml,炭酸ナトリウム溶液  (100 g/l) 0.5 ml 及び塩酸 (2+1) 10 ml を加え,

水浴上で蒸発乾固し,再び水 10 ml 及び塩酸 (2+1) 5 ml を加え,水浴上で蒸発乾固する。放冷後,水

を加えて 25 ml にする。

b)

標準側溶液  炭酸ナトリウム溶液  (100 g/l) 0.5 ml に塩酸 (2+1) 15 ml を加え水浴上で蒸発乾固する。

放冷後,硫酸塩標準液 (SO

4

:0.01 mg/ml) 10 ml 及び水を加えて 25 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.15[硫酸塩 (SO

4

)

](1)(比濁法)による。

7.8

窒素化合物(として)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 2 g に水を加えて溶かし 140 ml にする。

b)

標準側溶液  窒素標準液 (N:0.01 mg/ml) 2.0 ml に水を加えて 140 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.12[窒素化合物(N として)](4)(蒸留−インドフェノール青法)による。

7.9

重金属(Pb として)

溶液の調製,操作及び判定は,次による。

a)

試料側溶液  試料 4.0 g に水 20 ml 及び JIS K 8180 に規定する塩酸 10 ml を加え水浴上で蒸発乾固した

後,加熱板上で 10 分間加熱し,水 10 ml 及び JIS K 8180 に規定する塩酸 10 ml を加え水浴上で蒸発乾

固する。この操作を臭素の色がなくなるまで繰り返した後,水を加えて 40 ml にする(B 液)

。B 液 25

ml

(試料量 2.5 g)を試料側溶液とする。

b)

標準側溶液  試料側で用いた JIS K 8180 に規定する塩酸の 1/2 量を水浴上で蒸発乾固し,これに,B

液 5 ml(試料量 0.5 g)

,鉛標準液 (Pb:0.01 mg/ml) 1.0 ml 及び水を加えて 25 ml にする。

c)

操作  試料側溶液,標準側溶液それぞれに,塩酸 (2+1) 0.5 ml を加え,更に酢酸ナトリウム溶液 (200


4

K 8530

:2007

g/l)

を加えて pH 約 4 に調節した後,水を加えて 40 ml にし,硫化ナトリウム・グリセリン溶液 1 滴を

加え,5 分間放置する。

d)

判定  試料側の色は,標準側の色より暗くない。

7.10

ナトリウム  (Na)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 1.0 g に水を加えて溶かし 100 ml にする。

b)

標準側溶液  試料 1.0 g にナトリウム標準液 (Na:0.1 mg/ml) 1.0 ml 及び水を加えて溶かし 100 ml にす

る。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.30(炎光光度法)による。

7.11

  (Fe)

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 2.0 g に水 20 ml 及び塩酸(2+1) 20 ml を加え水浴上で蒸発乾固し,再び水 20 ml 及

び塩酸 (2+1) 20 ml を加え水浴上で蒸発乾固し,水を加えて溶かし 10 ml にする。

b)

標準側溶液  塩酸 (2+1) 30 ml を水浴上で蒸発乾固し,鉄標準液 (Fe:0.01 mg/ml) 1.0 ml を加え,更

に水を加えて溶かし 10 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.22[鉄 (Fe)](2)(1,10-フェナントロリン法)による。

8

記録

記録は,JIS K 0050 の 12.(記録)による。

9

容器

容器は,気密容器とする。

10

表示

容器には,次の事項を表示する。

a)

名称“臭素酸カリウム”及び“試薬”の文字

b)

種類

c)

化学式及び式量

d)

純度

e)

内容量

f)

製造番号

g)

製造業者名又はその略号

11

取扱い上の注意事項

臭素酸カリウムは,酸化性が強いので衝撃及び火気を避けて取り扱い,被酸化性物質から隔離して保存

する。

    警告  この規格の使用者は,試験室での作業に精通するように努めなければならない。また,この規

格の使用に関連して起こるすべての安全上の問題は記載していないので,MSDS(化学物質等

安全データシート)などを参考にして,安全及び健康に留意した適切な措置をとらなければな

らない。


5

K 8530

:2007

附属書 JA

参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS K 8530 : 2007

  臭素酸カリウム(試薬)

