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K 8247

:2015

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  種類 

2

4

  性質 

2

4.1

  性状  

2

4.2

  定性方法  

3

5

  品質 

3

6

  試験方法  

3

6.1

  一般事項  

3

6.2

  純度(KMnO

4

  

3

6.2.1

  第 法  しゅう酸ナトリウムを用いる滴定法  

3

6.2.2

  第 法  よう素滴定法  

4

6.3

  水不溶分  

6

6.4

  塩化物(Cl  

7

6.5

  硫酸塩(SO

4

  

8

6.6

  窒素化合物(として)  

9

6.7

  銅(Cu),鉛(Pb)及び鉄(Fe 

11

7

  容器 

14

8

  表示 

14

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

15


K 8247

:2015

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

試薬協会(JRA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS K 8247:2006 は改正され,この規格に置き換えられた。

なお,平成 27 年 9 月 19 日までの間は,工業標準化法第 19 条第 1 項等の関係条項の規定に基づく JIS マ

ーク表示認証において,JIS K 8247:2006 によることができる。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 K

8247

:2015

過マンガン酸カリウム(試薬)

Potassium permanganate (Reagent)

KMnO

4

    FW:158.03

序文 

この規格は,1983 年に第 1 版として発行された ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical analysis−Part 2:

Specifications−First series R 26 Potassium permanganate を基とし,技術的内容を変更して作成した日本工業

規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,試薬として用いる過マンガン酸カリウムについて規定する。

警告 1  過マンガン酸カリウムは,強酸化性物質なので,試料を取り扱うときは,強酸,還元剤,有

機物などとの接触を避ける。 

警告 2  この規格に基づいて試験を行う者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とす

る。この規格は,その使用に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするもので

はない。この規格の利用者は,SDS(安全データシート)

,MSDS(化学物質等安全データシ

ート:JIS Z 7250:2010 は,2012 年に廃止され,JIS Z 7253 に移行。JIS Z 7250:2010 に従って

よい猶予期間は 2016 年まで)などを参考にして各自の責任において安全及び健康に対する適

切な措置をとらなければならない。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 6353-2:1983

,Reagents for chemical analysis−Part 2: Specifications−First series R 26 Potassium

permanganate(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS K 0050

  化学分析方法通則

JIS K 0115

  吸光光度分析通則

JIS K 0121

  原子吸光分析通則

JIS K 1107

  窒素

JIS K 8001

  試薬試験方法通則


2

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JIS K 8005

  容量分析用標準物質

JIS K 8034

  アセトン(試薬)

JIS K 8085

  アンモニア水(試薬)

JIS K 8102

  エタノール(95)

(試薬)

JIS K 8107

  エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)

JIS K 8150

  塩化ナトリウム(試薬)

JIS K 8155

  塩化バリウム二水和物(試薬)

JIS K 8180

  塩酸(試薬)

JIS K 8230

  過酸化水素(試薬)

JIS K 8284

  くえん酸水素二アンモニウム(試薬)

JIS K 8355

  酢酸(試薬)

JIS K 8377

  酢酸ブチル(試薬)

JIS K 8454

  N,N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(試薬)

JIS K 8519

  しゅう酸二水和物(試薬)

JIS K 8541

  硝酸(試薬)

JIS K 8548

  硝酸カリウム(試薬)

JIS K 8550

  硝酸銀(試薬)

JIS K 8563

  硝酸鉛(II)

(試薬)

JIS K 8576

  水酸化ナトリウム(試薬)

JIS K 8625

  炭酸ナトリウム(試薬)

JIS K 8637

  チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)

JIS K 8653

  デバルダ合金(試薬)

JIS K 8659

  でんぷん(溶性)

(試薬)

JIS K 8780

  ピロガロール(試薬)

JIS K 8798

  フェノール(試薬)

JIS K 8903

  4-メチル-2-ペンタノン(試薬)

JIS K 8913

  よう化カリウム(試薬)

JIS K 8951

  硫酸(試薬)

JIS K 8962

  硫酸カリウム(試薬)

JIS K 8982

  硫酸アンモニウム鉄(III)

・12 水(試薬)

JIS K 8983

  硫酸銅(II)五水和物(試薬)

JIS R 3503

  化学分析用ガラス器具

JIS Z 0701

  包装用シリカゲル乾燥剤

JIS Z 8802

  pH 測定方法

種類 

種類は,特級とする。

性質 

4.1 

性状 


3

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過マンガン酸カリウムは,緑みの黒又は紫みの黒の結晶で,金属光沢があり,水にやや溶けやすく,水

溶液は暗い赤みの紫である。

4.2 

定性方法 

定性方法は,次による。

a)

試料 1 g に水 100 mL を加えて溶かす(A 液)

。A 液 10 mL に硫酸(1+5)1 mL を加え,過酸化水素 1

mL を加えると液は無色になる。

b)

炎色試験は,直径約 0.8 mm の白金線の先端から約 30 mm までを塩酸(1+1)に浸し,炎の長さ約 120

mm,内炎の長さ約 30 mm 程度としたガスバーナーの無色炎中に,内炎の最上部から約 10 mm の位置

に水平に入れた後,放冷する。この操作を炎に色が現れなくなるまで繰り返す。次に白金線の先端約

5 mm を,A 液に浸したものをガスバーナーの無色炎中に入れて,コバルトガラスで透かして見ると,

紫が現れる。

品質 

品質は,箇条 によって試験したとき,

表 に適合しなければならない。

表 1−品質 

項目

規格値

試験方法

純度(KMnO

4

質量分率 %

99.3 以上

6.2.1

又は 6.2.2 

水不溶分

質量分率 %

0.1 以下

6.3 

塩化物(Cl)

質量分率 %

0.003 以下

6.4 

硫酸塩(SO

4

質量分率 %

0.005 以下

6.5 

窒素化合物(N として)

