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日本工業規格

JIS

 K

8383

-1995

スクロース(試薬)

Sucrose

C

12

H

22

O

11

  FW : 342.30

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いるスクロース(

1

)

について規定する。

(

1

)

別名:サッカロース

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 0063

  化学製品の旋光度測定方法

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0117

  赤外分光分析方法通則

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  スクロースは,次の性質を示す。

(1)

性状  スクロースは,白い結晶又は結晶性粉末で,水に極めて溶けやすく,エタノールに極めて溶け

にくく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない。

(2)

定性方法  試料の赤外吸収スペクトルを JIS K 0117 によって測定すると,波数 3 390cm

1

1 430cm

1

1 350cm

1

,1 130cm

1

,1 070cm

1

,990cm

1

及び 910cm

1

付近に主な吸収を認める。この場合,試料

調製は JIS K 0117 の 6.2(1)(錠剤法)による。赤外吸収スペクトルの一例を

図 に示す。


2

K 8383-1995

図 1  赤外吸収スペクトルの一例

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

水溶状

試験適合

比旋光度  [

α

]

20
D

(乾燥後) +66.3∼+66.7 ゚

強熱残分(硫酸塩) 0.01 以下

酸(CH

3

COOH

として) 0.006 以下

塩化物 (Cl)

5 ppm

以下

硫酸塩 (SO

4

) 0.003

以下

カルシウム (Ca)

0.003

以下

鉛 (Pb)

3 ppm

以下

鉄 (Fe)

5 ppm

以下

転化糖

試験適合

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

水溶状

試料 5g+水  (→20ml)  ……澄明。

(2)

比旋光度[

α

20
D

(乾燥後)  +66.3∼+66.7 ゚

測定試料:105℃で 2 時間乾燥した試料 13g(0.1mg のけたまではかる)→全量フラスコ 50ml に入

れる→水を標線まで加える。


3

K 8383-1995

操作:JIS K 0063 の 3.(測定方法)による。

(3)

強熱残分(硫酸塩)  0.01 以下

JIS K 0067

の 4.4.4(4)(第 4 法  硫酸塩として強熱する方法)による。試料 10g 及び硫酸 3ml を用い,

残分 1mg 以下。

(4)

酸(CH

3

COOH

として)  0.006 以下

試料 5.0g+二酸化炭素を含まない水 50ml+フェノールフタレイン溶液 3 滴+0.05mol/水酸化ナトリ

ウム溶液 0.10ml……うすい紅色∼紅色。

参考 0.05mol/水酸化ナトリウム溶液 1ml は,0.003 002 6gCH

3

COOH

に相当する。

(5)

塩化物 (Cl)   5ppm 以下

試料側溶液:試料 2.0g+水  (→20ml)。

標準側溶液:塩化物標準液  (0.01mg Cl/ml) 1.0ml+水  (→20ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.7(1)(比濁法)による。

(6)

硫酸塩 (SO

4

  0.003 以下

試料側溶液:試料 1.0g+水 20ml+塩酸 (2+1) 0.3ml+水  (→25ml)。

標準側溶液:硫酸塩標準液 (0.01mg SO

4

/ml) 3.0ml

+塩酸 (2+1) 0.3ml+水  (→25ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.15(1)(比濁法)による。

(7)

カルシウム (Ca)   0.003 以下

試料側溶液:試料 2.0g+水  (→100ml)  (X 液)。

標準側溶液:試料 2.0g+カルシウム標準液 (0.01mg Ca/ml) 6.0ml+水  (→100ml)  (Y 液)。

操作:JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 422.7nm。

(8)

 (Pb)   3ppm 以下

試料側溶液:試料 10g+水 20ml+塩酸 (2+1) 1ml+水  (→80ml)。

標準側溶液:試料 10g+水 20ml+鉛標準液  (0.01mg Pb/ml) 3.0ml+鉄標準液  (0.01mg Fe/ml) 5.0ml+

塩酸 (2+1) 1ml+水  (→80ml)。

空試験用溶液:塩酸 (2+1) 1ml+水  (→5ml)。

操作:JIS K 8001 の 5.31(2)(抽出液噴霧法)(d)による。測定波長 283.3nm。

[操作の途中で得られる X 液,Y 液及び Z 液は,(9)の試験にも用いる]

(9)

 (Fe)   5ppm 以下

試料側溶液:(8)の X 液。

標準側溶液:(8)の Y 液。

空試験溶液:(8)の Z 液。

操作:JIS K 8001 の 5.31(2)(d)③による。測定波長 248.3nm。

(10)

転化糖

塩基性硫酸銅 (II) 溶液(

2

)50ml

を 300ml のビーカーに入れる→沸騰するまで加熱→1 分間煮沸+(試

料 10g+水 50ml)→沸騰するまで加熱→5 分間煮沸→直ちに冷水 100ml を加える→恒量にしたるつぼ

形ガラスろ過器 (1G4) (a g)  を用いてろ過→熱水約 50ml で洗う→105℃で 2 時間乾燥  (b g)  ……  (b-a)

は 0.03g 以下。

(

2

)

塩基性硫酸銅(II)溶液の調製  炭酸水素カリウム150g+炭酸カリウム100g+硫酸銅 (II) 五水和

物6.93g+水  (→1000ml)。


4

K 8383-1995

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “スクロース”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

内容量

(5)

製造番号

(6)

製造業者名又はその略号

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

地  崎      修

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

倉      剛  進

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味雄

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

飛  田  和  彦

米山化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会