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K 8263

:2015

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  種類  

2

4

  性質  

2

4.1

  性状  

2

4.2

  定性方法  

2

5

  品質  

2

6

  試験方法  

2

6.1

  一般事項  

2

6.2

  乾燥減量  

2

6.3

  強熱残分(硫酸塩)  

2

6.4

  重金属(Pb として)  

3

6.5

  鉄(Fe  

4

6.6

  ゼラチン  

5

6.7

  よう素消費物質  

5

6.8

  ゼリー強度  

8

7

  容器  

10

8

  表示  

10


K 8263

:2015

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

試薬協会(JRA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8263:1994 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 27 年 9 月 19 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS マ

ーク表示認証において,JIS K 8263:1994 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 K

8263

:2015

寒天(試薬)

Agar (Reagent)

適用範囲 

この規格は,試薬として用いる寒天について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0067

  化学製品の減量及び残分試験方法

JIS K 0970

  ピストン式ピペット

JIS K 1107

  窒素

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

JIS K 8005

  容量分析用標準物質

JIS K 8102

  エタノール(95)

(試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8201

  塩化ヒドロキシルアンモニウム(試薬)

JIS K 8202

  塩化 1,10-フェナントロリニウム一水和物(試薬)

JIS K 8295

  グリセリン(試薬)

JIS K 8359

  酢酸アンモニウム(試薬)

JIS K 8371

  酢酸ナトリウム三水和物(試薬)

JIS K 8541

  硝酸(試薬)

JIS K 8563

  硝酸鉛(II)

(試薬)

JIS K 8567

  硝酸マグネシウム六水和物(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8625

  炭酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8637

  チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)

JIS K 8659

  でんぷん(溶性)

(試薬)

JIS K 8780

  ピロガロール(試薬)

JIS K 8913

  よう化カリウム(試薬)

JIS K 8920

  よう素(試薬)

JIS K 8949

  硫化ナトリウム九水和物(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)


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JIS K 8982

  硫酸アンモニウム鉄(III)

・12 水(試薬)

JIS P 3801

  ろ紙(化学分析用)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS R 3505

  ガラス製体積計

JIS Z 0701

  包装用シリカゲル乾燥剤

種類 

種類は,特級とする。

性質 

4.1 

性状 

寒天は,半透明の白から黄みのある灰色の線状又はりん片状の細片若しくは粉末で,水,エタノール及

びジエチルエーテルにほとんど溶けないが,水中に放置すると徐々に水を吸収して膨張する。

4.2 

定性方法 

試料 1 g に水 50 mL を加えてかき混ぜながら加熱して溶かす。これを冷却すると弾力性のあるゼリーに

なる。

品質 

品質は,箇条 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質 

項目

規格値

試験方法

乾燥減量

質量分率  %

14∼23

6.2 

強熱残分(硫酸塩)

質量分率  %

4 0 以下

6.3 

重金属(Pb として) 質量分率 %

0.005 以下

6.4 

鉄(Fe)

質量分率  %

0. 1 以下

6.5 

ゼラチン

試験適合

6.6 

よう素消費物質

試験適合

6.7 

ゼリー強度 g/cm

2

 400∼600 又は,

600∼800

6.8 

試験方法 

6.1 

一般事項 

試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050 及び JIS K 8001 による。

6.2 

乾燥減量 

乾燥減量の試験方法は,JIS K 0067 の 4.1.4 (1)(第 1 法  大気圧下で加熱乾燥する方法)による。ただ

し,試料 1.0 g を 0.1 mg の桁まではかりとる。

6.3 

強熱残分(硫酸塩) 

強熱残分(硫酸塩)の試験方法は,JIS K 0067 の 4.4.4 (4)(第 4 法  硫酸塩として強熱する方法)によ

る。ただし,試料 1.0 g を 0.1 mg の桁まではかりとり,JIS K 8951 に規定する硫酸約 0.2 mL を加えた後,

強熱する。


3

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6.4 

重金属(Pb として) 

重金属(Pb として)の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

硫酸  JIS K 8951 に規定するもの。

2)

塩酸(21)  JIS K 8180 に規定する塩酸(特級)の体積 2 と水の体積 1 とを混合する。

3)

硝酸(12)  JIS K 8541 に規定する硝酸(質量分率 60 %∼61 %,特級)の体積 1 と水の体積 2 と

を混合する。

4)

