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K 8487

:2012

(1)

目  次

ページ

序文  

1

適用範囲  

1

引用規格  

1

種類  

2

性質  

2

4.1 

性状  

2

4.2 

定性方法  

2

品質  

3

試験方法  

3

6.1 

一般事項  

3

6.2 

純度(C

12

H

11

N

  

3

6.3 

エタノール溶状  

5

6.4 

融点  

6

6.5 

強熱残分(硫酸塩)  

6

6.6 

硝酸塩  

6

6.7 

アニリン(HPLC  

7

6.8 

鋭敏度  

8

容器  

9

表示  

9


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:2012

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

試薬協会(JRA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8487:1996 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 24 年 12 月 20 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS

マーク表示認証において,JIS K 8487:1996 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 K

8487

:2012

ジフェニルアミン(試薬)

Diphenylamine (Reagent)

C

12

H

11

N    FW:169.23

序文 

この規格は,1953 年に制定され,その後 7 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1996 年に

行われたが,その後の試験・研究開発などの技術進歩に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,試薬として用いるジフェニルアミンについて規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0064

  化学製品の融点及び溶融範囲測定方法

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0115

  吸光光度分析通則

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 0124

  高速液体クロマトグラフィー通則

JIS K 1107

  窒素

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8005

  容量分析用標準物質

JIS K 8042

  アニリン(試薬)

JIS K 8101

  エタノール(99.5)

(試薬)

JIS K 8150

  塩化ナトリウム(試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8322

  クロロホルム(試薬)

JIS K 8506

  臭化カリウム(試薬)

JIS K 8530

  臭素酸カリウム(試薬)

JIS K 8541

  硝酸(試薬)


2

K 8487

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JIS K 8548

  硝酸カリウム(試薬)

JIS K 8550

  硝酸銀(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8625

  炭酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8637

  チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)

JIS K 8659

  でんぷん(溶性)

(試薬)

JIS K 8780

  ピロガロール(試薬)

JIS K 8832

  ブルシン 水和物(試薬)

JIS K 8891

  メタノール(試薬)

JIS K 8913

  よう化カリウム(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

種類 

種類は,特級とする。

性質 

4.1 

性状 

ジフェニルアミンは,白からうすい黄の結晶又は結晶性粉末で,エタノール及びジエチルエーテルにや

や溶けやすく,水にはほとんど溶けない。ジフェニルアミンは,光によって徐々に着色する。

4.2 

定性方法 

試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 に従って測定すると,波数 3 383 cm

-1

,3 042 cm

-1

,1 596 cm

-1

1 495 cm

-1

,1 320 cm

-1

,749 cm

-1

及び 690 cm

-1

付近に主な吸収ピークを認める。試料調製を JIS K 0117 

5.3

(粉体)の a)(錠剤法)によって行い,錠剤の調製に臭化カリウムを用いたときの赤外吸収スペクトル

の例を

図 に示す。

図 1−赤外吸収スペクトルの例


3

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注記  図 は,独立行政法人産業技術総合研究所の SDBS から引用したものである。

品質 

品質は,箇条 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質

項目

規格値

試験方法

純度(C

12

H

11

N)

質量分率 %

99.0 以上

6.2 

エタノール溶状

試験適合

6.3 

融点

℃ 53∼55

6.4 

強熱残分(硫酸塩)

質量分率  %

0.02 以下

6.5 

硝酸塩

試験適合

6.6 

アニリン(HPLC)

質量分率  %

0.05 以下

6.7 

鋭敏度

試験適合

6.8 

試験方法 

6.1 

一般事項 

試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050 及び JIS K 8001 による。

6.2 

純度(C

12

H

11

N

 

純度(C

12

H

11

N)の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類

試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

クロロホルム  JIS K 8322 に規定するもの。

2)

臭化カリウム  JIS K 8506 に規定するもの。

3)

