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日本工業規格

JIS

 K

8228

-1994

過塩素酸マグネシウム(試薬)

Magnesium perchlorate

Mg (ClO

4

)

2

    FW : 223.21

1.

適用範囲  この規格は,試薬として用いる過塩素酸マグネシウムについて規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS K 8001

  試薬試験方法通則

2.

共通事項  この規格に共通する事項は,JIS K 8001 による。

3.

種類  元素分析用,乾燥用

4.

性質  過塩素酸マグネシウムは,次の性質を示す。

(1)

性状  過塩素酸マグネシウム(元素分析用)は,断面の径が約 0.3∼2.3mm の白い柱状又は粒状で,

過塩素酸マグネシウム(乾燥用)は,白い柱状又は粒状である。吸湿性が強く,水に極めて溶けやす

く,また水を加えると激しく発熱する。250℃以上で分解する。

(2)

定性方法

(a)

試料 1g に水 20ml を加えて溶かす(A 液)

。A 液 10ml に塩化アンモニウム溶液 (100g/l) 2ml 及びり

ん酸水素二アンモニウム溶液 (130g/l) 2ml を加えると白い沈殿が生じる。

(b)  A

液 10ml に塩化カリウム溶液 (100g/l) 2ml を加えると白い沈殿が生じる。

5.

品質  品質は,6.によって試験し,表 に適合しなければならない。

表 1  品質

規格値

項目

元素分析用

乾燥用

純度 83.0%以上 80.0%以上

酸(HClO

4

として) 0.005%以下 0.05%以下

塩基

(MgO として) 0.01%以下 0.05%以下

6.

試験方法  試験方法は,次のとおりとする。

6.1

元素分析用

(1)

純度  83.0%以上

試料 0.6g(0.1mg のけたまではかる)+水 100ml+0.1mol/EDTA2Na 溶液約 20ml(ビュレットを用い

る)→約 90℃まで加熱→約 40℃まで冷却+アンモニア性塩化アンモニウム緩衝液 5ml→0.1mol/


2

K 8228-1994

EDTA2Na

溶液で滴定を続ける(指示薬:エリオクロムブラック T 溶液。終点は液の色が赤から青に

変わる点)。

0.1mol/l EDTA2Na

溶液は,0.022 321gMg (ClO

4

)

2

に相当する。

(2)

酸(HClO

4

として)  0.005%以下

(3)

による。

(3)

塩基(MgO として)  0.01%以下

あらかじめ窒素を約 200ml/min の流量で約 2 分間通じて空気を置換した共通すり合わせ三角フラスコ

200ml

に試料 5g をとる+二酸化炭素を含まない水 100ml→pH を測定(

1

)

(a) pH

が 4.0 以下の場合,+0.05mol/水酸化ナトリウム溶液 0.050ml(

2

)

(窒素を液面に流しながら)→

pH

を測定(

1

)

……pH4.0 以上。

(b) pH

が 4.0 以上の場合,+0.1mol/塩酸 0.25ml(

2

)

(窒素を液面に流しながら)→pH を測定(

1

)

……pH4.0

以下。

(

1

) pH

の測定は,JIS K 80015.5(2)による。

(

2

)

最小目盛 0.005ml のメスピペットを用いて加える。

参考 0.05mol/水酸化ナトリウム溶液 1ml は,0.005 023g HClO

4

に相当する。

0.1mol/l

塩酸 1ml は,

0.002

015 2g MgO

に相当する。

6.2

乾燥用

(1)

純度  80.0%以上

6.1(1)

による。

(2)

酸(HClO

4

として)  0.05%以下

(3)

による。

(3)

塩基(MgO として)  0.05%以下

6.1(3)

による。この場合,試料 2.0g を用いる。

(a) pH

が 4.0 以下の場合,0.05mol/水酸化ナトリウム溶液 0.20ml(

2

)

とする。

(b) pH

が 4.0 以上の場合,0.1mol/塩酸 0.50ml(

2

)

とする。

7.

容器  ガラス又は金属製の気密容器とする。

8.

表示  容器には,次の事項を表示しなければならない。

(1)

名称  “過塩素酸マグネシウム”及び“試薬”の文字

(2)

種類

(3)

化学式,式量

(4)

品質(純度)

(5)

内容量

(6)

製造番号

(7)

製造年月又はその略号

(8)

製造業者名又はその略号

参考  取扱い上の注意事項  過塩素酸マグネシウムは,りん,硫黄,木炭粉末などの可燃性物質と混

合すると,加熱又は衝撃によって発火し,場合によっては爆発することがある。


3

K 8228-1994

原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

久保田  正  明

物質工学工業技術研究所計測化学部

細  川  幹  夫

通商産業省基礎産業局生物化学産業課

津  田      博

通商産業省機械情報産業局計量行政室

地  崎      修

工業技術院標準部繊維化学規格課

喜多川      忍

通商産業検査所化学部化学標準課

野々村      誠

都立工業技術センター無機化学部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

石  橋  無味男

厚生省国立衛生試験所

川  瀬      晃

社団法人日本分析化学会

柳  瀬  斉  彦

社団法人日本化学工業協会

藤  貫      正

社団法人日本分析化学会

並  木      昭

財団法人化学品検査協会

鶴  田  利  行

硫酸協会

中  村      靖

日本鉱業協会

大  槻      孝

社団法人日本鉄鋼協会

日  暮  喜八郎

第一化学薬品株式会社

北  田  佳  伸

和光純薬工業株式会社

高  野  虞美子

東京化成工業株式会社

中  村      穣

森田化学工業株式会社

山  岡      宏

片山化学工業株式会社

飯  岡  寛  一

柳島製薬株式会社

山  田  和  夫

関東化学株式会社

(事務局)

平  井  信  次

日本試薬連合会