硝酸マグネシウム・エタノール溶液  JIS K 8567 に規定する硝酸マグネシウム六水和物 17 g を JIS K 

8102

に規定するエタノール(95)に溶かして,JIS K 8102 に規定するエタノール(95)で 100 mL

にする。

5)

酢酸ナトリウム溶液(200 g/L)  JIS K 8371 に規定する酢酸ナトリウム三水和物 33.2 g を水に溶か

して 100 mL にする。

6)

硫化ナトリウム・グリセリン溶液  JIS K 8295 に規定するグリセリン 30 mL に水 10 mL を加えた溶

液に,JIS K 8949 に規定する硫化ナトリウム九水和物 5 g を加えて溶かす。放置後,上澄み液を用

いる。冷所に保存し 3 か月以内に使用する。

7)

鉛標準液

7.1)

鉛標準液(Pb1 mg/mL)  次のいずれかのものを用いる。

7.1.1)

計量標準供給制度[JCSS

1)

]に基づく標準液で,酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致し

た場合に用い,必要な場合は,適切な方法で希釈して使用する(以下,

“JCSS に基づく標準液”

という。

7.1.2) JCSS

以外の認証標準液で酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致した場合に用い,必要な

場合は,適切な方法で希釈して使用する。ただし,JCSS 以外の認証標準液がない場合は,市販

の標準液を用いる(以下,JCSS 以外の認証標準液及び市販の標準液を合わせて,

“JCSS 以外の

認証標準液など”という。

7.1.3)  JIS K 8563

に規定する硝酸鉛(II)1.60 g を全量フラスコ 1 000 mL にはかりとり,硝酸(1+2)

1 mL 及び水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。

1)

 JCSS は,Japan Calibration Service System の略称である。

7.2)

鉛標準液(Pb0.01 mg/mL)  鉛標準液(Pb:1 mg/mL)10 mL を全量フラスコ 1 000 mL に正確に

とり,水を標線まで加えて混合する。使用時に調製する。

b)

器具及び装置  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1)

共通すり合わせ平底試験管  濁り,ごみなどの有無が確認しやすい大きさで,目盛のあるもの。例

として,容量 50 mL,直径約 23 mm のもの。

2)

石英ガラス製蒸発皿  JIS R 3503 に規定するもので,その材質が石英ガラス製のもの。

3)

ろ紙(種 C)(必要な場合に用いる。)  JIS P 3801 に規定するもの。

4)

水浴  沸騰水浴として使用することができ,蒸発皿,ビーカーなどを載せられるもの。

5)

電気炉  (600±50)℃に調節できるもの。

c)

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料 0.50 g を石英ガラス製蒸発皿にはかりとり,硝酸マグネシウム・エタノー

ル溶液 10 mL を加え,よくかき混ぜる。

2)

比較溶液の調製は,鉛標準液(Pb:0.01 mg/mL)2.5 mL を石英ガラス製蒸発皿にとり,硝酸マグネ


4

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シウム・エタノール溶液 10 mL を加える。

3)

試料溶液及び比較溶液を点火,燃焼し,炭化した後,放冷する。次に,硫酸 1 mL を入れ徐々に加

熱し,

(600±50)℃の電気炉で強熱,灰化した後,放冷する。塩酸(2+1)2 mL 及び水 10 mL を加

え,水浴上で加熱して溶かした後,冷却し[にごりがある場合,ろ紙(5 種 C)を用いてろ過し,

水で洗い,ろ液と洗液とを合わせる。

,共通すり合わせ平底試験管に移し,水を加えて 20 mL にす

る(試料溶液及び比較溶液を前処理したものを,それぞれ X 液及び Y 液とする。

4)  X

液及び Y 液それぞれを,酢酸ナトリウム溶液(200 g/L)で pH 約 3.5 に調節し,水を加えて 30 mL

にする。さらに,硫化ナトリウム・グリセリン溶液 0.05 mL を加えて,5 分間放置する。

5)

白の背景を用いて,X 液及び Y 液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管の上方又

は側面から観察して暗色を比較する。

d)

判定  c)によって操作し,次に適合するとき,“重金属(Pb として)

:質量分率 0.005 %以下(規格値)

とする。

X 液から得られた液の暗色は,Y 液から得られた液の暗色より濃くない。

6.5 

鉄(Fe 

鉄(Fe)の試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液(100 g/L)  JIS K 8201 に規定する塩化ヒドロキシルアンモニ