塩酸(21)  JIS K 8180 に規定する塩酸の体積 2 と水の体積 1 とを混合する。

4)

水酸化ナトリウム溶液(300 g/l)  JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウム 30.9 g を水に溶かして

100 ml にする(必要な場合に用いる。)。ポリエチレン製瓶などに保存する。

5)

でんぷん溶液  JIS K 8659 に規定するでんぷん(溶性)1.0 g に水 10 ml を加えてかき混ぜながら熱

水 200 ml 中に入れて溶かす。これを約 1 分間煮沸した後に冷却する。溶液は,冷所に保存し 10 日

以内に使用する。

6)

ピロガロール・水酸化ナトリウム溶液  JIS K 8780 に規定するピロガロール 10 g を水酸化ナトリウ

ム溶液(300 g/l)80 ml に溶かし,更に,水酸化ナトリウム溶液(300 g/l)を加えて全量を 100 ml

にする。この溶液は使用時に調製する(必要な場合に用いる。

7)

よう化カリウム溶液(100 g/l)  JIS K 8913 に規定するよう化カリウム 10 g を水に溶かして 100 ml

にする。使用時に調製する。

8)

溶存酸素を除いた水  次の 8.1)8.5)のいずれか,又はそれらの二つ以上を組み合わせたものを用

い,使用時に調製する。

8.1)

水をフラスコに入れ,加熱し,沸騰が始まってから 5 分間以上その状態を保つ。加熱を止め,フ

ラスコの口を時計皿で軽く蓋をして少し放置して沸騰が止まった後に,ガス洗浄瓶にピロガロー

ル・水酸化ナトリウム溶液を入れたものを連結するなどして空気中の酸素を遮り,冷却したもの。

8.2)

水をフラスコに入れ,水の中に JIS K 1107 に規定する窒素を 15 分間以上通じたもの。

8.3)

水から酸素分離膜をもつガス分離管を用いて溶存酸素を除いたもの。


4

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8.4)

水を超音波振動装置で十分に脱気を行ったもの。

8.5) 18

MΩ・cm 以上の抵抗率のある水を,窒素を通じた三角フラスコに泡立てないように採取したも

の。ただし,採水後速やかに用いる。

注記  脱イオン化された水を用いる場合,脱イオン装置によっては酸素を含む場合がある。

9)

硫酸(11)  水の体積 1 を冷却し,かき混ぜながら,JIS K 8951 に規定する硫酸の体積 1 を徐々

に加える。

10) 0.25 mol/l 

臭素溶液(Br:39.95 g/l)  JIS K 8530 に規定する臭素酸カリウム 14 g 及び臭化カリウム

60 g をはかりとり,水を加えて溶かして 1 000 ml とした後,遮光した気密容器に入れて暗所に保存

する。

11) 0.5 

mol/l 

チオ硫酸ナトリウム溶液(Na

2

S

2

O

3

・5H

2

O:124.1 g/l) 0.5 mol/l チオ硫酸ナトリウム溶液

の調製,標定及び計算は,次による。

11.1) 

調製

JIS K 8637

に規定するチオ硫酸ナトリウム五水和物 125 g と JIS K 8625 に規定する炭酸ナ

トリウム 0.2 g とをはかりとり,溶存酸素を除いた水 1 000 ml を加えて溶かした後,気密容器に入

れて保存する。調製後 2 日間放置したものを用いる。

11.2) 

標定

標定は,認証標準物質

1)

又は JIS K 8005 に規定する容量分析用標準物質のよう素酸カリウ

ムを用い,次のとおり行う。

11.2.1)

認証標準物質

1)

のよう素酸カリウムを用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。

11.2.2)

容量分析用標準物質のよう素酸カリウムを用いる場合は,必要量をめのう乳鉢で軽く砕いて,

130  ℃で約 2 時間乾燥した後,デシケーターに入れて放冷する。

11.2.3) 

認証標準物質

1)

