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日本工業規格

JIS

 K

8356

-1994

酢酸亜鉛二水和物(試薬)

Zinc acetate dihydrate

(CH

3

COO)

2

Zn

・2H

2

O

    FW : 219.51

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる酢酸亜鉛二水和物について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  特級

4.

性質  酢酸亜鉛二水和物は,次の性質を示す。

(1)

性状  酢酸亜鉛二水和物は,無色の結晶又は白い結晶性の粉末で,水に溶けやすく,エタノールにや

や溶けにくい。

(2)

定性方法

(a)

試料 2g に水 20ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 10ml に塩化鉄 (III) 溶液 (100g/l) 1ml を加えると赤

褐色になる。

(b)  A

液 10ml にアンモニア水 0.5ml を加えると白い沈殿が生じ,更にアンモニア水 1ml を加えると沈殿

が溶ける。この溶液に硫化ナトリウム溶液 (100g/l) 1ml を加えると白い沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。


2

K 8356-1994

表 1  品質

項目

規格値

純度 99.0%以上

希酢酸溶状

試験適合

塩化物 (Cl)

0.001%

以下

硝酸塩

試験適合

硫酸塩 (SO

4

) 0.002%

以下

ナトリウム (Na)

0.001%

以下

カリウム (K)

0.001%

以下

カルシウム (Ca)

0.001%

以下

鉛 (Pb)

0.001%

以下

ひ素 (As)

1ppm

以下

鉄 (Fe)

5ppm

以下

アンモニウム (NH

4

) 0.001%

以下

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

(1)

純度  99.0%以上

試料 0.5g(0.1mg のけたまではかる)+水 100ml+アンモニア性塩化アンモニウム緩衝液 2ml→

0.1mol/lEDTA 2Na

溶液で滴定(指示薬:エリオクロムブラック T 溶液。終点は,液の色が赤から青に

変わる点)

0.1mol/lEDTA 2Na

溶液 1ml は,0.021 951g (CH

3

COO)

2

Zn

・2H

2

O

に相当する。

(2)

希酢酸溶状  試料 2g+酢酸 0.2ml+水  (→20ml)……澄明。

(3)

塩化物  0.001%以下

試料側溶液  試料 1.0g+水  (→20ml)。

標準側溶液  塩化物標準液 (0.01mgCl/ml) 1.0ml+水  (→20ml)。

操作  JIS K 8001 の 5.7(1)(比濁法)による。

(4)

硝酸塩 (NO

3

  試料 1g+水 10ml+インジゴカルミン溶液 0.10ml+硫酸 10ml→10 分間放置……青を

保つ(NO

3

 :

約 0.005%以下)

(5)

硫酸塩 (SO

4

  0.002%以下

試料側溶液  試料 2.5g+水 15ml+塩酸 (2+1) 0.3ml+水  (→25ml)。

標準側溶液  硫酸塩標準液 (0.01mgSO

4

/ml) 5.0ml

+塩酸 (2+1) 0.3ml+水  (→25ml)。

操作  JIS K 8001 の 5.15(1)(比濁法)による。

(6)

ナトリウム (Na)   0.001%以下

試料側溶液  試料 10g+塩酸 (2+1) 1ml+水  (→100ml)  (X 液)[(7)(8)(9)及び(11)の試験にも

用いる]

標準側溶液  試料 10g+塩酸 (2+1) 1ml+ナトリウム標準液 (0.1mgNa/ml) 1.0ml+カリウム標準液

(0.1mgK/ml) 1.0ml

+カルシウム標準液 (0.1mgCa/ml) 1.0ml+鉛標準液 (0.01mgPb/ml) 10ml+鉄標準液

(0.01mgFe/ml) 5.0ml

+水  (→100ml)  (Y 液)

(7)(8)(9)及び(11)の試験にも用いる]

操作  JIS K 8001 の 5.30(炎光光度法)による。測定波長

λ

1

 589.0nm

λ

2

 580nm

(7)

カリウム (K)   0.001%以下

試料側溶液  (6)の X 液。

標準側溶液  (6)の Y 液。


3

K 8356-1994

操作  JIS K 8001 の 5.30 による。測定波長

λ

1

 766.5nm

λ

2

 760nm

(8)

カルシウム (Ca)   0.001%以下

試料側溶液  (6)の X 液。

標準側溶液  (6)の Y 液。

操作  JIS K 8001 の 5.31(1)(原子吸光法)(d)(直接噴霧法)による。測定波長 422.7nm。

(9)

 (Pb)   0.001%以下

試料側溶液  (6)の X 液。

標準側溶液  (6)の Y 液。

操作  JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 283.3nm。

(10)

ひ素 (As)   1ppm 以下

試料側溶液  試料 3g+水  (→20ml)→水素化ひ素発生瓶 100ml に入れる。

標準側溶液  ひ素標準液 (0.001mgAs/ml) 3.0ml+水  (→20ml)→水素化ひ素発生瓶 100ml に入れる。

操作  JIS K 8001 の 5.19(3)[N,N−ジエチルジチオカルバミド酸銀法(AgDDTC 法)]による。

(11)

 (Fe)   5ppm 以下

試料側溶液  (6)の X 液。

標準側溶液  (6)の Y 液。

操作  JIS K 8001 の 5.31(1)(d)による。測定波長 248.3nm。

(12)

アンモニウム (NH

4

  0.001%以下

試料側溶液  試料 1.0g→蒸留フラスコ 500ml にとる+水 140ml。

標準側溶液  アンモニウム標準液 (0.01mgNH

4

/ml) 1.0ml

→蒸留フラスコ 500ml にとる+水 140ml。

操作  JIS K 8001 の 5.11(6)(蒸留−インドフェノール青法)による。

7.

容器  気密容器とする。

8.

表示  容器には,容易に消えない方法で次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “酢酸亜鉛二水和物”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造業者名又はその略号


4

K 8356-1994

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

細  川  幹  夫

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

地  崎      修

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味男

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

中  村      穣

森田化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会