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K 8443

:2007

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  一般事項

1

4

  種類

1

5

  性質

1

5.1

  性状

1

5.2

  定性方法

2

6

  品質

2

7

  試験及び検査方法

2

7.1

  試験及び検査方法の条件並びに結果

2

7.2

  純度(KCN

2

7.3

  水溶状

2

7.4

  炭酸塩(CO

3

3

7.5

  塩化物(Cl

3

7.6

  りん酸塩(PO

4

3

7.7

  硫酸塩(SO

4

3

7.8

  硫化物(S

3

7.9

  チオシアン酸塩(SCN

4

7.10

  ナトリウム(Na

4

7.11

  鉛(Pb

4

7.12

  鉄(Fe

4

8

  記録

4

9

  容器

5

10

  貯蔵方法

5

11

  表示

5

12

  取扱い上の注意事項

5

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

6


K 8443

:2007

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本試薬

協会(JRA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申

出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8443:1994 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格     

JIS

 K

8443

:2007

シアン化カリウム(試薬)

Potassium cyanide (Reagent)

KCN

    FW : 65.12

序文

この規格は,1987 年に第 1 版として発行された ISO 6353-3,Reagents for chemical analysis−Part 3:

Specifications

−Second series を基に作成した日本工業規格であるが,対応国際規格の規定の一部に市場の実

態を反映していない部分があるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,試薬として用いるシアン化カリウムについて規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 6353-3:1987

,Reagents for chemical analysis−Part 3: Specifications−Second series (MOD)

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを示

す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8230

  過酸化水素(試薬)

3

一般事項

試験及び検査方法の一般的な事項は,JIS K 8001 による。

4

種類

種類は,特級とする。

5

性質

5.1

性状


2

K 8443

:2007

シアン化カリウムは,無色若しくは白い結晶性粉末又は塊で,吸湿性があり,水に溶けやすく,エタノ

ールにやや溶けにくい。酸及び光によって分解する。水溶液は,塩基性である。

警告  シアン化カリウムは猛毒であり,酸によって猛毒で引火性のシアン化水素が発生するので,取

扱いはドラフト内で行わなければならない。

5.2

定性方法

定性方法は,次による。

a)

試料 0.5 g に水 30 ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 10 ml に水酸化ナトリウム溶液(100 g/l)1 ml 及び

硫酸鉄(Ⅱ)溶液(100 g/l)0.2 ml を加えて加熱し冷却後,塩化鉄(Ⅲ)溶液(100 g/l)0.2 ml 及び塩

酸(2+1)1 ml を加えると,青い沈殿が生じる。

b) A

液を用いて,JIS K 8001 の 5.29(炎色試験)(1)(アルカリ金属及びアルカリ土類金属試験法)を行

うと紫が現れる。

6

品質

品質は,箇条 によって試験及び検査したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質

項目

規格値

純度(KCN)

質量分率  % 98.0 以上

水溶状

試験適合

炭酸塩(CO

3

質量分率  % 0.7 以下

塩化物(Cl)

質量分率  % 0.05 以下

りん酸塩(PO

4

質量分率  % 0.01 以下

硫酸塩(SO

4

質量分率  % 0.01 以下

硫化物(S)

質量分率  % 0.001 以下

チオシアン酸塩(SCN)

質量分率  % 0.01 以下

ナトリウム(Na)

質量分率  % 0.5 以下

鉛(Pb)

質量分率 ppm 5 以下

鉄(Fe)

質量分率  % 0.003 以下

7

試験及び検査方法

7.1

試験及び検査方法の条件並びに結果

試験及び検査方法の環境は,JIS K 8001 の 3.7(試験操作など)

1

(試験の環境)による。湿度管理は,

必要に応じて実施する。また,

表 で規定する各品質項目の試験及び検査は,次の各試験及び検査方法に

よって行い,得られる測定値の計算方法及び規格値に対する判定は,JIS K 8001 の 3.5(測定値)による。

警告  シアン化カリウムは猛毒であり,酸性にすると猛毒のシアン化水素が発生する。試験及び検査

方法において,シアン化水素が発生する場合はドラフト内で行うことを明記したが,それ以外

の項目も安全のために可能な範囲で,ドラフト内で作業するのが好ましい。

7.2

純度(KCN) 