質量分率 %

0.003 以下

6.6 

銅(Cu)

質量分率 %

0.001 以下

6.7 

鉛(Pb)

質量分率 %

0.001 以下

6.7 

鉄(Fe)

質量分率 %

0.002 以下

6.7 

試験方法 

6.1 

一般事項 

試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050 及び JIS K 8001 による。

6.2 

純度(KMnO

4

 

6.2.1 

第 法  しゅう酸ナトリウムを用いる滴定法 

しゅう酸ナトリウムを用いる滴定法は,次による。

a) 

試験用溶液類  試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) 

硫酸(11)  水の体積 1 を冷却し,かき混ぜながら,JIS K 8951 に規定する硫酸の体積 1 を徐々に

加える。

2)  

0.05 

mol/L 

しゅう酸ナトリウム溶液(Na

2

C

2

O

4

:6.700 g/L) 0.05 mol/L しゅう酸ナトリウム溶液の

調製及び計算は,次による。

2.1) 

調製  認証標準物質

1)

 又は JIS K 8005 に規定する容量分析用標準物質のしゅう酸ナトリウムを用

い,次のとおり行う。

2.1.1)

認証標準物質のしゅう酸ナトリウムを用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。

2.1.2)

容量分析用標準物質のしゅう酸ナトリウムを用いる場合は,試験成績書などに記載された方法で


4

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乾燥する。

2.1.3)

認証標準物質又は容量分析用標準物質のしゅう酸ナトリウム 6.7 g∼6.8 g を全量フラスコ 1 000

mL に 0.1 mg の桁まではかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。この液は,

気密容器に入れて保存する。

1)

  認証標準物質を供給する者として,独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総合セン

ター(NMIJ)

,米国国立標準技術研究所(NIST)などの国家計量機関及び認証標準物質

生産者がある。

2.2) 

計算  ファクターは,次の式によって算出する。

100

700

.

6

A

m

f

×

=

ここに,

f

0.05 mol/L  しゅう酸ナトリウム溶液のファクター

m

はかりとったしゅう酸ナトリウムの質量(g)

A

しゅう酸ナトリウムの純度(質量分率  %)

6.700: 0.05 mol/L  しゅう酸ナトリウム溶液 1 000 mL 中のしゅう酸

ナトリウムの質量(g)

b) 

操作  操作は,次のとおり行う。

1)

試料約 0.6 g を全量フラスコ 200 mL に 0.1 mg の桁まではかりとり,水を加えて溶かし,水を標線ま

で加えて混合する(B 液)

2)

コニカルビーカー500 mL などに 0.05 mol/L  しゅう酸ナトリウム溶液 25 mL を正確にとり,

水 200 mL

及び硫酸(1+1)20 mL を加え,70  ℃に加熱する。直ちに,溶液を緩くかき混ぜながら B 液を滴

定所要量の約 2 mL 手前まで加える。液の紅色が消えるまで放置後,引き続き B 液で滴定する。終

点は,液のうすい紅色が約 15 秒間残った点とする。

別に,水 200 mL 及び硫酸(1+1)20 mL をコニカルビーカー500 mL などにとり,同一条件で空

試験を行って滴定量を補正する。滴定において終点の液の温度は,60  ℃以下にならないことが望ま

しい。

c) 

計算  計算は,次による。

(

)

100

/200

25

6

160

003

.

0

×

×

×

×

=

V

m

f

A

ここに,

A

過マンガン酸カリウムの純度(質量分率

  %

V

滴定に要した

B

液の体積(

mL

m

はかりとった試料の質量(

g

f

0.05 mol/L

しゅう酸ナトリウム溶液のファクター

0.003 160 6

0.05 mol/L

しゅう酸ナトリウム溶液

1 mL

に相当する

過マンガン酸カリウムの質量を示す換算係数(

g/mL

6.2.2 

第 法  よう素滴定法 

よう素滴定法は,次による。

a) 

試薬及び試験用溶液類  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) 

よう化カリウム  JIS K 8913 に規定するもの。

2) 

水酸化ナトリウム溶液(300 g/L)(必要な場合に用いる。)

JIS K 8576

に規定する水酸化ナトリウ

30.9 g

を水に溶かして

100 mL

にする。ポリエチレンなどの樹脂製瓶に保存する。

3) 

でんぷん溶液  JIS K 8659 に規定するでんぷん(溶性)

1.0 g

に水

10 mL

を加えてかき混ぜながら熱

200 mL

中に入れて溶かす。これを約

1

分間煮沸した後に冷却する。溶液は,冷所に保存し

10


5

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以内に使用する。

4) 

ピロガロール・水酸化ナトリウム溶液(必要な場合に用いる。)

JIS K 8780

に規定するピロガロー

10 g

を水酸化ナトリウム溶液(

300 g/L

80 mL

に溶かし,更に,水酸化ナトリウム溶液(

300 g/L

を加えて全量を

100 mL

にする。使用時に調製する。

5)  

溶存酸素を除いた水  次のいずれか,又はそれらを組み合わせたものを用い,使用時に調製する。

5.1)

水をフラスコに入れ

15

分間以上沸騰させる。加熱を止め,フラスコの口に時計皿で軽く蓋をして

少し放置して沸騰が止まった後に,ガス洗浄瓶にピロガロール・水酸化ナトリウム溶液を入れた

ものを連結するなどして空気中の酸素を遮り,冷却したもの。

5.2)

水をフラスコに入れ,水の中に JIS K 1107 に規定する窒素を

15

分間以上通じたもの。

5.3)

酸素分離膜を用いたガス分離管を用いて,水から溶存酸素を除いたもの。

5.4)

水を超音波振動装置を用いて十分に脱気したもの。

5.5)

 18

MΩ

cm

以上の抵抗率のある脱イオン化された水を,JIS K 1107 に規定する窒素を通じた三角フ

ラスコに泡立てないように採取したもの。ただし,採水後速やかに用いる。

6) 