又は容量分析用標準物質のよう素酸カリウム 0.4∼0.5 g を全量フラスコ 250 ml

に 0.1 mg の桁まではかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。その 25 ml

を共通すり合わせ三角フラスコ 200 ml に正確にはかりとり,

水 100 ml を加える。

次に,

JIS K 8913

に規定するよう化カリウム 5 g 及び硫酸(1+1)5 ml を加え,直ちに栓をして穏やかに振り混ぜ

て,暗所に 5 分間放置する。指示薬としてでんぷん溶液を用い,11.1)で調製した 0.5 mol/l  チオ

硫酸ナトリウム溶液で滴定する。この場合,でんぷん溶液は,終点間際で液の色がうすい黄にな

ったときに約 0.5 ml を加える。終点は,液の青が消える点とする。

別に,

共通すり合わせ三角フラスコ 200 ml に水 125 ml 及びよう化カリウム 5 g をはかりとり,

硫酸(1+1)5 ml を加え,直ちに栓をして穏やかに振り混ぜて,暗所に 5 分間放置し,同一条

件で空試験を行って滴定量を補正する。

1)

  容量分析に用いることが可能な認証書の付いた標準物質で,不確かさが算出され国際単位

系(SI)へのトレーサビリティが保証されたもの。ただし,認証書のある標準物質を入手

できない場合には,含有率が明らかな市販の標準物質を用いることができ,その説明書に

従って使用する。

なお,認証標準物質の供給者としては,独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総合

センター(NMIJ)

,米国国立標準技術研究所(NIST)などの国家計量機関及び認証標準

物質生産者がある。

11.3)

計算

ファクターは,次の式によって算出する。

(

)

100

33

8

017

.

0

2

1

A

V

V

m

f

×

×

=

ここに,

f

0.5 mol/l  チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター


5

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m

はかりとったよう素酸カリウムの質量(g)

A

よう素酸カリウムの純度(質量分率  %)

V

1

滴定に要した 0.5 mol/l  チオ硫酸ナトリウム溶液の体積
(ml)

V

2

空試験に要した 0.5 mol/l  チオ硫酸ナトリウム溶液の体積
(ml)

0.017 833: 0.5 mol/l  チオ硫酸ナトリウム溶液 1 ml に相当するよう素

酸カリウムの質量を示す換算係数(g/ml)

b)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

1)

よう素フラスコ 300 ml  JIS R 3503 に規定するもの。

2)

マグネチックスターラー  溶液を外部からかき混ぜるための磁気かくはん機。

c)

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

試料 0.1 g をよう素フラスコ 300 ml に 0.1 mg の桁まではかりとり,クロロホルム 10 ml を加えて溶

かした後,マグネチックスターラーのかくはん(撹拌)子を入れ,0.25 mol/l  臭素溶液 15 ml を正確

に入れ,水 100 ml,臭化カリウム 5 g,及び塩酸(2+1)5 ml を入れて直ちに栓をした後,穏やか

にかき混ぜる。

2)

よう素フラスコ 300 ml をマグネチックスターラーに載せ,受液部に新しく作ったよう化カリウム溶

液(100 g/l)25 ml を入れ,マグネチックスターラーで強くかき混ぜながら暗所に 5 分間放置する。

3)

これを氷水で 10 分間冷却し,よう素フラスコ 300 ml の栓を少し緩めて受液部のよう化カリウム溶

液(100 g/l)をフラスコ内に流し込み,再度栓をしてマグネチックスターラーで穏やかにかき混ぜ

ながら暗所に 5 分間放置した後,0.5 mol/l  チオ硫酸ナトリウム溶液で適定する。指示薬のでんぷん

溶液は,終点間際で液の色がうすい黄になったときに約 0.5 ml を加える。終点は,液の青が消える

点とする。

別に同一条件で空試験を行う。

d)

計算  計算は,次による。

(

)

100

577

010

.