純度の定量法は,次による。

試料 0.5 g を 0.1 mg のけたまではかりとり,水 30 ml を加えて溶かし,よう化カリウム溶液(100 g/l)0.2

ml

及びアンモニア水(2+3)3 ml を加え,0.1 mol/l 硝酸銀溶液で滴定する。終点は,わずかな濁りが持続

する点とする。この場合,0.1 mol/l 硝酸銀溶液 1 ml は,0.013 024 g KCN に相当する。

7.3

水溶状


3

K 8443

:2007

水溶状は,JIS K 8001 の 5.2(溶状)による。この場合,試料は 1 g を用いる。濁りの程度の適合限度標

準は JIS K 8001 の 5.21

(濁りの程度の適合限度標準)

b

(ほとんど澄明)を用いる。

7.4

炭酸塩(CO

3

溶液の調製,操作及び判定は,次による。

a)

試料側溶液  試料 1.0 g に二酸化炭素を含まない水を加えて溶かし,100 ml にする。その 10 ml(試料

量 0.1 g)を用いる。

b)

標準側溶液  炭酸塩標準液(CO

3

:0.1 mg/ml)7.0 ml に二酸化炭素を含まない水を加えて 10 ml にする。

c)

操作  試料側溶液及び標準側溶液それぞれに,アンモニア水(2+3)2.5 ml 及び塩化バリウム溶液(100

g/l

)5 ml を加える。

d)

判定  試料側の濁りは,標準側の白濁より濃くない。

7.5

塩化物(Cl

溶液の調製,操作及び判定は,次による。

a)

試料側溶液  試料 0.5 g に水を加えて溶かし,水で 100 ml にする。その 10 ml(試料量 0.05 g)を用い

る。

b)

標準側溶液  塩化物標準液(Cl:0.01 mg/ml)2.5 ml に水を加えて 10 ml にする。

c)

操作  試料側溶液及び標準側溶液それぞれを,ビーカー50 ml に入れ,JIS K 8230 に規定する過酸化

水素 2 ml を加え時計皿でふたをして水浴上で 20 分間加熱した後,冷却し,水を加えて 20 ml にする。

硝酸(1+2)5 ml 及び硝酸銀溶液(20 g/l)1ml を加え 15 分間放置する。

d)

判定  試料側の濁りは,標準側の白濁より濃くない。

7.6

りん酸塩(PO

4

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 0.1 g に水 5 ml 及び塩酸(2+1)2 ml を加えて水浴上で蒸発乾固した後,塩酸(2

+1)4 ml を加え,再び水浴上で蒸発乾固し,水を加えて 20 ml にする。

警告  猛毒のシアン化水素が発生するのでドラフト内で行う。

b)

標準側溶液  塩酸(2+1)6 ml を水浴上で蒸発乾固した後,りん酸塩標準液(PO

4

:0.01 mg/ml)1.0 ml

及び水を加えて 20 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.13[りん酸塩(PO

4

1

(比色法)による。

7.7

硫酸塩(SO

4

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 1.0 g に水 5 ml 及び塩酸(2+1)5 ml を加えて水浴上で蒸発乾固した後,塩酸(2

+1)5 ml を加え,再び水浴上で蒸発乾固し,水を加えて 20 ml にする(必要ならばろ過する。

。その

10 ml

(試料量 0.5 g)に塩酸(2+1)0.3 ml 及び水を加えて 25 ml にする。

警告  猛毒のシアン化水素が発生するのでドラフト内で行う。

b)

標準側溶液  塩酸(2+1)5 ml を水浴上で蒸発乾固した後,硫酸塩標準液(SO

4

:0.01 mg/ml)5.0 ml

及び塩酸(2+1)0.3 ml を加え,更に水を加えて 25 ml にする。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.15[硫酸塩(SO

4

1

(比濁法)による。

7.8

硫化物(S

溶液の調製,操作及び判定は,次による。

a)

試料側溶液  試料 1.0 g に水を加えて溶かし,水で 10 ml にする。

b)