硫酸(11 6.2.1 a) 1)

による。

7) 

硫酸(15

水の体積

5

を冷却し,かき混ぜながら,JIS K 8951 に規定する硫酸の体積

1

を徐々に

加える。

8) 0.1 

mol/L 

チオ硫酸ナトリウム溶液(

Na

2

S

2

O

3

5H

2

O

24.82 g/L

 0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液

の調製,標定及び計算は,次による。

8.1) 

調製  JIS K 8637 に規定するチオ硫酸ナトリウム五水和物

26 g

及び JIS K 8625 に規定する炭酸ナ

トリウム

0.2 g

をはかりとり,溶存酸素を除いた水

1 000  mL

を加えて溶かした後,気密容器に入

れて保存する。溶液は,調製後

2

日間放置したものを用いる。

なお,炭酸ナトリウムと同時に JIS K 8903 に規定する

4-

メチル

-2-

ペンタノンの適切な量を加え

てもよい。また,必要があればかくはん(攪拌)する。

8.2) 

標定  認証標準物質

1)

又は JIS K 8005 に規定する容量分析用標準物質のよう素酸カリウムを用い,

次のとおり行う。

8.2.1)

認証標準物質

1)

のよう素酸カリウムを用いる場合は,認証書に定める方法で使用する。

8.2.2)

容量分析用標準物質のよう素酸カリウムを用いる場合は,試験成績書などに記載された方法で乾

燥する。

8.2.3)

認証標準物質

1)

又は容量分析用標準物質のよう素酸カリウム

0.9 g

1.1 g

を全量フラスコ

250 mL

0.1 mg

の桁まではかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。その

25 mL

を共通すり合わせ三角フラスコ

200 mL

に正確にとり,水

100 mL

を加える。次に,JIS K 8913

に規定するよう化カリウム

2 g

及び硫酸(

1

1

2 mL

を加え,直ちに栓をして穏やかに振り混

ぜて,暗所に

5

分間放置する。指示薬としてでんぷん溶液を用い,8.1)

で調製した

0.1 mol/L

オ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。この場合,でんぷん溶液は,終点間際で液の色がうすい黄に

なったときに約

0.5 mL

を加える。終点は,液の青が消えた点とする。

別に,共通すり合わせ三角フラスコ

200 mL

に水

125 mL

及び JIS K 8913 に規定するよう化カ

リウム

2 g

をはかりとり,硫酸(

1

1

2 mL

を加え,直ちに栓をして穏やかに振り混ぜて,暗

所に

5

分間放置し,同一条件で空試験を行って滴定量を補正する。

8.3) 

計算  ファクターは,次の式によって算出する。


6

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(

)

100

7

566

003

.

0

250

/

25

2

1

A

V

V

m

f

×

×

×

=

ここに,

f

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター

m

はかりとったよう素酸カリウムの質量(

g

A

よう素酸カリウムの純度(質量分率

  %

V

1

滴定に要した

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液の体

積(

mL

V

2

空試験に要した

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液の

体積(

mL

0.003 566 7

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液

1 mL

に相当するよ

う素酸カリウムの質量を示す換算係数(

g/mL

b) 

操作  操作は,次のとおり行う。

試料

1 g

を全量フラスコ

500 mL

0.1 mg

の桁まではかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで

加えて混合する。その

50 mL

を正確にとり,共通すり合わせ三角フラスコ

200 mL

に入れ,水

30 mL

よう化カリウム

3 g

及び硫酸(

1

5

5 mL

を加え,直ちに栓をして暗所に

5

分間放置する。指示薬と

してでんぷん溶液を用い,

0.1 mol/L

チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。指示薬のでんぷん溶液は,

終点間際で液の色がうすい黄になったときに約

0.5 mL

加える。終点は,液の青が消えた点とする。

c) 

計算  計算は,次による。

100

)

500

/

50

(

6

160

003

.

0

×

×

×

×

=

m

f

V

A

ここに,

A

過マンガン酸カリウムの純度(質量分率  %)

V

滴定に要した 0.1 mol/L  チオ硫酸ナトリウム溶液の体
積(mL)

m

はかりとった試料の質量(g)

f

0.1 mol/L  チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター

0.003 160 6: 0.1 mol/L  チオ硫酸ナトリウム溶液 1 mL に相当する過

マンガン酸カリウムの質量を示す換算係数(g/mL)

6.3 

水不溶分 

水不溶分の試験方法は,次による。

a) 

器具及び装置

  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1) 

磁製乳鉢

(必要な場合に用いる。

)  固体を粉砕するために乳棒とともに用いる磁製の鉢。

2) 

るつぼ形ガラスろ過器  JIS R 3503

に規定するるつぼ形ガラスろ過器 1G3 のもの。

3) 

吸引ろ過装置

  物質を溶液から分離するためにガラスろ過器と吸引瓶とを組み合わせた装置。

4) 

シリカゲルデシケーター

  乾燥剤として

JIS Z 0701

に規定するシリカゲル(A 形 1 種)を入れた物

質を乾燥する容器。

5) 

電気定温乾燥器

  (105±2)℃に調節できるもの。

b) 

操作

  操作は,次のとおり行う。

1)

  試料溶液の調製は,試料 2.0 g をビーカー500 mL などにはかりとり,水 200 mL を加え,加熱して溶

かし,放冷する。

なお,試料が塊状で溶けにくいものは,磁製乳鉢で粉砕して用いる。

2)

  るつぼ形ガラスろ過器は,(105±2)℃の電気定温乾燥器で恒量にし,その質量を 0.1 mg の桁まで

はかる。

3)

  そのるつぼ形ガラスろ過器を用いて,吸引ろ過装置で試料溶液をろ過し,るつぼ形ガラスろ過器を


7

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水で洗液が無色になるまで洗浄する。

4)