0

1

2

×

×

×

=

m

f

V

V

A

ここに,

A

ジフェニルアミン(

C

12

H

11

N

)の純度(質量分率

  %

V

1

滴定に要した

0.5 mol/l

チオ硫酸ナトリウム溶液の体積

ml

V

2

空試験の滴定に要した

0.5 mol/l

チオ硫酸ナトリウム溶液

の体積(

ml

m

はかりとった試料の質量(

g

f

0.5 mol/l

チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター

0.010 577

0.25 mol/l

臭素溶液

1 ml

に相当するジフェニルアミンの

質量を示す換算係数(

g/ml

6.3 

エタノール溶状 

エタノール溶状の試験方法は,次による。

a)

試験用溶液類

試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

エタノール(体積分率 50 %

JIS K 8101

に規定するエタノール(

99.5

50 ml

に水を加えて

100 ml

にする。

2)

硝酸(12

JIS K 8541

に規定する硝酸(質量分率

60

61 %

)の体積

1

と水の体積

2

とを混合す

る。

3)

硝酸銀溶液(20 g/l

JIS K 8550

に規定する硝酸銀

2 g

を水に溶かして

100 ml

にする。褐色ガラス


6

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製瓶に保存する。

4)

塩化物標準液

4.1)

塩化物標準液(Cl1 mg/ml

次のいずれかのものを用いる。

4.1.1)

計量標準供給制度[

JCSS

2)

]に基づく標準液で,酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致し

た場合に用い,必要な場合は,適切な方法で希釈して使用する(以下,

JCSS

に基づく標準液”

という。

4.1.2)

 JCSS

以外の認証標準液で酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致した場合に用い,必要な

場合は,適切な方法で希釈して使用する。ただし,

JCSS

以外の認証標準液が入手できない場合

は,市販の標準液を用いる(以下,

JCSS

以外の認証標準液及び市販の標準液を合わせて,

JCSS

以外の認証標準液など”という。

4.1.3)

JIS K 8150

に規定する塩化ナトリウム

1.65 g

を全量フラスコ

1 000 ml

にはかりとり,水を加えて

溶かし,水を標線まで加えて混合する。

2)

 JCSS

は,

Japan Calibration Service System

の略称である。

4.2)

塩化物標準液(Cl0.01 mg/ml

塩化物標準液(

Cl

1 mg/ml

10 ml

を全量フラスコ

1 000 ml

に正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。

b)

濁りの程度の適合限度標準

濁りの程度の適合限度標準(

“澄明”

)は,次による。

塩化物標準液(

Cl

0.01 mg/ml

0.2 ml

を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,水

10 ml

,硝酸

1

2

1 ml

及び硝酸銀溶液(

20 g/l

1 ml

を加え,更に水を加えて

20 ml

とし,振り混ぜてから

15

分間放置する。

c)

器具

主な器具は,次のものを用いる。

共通すり合わせ平底試験管

濁り,ごみなどの有無が確認しやすい大きさで,目盛のあるもの。例

として,容量

50 ml

,直径約

23 mm

のもの。

d)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料

2.0 g

を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,エタノール(体積分率

50 %

)で

20 ml

にする。

2)

直後に,試料溶液の濁りの程度を b)と比較する。また,ごみ,浮遊物などの異物の有無を上方又は

側面から観察する。

e)

判定

d)

によって操作し,次の 1)及び 2)に適合するとき,

“エタノール溶状:試験適合”とする。

1)

試料溶液の濁りは,b)の濁りより濃くない。

2)

試料溶液には,ごみ,浮遊物などの異物をほとんど認めない。

6.4 

融点 

融点は,JIS K 0064 の 3.1(目視による方法)又は 3.2(光透過量の測定による方法)による。

6.5 

強熱残分(硫酸塩) 