標準側溶液  硫化物標準液(S:0.01 mg/ml)1.0 ml に水を加えて 10 ml にする。


4

K 8443

:2007

c)

操作  試料側溶液及び標準側溶液それぞれに,塩基性酢酸鉛(Ⅱ)溶液 0.3 ml を加える。

d)

判定  試料側の色は,標準側の色より暗くない。

7.9

チオシアン酸塩(SCN

溶液の調製,操作及び判定は,次による。

a)

試料側溶液  試料 1.0 g に水を加えて溶かし,水で 10 ml にする。

b)

標準側溶液  チオシアン酸塩標準液(SCN:0.01 mg/ml)10ml を用いる。

c)

操作  試料側溶液及び標準側溶液それぞれに,塩酸(2+1)3 ml 及び塩化鉄(Ⅲ)溶液(100 g/l)0.05

ml

を加える。

警告  猛毒のシアン化水素が発生するのでドラフト内で行う。

d)

判定  試料側の色は,標準側の色より赤くない。

7.10

ナトリウム(Na

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 0.2 g を白金皿にとり,水 5 ml 及び塩酸(2+1)5 ml を加えて水浴上で蒸発乾固し,

水 20 ml を加えて溶かし,全量フラスコ 100 ml に移し入れ,水を標線まで加える(S 液)

。S 液 5 ml

(試料量 0.01 g)を全量フラスコ 100 ml にとり,水を標線まで加える(X 液)

警告  猛毒のシアン化水素が発生するのでドラフト内で行う。

b)

標準側溶液  S 液 5 ml を全量フラスコ 100 ml にとり,ナトリウム標準液(Na:0.01 mg/ml)5.0 ml 及

び水を標線まで加える(Y 液)

c)

操作  JIS K 8001 の 5.30(炎光光度法)(3)(操作)による。

7.11

鉛(Pb

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  試料 10 g に水 20 ml 及び塩酸(2+1)50 ml を加えて水浴上で蒸発乾固した後,塩酸(2

+1)10 ml を加え,再び水浴上で蒸発乾固し,水 10 ml を加えて溶かし,全量フラスコ 50 ml に移し

入れ,水を標線まで加える(X 液)

(X 液は,7.12 にも用いる。

警告  猛毒のシアン化水素が発生するのでドラフト内で行う。

b)

標準側溶液  試料 10 g に水 20 ml 及び鉛標準液(Pb:0.01 mg/ml)5.0 ml を加え,更に塩酸(2+1)

50 ml

を加えて水浴上で蒸発乾固した後,塩酸(2+1)10 ml を加え,再び水浴上で蒸発乾固し,水 10

ml

を加えて溶かし,全量フラスコ 50 ml に移し入れ,水を標線まで加える(Y 液)

警告  猛毒のシアン化水素が発生するのでドラフト内で行う。

c)

操作  JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)(操作)による。

7.12

鉄(Fe

溶液の調製及び操作は,次による。

a)

試料側溶液  7.11 の X 液 15 ml(試料量 3.0 g)を全量フラスコ 100 ml にとり,水を標線まで加える(X

液)

b)

標準側溶液  7.11 の X 液 15 ml 及び鉄標準液(Fe:0.01 mg/ml)9.0 ml を全量フラスコ 100 ml にとり,

水を標線まで加える(Y 液)

c)

操作  JIS K 8001 の 5.311)(d)による。

8

記録

記録は,JIS K 0050 の 12.(記録)による。


5

K 8443

:2007

9

容器

容器は,遮光した気密容器とする。

10

貯蔵方法

シアン化カリウムは,光を遮り保存する。

11

表示

容器には,次の事項を表示する。

a)

名称

シアン化カリウム

及び

試薬

の文字

b)

種類

c)

化学式及び式量

d)

純度 

e)

内容量

f)

製造番号

g)

製造年月又はその略号

h)

製造業者名又はその略号

12

取扱い上の注意事項

シアン化カリウムは,猛毒なので特に粉じんの吸入や粘膜及び皮膚への付着を避ける。

警告  この規格の使用者は,試験室での作業に精通するように努めなければならない。また,この規

格の使用に関連して起こるすべての安全上の問題は記載していないので,MSDS(化学物質等

安全データシート)などを参考にして安全及び健康に留意した適切な措置をとらなければなら

ない。

 