ウム 10 g を水に溶かして 100 mL にする。

2)

塩酸(21)  6.4 a) 2)による。

3)

硝酸マグネシウム・エタノール溶液  6.4 a) 4)による。

4)

酢酸アンモニウム溶液(250 g/L)  JIS K 8359 に規定する酢酸アンモニウム 25 g を水に溶かして 100

mL にする。

5)  1,10-

フェナントロリン溶液(2 g/L)  JIS K 8202 に規定する塩化 1,10-フェナントロリニウム一水和

物 0.28 g を水に溶かして 100 mL にする。褐色ガラス製瓶に保存する。

6)

硫酸(11)  水の体積 1 を冷却してかき混ぜながら,JIS K 8951 に規定する硫酸の体積 1 を徐々に

加える。

7)

鉄標準液

7.1)

鉄標準液(Fe1 mg/mL)  次のいずれかのものを用いる。

7.1.1)  JCSS

に基づく標準液  6.4 a) 7.1.1)に準じる。

7.1.2)  JCSS

以外の認証標準液など  6.4 a) 7.1.2)に準じる。

7.1.3)  JIS K 8982

に規定する硫酸アンモニウム鉄(III)

・12 水 8.63 g を全量フラスコ 1 000 mL にはかり

とり,塩酸(2+1)3 mL 及び水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。褐色ガラス製

瓶に保存する。

7.2)

鉄標準液(Fe0.01 mg/mL)  鉄標準液(Fe:1 mg/mL)10 mL を全量フラスコ 1 000 mL に正確に

とり,塩酸(2+1)3 mL を加え,水を標線まで加えて混合する。褐色ガラス製瓶に保存する。

b)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

1)

共通すり合わせ平底試験管  6.4 b) 1)による。

2)

蒸発皿  JIS R 3503 に規定するもので,その材質が石英ガラス製又は磁製のもの。

3)

水浴  6.4 b) 4)による。

4)

電気炉  (500±50)℃に調節できるもの。


5

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c)

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料 0.10 g を蒸発皿にはかりとり,硝酸マグネシウム・エタノール溶液 10 mL

を加える。

2)

比較溶液の調製は,鉄標準液(Fe:0.01 mg/mL)1.0 mL を蒸発皿にとり,硝酸マグネシウム・エタ

ノール溶液 10 mL を加える。

3)

試料溶液及び比較溶液を点火,燃焼し,炭化した後,硫酸(1+1)1 mL を加え,

(500±50)℃の電

気炉で強熱灰化し,放冷する。さらに,塩酸(2+1)2 mL を加え,水浴上で蒸発乾固する。これに

塩酸(2+1)1 mL を加え,共通すり合わせ平底試験管に少量の水で移し,水で 15 mL とする(試料

溶液及び比較溶液を前処理したものを,それぞれ X 液及び Y 液とする。

4)  X

液及び Y 液に,塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液(100 g/L)1 mL を加えて,5 分間放置後,1,10-

フェナントロリン溶液(2 g/L)1 mL,酢酸アンモニウム溶液(250 g/L)5 mL 及び水を加えて 25 mL

とし,20  ℃∼30  ℃で 15 分間放置する。

5)

白の背景を用いて,X 液及び Y 液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管の上方又

は側面から観察して黄みの赤を比較する。

d)

判定  c)によって操作し,次に適合するとき,“鉄(Fe):質量分率 0.01 %以下(規格値)”とする。

X 液から得られた液の色の黄みの赤は,Y 液から得られた液のものより濃くない。

6.6 

ゼラチン 

ゼラチンの試験方法は,次による。

a)

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

シリカゲル  JIS Z 0701 に規定するもので,種類が A 形のもの。

2)  2,4,6-

トリニトロフェノール溶液  2,4,6-トリニトロフェノール

2)

をシリカゲルデシケーター中で約

20 時間乾燥した 0.05 g をとり,水 5 mL を加え,加熱して溶かし,冷却する。

2)

 2,4,6-トリニトロフェノールは,乾燥後の純度が 95 %以上のものを用いる。2,4,6-トリニト

ロフェノールは,加熱,衝撃又は摩擦によって爆発のおそれがある。また,可燃性も有し,

燃えると有毒なガスが発生する。乾燥する場合は,シリカゲルを乾燥剤としたデシケータ

ーを用い,必要な量[0.1 g(質量分率 50 %含水と仮定して)