強熱残分(硫酸塩)は,JIS K 0067 の 4.4.4

4)(第

4

硫酸塩として強熱する方法)による。ただし,

この場合,試料

5.0 g

0.1mg

の桁まではかりとり,JIS K 8951 に規定する硫酸

0.5 ml

を加え,

600

±

50

)℃

で強熱する。

6.6 

硝酸塩 

硝酸塩の試験方法は,次による。

a)

試薬

試薬は,次のものを用いる。

1)

塩酸

JIS K 8180

に規定するもの。


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2)

硫酸

20 ml

に JIS K 8951 に規定する硫酸

40 ml

を徐々に加え,JIS K 8832 に規定するブルシン

n

水和物(無水物として)

30 mg

を加えて,水浴中で

10

分間加熱する。直ちに室温まで冷却し,吸

収セルを用いて,波長

410 nm

付近における吸収極大の波長における吸光度を,水を対照液として

測定し,その吸光度が

0.01

以下であることを確認したもの。

b)

器具及び装置

主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1)

共通すり合わせ平底試験管

6.3 c)

による。

2)

吸収セル

光の吸収を測定するために試料,対照液などを入れる容器で,光路長が

10 mm

のもの。

3)

水浴

沸騰水浴として使用することができ,試験管などを浸せき(漬)できるもの。

4)

分光光度計

JIS K 0115

に規定するもの。

c)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,共通すり合わせ平底試験管に水

20 ml

をはかりとり,硫酸

6 ml

を徐々に加えた

後,約

50

℃に冷却する。塩酸

0.05 ml

及び試料

0.20 g

を加えて,約

50

℃で

3

分間放置する(試料

溶液は,6.8 の試験にも用いる。

2)

共通すり合わせ平底試験管の上方又は側面から試料溶液の色を観察する。

d)

判定

c)

によって操作し,次に適合するとき,

“硝酸塩:試験適合”とする。

試料溶液の色は,無色である。

6.7 

アニリン(HPLC 

アニリン(

HPLC

)の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類

試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

メタノール

JIS K 8891

に規定するもの。

2)

アニリン標準液

アニリン標準液の調製は,次による。

2.1)

アニリン標準液(C

6

H

5

NH

2

1 mg/ml

JIS K 8042

に規定するアニリン

0.50 g

を全量フラスコ

500 ml

に正確にはかりとり,メタノールを加えて溶かし,メタノールを標線まで加えて混合する。

2.2)

アニリン標準液(C

6

H

5

NH

2

0.1 mg/ml

アニリン標準液(

C

6

H

5

NH

2

1 mg/ml

10 ml

を全量フ

ラスコ

100 ml

に正確にはかりとり,メタノールを標線まで加えて混合する。

b)

器具及び装置

主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1)

マイクロシリンジ又は試料導入装置

少量の定容量の測定溶液を高速液体クロマトグラフのカラム

に導入するマイクロシリンジ又は装置。

2)

高速液体クロマトグラフ

JIS K 0124

に規定するもの。

c)

分析条件

分析条件は,次による。

なお,別の分析条件でも同等の試験結果が得られることが確認されている場合には,その条件を用

いてもよい。

1)

検出器の種類及び測定波長

吸光度検出器,

235 nm

2)

カラム充塡剤の種類及び粒径

オクタデシル基を化学結合した全多孔性球状シリカゲル,

5 μm

3)

カラム用管の材質,内径及び長さ

ステンレス鋼,

4.6 mm

150 mm

4)

カラム槽の温度

室温付近の一定温度

5)

溶離液の組成及び流量

メタノールの体積

7

と水の体積

3

とを混合した溶液,

1 ml/min

6)

試料溶液及び被検成分追加試料溶液の注入量

 5

μ

l

7)

検出器の所要感度

被検成分追加試料溶液中のアニリンのピークの高さが,記録紙の有効幅の

5 %

以上になるように感度を調節する。


8

K 8487

:2012

d)

操作

操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液及び被検成分追加試料溶液の調製

1.1)