6

K 8443

2007

6

K 8443

2007

 

附属書 JA

参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS K 8443 : 2007

  シアン化カリウム(試薬) 

ISO 6353-3:1987

,Reagents for chemical analysis−Part 3: Specifications−Second

series

 

(Ⅰ)JIS の規定 

(Ⅲ)国際規格の規定

 

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇

条ごとの評価及びその内容 

箇条番号及び
名称

内容 

(Ⅱ) 

国 際 規
格番号 

箇条番号 

内容 

箇 条 ご と
の評価 

技術的差異の内容 

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策 

1

適用範囲 

試薬として用いるシア

ン化カリウムについて
規定。 

 

1

 

化学分析用試薬 57 品

目 の 仕 様 に つ い て 規
定。 

変更

 

JIS

は 1 品目 1 規格。 

試薬の規格使用者が各規格を多

く引用しやすくするために 1 品目

1

規格としている。

  なお,対応国際規格は 20 年以

上見直しが行われていないため
市場の実態に合わない。国際規格
の改正提案を検討する。 

2

引用規格 

 

 

 

 

 

 

3

一般事項 

JIS K 8001

による。 

 

― 

― 

追加 

項目を追加。

JIS K 8001

を引用。 

編集上の差異であり,技術的な差
異はない。

 

4

種類

 

 

 

― 

― 

追加 

種類の項目を追加。 

JIS

は種類として

特級

だけな

ので,ISO 規格と技術的な差異は
ない。 

5

性質 

 

 

― 

― 

追加 

性質の項目を追加。

 

一般的な説明事項であり,技術的

な差異はない。 


7

K 8443

2007

7

K 8443

2007

 

(Ⅰ)JIS の規定 

(Ⅲ)国際規格の規定 

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容 

箇条番号及び名
称 

内容 

 

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号 

 

箇条番号 

内容 

 

箇 条 ご と
の評価 

技術的差異の内容 

 

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

6

品質 

 

 

R 78.1

 

変更 

1)

品質に差異のある項目:

純度,塩化物,鉄。

2)

追加した項目:水溶状,

炭酸塩。 

ISO

規格は,長期間内容の見直し

が行われず国際市場で ISO 規格

品が用いられることはほとんど
ない。

また,技術的差異も軽微

1)2)3)

である。 

7

試 験 及 び 検 査

方法

7.1

試験及び検査

方 法 の 条 件 並 び
に結果

― R

78.2

追加

一般的な試験及び検査方法の条
件並びに結果に関する事項であ

り,技術的な差異はない。

7.2

純度(KCN)  滴定法

R

78.2.1

滴定法

変更

試薬の濃度を変更。

技術的差異は軽微であり,対策は
考慮しない。

7.3

水溶状

追加

7.4

炭酸塩(CO

3

追加

品質確保のため必要。

ISO

規格の見直し時に,改正提案

の検討を行う予定。

7.5

塩化物(Cl)  比濁法

R

78.2.2

滴定法

変更

滴定法を比濁法に変更。

JIS

は,規格値との関係から比濁

法を採用。

ISO

規格の見直し時に,改正提案

の検討を行う予定。

7.6

りん酸塩

(PO

4

比色法

R

78.2.3

抽出比色法

変更 1)

試薬の濃度を変更。

2)  JIS K 8001

の 5.13 を引

用。

7.7

硫酸塩(SO

4

)  比濁法

R

78.2.4

種晶添加比濁法

変更 1)

試薬の濃度などを変更。

2)  JIS K 8001

の 5.15 を引

用。

7.8

硫化物(S)

比色法

R

78.2.5

比色法

変更

試薬溶液の濃度,試薬の量
を変更。

7.9

チオシアン酸

塩(SCN)

比色法

R

78.2.6

比色法

変更

試料量,試薬の量を変更。

技術的差異は軽微であり,対策は
考慮しない。 


8

K 8443

2007

8

K 8443

2007

 

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇
条ごとの評価及びその内容 

箇条番号及び名

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容 

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策 

7.10

ナトリウム

(Na)