]を乾燥する。乾燥したもの

は,爆発するので保存してはならない。

b)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

1)

共通すり合わせ平底試験管  6.4 b) 1)による。

2)

デシケーター  JIS R 3503 に規定するもの。

c)

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料 1 g をビーカー200 mL などにはかりとり,水 100 mL を加え,加熱して溶

かす。約 50  ℃に冷却し,その 5 mL を共通すり合わせ平底試験管にはかりとり,2,4,6-トリニトロ

フェノール溶液 5 mL を加えて 10 分間放置する。

2)

黒の背景を用いて,試料溶液の濁りを共通すり合わせ平底試験管の上方又は側面から観察して濁り

の有無を確認する。

d)

判定  c)によって操作し,次に適合するとき,“ゼラチン:試験適合”とする。

試料溶液は,濁りを生じない。

6.7 

よう素消費物質 

よう素消費物質の試験方法は,次による。


6

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a)

試験用溶液類  試験用溶液類は,次のものを用いる。

1)

塩酸(1 mol/L)  JIS K 8180 に規定する塩酸(特級)9 mL をはかりとり,水を加えて 100 mL とす

る。

2)

水酸化ナトリウム溶液(300 g/L)(必要な場合に用いる。)  JIS K 8576 に規定する水酸化ナトリウ

ム 30.9 g を水に溶かして 100 mL にする。ポリエチレンなどの樹脂製瓶に保存する。

3)

でんぷん溶液  JIS K 8659 に規定する特級又は 1 級のでんぷん(溶性)1.0 g に水 10 mL を加え,か

き混ぜながら熱水 200 mL 中に入れて溶かす。これを約 1 分間煮沸した後に冷却する。冷所に保存

し 10 日以内に使用する。

4)

ピロガロール・水酸化ナトリウム溶液(必要な場合に用いる。)  JIS K 8780 に規定するピロガロー

ル 10 g を水酸化ナトリウム溶液(300 g/L)80 mL に溶かし,更に水酸化ナトリウム溶液(300 g/L)

を加えて全量を 100 mL にする。この溶液は使用時に調製する。

5)

溶存酸素を除いた水  次のいずれか,又はそれらを組み合わせたものを用い,使用時に調製する。

5.1)

水をフラスコに入れ,加熱し,沸騰が始まってから 5 分間以上その状態を保つ。加熱を止め,フ

ラスコの口を時計皿で軽く蓋をして少し放置して沸騰が止まった後に,ガス洗浄瓶にピロガロー

ル・水酸化ナトリウム溶液を入れたものを連結するなどして空気中の酸素を遮り,冷却したもの。

5.2)

水をフラスコに入れ,水の中に JIS K 1107 に規定する窒素を 15 分間以上通じたもの。

5.3)

水を酸素分離膜を用いたガス分離管を用いて,水から溶存酸素を除いたもの。

5.4)

水を超音波振動装置を用いて十分に脱気したもの。

5.5)

製造直後の 18 MΩ・cm 以上の抵抗率のある水を,JIS K 1107 に規定する窒素を通じた三角フラス

コに泡立てないように採取したもの。ただし,採水後速やかに用いる。

6)

硫酸(11)  6.5 a) 6)による。

7)  0.1 mol/L 

チオ硫酸ナトリウム溶液(Na

2

S

2

O

3

・5H

2

O:24.82 g/L) 0.1 mol/L チオ硫酸ナトリウム溶液

の調製,標定及び計算は,次による。

7.1)

調製  JIS K 8637 に規定するチオ硫酸ナトリウム五水和物 26 及び JIS K 8625 に規定する炭酸ナト

リウム 0.2 g をはかりとり,溶存酸素を除いた水 1 000 mL を加えて溶かした後,気密容器に入れ

て保存する。調製後 2 日間放置したものを用いる。

7.2)

標定  標定は,認証標準物質

3)

又は JIS K 8005 に規定する容量分析用標準物質のよう素酸カリウ

ムを用い,次のとおり行う。

7.2.1)

認証標準物質

3)

のよう素酸カリウムを用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。

7.2.2)

容量分析用標準物質のよう素酸カリウムを用いる場合は,試験成績書などに記載された方法で乾

燥する。

7.2.3)

認証標準物質

3)

又は容量分析用標準物質のよう素酸カリウムの 0.9 g∼1.1 g を全量フラスコ 250

mL に 0.1 mg の桁まではかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加える。共通すり合わせ三

