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日本工業規格

JIS

 K

8376

-1994

酢酸バリウム(試薬)

Barium acetate

(CH

3

COO)

2

Ba

    FW : 255.42

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる酢酸バリウムについて規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  酢酸バリウムは,次の性質を示す。

(1)

性状  酢酸バリウムは,白い結晶又は結晶性粉末で,水に溶けやすく,エタノールに溶けにくい。

(2)

定性方法

(a)

試料 1g に水 20ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 10ml に塩化鉄 (III) 溶液 (100g/l) 0.2ml を加えると

赤褐色になる。

(b)  A

液 10ml に硫酸 (1+5) 1ml を加えると白い沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

項目

規格値

純度 99.0%以上 
水溶状

試験適合

pH (50g/l, 25

℃) 7.4∼8.5

塩化物 (Cl)

5ppm

以下

硝酸塩

試験適合

ナトリウム (Na)

0.01%

以下

カリウム (K)

0.01%

以下

銅 (Cu)

5ppm

以下

カルシウム (Ca)

0.05%

以下

ストロンチウム (Sr)

0.1%

以下

鉛 (Pb)

5ppm

以下

鉄 (Fe)

5ppm

以下


2

K 8376-1994

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  99.0%以上

試料 1g

(0.1mg のけたまではかる)

→全量フラスコ 500ml に入れる→水を標線まで加える→その 25ml

(正確にとる)+水 75ml+アンモニア性塩化アンモニウム緩衝液 2ml→0.01mol/複合 EDTA2Na 溶液

で滴定(指示薬:エリオクロムブラック T 溶液。終点は,液の色が赤から青に変わる点)

0.01mol/l

複合 EDTA2Na 溶液 1ml は,0.002 554 2g (CH

3

COO)

2

Ba

に相当する。

(2)

水溶状  試料 1g+水  (→20ml)  ……ほとんど澄明以内。

(3)  pH (50g/l, 25

)    7.4∼8.5

試料溶液  試料 5.0g+水  (→100ml)。

操作  JIS K 8001 の 5.5 による。

(4)

塩化物 (Cl)    5ppm 以下

試料側溶液  試料 2.0g+硝酸 (1+2) 5ml+水  (→20ml)。

標準側溶液  塩化物標準液 (0.01mgCl/ml) 1.0ml+硝酸 (1+2) 5ml+水  (→20ml)。

操作  JIS K 8001 の 5.7(1)(比濁法)による。

(5)

硝酸塩  試験適合

試料 1g+水 10ml→インジゴカルミン溶液 0.10ml+硫酸 10ml→10 分間放置……青を保つ(No

3

:約

0.005%

以下)

(6)

ナトリウム (Na)    0.01%以下

試料側溶液  試料 4g+水 50ml→煮沸+硫酸 (1+15) 20ml→冷却→水  (→200ml)  →3 時間放置→遠

心分離→上澄み液約 120ml をとる(S 液)

S

液 50ml(試料量 1g)+水  (→100ml)  (X 液)

標準側溶液  S 液 50ml+ナトリウム標準液 (0.01mgNa/ml) 10ml+カリウム標準液 (0.01mgK/ml)

10ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

操作  JIS K 8001 の 5.30(炎光光度法)による。測定波長

λ

1

 589.0nm

λ

2

 580nm

[X 液及び Y 液は,

(7)

の試験にも用いる]

(7)

カリウム (K)    0.01%以下

試料側溶液  (6)の X 液。

標準側溶液  (6) Y 液。

操作  JIS K 8001 の 5.30 による。測定波長

λ

1

 766.5nm

λ

2

 760nm

(8)

 (Cu)    5ppm 以下

試料側溶液  試料 10g+水 30ml+塩酸 (2+1) 1ml+水  (→80ml)。

標準側溶液  試料 10g+水 30ml+塩酸 (2+1) 1ml+銅標準液 (0.01mgCu/ml) 5.0ml+鉛標準液

(0.01mgPb/ml) 5.0ml

+鉄標準液 (0.01mgFe/ml) 5.0ml+水  (→80ml)。

空試験用溶液  塩酸 (2+1) 1ml+水  (→5ml)。

操作  JIS K 8001 の 5.31(原子吸光法)(2)(抽出液噴霧法)(d)による。

測定波長 324.7nm[X 液,Y 液及び Z 液は,(11)及び(12)の試験にも用いる]

(9)

カルシウム (Ca)    0.05%以下

試料側溶液  試料 1.0g+水 50ml+塩酸 (2+1) 3ml+水  (→100ml)  (S 液)。

S

液 20ml(試料量 0.2g)+水  (→100ml)  (X 液)

(10)の試験にも用いる]

標 準 側 溶 液   S 液 20ml + カ ル シ ウ ム 標 準 液  (0.01mgCa/ml) 10ml + ス ト ロ ン チ ウ ム 標 準 液


3

K 8376-1994

(0.01mgSr/ml) 20ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

(10)の試験にも用いる]

操作  JIS K 8001 の 5.31(1)(直接噴霧法)(d)による。測定波長 422.7nm。

(10)

ストロンチウム (Sr)    0.1%以下

試料側溶液  (9)の X 液。

標準側溶液  (9)の Y 液。

操作  JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 460.7nm。

(11)

 (Pb)    5ppm 以下

試料側溶液  (8)の X 液。

標準側溶液  (8)の Y 液。

空試験溶液  (8)の Z 液。

操作  JIS K 8001 の 5.31(2)(d)③による。測定波長 283.3nm。

(12)

 (Fe)    5ppm 以下

試料側溶液  (8)の X 液。

標準側溶液  (8)の Y 液。

空試験溶液  (8)の Z 液。

操作  JIS K 8001 の 5.31(2)(d)③による。測定波長 248.3nm。

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,容易に消えない方法で次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “酢酸バリウム”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造業者名又はその略号

参考  取扱い上の注意事項  酢酸バリウムは有害なので,粉じんの吸入や粘膜・皮膚への付着を避け

る。


4

K 8376-1994

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

細  川  幹  夫

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

地  崎      修

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味男

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

中  村      穣

森田化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会