  るつぼ形ガラスろ過器は,(105±2)℃の電気定温乾燥器で 1 時間乾燥し,シリカゲルデシケーター

中で室温まで冷却後,その質量を 0.1 mg の桁まではかり残分を求める。

6.4 

塩化物(Cl 

塩化物(Cl)の試験方法は,次による。

a) 

試薬及び試験用溶液類

  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) 

過酸化水素  JIS K 8230

に規定するもの。

2) 

硝酸(12  JIS K 8541

に規定する硝酸(質量分率 60 %∼61 %の特級)の体積 1 と水の体積 2 と

を混合する。

3) 

硝酸銀溶液(20 g/L JIS K 8550

に規定する硝酸銀 2 g を水に溶かして 100 mL にする。褐色ガラ

ス製瓶に保存する。

4) 

塩化物標準液 

4.1) 

塩化物標準液(Cl1 mg/mL

  次のいずれかのものを用いる。

4.1.1)

  計量標準供給制度[JCSS

2)

]に基づく標準液で,酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致し

た場合に用い,必要な場合は,適切な方法で希釈して使用する(以下,

“JCSS に基づく標準液”

という。

4.1.2)

 JCSS 以外の認証標準液で酸濃度,安定剤の有無などが使用目的に一致した場合に用い,必要な

場合は,適切な方法で希釈して使用する。ただし,JCSS 以外の認証標準液がない場合は,市販

の標準液を用いる(以下,JCSS 以外の認証標準液及び市販の標準液を合わせて,

“JCSS 以外の

認証標準液など”という。

4.1.3)  JIS K 8150

に規定する塩化ナトリウム 1.65 g を全量フラスコ 1 000 mL にはかりとり,水を加え

て溶かし,水を標線まで加えて混合する。

2)

 JCSS は,Japan Calibration Service System の略称である。

4.2) 

塩化物標準液(Cl0.01 mg/mL

  塩化物標準液(Cl:1 mg/mL)10 mL を全量フラスコ 1 000 mL

を正確にとり,水を標線まで加えて混合する。

b) 

器具

  主な器具は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管

  濁り,ごみなどの有無が確認しやすい大きさで,目盛のあるもの。例

として,容量 50 mL,直径約 23 mm のもの。

c) 

操作

  操作は,次のとおり行う。

1)

  試料溶液の調製は,試料 1.0 g をビーカー100 mL などにはかりとり,水 20 mL を加え約 40  ℃に加

熱して溶かし,硝酸(1+2)6 mL を加え,過酸化水素 3 mL を 1 滴ずつ徐々に加えて脱色する。冷

却後,水を加えて 40 mL にする(C 液)

。C 液 20 mL(試料量 0.5 g)を共通すり合わせ平底試験管

にとる。

2)

  比較溶液の調製は,ビーカー100 mL に硝酸(1+2)3 mL 及び過酸化水素 1.5 mL をはかりとり 1 分

間煮沸する。冷却後,水で共通すり合わせ平底試験管に移し,塩化物標準液(Cl:0.01 mg/mL)1.5

mL を加え,更に水を加えて 20 mL にする。

3)

  試料溶液及び比較溶液に,硝酸(1+2)5 mL 及び硝酸銀溶液(20 g/L)1 mL を加え振り混ぜた後,

15 分間放置する。

4)

  黒の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管

の上方又は側面から観察して濁りを比較する。


8

K 8247

:2015

d) 

判定  c)

  によって操作し,次に適合するとき,“塩化物(Cl):質量分率 0.003 %以下(規格値)”とす

る。

試料溶液から得られた液の濁りは,比較溶液から得られた液の白濁より濃くない。

6.5 

硫酸塩(SO

4

 

硫酸塩(SO

4

)の試験方法は,次による。

a) 

試薬及び試験用溶液類

  試薬及び試験用溶液類は,次による。

1) 

エタノール(95 JIS K 8102

に規定するもの。

2) 

塩化バリウム溶液(100 g/L JIS K 8155

に規定する塩化バリウム二水和物 11.7 g を水に溶かして

100 mL にする。

3) 

塩酸(21 JIS K 8180

に規定する塩酸(特級)の体積 2 と水の体積 1 とを混合する。

4) 

硫酸塩標準液 

4.1) 

硫酸塩標準液(SO

4

1 mg/mL

  次のいずれかのものを用いる。

4.1.1) JCSS

に基づく標準液  6.4 a) 4.1.1)

  に準じる。

4.1.2) JCSS

以外の認証標準液など  6.4 a) 4.1.2)

  に準じる。

4.1.3)  JIS K 8962

に規定する硫酸カリウム 1.81 g を全量フラスコ 1 000 mL にはかりとり,水を加えて

溶かし,水を標線まで加えて混合する。

4.2) 

硫酸塩標準液(SO

4

0.01 mg/mL

  硫酸塩標準液(SO

4

:1 mg/mL)10 mL を全量フラスコ 1 000 mL

に正確にとり,水を標線まで加えて混合する。

5) 

過酸化水素  6.4 a) 1)

  による。

b) 

器具及び装置

  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

共通すり合わせ平底試験管

6.4 b)

  による。

c) 

操作

  操作は,局所排気装置の下又はドラフト内など(以下,

“局所排気装置の下など”という。

)で,

次のとおり行う。

1)

  試料溶液の調製は,ビーカー200 mL などに試料 3.0 g をはかりとり,水 50 mL を加え加熱して溶か

す。別に,コニカルビーカー200 mL などに水 30 mL,塩酸(2+1)9 mL 及び過酸化水素 9 mL をと

り,混合した後,この液を振り混ぜながら試料溶液を静かに注ぐ

3)

。冷却後,水を加えて 150 mL に

する(D 液)