角フラスコ 200 mL に,その 25 mL を正確にとり,水 100 mL を加えて溶かす。次に,JIS K 8913

に規定するよう化カリウム 2 g 及び硫酸(1+1)2 mL を加え,直ちに栓をして穏やかに振り混ぜ

て,暗所に 5 分間放置する。指示薬としてでんぷん溶液を用い,7.1)で調製した液で滴定する。

この場合,でんぷん溶液は,終点近くで液の色がうすい黄になったときに約 0.5 mL を加える。

終点は,液の青が消えた点とする。

別に,共通すり合わせ三角フラスコ 200 mL に水 100 mL 及び JIS K 8913 に規定するよう化カ

リウム 2 g をはかりとり,硫酸(1+1)5 mL を加え,直ちに栓をして穏やかに振り混ぜて,暗所


7

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に 5 分間放置し,同一条件で空試験を行って滴定量を補正する。

3)

  認証標準物質を供給する者として,独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総合センタ

ー(NMIJ)

,米国国立標準技術研究所(NIST)などの国家計量機関及び認証標準物質生産

者がある。

7.3)

計算  ファクターは,次の式によって算出する。

(

)

100

7

66

5

003

.

0

250

/

25

2

1

1

A

V

V

m

f

×

×

×

=

ここに,

f

1

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター

m

はかりとったよう素酸カリウムの質量(

g

A

よう素酸カリウムの純度(質量分率

  %

V

1

滴定に要した

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液の体

積(

mL

V

2

空試験に要した

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液の

体積(

mL

0.003 566 7

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液

1 mL

に相当するよ

う素酸カリウムの質量を示す換算係数(

g/mL

8)

0.05 mol/L 

よう素溶液(

I

2

12.69 g/L

 0.05 mol/L

よう素溶液の調製,標定及び計算は,次による。

8.1)

調製  JIS K 8913 に規定するよう化カリウム

40 g

をはかりとり,水

25 mL

及び JIS K 8920 に規定

するよう素

13 g

を加えて溶かした後,水を加えて

1 000 mL

とする。これに JIS K 8180 に規定する

塩酸

3

滴を加えて混合した後,遮光した気密容器に入れて暗所に保存する。

8.2)

標定  8.1)で調製した液

25 mL

をコニカルビーカー

200 mL

などに正確にとり,塩酸(

1 mol/L

1 mL

を加える。指示薬としてでんぷん溶液を用い,

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。こ

の場合,でんぷん溶液は,終点近くで液がうすい黄になったときに約

0.5 mL

を加える。終点は,

液の青が消えた点とする。

8.3)

計算  ファクターは,次の式によって算出する。

25

2

1

V

f

f

×

=

ここに,

f

1

0.05 mol/L

よう素溶液のファクター

f

2

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター

V

滴定に要した

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液の体積(

mL

b)

器具  主な器具は,次のとおりとする。

1)

共通すり合わせ平底試験管  6.4 b)

1)

による。

2)

メスピペット  JIS R 3505 に規定するもので,最小目盛が

0.01 mL

のもの。

3)

ピストン式ピペット  JIS K 0970 に規定するもの。

c)

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

試料溶液の調製は,試料

1.0 g

をビーカー

100 mL

などにはかりとり,水

50 mL

を加えて,加熱して

溶かす。約

50

℃に冷却後,その

10 mL

を共通すり合わせ平底試験管にとり,

0.05 mol/L

よう素溶

0.10 mL

をメスピペット又はピストン式ピペットを用いて加え,混合する。

なお,

0.05 mol/L

よう素溶液のファクターが

1.00

でない場合は,加える体積を補正する。

2)

白の背景を用いて,試料溶液の色を共通すり合わせ平底試験管の上方又は側面から観察する。

d)

判定  c)によって操作し,次に適合するとき,“よう素消費物質:試験適合”とする。

試料溶液の色は,黄から褐色である。


8

K 8263

:2015

6.8 

ゼリー強度 

ゼリー強度の試験方法は,次による。

a)

器具及び装置  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1)

アルミニウムはく(箔)

アルミニウムをごく薄いはく(箔)に伸ばしたもの。

2)

共通すり合わせ球管冷却器付きフラスコ 500 mL  JIS R 3503 に規定するもの。

3)

ビーカー  JIS R 3503 に規定するもので,内径

5.0 cm

9.2 cm

200 mL

以上のもの。

4)