ISO 6353-3 : 1987

  Reagents for chemical analysis−Part 3: Specifications−Second

series

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との差異の箇条ごとの

評価及びその内容

箇条番号及

び名称

内容

(

Ⅱ)

国 際
規 格
番号

箇条番

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

1

適用範囲

試 薬 と し て 用 い る 臭
素 酸 カ リ ウ ム に つ い

て規定。

1

化学分析用試薬 57 品
目の仕様について規

定。

変更

JIS

は 1 品目 1 規格。

試薬の規格使用者が各規格を多く引
用しやすくするために 1 品目 1 規格

としている。 
  なお,対応国際規格は 20 年以上見
直しが行われていないため市場の実

態に合わない。国際規格の改正提案
を検討する。

2

引用規格

3

一般事項

JIS K 8001

による。

追加 

項目を追加。

編集上の差異であり,技術的な差異
ではない。

4

種類

追加

種類の項目を追加。

JIS

では種類として“特級”だけなの

で,ISO 規格と技術的な差異はない。

5

性質

追加

性質の項目を追加。

一般的な説明事項であり,技術的な

差異はない。

6

品質

R75.1

変更 1)

品質に差異のある項目:純

度,pH。

2)

追加した項目:水溶状,乾

燥減量。

ISO

規格は,長期間内容の見直しが

行われず国際市場で ISO 規格品が用
いられることはほとんどない。また,
技術的差異も軽微

1) 2) 3)

である。

R75.2

試験溶液の調製方法

変更

JIS

は,試験方法の該当項目で

個別に規定。

編集上の差異であり,技術的な差異
ではない。

5

K 853

0


2

007


6

K 8530

:2007

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との差異の箇条ごとの

評価及びその内容

箇条番号及び

名称

内容

(

Ⅱ)

国 際
規 格

番号

箇条番

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

7

試験及び検

査方法

7.1

試 験 及 び

検査方法の条
件並びに結果 

追加

一般的な試験及び試験方法の条件並

びに結果に関する事項であり,技術
的な差異はない。

7.2

純度

(KBrO

3

)

滴定法

R75.3.1

滴定法

変更

試料量,操作方法などを変更。 技術的な差異は軽微であり,対策は

考慮しない。

7.3

水溶状

追加

項目を追加。 

7.4

乾 燥 減 量

(105

℃)

追加

項目を追加。

品質確保のために必要。

ISO

規格の見直し時に,提案の検討

を行う予定。

7.5 pH

(50 g/l

,25  ℃)

溶液濃度は g/l で規

定。

 R75.3.2

溶 液 濃 度 は 質 量 分

率  %で規定

変更 1)

ISO

規格は溶液濃度を質量

分率  %で規定,JIS は溶液濃度
を g/l で規定。

2) JIS K 8001

の 5.5 を引用。

JIS

は操作性から溶液濃度を g/l で規

定。ISO 規格の見直し時に,改正提
案の検討を行う予定。

7.6

臭 化 物

(Br)

R75.3.3

一致

7.7

硫 酸 塩

(SO

4

)

比濁法

R75.3.4

種晶添加比濁法

変更 1)

前処理方法などを変更。

2) JIS K 8001

の 5.15 を引用。

技術的な差異は軽微であり,対策は
考慮しない。 

7.8

窒 素 化 合

物(N として)

蒸留―インドフェノ
ール青法

 R75.3.5

蒸留―ネスラー法

変更 1)

ISO

規格は蒸留−ネスラー

法,JIS は蒸留−インドフェノ
ール青法。JIS は有害な水銀試

薬を有害性の少ない試薬に変
更。

2) JIS K 8001

の 5.12 を引用。

ISO

規格のネスラー法は環境・安全

上,変更が必要。ISO 規格の見直し
時に,改正提案の検討を行う予定。

7.9

重金属(Pb

として)