。D 液 75 mL(試料量 1.5 g)をビーカー100 mL などにとり,熱板上で蒸発乾固し,冷

却後,塩酸(2+1)0.3 mL を加えて溶かし,少量の水を用いて共通すり合わせ平底試験管に移し,

水を加えて 25 mL にする。

3)

  この前処理の操作中に塩素ガスの発生するおそれがあるので,試薬を加える順序は変更し

てはならない。

2)

  比較溶液の調製は,D 液 25 mL(試料量 0.5 g)をビーカー100 mL などにとり,塩酸(2+1)3 mL

及び過酸化水素 3 mL を加え,熱板上で蒸発乾固する。冷却後,硫酸塩標準液(SO

4

:0.01 mg/mL)

5.0 mL 及び塩酸(2+1)0.3 mL を加えて溶かし,少量の水を用いて共通すり合わせ平底試験管に移

し,水を加えて 25 mL にする。

3)

  試料溶液及び比較溶液に,エタノール(95)3 mL 及び塩化バリウム溶液(100 g/L)2 mL を加えて

振り混ぜた後,30 分間放置する。

4)

  黒の背景を用いて,試料溶液及び比較溶液から得られたそれぞれの液を共通すり合わせ平底試験管

の上方又は側面から観察して,濁りを比較する。

d) 

判定  c)

  によって操作し,次に適合するとき,“硫酸塩(SO

4

:質量分率 0.005 %以下(規格値)

”と


9

K 8247

:2015

する。

試料溶液から得られた液の濁りは,比較溶液から得られた液の白濁より濃くない。

6.6 

窒素化合物(として) 

窒素化合物(N として)の試験方法は,次による。

a) 

試薬及び試験用溶液類

  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) 

デバルダ合金  JIS K 8653

に規定するもの。

2) 

しゅう酸二水和物  JIS K 8519

に規定するもの。

3) 

エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液(インドフェノール青法用)[EDTA2Na 溶液(イ

ンドフェノール青法用)]

JIS K 8576

に規定する水酸化ナトリウム 1 g を水 60 mL に溶かす。これ

JIS K 8107

に規定するエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物 5 g を加えて溶かし,

水で 100 mL にする。

4)  

吸収液

  準備した受器 H それぞれに,硫酸(1+15)2 mL に水 18 mL を加える。

5) 

酢酸(11

JIS K 8355

に規定する酢酸の体積 1 と水の体積 1 とを混合する。

6) 

次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素  質量分率約 1 %

  次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素  質

量分率 5 %∼12 %)の有効塩素を使用時に定量し,有効塩素が質量分率約 1 %になるように水でう

すめる。この溶液は,冷暗所に保存し,30 日以内に使用する。

有効塩素の定量方法

  次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素  質量分率 5 %∼12 %)10 g を全量フ

ラスコ 200 mL に 0.1mg の桁まではかりとり,水を標線まで加えて混合する。その 20 mL を共通す

り合わせ三角フラスコ 300 mL に正確にとり,水 100 mL,

JIS K 8913

に規定するよう化カリウム 2 g

及び酢酸(1+1)6 mL を加えて,栓をして振り混ぜる。約 5 分間暗所に放置後,指示薬としてでん

ぷん溶液を用い,0.1 mol/L  チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。この場合,でんぷん溶液は,終点

間際で液の色がうすい黄になったときに約 0.5 mL 加える。終点は,液の青が消えた点とする。

別に,同一条件で空試験を行って滴定量を補正する。

有効塩素は,次の式によって算出する。

(

)

100

)

200

/

20

(

3

545

003

0

2

1

×

×

×

×

=

m

f

V

V

.

A

ここに,

A

次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素  質量分率 5 %∼
12 %)の有効塩素濃度(Cl)(質量分率  %)

V

1

滴定に要した 0.1 mol/L  チオ硫酸ナトリウム溶液の体
積(mL)

V

2

空試験に要した 0.1 mol/L  チオ硫酸ナトリウム溶液の
体積(mL)

f

0.1 mol/L  チオ硫酸ナトリウム溶液のファクター

m

はかりとった次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素  質
量分率 5 %∼12 %)の質量(g)

0.003 545 3: 0.1 mol/L  チオ硫酸ナトリウム溶液 1 mL に相当する Cl

の質量を示す換算係数(g/mL)

7) 

水酸化ナトリウム溶液(300 g/L JIS K 8576

に規定する水酸化ナトリウム 30.9 g を水に溶かして

100 mL にする。ポリエチレンなどの樹脂製瓶に保存する。

8) 

でんぷん溶液  6.2.2 a) 3)

  による。

9) 

ナトリウムフェノキシド溶液

  水酸化ナトリウム溶液(300 g/L)18 mL をビーカー200 mL にとる。

冷水中で冷却しながら

JIS K 8798

に規定するフェノール 12.6 g を少量ずつ加えた後,更に

JIS K 


10

K 8247

:2015

8034

に規定するアセトン 4 mL を加え,水で 100 mL にする。使用時に調製する。

10) 

硫酸(115

  水の体積 15 を冷却し,かき混ぜながら,これに

JIS K 8951

に規定する硫酸の体積

1 を徐々に加える。

11) 

硫酸(15 6.2.2 a) 7)

  による。

12) 0.1 

mol/L 

チオ硫酸ナトリウム溶液

(Na

2

S

2

O

3

・5H

2

O:24.82 g/L)

6.2.2 a) 8)

  による。

13) 

窒素標準液 

13.1) 

窒素標準液(N1 mg/mL JIS K 8548

に規定する硝酸カリウム 7.22 g を全量フラスコ 1 000 mL

にはかりとり,水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。

13.2) 

窒素標準液(N0.01 mg/mL

  窒素標準液(N:1 mg/mL)10 mL を全量フラスコ 1 000 mL に正

確にとり,水を標線まで加えて混合する。

b) 

器具及び装置

  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1) 