試料溶液は,試料

1.0 g

を全量フラスコ

100 ml

に正確にはかりとり,メタノールを加えて溶かし,

メタノールを標線まで加えて混合する。

1.2)

被検成分追加試料溶液は,試料

1.0 g

を全量フラスコ

100 ml

に正確にはかりとり,アニリン標準液

C

6

H

5

NH

2

0.1 mg/ml

5.0 ml

を加え,メタノールを加えて溶かし,メタノールを標線まで加えて

混合する。

2)

試料の導入及び記録

試料溶液及び被検成分追加試料溶液をマイクロシリンジ又は試料導入装置を

用いて高速液体クロマトグラフに導入してクロマトグラムを記録する。

なお,あらかじめ,アニリン及びジフェニルアミンの保持時間を確認しておく。

3)

ピーク面積の測定

クロマトグラムのピーク面積の測定は,JIS K 0124 の 10.3(ピーク面積の測定)

によって,試料溶液のアニリンのピーク面積(

A

1

)及び被検成分追加試料溶液のアニリンのピーク

面積(

A

2

)を測定する。

4)

測定結果は,試料溶液の面積の

A

1

を,被検成分追加試料溶液の面積から試料溶液の面積を引いた面

A

2

A

1

と比較する。

e)

判定

d)

によって操作し,次に適合するとき,

“アニリン(

HPLC

:質量分率

0.05 %

以下(規格値)

とする。

A

1

は,

A

2

A

1

より大きくない。

注記

アニリン(

HPLC

)の含有率(質量分率

  %

)は,次の式によって求めることができる。

100

000

1

1

2

1

×

×

×

=

m

A

A

A

B

S

ここに,

S

アニリン(

HPLC

)の含有率(質量分率

  %

B

用いた標準液中のアニリンの質量(

mg

m

はかりとった試料の質量(

g

6.8 

鋭敏度 

鋭敏度の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類

試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

硫酸

6.6 a) 2)

による。

2)

硝酸塩標準液

2.1)

硝酸塩標準液(NO

3

1 mg/ml

次のいずれかのものを用いる。

2.1.1)

JCSS

に基づく標準液

6.3 a) 4.1.1)

に準じる。

2.1.2)

JCSS

以外の認証標準液など

6.3 a) 4.1.2)

に準じる。

2.1.3)

JIS K 8548

に規定する硝酸カリウム(

110

℃で乾燥)

1.63 g

を全量フラスコ

1 000 ml

にはかりと

り,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。

2.2)

硝酸塩標準液(NO

3

0.01 mg/ml

硝酸塩標準液(

NO

3

1 mg/ml

10 ml

を全量フラスコ

1 000 ml

に正確にはかりとり,水を標線まで加えて混合する。

b)

器具

主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管

6.3 c)

による。

c)

操作

操作は,次のとおり行う。


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K 8487

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1)

試料溶液の調製は,共通すり合わせ平底試験管に水

2 ml

をはかりとり,硫酸

4 ml

を徐々に加え,

20

℃に冷却する。6.6 c) 1)の試料溶液

0.2 ml

及び硝酸塩標準液(

NO

3

0.01 mg/ml

0.4 ml

を加え

て,約

50

℃に保つ。

2)

白色の背景を用いて,共通すり合わせ平底試験管の上方又は側面から試料溶液の色を

3

分間観察す

る。

d)

判定

c)

によって操作し,次に適合するとき,

“鋭敏度:試験適合”とする。

試料溶液の色は,

3

分間以内に青になる。

容器 

容器は,遮光した気密容器とする。

表示 

容器には,次の事項を表示する。

a)

日本工業規格番号

b)

名称

“ジフェニルアミン”及び“試薬”の文字

c)

種類

d)

化学式及び式量

e)

純度

f)

内容量

g)

製造番号

h)

製造年月又はその略号

i)

製造業者名又はその略号