水浴  6.4 b)

4)

による。

5)

ゼリー強度測定機又はテクスチャーアナライザー  それぞれの例を図 に示す。

a)

  測定機

a)

 b)

  プランジャー

a)

図 1−ゼリー強度測定機[a)及び b)]及びテクスチャーアナライザー[c)及び d)]の例 


9

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単位  mm

c)

  測定機

b)

 d)

  プローブ

b)

a)

  出典:流石  啓司他“寒天と電気泳動用アガロースについて”,THE CHEMICAL TIMES  2011 No.4

(通巻 222 号)

b)

  出典:写真用ゼラチン試験法合同審議会“パギイ法  写真用ゼラチン試験法第 8 版(1997 年版)”

図 1−ゼリー強度測定機[a)及び b)]及びテクスチャーアナライザー[c)及び d)]の例(続き) 

b)

操作  操作は,次のとおり行う。ただし,2)以降の操作は,ゼリー強度測定機を用いた場合である。

他の測定機を用いる場合は,その取扱説明書に従って 2)以降の操作を行う。

1)

ゼリーの調製は,試料

3.0 g

を共通すり合わせ球管冷却器付きフラスコ

500 mL

にはかりとり,水

197

g

を加え,

30

分間放置し,よく振り混ぜる。水浴中で

10

分間加熱し,よく振り混ぜる(試料が溶け

るまで繰り返す。

。必要ならば,温水を加えてよく振り混ぜて,濃度を質量分率

1.5 %

を保ち,ビー

カーに泡立てないように移す。アルミニウムはく(箔)で蓋をし,なるべく水平な台の上で凝固す

るまで放置する。

2)

できたゼリーの入ったビーカーを

20

4)

15

時間放置後,水平に保ったゼリー強度測定機の所定

の位置に置く。

4)

 20

℃以外の温度で試験を行う場合は,

表 の温度補正係数を用いて補正する。

3)

ゼリー強度測定機の加重装置を,加重軸(プランジャー)の先端がゼリーに触れるまで徐々に下げ

る。加重装置を支えている取手が外れ,ゼリーに完全に加重される瞬間から,ゼリーに亀裂が生じ

て加重軸(プランジャー)の先端がゼリーの表面から沈下するときまでの時間(秒)を測定する。

4)

 20

秒間以内に沈下する場合は,分銅を減らし,

20

秒間以上たっても亀裂が生じない場合は,分銅を

加えて,同様の操作を繰り返して

20

秒間付近で沈下するときの分銅の質量(

g

)を求める

5)

5)

操作は,予備試験を行って

20

秒間付近での分銅の質量の概略を求め,この試験はなるべく

1

回で済ませることが望ましい。


10

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c)

計算  計算は,次のいずれかによる。

1)

ゼリー強度測定機を用いた場合は,次の式によって,

20

秒におけるゼリー強度(

A

20

)を算出する。

ただし,分銅の最少単位は

10 g

のため,計算結果も

10 g

の桁に丸める。

)

20

log

(log

18

.

0

log

log

)

100

(

20

+

=

×

+

=

t

A

A

k

M

A

x

x

ここに,

A

x

測定した秒数におけるゼリー強度(

g/cm

2

A

20

20

秒に換算したゼリー強度(

g/cm

2

M

測定に用いた分銅の質量(

g

k

温度補正係数

t

測定した秒数

100

加重軸の質量(

g

(軸の先端の面積は

1 cm

2

0.18

: 秒数補正係数

表 2−温度補正係数 

温度(℃)

  補正係数  温度(℃) 補正係数

温度(℃) 補正係数

10 0.74 17 0.91 24 1.13 
11 0.76 18 0.94 25 1.16 
12 0.79 19 0.97 26 1.20 
13 0.81 20 1.00 27 1.23 
14 0.84 21 1.03 28 1.27 
15 0.86 22 1.06 29 1.31 
16 0.89 23 1.09 30 1.35

2)

他の機器を用いた場合は,その取扱説明書に従って,

20

秒におけるゼリー強度(

A

20

)を算出する。

ただし,計算結果も

10 g

の桁に丸める。

容器 

容器は,気密容器とする。

表示 

容器には,次の事項を表示する。

a)

日本工業規格番号

b)

名称

“寒天”及び“試薬”の文字

c)

種類

d)

ゼリー強度

e)

内容量

f)

製造番号

g)

製造業者名又はその略号