吸収セル

  光の吸収を測定するために試料,対照液などを入れる容器で,光路長が 10 mm のもの。

2) 

共通すり合わせ平底試験管

6.4 b)

  による。

3) 

沸騰石

  液体を沸騰させるとき突沸を防ぐために入れる多孔質の小片。

4) 

蒸留装置

  例を

図 1

に示す。

5) 

分光光度計

  装置の構成は,

JIS K 0115

に規定するもの。

c) 

操作

  操作は,次のとおり行う。

1)

  試料溶液の調製は,蒸留フラスコ A に試料 1.0 g をはかりとり,水を 80 mL 加えて溶かす。しゅう

酸二水和物 2.5 g 及び硫酸(1+5)3 mL を加えて無色になるまで加熱する。冷却後,水を加えて約

140 mL にする。

2)

  比較溶液の調製は,蒸留フラスコ A に窒素標準液(N:0.01 mg/mL)3.0 mL をとり,しゅう酸二水

和物 2.5 g,硫酸(1+5)3 mL 及び水 20 mL を加えて溶かし,更に水を加えて約 140 mL にする。

3)

  空試験溶液は,蒸留フラスコ A に水約 140 mL を入れる。

4)

  試料溶液,比較溶液及び空試験溶液それぞれの蒸留フラスコ A に,沸騰石 2,3 粒を入れる。受器

H に逆流止め G の先端を浸す。蒸留フラスコ A にデバルダ合金 1 g を入れ,直ちに蒸留装置に連結

する。これに水酸化ナトリウム溶液(300 g/L)10 mL を注入漏斗 D から加える。注入漏斗 D を水

10 mL で洗い,すり合わせコック C を閉じる。加熱して蒸留し,初留約 75 mL をとり,水を加えて
100 mL にする(試料溶液から得られた液を X 液,比較溶液から得られた液を Y 液及び空試験溶液

から得られた液を Z 液とする。

5)

  X 液 10 mL,Y 液 10 mL 及び Z 液 10 mL をそれぞれ共通すり合わせ平底試験管にとり,EDTA2Na

溶液(インドフェノール青法用)1 mL 及びナトリウムフェノキシド溶液 4 mL を加えてよく振り混

ぜる。これらに次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素  質量分率約 1 %)2.5 mL を加え,更に水を加

えて 25 mL とし,20  ℃∼25  ℃の恒温水槽で 15 分間放置する。

6)

  X 液及び Y 液から得られた液は,Z 液から得られた液を対照液とし,吸収セルを用いて,分光光度

計で波長 630 nm 付近の吸収極大の波長における吸光度を,

JIS K 0115

6.

(特定波長における吸収

の測定)によって測定し,その値を比較する。

d) 

判定  c)

  によって操作し,次に適合するとき,“窒素化合物(N として):質量分率 0.003 %以下(規

格値)

”とする。

X 液から得られた液の吸光度は,Y 液から得られた液の吸光度より大きくない。


11

K 8247

:2015

単位  mm

A:

B:
C:

D:

E:

F:

G:
H:

I:

J:

K:

L:

 
 
 
 
蒸留フラスコ 500 mL

連結導入管

すり合わせコック K-16 
注入漏斗

ケルダール形トラップ球(E':小孔)

球管冷却器 300 mm 
逆流止め(約 50 mL)

受器(有栓形メスシリンダー100 mL)

共通すり合わせ 
共通テーパー球面すり合わせ

押さえばね

ヒーター

図 1

蒸留装置の例 

6.7 

銅(Cu),鉛(Pb)及び鉄(Fe 

銅(Cu)

,鉛(Pb)及び鉄(Fe)の試験方法は,次による。

a) 

試薬及び試験用溶液類

  試薬及び試験用溶液類は,次のものを用いる。

1) 

過酸化水素  JIS K 8230

に規定するもの。

2) 

酢酸ブチル  JIS K 8377

に規定するもの。

3) 

アンモニア水(23

(必要な場合に用いる。

JIS K 8085

に規定するアンモニア水(質量分率 28.0 %

∼30.0 %)の体積 2 と水の体積 3 とを混合する。ポリエチレンなどの樹脂製瓶に保存する。

4) 

塩酸(21  6.5 a) 3)

  による。

5) 

くえん酸水素二アンモニウム溶液(100 g/L JIS K 8284

に規定するくえん酸水素二アンモニウム

10 g を水に溶かして 100 mL にする。使用時に調製する。

6)  N,N-

ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム溶液(10 g/L)[NaDDTC 溶液(10 g/L)]  JIS K 8454

に規定する N,N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物 1.3 g を水に溶かして 100 mL にす

る。

7) 

硝酸(12  6.4 a) 2)

  による。

8) 

銅標準液,鉛標準液及び鉄標準液 

8.1) 

銅標準液(Cu1 mg/mL),鉛標準液(Pb1 mg/mL)及び鉄標準液(Fe1 mg/mL

  次のいず


12

K 8247

:2015

れかを用いる。

8.1.1) JCSS

に基づく標準液  6.4 a) 4.1.1)

  に準じる。

8.1.2) JCSS

以外の認証標準液など  6.4 a) 4.1.2)

  に準じる。

8.1.3) 

銅標準液(Cu1 mg/mL),鉛標準液(Pb1 mg/mL)及び鉄標準液(Fe1 mg/mL)を調製す

る場合

  次による。

8.1.3.1) 

銅標準液(Cu1 mg/mL JIS K 8983

に規定する硫酸銅(II)五水和物 3.93 g を全量フラスコ

1 000 mL にはかりとり,硝酸(1+2)25 mL 及び水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合

する。

8.1.3.2) 

鉛標準液(Pb1 mg/mL JIS K 8563

に規定する硝酸鉛(II)1.60 g を全量フラスコ 1 000 mL

にはかりとり,硝酸(1+2)25 mL 及び水を加えて溶かし,水を標線まで加えて混合する。

8.1.3.3) 