炎光光度法  R

78.2.8

炎光光度法

変更 1) JIS は,前処理した後に測

定。ISO 規格は,試料溶
液をそのまま測定。

2) JIS K 8001

の 5.30 を引

用。

JIS

は,安全上の配慮から前処理

後に測定。ISO 規格の見直し時
に,改正提案の検討を行う予定。

7.11

鉛(Pb)

原子吸光法(直接噴

霧法)

 R

78.2.7

原子吸光法(抽出液噴

霧法)

変更 1)  試料量,前処理を変更。

2) JIS K 8001

の 5.31 を引

用。

技術的差異は軽微であり,対策

は考慮しない。

7.12

鉄(Fe)

原子吸光法(直接噴

霧法)

 R

78.2.7

原子吸光法(直接噴霧

法)

変更 1) JIS は,前処理した後に測

定。ISO 規格は,試料溶
液をそのまま測定。

2) JIS K 8001

の 5.31 を引

用。

JIS

は,安全上の配慮から前処理

後に測定。ISO 規格の見直し時
に,改正提案の検討を行う予定。

8

記録

追加

項目を追加。

9

容器

追加

項目を追加。

10

貯蔵方法

追加

項目を追加。

11

表示

追加

項目を追加。

12

取扱い上の注

意事項

追加

項目を追加。

規格適合性を評価する関係で必

要な項目を追加。

1)

理由:軽微な技術的差異。箇条 6(品質)の(Ⅳ)欄の 1)及び 2)は,いずれも一般用途の試薬としては軽微な技術的差異であり,この差が取引上の障害にな
る可能性はほとんどない。ISO 規格,JIS とも品質項目の設定・品質水準の設定は,市場での長い使用実績・経験を踏まえたものである。ISO 規格と JIS との

質量分率 ppm〜質量分率 ppt レベルの不純物のごくわずかの差異は,経験上,一般用途の試薬としては実用上差し支えないものと考えられる。

なお,不純物のごくわずかの差異がどのような影響を及ぼすか,あらゆる用途を想定して検証することは現実的ではない。この(Ⅳ)の 1)及び 2)の品質項目

及び品質水準が不満足な場合は,通常,JIS 試薬,ISO 規格試薬とも対応できない。この場合,対応策としては,目的に合致した高純度試薬など特殊用途の

試薬を使用することになる。

2)

  ISO

試薬規格の状況:ISO 規格の試薬は,規格の維持管理が行われていない(規格制定後約 20 年経過)

。このため,ISO 規格の内容が現在の市場の要求にこ

たえているかどうかの検討が行われていない(JIS との差)。また,ISO 規格の試薬は,我が国だけではなく,国際市場でも商取引がほとんどなく国際規格と

しての存在意義が乏しい。

3)

今後の対策:

1)

及び

2)

の理由から,当面,対策を考慮しない。


9

K 8443

2007

9

K 8443

2007

 

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:  ISO 6353-3:1987,MOD 

 

被引用法規

食品・添加物等の規格基準(昭和 34 年厚生省告示第 370 号) 
生物学的製剤基準(平成 5 年厚生省告示第 217)

第十四改正日本薬局方(平成 13 年厚生労働省告示第 111 号) 
飼料及び飼料添加物の成分規格(昭和 51 年農林省令第 35 号) 
医薬品等に使用することができるタール色素(昭和 41 年厚生省令第 30 号)

関連する法規

毒物及び劇物取締法(昭和 25 年法律第 303 号)−毒物 
危険物船舶運送及び貯蔵規則(昭和 32 年運輸省令第 30 号)−毒物

水質汚濁防止法(昭和 45 年法律第 138 号)−人の健康に係わる物質 
労働安全衛生法(昭和 47 年政令第 318 号)−特定化学物質等障害予防規則第二類

関連する外国規格

アメリカ  Reagent Chemicals−American Chemical Society Specifications  ACS (2000) 
イギリス  British Standards  BS 6376-3(1989)   
韓国  韓国産業規格(Korean Standards)  KS M 8262(1995)    KS M ISO 6353-3(2002)

フランス  Norme Française(フランス標準)  NF ISO 6353-3(1988)

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。