硫化ナトリウム法

R75.3.6

硫化水素法

変更

試料量,試薬などを変更。

技術的な差異は軽微であり,対策は
考慮しない。

7.10

ナトリウ

ム (Na)

炎光光度法

R75.3.8

炎光光度法

変更 1)

試料量を変更。

2) JIS K 8001

の 5.30 を引用。

技術的な差異は軽微であり,対策は
考慮しない。

6

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0


2

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7

K 8530

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(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との差異の箇条ごとの

評価及びその内容

箇条番号及

び名称

内容

(

Ⅱ)

国 際
規 格

番号

箇条番

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

7.11

鉄 (Fe)

1,10-

フ ェ ナ ン ト ロ リ

ン法

R75.3.7

5-

スルホサリチル酸

変更 1)

試料量,試薬を変更。

2) JIS K 8001

の 5.22 を引用。

技術的な差異は軽微であり,対策は

考慮しない。

8

記録

 

追加

項目を追加。

9

容器

追加

項目を追加。

10

表示

追加

項目を追加。

11

取 扱 い 上

の注意事項

追加

項目を追加。

規格適合性を評価する関係で必要な

項目を追加。

1)

理由:軽微な技術的差異。箇条 6(品質)の(Ⅳ)欄の 1)及び 2)は,いずれも一般用途の試薬としては軽微な技術的差異であり,この差が取引上の障害にな

る可能性はほとんどない。ISO 規格,JIS とも品質項目の設定・品質水準の設定は,市場での長い使用実績・経験を踏まえたものである。ISO 規格と JIS
との質量分率 ppm∼質量分率 ppt レベルの不純物のごくわずかの差異は,経験上,一般用途の試薬としては実用上差し支えないものと考えられる。

なお,不純物のごくわずかの差異がどのような影響を及ぼすか,あらゆる用途を想定して検証することは現実的ではない。この(Ⅳ)の 1)及び 2)の品質項

目及び品質水準が不満足な場合は,通常,JIS 試薬,ISO 規格試薬とも対応できない。この場合,対応策としては,目的にあった高純度試薬など特殊用途
の試薬を使用することになる。

2)

  ISO

試薬規格の状況:ISO 規格の試薬は,規格の維持管理が行われていない(規格制定後約 20 年経過)。このため,ISO 規格の内容が現在の市場の要求に

こたえているかどうかの検討が行われていない(JIS との差)

。また,ISO 規格の試薬は,我が国だけではなく,国際市場でも商取引がほとんどなく国際

規格としての存在意義が乏しい。

3)

今後の対策:

1)

及び

2)

の理由から,当面,対策を考慮しない。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 6353-3:1987,MOD

被引用法規

生物学的製剤基準(平成 5 年厚生省告示第 217 号)

飼料及び飼料添加物の成分規格(昭和 51 年農林省令第 35 号) 
第十四改正日本薬局方(平成 13 年厚生労働省告示第 111 号) 
食品・添加物等の規格基準(昭和 34 年厚生省告示第 370 号)

関連する法規

労働安全衛生法施行令(昭和 47 年政令第 318 号)−第 18 条  名称等を表示すべき有害物質 
化学物質危険有害性等の表示に関する指針(平成 4 年労働省告示第 60 号)[MSDS]

7

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関連する外国規格

アメリカ  REAGENT CHEMICALS/Ninth Edition (American Chemical Society Specifications)  ACS (2000) 
中国  国家標準 (Guojia Biaozhum) GB/T 2305 (2000) 
韓国  韓国産業規格 (Korean Standards) KS M 8295 (1997),KS M ISO 6353-3 (2002)

イギリス  British Standards  BS 6376-3 (1989) 
フランス  Norme Française  NF ISO 6353-3 (1988) 
ロシア  Gosdarstvennye Standarty(国家標準)  GOST 4457 (1974)

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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