鉄標準液(Fe1 mg/mL JIS K 8982

に規定する硫酸アンモニウム鉄(III)

・12 水 8.63 g を全

量フラスコ 1 000 mL にはかりとり,硝酸(1+2)25 mL 及び水を加えて溶かし,水を標線まで

加えて混合する。

8.2) 

銅標準液(Cu0.01 mg/mL),鉛標準液(Pb0.01 mg/mL)及び鉄標準液(Fe0.01 mg/mL

  次

のものを用いる。

8.2.1) 

銅標準液(Cu0.01 mg/mL

  銅標準液(Cu:1 mg/mL)10 mL を全量フラスコ 1 000 mL に正確

にとり,硝酸(1+2)25 mL を加え,さらに水を標線まで加えて混合する。

8.2.2) 

鉛標準液(Pb0.01 mg/mL

  鉛標準液(Pb:1 mg/mL)10 mL を全量フラスコ 1 000 mL に正確

にとり,硝酸(1+2)25 mL を加え,さらに水を標線まで加えて混合する。

8.2.3) 

鉄標準液(Fe0.01 mg/mL

  鉄標準液(Fe:1 mg/mL)10 mL を全量フラスコ 1 000 mL に正確

にとり,硝酸(1+2)25 mL を加え,さらに水を標線まで加えて混合する。

b) 

器具及び装置

  主な器具及び装置は,次のとおりとする。

1) 

分液漏斗 200 mL  JIS R 3503

に規定するもの。

2) pH

計  JIS Z 8802

に規定する形式 II 以上の性能のもの。

3) 

水浴

  沸騰水浴として使用することができ,蒸発皿,ビーカーなどを載せられるもの。

4) 

フレーム原子吸光分析装置

  装置の構成は,

JIS K 0121

に規定するもの。

c) 

分析種の測定波長

  分析種の測定波長の例を

表 2

に示す。

表 2

分析種の測定波長の例 

単位  nm

分析種

測定波長

銅(Cu) 324.8

鉛(Pb) 283.3

鉄(Fe) 248.3

d) 

操作

  操作は,次のとおり行う。

1)

  試料溶液の調製は,局所排気装置の下などで,試料 1.0 g をビーカー100 mL などにはかりとり,水

20 mL を加えた後,加熱して溶かす(E 液)。別に,コニカルビーカー200 mL などに水 20 mL,塩

酸(2+1)5 mL 及び過酸化水素 5 mL をとり,混合し,この液を振り混ぜながら E 液を静かに注ぐ

3)

。反応終了後,熱板上で約 10 mL になるまで蒸発し,更に水浴上で蒸発乾固する。冷却後,塩酸


13

K 8247

:2015

(2+1)1 mL を加え,更に水を加えて 80 mL にする。

2)

  比較溶液の調製は,局所排気装置の下などで,試料 1.0 g をビーカー100 mL などにはかりとり,水

20 mL を加えた後,加熱して溶かし,銅標準液(Cu:0.01 mg/mL)1.0 mL,鉛標準液(Pb:0.01 mg/mL)
1.0 mL 及び鉄標準液(Fe:0.01 mg/mL)2.0 mL を加える(F 液)。別に,コニカルビーカー200 mL

などに水 20 mL,塩酸(2+1)5 mL 及び過酸化水素 5 mL をとり,振り混ぜながら F 液を静かに注

3)

。反応終了後,熱板上で約 10 mL になるまで蒸発し,更に水浴上で蒸発乾固する。冷却後,塩

酸(2+1)1 mL を加え,更に水を加えて 80 mL にする。

3)

  空試験溶液の調製は,塩酸(2+1)5 mL 及び過酸化水素 5 mL をビーカー100 mL などにとり,水浴

上で蒸発乾固する。冷却後,塩酸(2+1)1 mL を加え,更に水を加えて 5 mL にする。

4)

  試料溶液及び比較溶液に,くえん酸水素二アンモニウム溶液(100 g/L)2 mL を加え,pH 計を用い

て,塩酸(2+1)又はアンモニア水(2+3)で pH 5.5 に調節し,直ちに,NaDDTC 溶液(10 g/L)5

mL を加え,水を加えて 100 mL にする。

5)

  これらの溶液それぞれを,分液漏斗 200 mL に入れ,酢酸ブチル 20 mL を加えた後,1 分間激しく振

り混ぜ,二層に分かれるまで放置する。この上層(酢酸ブチル相)を分取する。試料溶液からの上

層(酢酸ブチル相)を X 液とし,下層(水相)は保存する。比較溶液からの上層(酢酸ブチル相)

を Y 液とし,下層(水相)は捨てる。

6)

  試料溶液からの水相を分液漏斗 200 mL にとり,酢酸ブチル 20 mL を加えて 1 分間激しく振り混ぜ,

二層に分かれるまで放置して,下層(水相)を分取する。この場合,上層(酢酸ブチル相)は捨て

る。再び,水相に酢酸ブチル 20 mL を加えて 1 分間激しく振り混ぜ,二層に分かれるまで放置し,

下層(水相)を分取し,上層(酢酸ブチル相)は捨てる。ここで得た水相に

3)

  の空試験溶液を加

え,更に,くえん酸水素二アンモニウム溶液(100 g/L)2 mL を加えた後,pH 計を用いて,塩酸(2

+1)又はアンモニア水(2+3)で pH 5.5 に調節する。直ちに,NaDDTC 溶液(10 g/L)5 mL を加

え,酢酸ブチル 20 mL を加えて 1 分間激しく振り混ぜ,二層に分かれるまで放置し,上層(酢酸ブ

チル相)を分取して Z 液とする。

7)

  フレーム原子吸光分析装置は,あらかじめ酢酸ブチルを噴霧してフレームの状態を最適にし,Y 液

をフレーム中に噴霧し,

表 2

に示す測定波長付近で吸光度が最大となる波長を設定する。X 液,Y

液及び Z 液をそれぞれフレーム中に噴霧し,分析種の吸光度を測定し,X 液の指示値(n

1

,Y 液の

指示値(n

2

)及び Z 液の指示値(n

3

)を読み取る。

8)

  測定結果は,X 液の指示値から Z 液の指示値を引いた(n

1

n

3

)と Y 液の指示値から X 液の指示値

を引いた(n

2

n

1

)とを比較する。

e) 

判定  d)

  によって操作し,次に適合するとき,“銅(Cu)

:質量分率 0.001 %以下(規格値)

,鉛(Pb)

質量分率 0.001 %以下(規格値)

,鉄(Fe)

:質量分率 0.002 %以下(規格値)

”とする。

n

1

n

3

は,n

2

n

1

より大きくない。

注記

  分析種の含有率(質量分率  %)を求める場合は,次の式によって計算する。

100

000

1

1

2

3

1

×

×

×

=

m

n

n

n

n

B

A

ここに,

A

分析種の含有率(質量分率  %)

B

用いた標準液中の分析種の質量(mg)

m

はかりとった試料の質量(g)


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K 8247

:2015

容器 

容器は,気密容器とする。ただし,樹脂製の容器は用いない。

表示 

容器には,次の事項を表示する。

a)

  日本工業規格番号

b)

  名称“過マンガン酸カリウム”及び“試薬”の文字

c)

  種類

d)

  化学式及び式量

e)

  純度

f)

  内容量

g)

  製造番号

h)

  製造業者名又はその略号


15

K 8247

:2015

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS K 8247:2015

  過マンガン酸カリウム(試薬)

ISO 6353-2:1983

,Reagents for chemical analysis−Part 2: Specifications−First series

R 26 Potassium permanganate

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

1  適 用 範

試 薬 と し て 用 い る

過 マ ン ガ ン 酸 カ リ
ウムについて規定。

ISO 

6353-2 

化学分析用試薬 40 品目に

ついて規定。

変更

JIS

は,1 品目 1 規格。

試薬の規格は,各規格に引用され

やすいように,1 品目 1 規格とし
ている。

  なお,対応国際規格は 25 年以

上見直しがされておらず,市場の
実態に合っていない。国際規格の

改正案を検討する予定。

2  引 用 規

3  種類

特級

追加

種類の項目を追加。

JIS

は種類として“特級”だけな

ので,ISO 規格と技術的な差異は

ない。

4  性質

性 状 及 び 定 性 方 法

を説明。

追加

性質の項目を追加。

一般的な説明事項であり,技術的

差異はない。

5  品質

水不溶分,硫酸塩,

R26.1

JIS

と同じ。

一致

ISO

規格は,長期間内容の見直し

が行われず国際市場で ISO 規格

が用いられることはほとんどな

い。

純度,塩化物,窒素

酸化物

JIS

とほぼ同じ。

変更

JIS

は,ISO 規格の規格値より

も小さい値を規定。

重金属(鉛として)

変更

JIS

は,鉛及び銅に分割して規

定。

追加

規格値を規定

15

K 82

47

201

5


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K 8247

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

R26.2

試験溶液の調製方法。

変更

JIS

は,試験方法の該当項目で

個別に規定。

編集上の差異であり,技術的な差

異ではない。

6  試 験 方

6.1  一 般
事項

JIS K 0050

及び JIS 

K 8001

による。

追加

項目を追加。

編集上の差異であり,技術的な差

異はない。

6.2  純 度

(KMnO

4

第 1 法  しゅう酸ナ

ト リ ウ ム を 用 い る
滴定法

第 2 法  よう素滴定

 
 
 
R26.3.1

 
 
 
ヨード滴定法

選択

第 1 法を追加し,第 2 法と選択

できるようにした。

実績のある従来の JIS の方法も使

用可能とした。

6.3  水 不
溶分

JIS K 8001

JB.2.3.1 を引用。

R26.3.2

残分測定

追加

試料の溶解性不良の場合の前
処理を追加。

技術的な差異は軽微であり,対策
は考慮しない。

6.4  塩 化
物(Cl)

比濁法

R26.3.3

比濁法

変更

試料の量,試薬の量を一部変更

技術的な差異は軽微であり,対策

は考慮しない。

6.5  硫 酸
塩(SO

4

比濁法(JIS K 8001

の JB.2.17.2 を引用)

R26.3.4

JIS

とほぼ同じ

変更

試料の量,試薬の量を一部変更

技術的な差異は軽微であり,対策

は考慮しない。

6.6  窒 素
化合物(N

として)

蒸 留 − イ ン ド フ ェ
ノール青法(JIS K 

8001

の JB.2.14.3 を

引用。

R26.3.5

ネスラー法

変更

有害な水銀試薬を,安全な試薬
に変更。

環境安全上,変更が必要。

6.7  銅

( Cu ), 鉛

(Pb)及び

鉄(Fe)

原子吸光法

追加

項目を追加。

品質確保のために必要。

R24.6.6

重金属(鉛として)

変更

ISO

規格は,重金属として,硫

化水素による比色法で測定。

JIS

は,鉛を単独で測定。

品質確保のために必要。

R26.3.7 1,10-フェナントロリン法

変更

試験方法の変更。

国際的に広く普及している方法
に変更。

7  容器

品 質 を 損 な わ な い

気密容器。

追加

項目を追加。

規格適合性評価のために必要な

項目を追加。

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201

5


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K 8247

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

8  表示

容 器 に 表 示 す べ き

項目を規定。

追加

項目を追加。

規格適合性評価のために必要な

項目を追加。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 6353-2:1983,MOD

関連する外国規格 REAGENT

CHEMICALS−American Chemical Society Specifications  ACS(2010)

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。 
    −  選択……………… 国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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